The Man, the Horse, the Ox, and the Dog(人と馬と牛と犬)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediateイソップ物語

The Man, the Horse, the Ox, and the Dog

人と馬と牛と犬

  • 📖 568 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:47
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ寒い冬の夜、馬と牛と犬が人間の家に助けを求めてやって来ました。あたたかくもてなされた動物たちは、お礼に人間の一生に「贈り物」をすることにします……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • frost霜、厳しい寒さ
  • freezingこごえるほど寒い
  • survive生きのびる
  • in returnお返しに
  • nature性質
  • youth若いころ
  • stubbornがんこな
  • steady着実な
  • grumpy気むずかしい
  • disturbsじゃまする
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Puck)

Long ago, there was a winter so cold that the rivers turned to ice and the trees cracked in the frost. A horse, an ox and a dog had been wandering in the snow for days. They were hungry and freezing, and they knew that they could not survive another night outside.

昔々、ひどく寒い冬がありました。川は凍りつき、木々は霜でひび割れるほどでした。そんな中、ウマとウシとイヌが、何日も雪の中をさまよっていました。おなかはぺこぺこで、体は凍えそうです。もうひと晩外で過ごしたら生きてはいられないと、三匹にはわかっていました。

At last they saw a small light shining in the darkness. It came from the window of a house, where a man lived alone. The three animals went to his door and knocked. "Please help us," said the horse. "We are so cold that we will die if we stay out here."

とうとう、暗やみの中に小さな明かりが見えました。ひとりの男が住む家の窓の明かりです。三匹は戸口へ行って、戸をたたきました。「どうか助けてください」と、ウマが言いました。「寒くて寒くて、このまま外にいたら死んでしまいます」

The man opened the door wide. "Come in, come in," he said. "There is room for everyone."

男は戸を大きく開けました。「お入り、お入り」と、男は言いました。「みんなが入れるだけの場所はあるよ」

He built up the fire until it was hot and bright, and the animals lay down in front of it. Then he brought them food. He gave the horse as many oats as he wanted. He gave the ox a huge pile of sweet hay. And he gave the dog meat from his own dinner table. The animals ate until they were full, and then they slept peacefully in the warm room.

男が火をどんどん燃やすと、部屋は暖かく明るくなりました。動物たちは火の前に横になりました。それから男は食べ物を持ってきました。ウマにはほしいだけのカラス麦をやりました。ウシには甘い干し草を山のように積んでやりました。そしてイヌには、自分の夕食の肉を分けてやりました。動物たちはおなかいっぱい食べると、暖かい部屋でぐっすりと眠りました。

In the morning, the storm was over. The three animals talked quietly together. "This man has saved our lives," said the ox. "We must give him something in return."

朝になると、嵐はやんでいました。三匹はひそひそと話し合いました。「この人はわたしたちの命を救ってくれた」と、ウシが言いました。「何かお礼をしなければ」

"But what can we give him?" asked the dog. "We have no money and no treasures."

「でも、何をあげられるっていうんだい?」と、イヌがたずねました。「ぼくたちにはお金も宝物もないよ」

The horse thought for a while. "We cannot give him things," he said, "but we can give him a part of ourselves. A man's life is long. Let us divide it into three parts. Each of us will give his own special nature to one part."

ウマはしばらく考えました。「物はあげられない」と、ウマは言いました。「でも、自分たちの一部ならあげられる。人の一生は長い。それを三つに分けて、わたしたちがひとつずつ受け持って、自分の持ち前の性質をあげることにしよう」

The others agreed. The horse chose the first part of the man's life, the years of youth. "I give him my nature," he said. That is why young people are often like horses. They are full of energy and love to run and jump. They are also wild and stubborn, and they do not like to be told what to do. They always believe that their own opinion is right.

ほかの二匹も賛成しました。ウマが選んだのは、人生の最初の部分、若いころでした。「わたしの性質をこの人にあげよう」と、ウマは言いました。だから、若い人はよくウマに似ているのです。元気いっぱいで、走ったり跳んだりするのが大好きです。そのうえ荒っぽくてがんこで、人に指図されるのをいやがります。そして、いつも自分の考えが正しいと信じています。

The ox chose the middle part of the man's life. "I give him my nature," he said. That is why people in the middle of their lives are often like oxen. They work hard from morning to night without complaining. They are patient and steady, and they try to save money and to build something for the future.

ウシが選んだのは、人生のまん中の部分でした。「わたしの性質をこの人にあげよう」と、ウシは言いました。だから、働きざかりの人はよくウシに似ているのです。文句も言わずに、朝から晩までよく働きます。我慢強くて着実で、お金をためたり、将来のために何かを築いたりしようとします。

The dog chose the last part of the man's life, his old age. "I give him my nature," he said. That is why old people are sometimes like dogs. They become a little grumpy and easily annoyed. They like their own family and their own home, and they do not trust strangers. And sometimes, just like an old dog, they bark at anyone who disturbs their comfort.

イヌが選んだのは、人生の最後の部分、年をとってからでした。「ぼくの性質をこの人にあげよう」と、イヌは言いました。だから、お年寄りはときどきイヌに似ているのです。少し気むずかしくなり、すぐにいらいらします。自分の家族と自分の家が好きで、知らない人は信用しません。そしてときには、年寄りのイヌのように、のんびりしているところをじゃまする人には、だれにでもほえかかります。

When the animals had finished, they thanked the man again and went out into the bright, snowy morning. The man watched them go. He did not know what they had given him, but over the years, he slowly found out.

話がまとまると、動物たちはもう一度男にお礼を言って、明るい雪の朝の中へ出ていきました。男は三匹を見送りました。何をもらったのか、そのときはわかりませんでしたが、年月がたつうちに、だんだんとわかってきました。

As a young man, he galloped through life like a horse. In the middle of his life, he worked as steadily as an ox. And when he was old, he sat by his fire with his family and growled a little at strangers, just like a faithful old dog.

若いころ、男はウマのように人生をかけぬけました。働きざかりには、ウシのようにこつこつと働きました。そして年をとると、家族と一緒に暖炉のそばに座り、知らない人には少しうなったりしました。まるで忠実な年寄りのイヌのように。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

昔々、ひどく寒い冬がありました。川は凍りつき、木々は霜でひび割れるほどでした。そんな中、ウマとウシとイヌが、何日も雪の中をさまよっていました。おなかはぺこぺこで、体は凍えそうです。もうひと晩外で過ごしたら生きてはいられないと、三匹にはわかっていました。

とうとう、暗やみの中に小さな明かりが見えました。ひとりの男が住む家の窓の明かりです。三匹は戸口へ行って、戸をたたきました。「どうか助けてください」と、ウマが言いました。「寒くて寒くて、このまま外にいたら死んでしまいます」

男は戸を大きく開けました。「お入り、お入り」と、男は言いました。「みんなが入れるだけの場所はあるよ」

男が火をどんどん燃やすと、部屋は暖かく明るくなりました。動物たちは火の前に横になりました。それから男は食べ物を持ってきました。ウマにはほしいだけのカラス麦をやりました。ウシには甘い干し草を山のように積んでやりました。そしてイヌには、自分の夕食の肉を分けてやりました。動物たちはおなかいっぱい食べると、暖かい部屋でぐっすりと眠りました。

朝になると、嵐はやんでいました。三匹はひそひそと話し合いました。「この人はわたしたちの命を救ってくれた」と、ウシが言いました。「何かお礼をしなければ」

「でも、何をあげられるっていうんだい?」と、イヌがたずねました。「ぼくたちにはお金も宝物もないよ」

ウマはしばらく考えました。「物はあげられない」と、ウマは言いました。「でも、自分たちの一部ならあげられる。人の一生は長い。それを三つに分けて、わたしたちがひとつずつ受け持って、自分の持ち前の性質をあげることにしよう」

ほかの二匹も賛成しました。ウマが選んだのは、人生の最初の部分、若いころでした。「わたしの性質をこの人にあげよう」と、ウマは言いました。だから、若い人はよくウマに似ているのです。元気いっぱいで、走ったり跳んだりするのが大好きです。そのうえ荒っぽくてがんこで、人に指図されるのをいやがります。そして、いつも自分の考えが正しいと信じています。

ウシが選んだのは、人生のまん中の部分でした。「わたしの性質をこの人にあげよう」と、ウシは言いました。だから、働きざかりの人はよくウシに似ているのです。文句も言わずに、朝から晩までよく働きます。我慢強くて着実で、お金をためたり、将来のために何かを築いたりしようとします。

イヌが選んだのは、人生の最後の部分、年をとってからでした。「ぼくの性質をこの人にあげよう」と、イヌは言いました。だから、お年寄りはときどきイヌに似ているのです。少し気むずかしくなり、すぐにいらいらします。自分の家族と自分の家が好きで、知らない人は信用しません。そしてときには、年寄りのイヌのように、のんびりしているところをじゃまする人には、だれにでもほえかかります。

話がまとまると、動物たちはもう一度男にお礼を言って、明るい雪の朝の中へ出ていきました。男は三匹を見送りました。何をもらったのか、そのときはわかりませんでしたが、年月がたつうちに、だんだんとわかってきました。

若いころ、男はウマのように人生をかけぬけました。働きざかりには、ウシのようにこつこつと働きました。そして年をとると、家族と一緒に暖炉のそばに座り、知らない人には少しうなったりしました。まるで忠実な年寄りのイヌのように。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Every stage of life has its own nature.

人生のそれぞれの時期には、それぞれの性質がある。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the man give the dog?

Q2. Which part of life did the ox choose?

Q3. How are young people like horses in this story?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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