Hands Can Speak: Gestures Around the World(国によってちがうジェスチャー)の挿絵

Hands Can Speak: Gestures Around the World

国によってちがうジェスチャー

  • 711 words
  • 約6分
  • 3:51
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 全訳つき

あらすじ「こっちに来て」と手まねきしたら、相手は手をふって行ってしまった……。同じジェスチャーでも、国によって意味がちがうことがあります。世界のボディランゲージのちがいと、どう向き合えばよいかを考えます。

多読ベストのオリジナル読み物(英検・入試頻出テーマ)

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • exchange student交換留学生
  • gestureジェスチャー、身ぶり
  • palm手のひら
  • communicate意思を伝え合う
  • rude失礼な
  • insult侮辱
  • noddingうなずくこと
  • personal spaceパーソナルスペース(人との間にとりたい距離)
  • misunderstandings誤解
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日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

Imagine a Japanese high school student named Aoi who has just arrived in the United States as an exchange student. She thought that her biggest problem would be English. But on her first day, something surprising happened. She wanted a classmate to come over, so she moved her hand up and down with her palm facing down. The classmate just waved back and walked away. In Japan, this gesture means "Come here," but to her classmate, it looked more like "Goodbye."

交換留学生としてアメリカに着いたばかりの、アオイという日本の高校生を想像してみてください。アオイは、いちばん困るのは英語だろうと思っていました。ところが初日に、思いがけないことが起こります。クラスメートにこっちへ来てほしくて、手のひらを下に向けて、手を上下に動かしました。すると相手は手をふり返して、行ってしまったのです。日本ではこれは「こっちに来て」という合図ですが、クラスメートには「バイバイ」に近い意味に見えたのです。

Body language is a big part of how we communicate. We use our hands, faces, and bodies to show our feelings and ideas, often without thinking about it. Because of this, it is easy to forget that many gestures are not used in the same way everywhere. A gesture that is friendly in one country can be confusing, or even rude, in another.

ボディランゲージ(身ぶりや表情)は、コミュニケーションの大きな部分をしめています。私たちは手や顔や体を使って、気持ちや考えを表します。しかも、たいていは意識せずにそうしています。そのため、多くのジェスチャーがどこでも同じように使われているわけではないことを、つい忘れてしまいます。ある国では親しみのこもったジェスチャーが、別の国では相手をとまどわせたり、失礼になったりすることさえあるのです。

Even pointing at yourself can be different. When Japanese people ask "Me?", they often point to their own nose. In many Western countries, people point to their chest instead. If you point to your nose in America, people may think that you are talking about your nose.

自分を指さすしぐさでさえ、国によってちがいます。日本人は「私?」とたずねるとき、自分の鼻を指さすことがよくあります。欧米の多くの国では、かわりに胸を指さします。アメリカで自分の鼻を指さすと、鼻の話をしているのかと思われるかもしれません。

The OK sign, which is made by forming a circle with the thumb and the first finger, is another example. In the United States, it means "all right" or "good." In Japan, the same circle can also mean "money." However, in Brazil and some other countries, it is seen as a rude gesture, so travelers should be careful when they use it there.

親指と人さし指で輪を作るOKサインも、その一つです。アメリカでは「大丈夫」「いいね」という意味です。日本では、同じ輪が「お金」を表すこともあります。ところが、ブラジルなどいくつかの国では失礼なジェスチャーと見なされるので、旅行者はそこで使うときに注意が必要です。

The thumbs-up sign is used in many countries to say "good job" or "I agree," and it has become popular on social media. But in parts of the Middle East and West Africa, it has traditionally been seen as an insult. Even nodding is not the same everywhere. In Bulgaria, a nod has traditionally meant "no," and shaking the head has meant "yes."

親指を立てるサインは、多くの国で「よくやった」「賛成」という意味で使われ、SNSでもおなじみになりました。しかし中東や西アフリカの一部では、昔から相手を侮辱するしぐさとされてきました。うなずくことさえ、どこでも同じではありません。ブルガリアでは昔から、うなずくのが「いいえ」、首を横にふるのが「はい」の意味だとされてきました。

Gestures are not the only kind of body language that is different. In many Western countries, people believe that looking someone in the eye shows that you are honest and interested. In Japan, on the other hand, looking into someone's eyes for a long time can feel too strong, especially when you are talking to an older person. Greetings are also different. People bow in Japan, shake hands in many countries, and kiss each other on the cheek in places such as France and Italy.

ちがうのは、ジェスチャーだけではありません。欧米の多くの国では、相手の目を見るのは、正直で、話に関心を持っているしるしだと考えられています。一方、日本では、相手の目を長い間じっと見つめると、強すぎる印象を与えることがあります。目上の人と話すときは、なおさらです。あいさつのしかたもちがいます。日本ではおじぎをし、多くの国では握手をします。フランスやイタリアなどでは、ほおにキスをしてあいさつします。

There are also differences in personal space, which is the distance that people keep between themselves and others. People in some cultures like to stand close when they talk, while people in other cultures feel more comfortable with more space. If you step back when someone comes close, they may think that you do not like them, even though you are only following the habits of your own culture.

パーソナルスペース、つまり人がほかの人との間にとっておきたい距離にも、ちがいがあります。話すときに近くに立つのを好む文化もあれば、もっと距離があるほうが落ち着く文化もあります。相手が近づいてきたときにあなたが一歩下がると、相手は自分が嫌われているのかと思うかもしれません。あなたは自分の文化の習慣にしたがっているだけなのに、です。

Why is this an important topic today? More and more people travel, study, and work in other countries, and in 2025, more than 42 million visitors from abroad came to Japan, the largest number ever. Misunderstandings about body language can cause small problems, like Aoi's, or more serious ones in business. Learning about these differences before a trip can help us avoid them.

なぜ今、これが大切な話題なのでしょうか。海外を旅行したり、海外で学んだり働いたりする人は、どんどん増えています。2025年には、過去最多となる4,200万人を超える外国人旅行者が日本を訪れました。ボディランゲージの誤解は、アオイの例のような小さな困りごとを生むこともあれば、仕事の場でもっと深刻な問題になることもあります。旅行の前にこうしたちがいを学んでおけば、誤解を防ぐのに役立ちます。

However, some people say that we do not need to worry too much. Most people understand that visitors from other countries may use different gestures, and they will not be angry about a small mistake. Also, thanks to movies, the internet, and emoji, some gestures, such as the thumbs-up, are now understood in more places than before. The most important thing may be to watch carefully, ask questions, and smile.

しかし、あまり心配しすぎなくてもよい、と言う人もいます。外国から来た人がちがうジェスチャーを使うことは、たいていの人がわかっていて、ちょっとしたまちがいで怒ったりはしません。また、映画やインターネット、絵文字のおかげで、親指を立てるサインのように、以前より多くの場所で通じるようになったジェスチャーもあります。いちばん大切なのは、よく見ること、たずねること、そして笑顔でいることなのかもしれません。

Aoi learned this lesson quickly. The next day, she asked her classmate to show her the American way to say "Come here," with the palm facing up. In return, she taught him how to bow in the Japanese way. Later, they both laughed about their first meeting, and they became good friends.

アオイはすぐにこの教訓を学びました。次の日、アオイはクラスメートに、アメリカ式の「こっちに来て」を教えてもらいました。手のひらを上に向けるやり方です。お返しに、アオイは日本式のおじぎのしかたを教えました。のちに二人は、初めて会ったときのことを笑い合い、仲のよい友達になりました。

What do you think? Some people say that we should study the body language of other countries before we visit them, because it helps us avoid misunderstandings and shows respect. Others say that it is not necessary, because people usually forgive the mistakes of visitors, and we can learn naturally by watching people around us.

あなたはどう思いますか。外国を訪れる前に、その国のボディランゲージを学んでおくべきだ、と言う人もいます。誤解を防げるし、相手への敬意を示すことにもなるからです。一方、その必要はない、と言う人もいます。旅行者のまちがいはたいてい大目に見てもらえるし、まわりの人を見ていれば自然に学べるからです。

全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

交換留学生としてアメリカに着いたばかりの、アオイという日本の高校生を想像してみてください。アオイは、いちばん困るのは英語だろうと思っていました。ところが初日に、思いがけないことが起こります。クラスメートにこっちへ来てほしくて、手のひらを下に向けて、手を上下に動かしました。すると相手は手をふり返して、行ってしまったのです。日本ではこれは「こっちに来て」という合図ですが、クラスメートには「バイバイ」に近い意味に見えたのです。

ボディランゲージ(身ぶりや表情)は、コミュニケーションの大きな部分をしめています。私たちは手や顔や体を使って、気持ちや考えを表します。しかも、たいていは意識せずにそうしています。そのため、多くのジェスチャーがどこでも同じように使われているわけではないことを、つい忘れてしまいます。ある国では親しみのこもったジェスチャーが、別の国では相手をとまどわせたり、失礼になったりすることさえあるのです。

自分を指さすしぐさでさえ、国によってちがいます。日本人は「私?」とたずねるとき、自分の鼻を指さすことがよくあります。欧米の多くの国では、かわりに胸を指さします。アメリカで自分の鼻を指さすと、鼻の話をしているのかと思われるかもしれません。

親指と人さし指で輪を作るOKサインも、その一つです。アメリカでは「大丈夫」「いいね」という意味です。日本では、同じ輪が「お金」を表すこともあります。ところが、ブラジルなどいくつかの国では失礼なジェスチャーと見なされるので、旅行者はそこで使うときに注意が必要です。

親指を立てるサインは、多くの国で「よくやった」「賛成」という意味で使われ、SNSでもおなじみになりました。しかし中東や西アフリカの一部では、昔から相手を侮辱するしぐさとされてきました。うなずくことさえ、どこでも同じではありません。ブルガリアでは昔から、うなずくのが「いいえ」、首を横にふるのが「はい」の意味だとされてきました。

ちがうのは、ジェスチャーだけではありません。欧米の多くの国では、相手の目を見るのは、正直で、話に関心を持っているしるしだと考えられています。一方、日本では、相手の目を長い間じっと見つめると、強すぎる印象を与えることがあります。目上の人と話すときは、なおさらです。あいさつのしかたもちがいます。日本ではおじぎをし、多くの国では握手をします。フランスやイタリアなどでは、ほおにキスをしてあいさつします。

パーソナルスペース、つまり人がほかの人との間にとっておきたい距離にも、ちがいがあります。話すときに近くに立つのを好む文化もあれば、もっと距離があるほうが落ち着く文化もあります。相手が近づいてきたときにあなたが一歩下がると、相手は自分が嫌われているのかと思うかもしれません。あなたは自分の文化の習慣にしたがっているだけなのに、です。

なぜ今、これが大切な話題なのでしょうか。海外を旅行したり、海外で学んだり働いたりする人は、どんどん増えています。2025年には、過去最多となる4,200万人を超える外国人旅行者が日本を訪れました。ボディランゲージの誤解は、アオイの例のような小さな困りごとを生むこともあれば、仕事の場でもっと深刻な問題になることもあります。旅行の前にこうしたちがいを学んでおけば、誤解を防ぐのに役立ちます。

しかし、あまり心配しすぎなくてもよい、と言う人もいます。外国から来た人がちがうジェスチャーを使うことは、たいていの人がわかっていて、ちょっとしたまちがいで怒ったりはしません。また、映画やインターネット、絵文字のおかげで、親指を立てるサインのように、以前より多くの場所で通じるようになったジェスチャーもあります。いちばん大切なのは、よく見ること、たずねること、そして笑顔でいることなのかもしれません。

アオイはすぐにこの教訓を学びました。次の日、アオイはクラスメートに、アメリカ式の「こっちに来て」を教えてもらいました。手のひらを上に向けるやり方です。お返しに、アオイは日本式のおじぎのしかたを教えました。のちに二人は、初めて会ったときのことを笑い合い、仲のよい友達になりました。

あなたはどう思いますか。外国を訪れる前に、その国のボディランゲージを学んでおくべきだ、と言う人もいます。誤解を防げるし、相手への敬意を示すことにもなるからです。一方、その必要はない、と言う人もいます。旅行者のまちがいはたいてい大目に見てもらえるし、まわりの人を見ていれば自然に学べるからです。

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What do many Japanese people do when they ask "Me?"

Q2. According to the passage, what has a nod traditionally meant in Bulgaria?

Q3. What did Aoi do the day after her first meeting with her classmate?

この話の単語 CEFR-JB1・B2の語 18語/タップで意味・単語帳へ
  • A1中学基礎 87.1%
  • A2高校入門 7.8%
  • B1受験コア 4%
  • B2難関大 0.7%
  • リストにない語 0.4%

本文の語の割合(人名などは数えていません)。「リストにない語」は固有名詞・古い言い方・やさしい複合語などです。

B2難関大の語 4語

B1受験コアの語 14語

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む 計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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