The Proud Horse and the Donkey(馬とロバ)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Proud Horse and the Donkey

馬とロバ

  • 📖 444 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 2:34
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ立派なかざりをつけた自慢の馬が、道で重い荷物を運ぶロバに会いました。「どけ、のろま!」といばる馬。でもしばらくして……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • horse馬
  • donkeyロバ
  • ribbonsリボン
  • load荷物
  • out of the wayじゃまにならないように
  • cart荷車
  • proudいばった、ほこり高い
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Charon)

There was once a beautiful horse who belonged to a rich lord. His coat was black and shining. On his back, there was a red silk blanket with gold on it. There were bright ribbons in his long hair, and little silver bells on his head. When he walked, the bells rang. Everyone turned to look at him, and he loved it.

昔、お金持ちの殿さまが、美しい馬を一頭持っていました。馬の毛並みは黒く、つやつやと輝いていました。背中には、金の飾りのついた赤い絹の布がかけてありました。長いたてがみには色とりどりのリボンが結ばれ、頭には小さな銀の鈴がついていました。馬が歩くと、鈴が鳴りました。みんなが振り返って見るので、馬はそれがうれしくてたまりませんでした。

One morning, the horse was walking along a narrow road to the city. Coming the other way was a small gray donkey. The donkey was carrying a very heavy load of wood and stones. He was walking slowly, and his head was down.

ある朝、馬は町へ向かう狭い道を歩いていました。向こうから、小さな灰色のロバがやって来ました。ロバは、木材と石をどっさり背負っていました。ゆっくりと、うなだれて歩いていました。

The road was too narrow for both of them. The horse stopped and looked down his long nose at the donkey.

道は狭くて、二頭が並んで通ることはできませんでした。馬は立ち止まって、長い鼻の先からロバを見下ろしました。

"You there!" said the horse. "Get out of my way! Can't you see who I am? I am the lord's horse. I am the most beautiful horse in the land. Move, you slow, ugly animal! Or I will kick you with my back legs!"

「おい、そこのおまえ!」と、馬は言いました。「どけ! おれがだれだか、わからないのか? おれは殿さまの馬だぞ。この国でいちばん美しい馬だ。どけ、このとろくてみっともない動物め! さもないと、後ろ脚でけとばしてやるぞ!」

The donkey did not say a word. He moved slowly to the side of the road with his heavy load, and he stood in the mud. The horse walked past him with his nose in the air. His little bells rang happily.

ロバは、ひと言も言いませんでした。重い荷物を背負ったまま、ゆっくりと道のわきへよけ、ぬかるみの中に立ちました。馬は、つんと鼻を上に向けて、ロバのそばを通りすぎていきました。小さな鈴が、楽しそうに鳴っていました。

"The gods are watching," the donkey thought quietly. "One day, they will be fair."

「神さまは見ておられる」と、ロバは心の中でそっと思いました。「いつか、公平にしてくださるだろう」

Months went by. The horse ran in many races, and he ran very fast. But one day, he ran too hard, and he hurt his chest. After that, he could not breathe well when he ran. He was not fast anymore.

何か月かが過ぎました。馬はたくさんの競走に出て、とても速く走りました。ところがある日、無理をして走りすぎて、胸を痛めてしまいました。それからは、走るとうまく息ができなくなりました。馬は、もう速くは走れなくなったのです。

"A slow horse is no use to me," said the lord. "Send him to the farm." So the servants took off his silk blanket, his ribbons, and his silver bells. They took him to a farm far away. There, he had to pull a dirty cart full of old hay and mud every day.

「遅い馬など役に立たん」と、殿さまは言いました。「農場へやってしまえ」そこで召し使いたちは、馬から絹の布も、リボンも、銀の鈴も取りはずしました。そして、遠くの農場へ連れていきました。そこで馬は毎日、古い干し草と泥を山積みにした、汚い荷車を引かなくてはなりませんでした。

One cloudy afternoon, the horse was pulling his dirty cart along a muddy road. A gray donkey was walking the other way. It was the same donkey.

ある曇った日の午後、馬は汚い荷車を引いて、ぬかるんだ道を進んでいました。向こうから、灰色のロバが歩いてきました。あのときのロバでした。

The donkey stopped and looked at the horse. He saw the mud on his legs and the dirty cart behind him. "Hello," he said. "Where is your red blanket now? Where are your ribbons and your silver bells? You laughed at me because I was carrying a heavy load. Now look at you."

ロバは立ち止まって、馬を見ました。脚についた泥と、後ろの汚い荷車が目に入りました。「やあ」と、ロバは言いました。「あの赤い布は、今どこにあるんだい? リボンや銀の鈴はどこだい? きみは、ぼくが重い荷物を運んでいるからって、ばかにしたね。今の自分を見てごらんよ」

The horse put his head down. He had nothing to say.

馬はうなだれました。言い返す言葉もありませんでした。

The donkey looked at him for a moment. Then his face became softer. "Come on," he said. "The road is muddy. Let's walk together. It is easier when you have a friend."

ロバは、少しの間馬を見つめていました。それから、表情を和らげました。「さあ、行こう」と、ロバは言いました。「道はぬかるんでいる。一緒に歩こうよ。友だちがいると楽になるからね」

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

昔、お金持ちの殿さまが、美しい馬を一頭持っていました。馬の毛並みは黒く、つやつやと輝いていました。背中には、金の飾りのついた赤い絹の布がかけてありました。長いたてがみには色とりどりのリボンが結ばれ、頭には小さな銀の鈴がついていました。馬が歩くと、鈴が鳴りました。みんなが振り返って見るので、馬はそれがうれしくてたまりませんでした。

ある朝、馬は町へ向かう狭い道を歩いていました。向こうから、小さな灰色のロバがやって来ました。ロバは、木材と石をどっさり背負っていました。ゆっくりと、うなだれて歩いていました。

道は狭くて、二頭が並んで通ることはできませんでした。馬は立ち止まって、長い鼻の先からロバを見下ろしました。

「おい、そこのおまえ!」と、馬は言いました。「どけ! おれがだれだか、わからないのか? おれは殿さまの馬だぞ。この国でいちばん美しい馬だ。どけ、このとろくてみっともない動物め! さもないと、後ろ脚でけとばしてやるぞ!」

ロバは、ひと言も言いませんでした。重い荷物を背負ったまま、ゆっくりと道のわきへよけ、ぬかるみの中に立ちました。馬は、つんと鼻を上に向けて、ロバのそばを通りすぎていきました。小さな鈴が、楽しそうに鳴っていました。

「神さまは見ておられる」と、ロバは心の中でそっと思いました。「いつか、公平にしてくださるだろう」

何か月かが過ぎました。馬はたくさんの競走に出て、とても速く走りました。ところがある日、無理をして走りすぎて、胸を痛めてしまいました。それからは、走るとうまく息ができなくなりました。馬は、もう速くは走れなくなったのです。

「遅い馬など役に立たん」と、殿さまは言いました。「農場へやってしまえ」そこで召し使いたちは、馬から絹の布も、リボンも、銀の鈴も取りはずしました。そして、遠くの農場へ連れていきました。そこで馬は毎日、古い干し草と泥を山積みにした、汚い荷車を引かなくてはなりませんでした。

ある曇った日の午後、馬は汚い荷車を引いて、ぬかるんだ道を進んでいました。向こうから、灰色のロバが歩いてきました。あのときのロバでした。

ロバは立ち止まって、馬を見ました。脚についた泥と、後ろの汚い荷車が目に入りました。「やあ」と、ロバは言いました。「あの赤い布は、今どこにあるんだい? リボンや銀の鈴はどこだい? きみは、ぼくが重い荷物を運んでいるからって、ばかにしたね。今の自分を見てごらんよ」

馬はうなだれました。言い返す言葉もありませんでした。

ロバは、少しの間馬を見つめていました。それから、表情を和らげました。「さあ、行こう」と、ロバは言いました。「道はぬかるんでいる。一緒に歩こうよ。友だちがいると楽になるからね」

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Do not look down on others. Your luck can change too.

人を見下してはいけない。自分の運もいつ変わるかわからない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. How did the horse look at first?

Q2. What did the horse say to the donkey?

Q3. Why was the horse working on the farm at the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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