The Hawk and the Nightingale(タカとナイチンゲール)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Hawk and the Nightingale

タカとナイチンゲール

  • 📖 392 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:21
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ木の上で美しく歌っていたナイチンゲールが、おなかをすかせたタカにつかまってしまいます。「わたしは小さいから、もっと大きな鳥をねらって」とたのみますが……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • hawkタカ
  • nightingaleナイチンゲール(美しい声で鳴く小鳥)
  • branch枝
  • claws(鳥の)つめ
  • hunger空腹
  • foolばか者
  • pigeonハト
音声に合わせて文が光ります0:00 / 2:21

Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Leda)

Early one morning, a nightingale was sitting high up in an old oak tree. She was small and brown, but her song was the most beautiful in the forest. She was singing to the rising sun, and her sweet voice was filling the air.

ある朝早く、一羽のナイチンゲールが、古いカシの木の高いところにとまっていました。小さくて茶色い鳥でしたが、その歌声は森でいちばん美しいものでした。ナイチンゲールはのぼってくる朝日に向かって歌い、その甘い声があたりいっぱいに広がっていました。

Not far away, a hawk was flying slowly over the trees. He was very hungry, because he had not caught anything for two days. When he heard the song, he turned his sharp eyes toward the oak tree. There, on a branch, was the little nightingale.

そう遠くないところで、一羽のタカが木々の上をゆっくりと飛んでいました。二日間何も捕まえていなかったので、とてもおなかがすいていました。歌声を聞くと、タカは鋭い目をカシの木のほうに向けました。その枝に、小さなナイチンゲールがいました。

The hawk dived down. Before the nightingale could move, his claws had caught her. He flew to another branch and held her tightly.

タカは急降下しました。ナイチンゲールが動く暇もなく、タカはその爪でナイチンゲールをつかみました。タカは別の枝へ飛んでいき、ナイチンゲールをしっかりと押さえつけました。

"Oh, please, please!" cried the nightingale. "Please let me go! Do not eat me!"

「ああ、お願い、お願いです!」と、ナイチンゲールは叫びました。「どうか、放してください! わたしを食べないで!」

"Why not?" said the hawk. "I am hungry, and you are food."

「どうしてだ?」と、タカは言いました。「おれは腹ぺこで、おまえは食べ物だ」

"But look at me," said the nightingale quickly. "I am so small! I am only a few feathers and a song. I can't fill the stomach of a big, strong bird like you. You will still be hungry after you eat me."

「でも、わたしを見てください」と、ナイチンゲールはあわてて言いました。「わたしはこんなに小さいんです! 羽が少しと、歌がひとつあるだけ。あなたのように大きくて強い鳥のおなかを、満たすことなんてできません。わたしを食べても、あなたはまだおなかがすいたままですよ」

"Hmm," said the hawk.

「ふむ」と、タカは言いました。

"You should catch a bigger bird," the nightingale went on. "A fat pigeon, or a big duck, or a nice goose. One of those will fill you up for the whole day. I am too little to be worth your time. Please let me go, and go and find a bigger bird."

「もっと大きな鳥を捕まえたほうがいいですよ」と、ナイチンゲールは続けました。「まるまる太ったハトとか、大きなアヒルとか、りっぱなガチョウとか。そういう鳥なら、一羽で一日じゅうおなかいっぱいになります。わたしは小さすぎて、あなたが手間をかけるほどの値打ちはありません。どうか、放してください。そして、もっと大きな鳥を探しに行ってください」

The hawk looked around. He looked up at the sky. He looked over the trees and down at the river. There were no pigeons. There were no ducks. There were no geese. There was nothing at all, except the little bird in his claws.

タカは、あたりを見回しました。空を見上げました。木々の向こうを見渡し、下の川を見下ろしました。ハトはいません。アヒルもいません。ガチョウもいません。爪の中の小さな鳥のほかには、何ひとついませんでした。

"You are a very good talker," said the hawk. "And maybe you are right. Maybe a big bird would be better. But I do not see any big birds. I see only you."

「おまえは、ずいぶん口がうまいな」と、タカは言いました。「それに、たぶんおまえの言うとおりだろう。大きな鳥のほうがいいのかもしれない。だが、大きな鳥なんて一羽も見えないぞ。見えるのは、おまえだけだ」

"But they will come!" cried the nightingale. "Just wait!"

「でも、きっと来ますよ!」と、ナイチンゲールは叫びました。「ちょっと待っていれば!」

"I would be a great fool," said the hawk, "to let go of the food in my claws. I am not going to chase birds that I can't even see. A small breakfast is better than no breakfast at all."

「爪でつかんだ食べ物を放したりしたら、おれは大ばか者だ」と、タカは言いました。「見えもしない鳥を追いかけるつもりはない。小さな朝ごはんでも、朝ごはんがないよりはましだ」

The nightingale had no more words. The forest was very quiet that morning. And far away, a fat pigeon flew safely across the sky, with nobody to see it.

ナイチンゲールには、もう言う言葉がありませんでした。その朝、森はとても静かでした。そして遠くでは、太ったハトが一羽、だれにも見つからずに、無事に空を飛んでいきました。

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ある朝早く、一羽のナイチンゲールが、古いカシの木の高いところにとまっていました。小さくて茶色い鳥でしたが、その歌声は森でいちばん美しいものでした。ナイチンゲールはのぼってくる朝日に向かって歌い、その甘い声があたりいっぱいに広がっていました。

そう遠くないところで、一羽のタカが木々の上をゆっくりと飛んでいました。二日間何も捕まえていなかったので、とてもおなかがすいていました。歌声を聞くと、タカは鋭い目をカシの木のほうに向けました。その枝に、小さなナイチンゲールがいました。

タカは急降下しました。ナイチンゲールが動く暇もなく、タカはその爪でナイチンゲールをつかみました。タカは別の枝へ飛んでいき、ナイチンゲールをしっかりと押さえつけました。

「ああ、お願い、お願いです!」と、ナイチンゲールは叫びました。「どうか、放してください! わたしを食べないで!」

「どうしてだ?」と、タカは言いました。「おれは腹ぺこで、おまえは食べ物だ」

「でも、わたしを見てください」と、ナイチンゲールはあわてて言いました。「わたしはこんなに小さいんです! 羽が少しと、歌がひとつあるだけ。あなたのように大きくて強い鳥のおなかを、満たすことなんてできません。わたしを食べても、あなたはまだおなかがすいたままですよ」

「ふむ」と、タカは言いました。

「もっと大きな鳥を捕まえたほうがいいですよ」と、ナイチンゲールは続けました。「まるまる太ったハトとか、大きなアヒルとか、りっぱなガチョウとか。そういう鳥なら、一羽で一日じゅうおなかいっぱいになります。わたしは小さすぎて、あなたが手間をかけるほどの値打ちはありません。どうか、放してください。そして、もっと大きな鳥を探しに行ってください」

タカは、あたりを見回しました。空を見上げました。木々の向こうを見渡し、下の川を見下ろしました。ハトはいません。アヒルもいません。ガチョウもいません。爪の中の小さな鳥のほかには、何ひとついませんでした。

「おまえは、ずいぶん口がうまいな」と、タカは言いました。「それに、たぶんおまえの言うとおりだろう。大きな鳥のほうがいいのかもしれない。だが、大きな鳥なんて一羽も見えないぞ。見えるのは、おまえだけだ」

「でも、きっと来ますよ!」と、ナイチンゲールは叫びました。「ちょっと待っていれば!」

「爪でつかんだ食べ物を放したりしたら、おれは大ばか者だ」と、タカは言いました。「見えもしない鳥を追いかけるつもりはない。小さな朝ごはんでも、朝ごはんがないよりはましだ」

ナイチンゲールには、もう言う言葉がありませんでした。その朝、森はとても静かでした。そして遠くでは、太ったハトが一羽、だれにも見つからずに、無事に空を飛んでいきました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Something in your hand is better than something you can only hope for.

手の中の一羽は、やぶの中の二羽よりも値打ちがある。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was the nightingale doing at first?

Q2. What did the nightingale tell the hawk to do?

Q3. Why did the hawk say no?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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