The Fly and the Mule(ハエとラバ)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Fly and the Mule

ハエとラバ

  • 📖 413 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:19
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ馬車の車輪のじくにとまった小さなハエが、馬車を引くラバに「おそいぞ!もっと速く走れ!」といばります。ラバの答えは……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • flyハエ
  • muleラバ(ロバと馬の子)
  • carriage馬車
  • wheel車輪
  • driver御者、運転する人
  • whipむち
  • reins手綱
  • sting(虫が)さす
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Charon)

One summer day, a big brown mule was pulling a carriage along a dusty country road. The carriage was heavy, and the sun was hot. But the mule was strong and patient. He walked at a steady speed, step by step. On top of the carriage, the driver sat with a long whip in his hand.

ある夏の日、大きな茶色のラバが、ほこりっぽい田舎道で馬車を引いていました。馬車は重く、日差しも強かったのですが、ラバは力が強く、我慢強い動物でした。一歩一歩、同じ速さで歩いていきます。馬車の上には、長いむちを手にした御者が座っていました。

A little black fly was buzzing around the road. She saw the carriage, and she decided to have a ride. She landed on the edge of one of the big wooden wheels and sat there. She liked it very much. She felt like a queen.

小さな黒いハエが一匹、道の上をブンブン飛び回っていました。ハエは馬車を見つけて、乗せてもらうことにしました。大きな木の車輪の縁にとまって、そこに座りました。ハエは、そこがすっかり気に入りました。まるで女王さまになったような気分でした。

After a while, she looked at the mule. "Hey, you!" she shouted in her tiny voice. "Mule! Why are you so slow? A snail could walk faster than you! Go faster!"

しばらくすると、ハエはラバを見ました。「ちょっと、あんた!」と、ハエは甲高い声で叫びました。「ラバ! どうしてそんなにのろいのよ? カタツムリのほうが、まだ速く歩けるわ! もっと速く走りなさい!」

The mule did not answer. He kept walking at the same speed.

ラバは答えませんでした。同じ速さで歩き続けました。

"Did you hear me?" shouted the fly. "I said go faster! If you do not go faster, I am going to fly over there and sting your neck! Then you will be sorry!"

「聞こえたの?」と、ハエは叫びました。「もっと速くって言ったのよ! 速く走らないなら、そっちへ飛んでいって首を刺してやるから! そうしたら後悔するわよ!」

The mule turned his head a little and looked at the fly. Then he laughed a slow, deep laugh.

ラバは少しだけ首を回して、ハエを見ました。それから、ゆっくりと低い声で笑いました。

"Little fly," he said, "I hear your words. But I am not afraid of you at all. Do you see the man who is sitting on top of the carriage, above your head? He is the driver. He has a long whip and the reins in his hands. When he wants me to go faster, he uses the whip. When he wants me to go slowly, he pulls the reins. He is the only one I listen to."

「小さなハエさん」と、ラバは言いました。「きみの言うことは聞こえているよ。でも、ぼくはきみなんか、ちっとも怖くない。きみの頭の上、馬車のてっぺんに座っている人が見えるかい? あの人が御者だ。長いむちと手綱を手に持っている。ぼくを速く走らせたいときは、あの人がむちを使う。ゆっくり歩かせたいときは、手綱を引く。ぼくが言うことを聞くのは、あの人だけなんだ」

"But, but, I am telling you to go fast!" said the fly.

「で、でも、わたしが速く走れって言ってるのよ!」と、ハエは言いました。

"You are a fly sitting on a wheel," said the mule. "You did not pull this carriage, and you do not know the road. There is a big hill ahead of us. If I run now, I will be tired at the hill. I know very well when to go fast and when to go slow. So please be quiet and enjoy your ride."

「きみは、車輪にとまっているハエにすぎない」と、ラバは言いました。「きみがこの馬車を引いてきたわけじゃないし、この道のことも知らない。この先には大きな坂がある。今走ったら、坂のところでへとへとになってしまう。いつ速く走って、いつゆっくり歩けばいいのか、ぼくはよくわかっているんだ。だから、どうか静かにして、乗り心地を楽しんでいてくれ」

The fly was so angry that she flew off the wheel. She buzzed around the mule's head, but he did not even look at her. At last, she got tired and flew away.

ハエはかんかんに怒って、車輪から飛び立ちました。ラバの頭のまわりをブンブン飛び回りましたが、ラバは見ようともしませんでした。とうとうハエは疲れて、飛んでいってしまいました。

At the top of the big hill, the driver smiled. "Good mule," he said. "You did a great job today." And the mule walked on, at exactly the right speed.

大きな坂のてっぺんで、御者はにっこりしました。「いい子だ」と、御者は言いました。「今日はよくやったな」そしてラバは、ちょうどいい速さで歩き続けました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ある夏の日、大きな茶色のラバが、ほこりっぽい田舎道で馬車を引いていました。馬車は重く、日差しも強かったのですが、ラバは力が強く、我慢強い動物でした。一歩一歩、同じ速さで歩いていきます。馬車の上には、長いむちを手にした御者が座っていました。

小さな黒いハエが一匹、道の上をブンブン飛び回っていました。ハエは馬車を見つけて、乗せてもらうことにしました。大きな木の車輪の縁にとまって、そこに座りました。ハエは、そこがすっかり気に入りました。まるで女王さまになったような気分でした。

しばらくすると、ハエはラバを見ました。「ちょっと、あんた!」と、ハエは甲高い声で叫びました。「ラバ! どうしてそんなにのろいのよ? カタツムリのほうが、まだ速く歩けるわ! もっと速く走りなさい!」

ラバは答えませんでした。同じ速さで歩き続けました。

「聞こえたの?」と、ハエは叫びました。「もっと速くって言ったのよ! 速く走らないなら、そっちへ飛んでいって首を刺してやるから! そうしたら後悔するわよ!」

ラバは少しだけ首を回して、ハエを見ました。それから、ゆっくりと低い声で笑いました。

「小さなハエさん」と、ラバは言いました。「きみの言うことは聞こえているよ。でも、ぼくはきみなんか、ちっとも怖くない。きみの頭の上、馬車のてっぺんに座っている人が見えるかい? あの人が御者だ。長いむちと手綱を手に持っている。ぼくを速く走らせたいときは、あの人がむちを使う。ゆっくり歩かせたいときは、手綱を引く。ぼくが言うことを聞くのは、あの人だけなんだ」

「で、でも、わたしが速く走れって言ってるのよ!」と、ハエは言いました。

「きみは、車輪にとまっているハエにすぎない」と、ラバは言いました。「きみがこの馬車を引いてきたわけじゃないし、この道のことも知らない。この先には大きな坂がある。今走ったら、坂のところでへとへとになってしまう。いつ速く走って、いつゆっくり歩けばいいのか、ぼくはよくわかっているんだ。だから、どうか静かにして、乗り心地を楽しんでいてくれ」

ハエはかんかんに怒って、車輪から飛び立ちました。ラバの頭のまわりをブンブン飛び回りましたが、ラバは見ようともしませんでした。とうとうハエは疲れて、飛んでいってしまいました。

大きな坂のてっぺんで、御者はにっこりしました。「いい子だ」と、御者は言いました。「今日はよくやったな」そしてラバは、ちょうどいい速さで歩き続けました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Loud threats do not matter when there is no power behind them.

力のともなわない大声のおどしを、こわがる必要はない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Where was the fly sitting?

Q2. What did the fly tell the mule?

Q3. Who did the mule listen to?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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