The Hunter and the Rider(狩人と馬に乗った男)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Hunter and the Rider

狩人と馬に乗った男

  • 📖 445 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 2:15
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじウサギをつかまえて家に帰るとちゅうの狩人。馬に乗った男が「そのウサギを買いたい」と言うので見せてやると、男はウサギを持ったまま走り出してしまいます。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(6語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • hunter狩人、ハンター
  • rabbitウサギ
  • rider馬に乗った人
  • gallop(馬が)全速力で走る
  • dustほこり
  • giftおくり物、プレゼント
音声に合わせて文が光ります0:00 / 2:15

Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Puck)

A hunter was walking home one afternoon. He was very happy, because he had caught a big, fat rabbit in his trap. He carried it on his shoulder and thought about dinner. "My wife will cook it with carrots and onions," he said to himself. "What a delicious meal we are going to have!"

ある日の午後、ひとりの狩人が、家へ向かって歩いていました。狩人は上機嫌でした。わなで、大きな太ったウサギを捕まえたからです。ウサギを肩に担いで、晩ごはんのことを考えていました。「女房が、ニンジンとタマネギと一緒に料理してくれるだろう」と、狩人はひとりごとを言いました。「きっと、おいしいごちそうになるぞ!」

On the way, he heard the sound of a horse behind him. A man on a fine white horse was riding along the road. When he came close, he stopped.

途中で、後ろから馬の足音が聞こえてきました。立派な白い馬に乗った男が、道をやって来ました。男は近くまで来ると、馬を止めました。

"Good afternoon," said the rider with a friendly smile. "That is a beautiful rabbit you have there."

「こんにちは」と、馬に乗った男は、人なつっこい笑顔で言いました。「いいウサギをお持ちですね」

"Thank you," said the hunter proudly. "I caught it myself this morning."

「ありがとう」と、狩人は得意そうに言いました。「けさ、自分で捕まえたんですよ」

"I would like to buy it," said the rider. "I will pay you a good price. But first, may I look at it? I want to see how heavy it is."

「それを買いたいのですが」と、男は言いました。「いい値段を払いますよ。でもその前に、見せてもらえませんか? どれくらい重いか、確かめたいんです」

The hunter was happy to sell his rabbit for a good price. "Of course," he said, and he handed the rabbit up to the rider.

いい値段で売れるので、狩人は喜びました。「いいですとも」と言って、狩人はウサギを馬上の男に手渡しました。

The rider took the rabbit. He held it up and looked at it. "Yes, it is a very good rabbit," he said. Then, suddenly, he kicked his horse. The horse jumped forward and galloped away down the road, with the rider and the rabbit on its back!

男はウサギを受け取りました。持ち上げて、ながめました。「ええ、とてもいいウサギですね」と、男は言いました。そして突然、馬の腹をけりました。馬は前へ飛び出し、男とウサギを背中に乗せたまま、道をまっしぐらに駆けていってしまいました!

"Hey!" shouted the hunter. "Stop! Come back! You haven't paid me!"

「おい!」と、狩人は叫びました。「止まれ! 戻ってこい! まだ金をもらってないぞ!」

He started to run after the horse. He ran as fast as he could. At first, he really believed that he could catch the rider. "He will stop soon," he thought. But the horse was very fast. The hunter ran and ran, but the horse got farther and farther away. Soon the hunter was out of breath. His face was red and wet. The horse was now just a small white dot in a cloud of dust.

狩人は、馬を追いかけて走りだしました。全速力で走りました。初めのうち、狩人は本気で追いつけると思っていました。「すぐに止まるだろう」と、思ったのです。けれども、馬はとても速かったのです。狩人は走りに走りましたが、馬はどんどん遠ざかっていきました。やがて、狩人は息が切れてしまいました。顔は真っ赤で、汗びっしょりです。馬はもう、土ぼこりの中の小さな白い点にしか見えませんでした。

The hunter stopped running. He knew that he could never catch the rider now. But there were some farmers working in the fields next to the road. They were all watching him. The hunter did not want to look like a fool in front of them.

狩人は、走るのをやめました。もう決して追いつけないと、わかったのです。けれども、道のわきの畑で、農夫たちが何人か働いていました。みんなが、狩人のことを見ていました。狩人は、農夫たちの前で間抜けだと思われたくありませんでした。

So he put his hands around his mouth and shouted at the faraway rider, as loudly as he could. "That's all right! Go on! You can have it! It is a gift from me! I was going to give it to you anyway!"

そこで狩人は両手を口に当てて、はるか遠くの男に向かって、ありったけの大声で叫びました。「いいんだよ! 行っていいよ! それはあげるよ! わたしからの贈り物だ! どっちみち、あげるつもりだったんだから!」

The farmers looked at each other and laughed. They knew exactly what had happened.

農夫たちは、顔を見合わせて笑いました。何があったのか、みんなちゃんとわかっていたのです。

The hunter walked home slowly. That evening, his wife asked, "Where is our rabbit?"

狩人は、とぼとぼと家に帰りました。その晩、おかみさんが尋ねました。「うちのウサギはどこ?」

"I gave it away," said the hunter. "I am a very generous man." And they had carrots and onions for dinner, without any rabbit.

「人にあげたんだ」と、狩人は言いました。「わたしは、とても気前のいい男だからね」そしてふたりは、ウサギ抜きで、ニンジンとタマネギの晩ごはんを食べました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ある日の午後、ひとりの狩人が、家へ向かって歩いていました。狩人は上機嫌でした。わなで、大きな太ったウサギを捕まえたからです。ウサギを肩に担いで、晩ごはんのことを考えていました。「女房が、ニンジンとタマネギと一緒に料理してくれるだろう」と、狩人はひとりごとを言いました。「きっと、おいしいごちそうになるぞ!」

途中で、後ろから馬の足音が聞こえてきました。立派な白い馬に乗った男が、道をやって来ました。男は近くまで来ると、馬を止めました。

「こんにちは」と、馬に乗った男は、人なつっこい笑顔で言いました。「いいウサギをお持ちですね」

「ありがとう」と、狩人は得意そうに言いました。「けさ、自分で捕まえたんですよ」

「それを買いたいのですが」と、男は言いました。「いい値段を払いますよ。でもその前に、見せてもらえませんか? どれくらい重いか、確かめたいんです」

いい値段で売れるので、狩人は喜びました。「いいですとも」と言って、狩人はウサギを馬上の男に手渡しました。

男はウサギを受け取りました。持ち上げて、ながめました。「ええ、とてもいいウサギですね」と、男は言いました。そして突然、馬の腹をけりました。馬は前へ飛び出し、男とウサギを背中に乗せたまま、道をまっしぐらに駆けていってしまいました!

「おい!」と、狩人は叫びました。「止まれ! 戻ってこい! まだ金をもらってないぞ!」

狩人は、馬を追いかけて走りだしました。全速力で走りました。初めのうち、狩人は本気で追いつけると思っていました。「すぐに止まるだろう」と、思ったのです。けれども、馬はとても速かったのです。狩人は走りに走りましたが、馬はどんどん遠ざかっていきました。やがて、狩人は息が切れてしまいました。顔は真っ赤で、汗びっしょりです。馬はもう、土ぼこりの中の小さな白い点にしか見えませんでした。

狩人は、走るのをやめました。もう決して追いつけないと、わかったのです。けれども、道のわきの畑で、農夫たちが何人か働いていました。みんなが、狩人のことを見ていました。狩人は、農夫たちの前で間抜けだと思われたくありませんでした。

そこで狩人は両手を口に当てて、はるか遠くの男に向かって、ありったけの大声で叫びました。「いいんだよ! 行っていいよ! それはあげるよ! わたしからの贈り物だ! どっちみち、あげるつもりだったんだから!」

農夫たちは、顔を見合わせて笑いました。何があったのか、みんなちゃんとわかっていたのです。

狩人は、とぼとぼと家に帰りました。その晩、おかみさんが尋ねました。「うちのウサギはどこ?」

「人にあげたんだ」と、狩人は言いました。「わたしは、とても気前のいい男だからね」そしてふたりは、ウサギ抜きで、ニンジンとタマネギの晩ごはんを食べました。

日本語訳:多読ベスト

押すと、この端末の読書記録(100万語メーター)に語数が加わります。

このお話の教訓 Moral

タップして見る

When you can't win, at least you can save your pride.

負けを認めたくない人は、せめて体面だけでも保とうとする。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the hunter catch?

Q2. What did the rider say he wanted to do?

Q3. Why did the hunter say "It is a gift"?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

次に読む

Level 2 の読み物をもっと見る →