The Farmer and the Eagle(農夫とワシ)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Farmer and the Eagle

農夫とワシ

  • 📖 425 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:16
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじわなにかかった美しいワシを、農夫は助けてにがしてやりました。ある日、農夫がかべのそばで休んでいると、ワシが飛んできて……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • eagleワシ
  • trapわな
  • free自由な、解放する
  • bundle包み
  • crackひびが入る
  • shade日かげ
  • clawsするどいつめ
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Puck)

One morning, a farmer named Paul was walking to his fields. On the way, he heard a strange noise from the bushes. He went closer and saw a big eagle. Its leg was caught in a hunter's trap, and it was trying hard to get free.

ある朝、ポールという農夫が、畑へ向かって歩いていました。途中で、茂みの中から変な物音が聞こえました。近づいてみると、大きなワシがいました。ワシは猟師のわなに足を挟まれて、なんとか抜け出そうと、必死にもがいていました。

Paul had never seen an eagle so close before. Its feathers were golden brown, and its eyes were sharp and bright. "What a beautiful bird," he said quietly. "It is wrong to keep you in a trap."

ポールは、こんなに近くでワシを見たのは初めてでした。羽は金色がかった茶色で、目は鋭く、きらきらと光っていました。「なんてきれいな鳥だろう」と、ポールは小声で言いました。「おまえをわなに閉じ込めておくなんて、間違っている」

The eagle was afraid and opened its wings, but Paul spoke softly to it. Slowly and carefully, he opened the trap. The eagle pulled its leg out. For a moment, it looked at Paul. Then it flew up into the sky and was gone.

ワシは怖がって翼を広げましたが、ポールはやさしく話しかけました。そして、ゆっくりと注意深く、わなを開けてやりました。ワシは足を引き抜きました。少しの間、ワシはポールを見つめていました。それから空へ舞い上がり、見えなくなりました。

Paul smiled and went to work. He did not think about the eagle again.

ポールはにっこりして、仕事に向かいました。それきり、ワシのことは思い出しもしませんでした。

A few weeks later, on a very hot day, Paul was working in the fields. At noon, he was tired and hungry. He sat down in the shade of an old stone wall. He had a bundle with him, a cloth with some bread and cheese inside. He put it on top of his head to keep the sun off. Then he leaned back against the wall and closed his eyes.

数週間後の、とても暑い日のことです。ポールは畑で働いていました。昼になると、ポールは疲れて、おなかもすいていました。そこで、古い石垣の陰に腰を下ろしました。ポールは包みを持っていました。パンとチーズを布にくるんだものです。日よけにするため、ポールはそれを頭の上にのせました。それから石垣に寄りかかって、目を閉じました。

He did not notice that the old wall was full of cracks. It was about to fall down.

ポールは、その古い石垣がひびだらけになっていることに、気づいていませんでした。石垣は、今にも崩れ落ちそうになっていたのです。

Suddenly, there was a loud cry in the sky. A big eagle came flying down very fast. Before Paul could move, it took the bundle off his head with its claws and flew away with it.

突然、空で大きな鳴き声がしました。大きなワシが、ものすごい速さで舞い降りてきました。ポールが動く暇もなく、ワシは爪で頭の上の包みをつかみ取り、そのまま飛んでいってしまいました。

"Hey! My lunch!" Paul jumped up and ran after the eagle. "Come back! That is mine!" The eagle flew low across the field, and Paul ran after it. Then the eagle dropped the bundle on the grass and flew up into a tree.

「おい! ぼくの昼ごはん!」ポールは飛び起きて、ワシを追いかけました。「戻ってこい! それはぼくのだぞ!」ワシは畑の上を低く飛び、ポールはそのあとを走って追いかけました。するとワシは、包みを草の上に落として、木の上へ飛んでいきました。

Paul picked up his lunch. He was angry, and he was breathing hard. "That bird!" he said. He walked back toward the wall to sit down again.

ポールは、昼ごはんを拾い上げました。腹を立てていて、息を切らしていました。「あの鳥め!」と、ポールは言いました。そして、また座ろうと、石垣のほうへ歩いて戻りました。

But when he got there, he stopped. The old wall was not standing anymore. It had fallen down, and big heavy stones were lying everywhere. They were lying in the place where he was sitting a few minutes earlier.

ところが、そこに着いたとたん、ポールは立ち止まりました。古い石垣は、もう立っていなかったのです。崩れ落ちて、大きくて重い石があたり一面に転がっていました。石が転がっていたのは、ほんの数分前までポールが座っていた場所でした。

Paul looked up at the tree. The eagle was sitting on a branch, looking down at him with its bright, sharp eyes. And now Paul knew. It was the same eagle.

ポールは木を見上げました。ワシが枝にとまって、鋭く光る目でポールを見下ろしていました。そのとき、ポールにはわかりました。あれは、あのときのワシだったのです。

"Thank you, my friend," he said softly. The eagle opened its wings and flew away into the blue sky.

「ありがとう、友よ」と、ポールはやさしく言いました。ワシは翼を広げ、青い空へと飛び去っていきました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ある朝、ポールという農夫が、畑へ向かって歩いていました。途中で、茂みの中から変な物音が聞こえました。近づいてみると、大きなワシがいました。ワシは猟師のわなに足を挟まれて、なんとか抜け出そうと、必死にもがいていました。

ポールは、こんなに近くでワシを見たのは初めてでした。羽は金色がかった茶色で、目は鋭く、きらきらと光っていました。「なんてきれいな鳥だろう」と、ポールは小声で言いました。「おまえをわなに閉じ込めておくなんて、間違っている」

ワシは怖がって翼を広げましたが、ポールはやさしく話しかけました。そして、ゆっくりと注意深く、わなを開けてやりました。ワシは足を引き抜きました。少しの間、ワシはポールを見つめていました。それから空へ舞い上がり、見えなくなりました。

ポールはにっこりして、仕事に向かいました。それきり、ワシのことは思い出しもしませんでした。

数週間後の、とても暑い日のことです。ポールは畑で働いていました。昼になると、ポールは疲れて、おなかもすいていました。そこで、古い石垣の陰に腰を下ろしました。ポールは包みを持っていました。パンとチーズを布にくるんだものです。日よけにするため、ポールはそれを頭の上にのせました。それから石垣に寄りかかって、目を閉じました。

ポールは、その古い石垣がひびだらけになっていることに、気づいていませんでした。石垣は、今にも崩れ落ちそうになっていたのです。

突然、空で大きな鳴き声がしました。大きなワシが、ものすごい速さで舞い降りてきました。ポールが動く暇もなく、ワシは爪で頭の上の包みをつかみ取り、そのまま飛んでいってしまいました。

「おい! ぼくの昼ごはん!」ポールは飛び起きて、ワシを追いかけました。「戻ってこい! それはぼくのだぞ!」ワシは畑の上を低く飛び、ポールはそのあとを走って追いかけました。するとワシは、包みを草の上に落として、木の上へ飛んでいきました。

ポールは、昼ごはんを拾い上げました。腹を立てていて、息を切らしていました。「あの鳥め!」と、ポールは言いました。そして、また座ろうと、石垣のほうへ歩いて戻りました。

ところが、そこに着いたとたん、ポールは立ち止まりました。古い石垣は、もう立っていなかったのです。崩れ落ちて、大きくて重い石があたり一面に転がっていました。石が転がっていたのは、ほんの数分前までポールが座っていた場所でした。

ポールは木を見上げました。ワシが枝にとまって、鋭く光る目でポールを見下ろしていました。そのとき、ポールにはわかりました。あれは、あのときのワシだったのです。

「ありがとう、友よ」と、ポールはやさしく言いました。ワシは翼を広げ、青い空へと飛び去っていきました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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A kind act will be paid back.

親切は、いつか自分に返ってくる。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Where did the farmer find the eagle?

Q2. What did the eagle take from the farmer?

Q3. Why did the eagle take it?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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