The Birdcatcher, the Partridge, and the Rooster(鳥さしとヤマウズラとオンドリ)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediateイソップ物語

The Birdcatcher, the Partridge, and the Rooster

鳥さしとヤマウズラとオンドリ

  • 📖 529 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:54
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ急なお客さんが来たのに、食べるものが何もない鳥さし。飼っている鳥を料理しようとしますが、鳥たちは必死に「自分がいかに役に立つか」を訴えます。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • birdcatcher鳥さし(鳥をとる人)
  • partridgeヤマウズラ
  • roosterオンドリ
  • combとさか
  • host(客をもてなす)主人
  • scratchedかいた
  • reliefほっとすること
  • arguments言い分
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Aoede)

A birdcatcher lived in a small cottage at the edge of the woods. Every day he set his nets in the trees and caught wild birds, which he sold at the market. He did not have much money, but he had two birds that he had kept for years. One was a partridge with pretty spotted feathers. The other was a young rooster with a bright red comb on his head.

森のはずれの小さな小屋に、鳥捕りが住んでいました。毎日、木々に網をしかけて野鳥をつかまえ、それを市場で売って暮らしていました。お金はあまりありませんでしたが、何年も飼っている鳥が二羽いました。一羽は、かわいらしいまだら模様の羽根をしたヤマウズラです。もう一羽は、頭に真っ赤なとさかをつけた若いオンドリでした。

One evening, the birdcatcher was sitting down to a simple supper of boiled vegetables when somebody knocked at the door. It was an old friend whom he had not seen for many years. "I was passing through, so I thought I would visit you," said the friend. "I hope you have something to eat, because I have been walking all day and I am very hungry."

ある晩、鳥捕りがゆで野菜だけの質素な夕食をとろうとしていると、だれかが戸をたたきました。何年も会っていなかった古い友だちでした。「近くを通りかかったから、寄ってみようと思ってね」と、友だちは言いました。「何か食べるものがあるといいんだが。一日じゅう歩きどおしで、すっかり腹ぺこなんだ」

The birdcatcher's face fell. He was happy to see his friend, but his nets had been empty all week, and there was nothing in the house except vegetables. "I cannot give my friend boiled carrots," he thought. "What kind of host would I be?"

鳥捕りの顔がくもりました。友だちに会えたのはうれしかったのですが、この一週間、網はずっとからっぽで、家には野菜のほかに何もなかったのです。「友だちに、ゆでたにんじんなんか出せやしない」と、鳥捕りは思いました。「それじゃあ、もてなしにならないじゃないか」

He looked at the partridge in her cage. "I am sorry, my dear," he said, and he reached in to take her out.

鳥捕りは、かごの中のヤマウズラを見ました。「すまないね」と言って、ヤマウズラを取り出そうと手を入れました。

The partridge screamed. "Master, wait, and think about what you are doing! When you put out your nets, it is my singing that brings the other partridges to you. Without me, your nets will be empty forever, and nobody will sing you to sleep at night. Will you really eat your best worker?"

ヤマウズラは悲鳴をあげました。「ご主人さま、待って、ご自分が何をしようとしているのか考えてください! あなたが網をしかけるとき、ほかのヤマウズラたちをおびきよせているのは、わたしの歌声なんですよ。わたしがいなければ、網はずっとからっぽのままです。夜にあなたを歌で寝かしつける者もいなくなります。本当に、いちばんの働き手を食べてしまうおつもりですか?」

The birdcatcher stopped, because it was true. The partridge was very useful. He put her back in her cage and closed the door. Then he turned to the rooster.

鳥捕りは手を止めました。そのとおりだったからです。ヤマウズラはとても役に立っていました。鳥捕りはヤマウズラをかごに戻し、扉を閉めました。それから、オンドリのほうを向きました。

The rooster had been listening carefully, and he was ready. "Master, please!" he cried. "If you eat me, who will wake you up in the morning? I have never missed a single sunrise. Without me, you will sleep until noon, and you will miss the best time for checking your nets. You need me more than you need anything in this house!"

オンドリはずっと耳をすまして聞いていたので、言うことはもう決まっていました。「ご主人さま、お願いです!」と、オンドリは叫びました。「わたしを食べたら、だれが朝あなたを起こすんですか? わたしは一度だって夜明けをのがしたことはありません。わたしがいなかったら、あなたは昼まで寝てしまって、網を見に行くいちばんいい時間をのがしてしまいますよ。この家のほかの何よりも、あなたにはわたしが必要なんです!」

The birdcatcher scratched his head, because the rooster was right too. He had a very good voice, and he was never late. The birdcatcher looked at the partridge, and then at the rooster. Then he looked at his hungry friend, who was sitting at the table and politely pretending not to listen.

鳥捕りは頭をかきました。オンドリの言うことも正しかったからです。オンドリはとてもいい声をしていて、一度も遅れたことがありません。鳥捕りはヤマウズラを見て、それからオンドリを見ました。それから、腹をすかせた友だちを見ました。友だちはテーブルについて、気をきかせて、聞いていないふりをしていました。

"You both make excellent points," he said at last. "You," he said to the partridge, "are the best singer in the woods. And you," he said to the rooster, "are better than any clock. Everything that you have said is completely true."

「おまえたちの言うことは、どちらもまったくもっともだ」と、鳥捕りはついに言いました。そしてヤマウズラに言いました。「おまえは森でいちばんの歌い手だ」それからオンドリに言いました。「そしておまえは、どんな時計よりもたよりになる。おまえたちの言ったことは、何もかもそのとおりだ」

The two birds smiled with relief.

二羽の鳥は、ほっとしてにっこりしました。

"But," the birdcatcher went on, "my friend is hungry, and so am I. A man cannot eat good arguments for dinner."

「だがな」と、鳥捕りは続けました。「友だちは腹をすかせているし、わたしもそうなんだ。いくらりっぱな理屈でも、夕食に食べるわけにはいかないんだよ」

The rooster's smile disappeared. An hour later, the two old friends were sitting by the fire, enjoying a hot, delicious meal. The birdcatcher felt a little sorry, of course. And the next morning, when he woke up very late and the sun was already high in the sky, he sighed. "Well," he said, "the rooster was right about one thing."

オンドリの笑顔が消えました。一時間後、ふたりの古い友だちは暖炉のそばに座って、温かくておいしい食事を楽しんでいました。もちろん、鳥捕りは少しばかりかわいそうなことをしたと思いました。そして次の朝、目が覚めると、すっかり寝過ごして、太陽はもう空高くのぼっていました。鳥捕りはため息をつきました。「やれやれ」と、鳥捕りは言いました。「ひとつだけは、オンドリの言うとおりだったな」

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

森のはずれの小さな小屋に、鳥捕りが住んでいました。毎日、木々に網をしかけて野鳥をつかまえ、それを市場で売って暮らしていました。お金はあまりありませんでしたが、何年も飼っている鳥が二羽いました。一羽は、かわいらしいまだら模様の羽根をしたヤマウズラです。もう一羽は、頭に真っ赤なとさかをつけた若いオンドリでした。

ある晩、鳥捕りがゆで野菜だけの質素な夕食をとろうとしていると、だれかが戸をたたきました。何年も会っていなかった古い友だちでした。「近くを通りかかったから、寄ってみようと思ってね」と、友だちは言いました。「何か食べるものがあるといいんだが。一日じゅう歩きどおしで、すっかり腹ぺこなんだ」

鳥捕りの顔がくもりました。友だちに会えたのはうれしかったのですが、この一週間、網はずっとからっぽで、家には野菜のほかに何もなかったのです。「友だちに、ゆでたにんじんなんか出せやしない」と、鳥捕りは思いました。「それじゃあ、もてなしにならないじゃないか」

鳥捕りは、かごの中のヤマウズラを見ました。「すまないね」と言って、ヤマウズラを取り出そうと手を入れました。

ヤマウズラは悲鳴をあげました。「ご主人さま、待って、ご自分が何をしようとしているのか考えてください! あなたが網をしかけるとき、ほかのヤマウズラたちをおびきよせているのは、わたしの歌声なんですよ。わたしがいなければ、網はずっとからっぽのままです。夜にあなたを歌で寝かしつける者もいなくなります。本当に、いちばんの働き手を食べてしまうおつもりですか?」

鳥捕りは手を止めました。そのとおりだったからです。ヤマウズラはとても役に立っていました。鳥捕りはヤマウズラをかごに戻し、扉を閉めました。それから、オンドリのほうを向きました。

オンドリはずっと耳をすまして聞いていたので、言うことはもう決まっていました。「ご主人さま、お願いです!」と、オンドリは叫びました。「わたしを食べたら、だれが朝あなたを起こすんですか? わたしは一度だって夜明けをのがしたことはありません。わたしがいなかったら、あなたは昼まで寝てしまって、網を見に行くいちばんいい時間をのがしてしまいますよ。この家のほかの何よりも、あなたにはわたしが必要なんです!」

鳥捕りは頭をかきました。オンドリの言うことも正しかったからです。オンドリはとてもいい声をしていて、一度も遅れたことがありません。鳥捕りはヤマウズラを見て、それからオンドリを見ました。それから、腹をすかせた友だちを見ました。友だちはテーブルについて、気をきかせて、聞いていないふりをしていました。

「おまえたちの言うことは、どちらもまったくもっともだ」と、鳥捕りはついに言いました。そしてヤマウズラに言いました。「おまえは森でいちばんの歌い手だ」それからオンドリに言いました。「そしておまえは、どんな時計よりもたよりになる。おまえたちの言ったことは、何もかもそのとおりだ」

二羽の鳥は、ほっとしてにっこりしました。

「だがな」と、鳥捕りは続けました。「友だちは腹をすかせているし、わたしもそうなんだ。いくらりっぱな理屈でも、夕食に食べるわけにはいかないんだよ」

オンドリの笑顔が消えました。一時間後、ふたりの古い友だちは暖炉のそばに座って、温かくておいしい食事を楽しんでいました。もちろん、鳥捕りは少しばかりかわいそうなことをしたと思いました。そして次の朝、目が覚めると、すっかり寝過ごして、太陽はもう空高くのぼっていました。鳥捕りはため息をつきました。「やれやれ」と、鳥捕りは言いました。「ひとつだけは、オンドリの言うとおりだったな」

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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When people badly need something, they may ignore the rules.

背に腹はかえられない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the birdcatcher want to cook one of his birds?

Q2. What did the partridge say she did for her master?

Q3. What happened in the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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