The Frogs Asking for a King(王様をほしがったカエル)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediateイソップ物語

The Frogs Asking for a King

王様をほしがったカエル

  • 📖 534 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:59
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ平和な池でのんびり暮らしていたカエルたちが、「わたしたちにも王様がほしい」と神ユピテルにお願いします。最初に空から降ってきた王様は……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • croaked(カエルが)鳴いた
  • log丸太
  • terrifiedおびえた
  • dared思いきって〜した
  • eelウナギ
  • satisfied満足した
  • heronサギ
  • beakくちばし
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Charon)

Long ago, a great many frogs lived in a peaceful lake. They swam when they wanted to swim, they sang when they wanted to sing, and nobody told them what to do. You would think that they were the happiest frogs in the world, but they were not.

昔々、平和な湖に、たくさんのカエルが住んでいました。泳ぎたいときに泳ぎ、歌いたいときに歌い、だれからも指図されることはありません。世界でいちばん幸せなカエルたちだと思うでしょう。ところが、そうではなかったのです。

"Every other animal has a king," complained one old frog. "The lions have a king. The bees have a queen. Why don't we have one?" "Yes!" the others agreed. "We need someone who is great and strong to rule over us."

「ほかの動物にはみんな王さまがいる」と、年老いたカエルが不満を言いました。「ライオンには王さまがいる。ミツバチには女王さまがいる。どうしてわしらにはいないんだ?」「そうだ!」と、ほかのカエルたちも賛成しました。「わしらを治めてくれる、偉くて強い王さまがいなくちゃ」

So they all lifted their faces to the sky and croaked as loudly as they could. "Great Jupiter, king of the gods! Please send us a king!"

そこでカエルたちはみんな空を見上げ、ありったけの大声でケロケロと鳴きました。「偉大なる神々の王、ユピテルさま! どうか、わたしたちに王さまをお送りください!」

High up on his cloud, Jupiter heard them and smiled. He knew how foolish the frogs were. He picked up a big log and dropped it into the middle of the lake.

雲の上の高いところで、ユピテルはそれを聞いてほほえみました。カエルたちがどんなにおろかなのか、よくわかっていたのです。ユピテルは大きな丸太を一本拾い上げ、湖のまん中に落としました。

SPLASH! The water flew high into the air, and huge waves crashed against the shore. The frogs were terrified. They dived to the bottom of the lake and hid in the mud. "What a powerful king!" they whispered to each other. "What a terrible noise he made!"

ザッバーン! 水が空高くはね上がり、大波が岸に打ちつけました。カエルたちはふるえあがり、湖の底にもぐって、泥の中にかくれました。「なんて力のある王さまだろう!」と、カエルたちはささやき合いました。「なんてものすごい音を立てたんだろう!」

For a long time, no frog dared to come up, but the new king did not move. At last, one brave little frog swam up and looked at him carefully. The king was floating quietly on the water, and he did not shout or give any orders.

長いあいだ、思いきって水面まで上がってくるカエルは一匹もいませんでした。けれども、新しい王さまはぴくりとも動きません。とうとう、勇気のある小さなカエルが一匹、泳いで上がり、王さまをじっくりとながめました。王さまは水の上に静かに浮かんでいるだけで、どなりもしなければ、何の命令もしませんでした。

The little frog swam a bit closer, and then a bit closer. Finally, he touched the king with his foot, but nothing happened.

小さなカエルは少し近づき、それからまた少し近づきました。最後に足でさわってみましたが、何も起こりません。

Soon all the frogs were sitting on top of their king. They jumped on him and danced on him and laughed at him. "This is not a king," they said. "This is just a lazy piece of wood. We want a real king, one who moves!"

まもなく、カエルたちはみんな王さまの上に座っていました。王さまの上でとびはね、踊り、王さまを笑いものにしました。「こんなのは王さまじゃない」と、カエルたちは言いました。「ただのなまけものの木切れじゃないか。わしらがほしいのは、ちゃんと動く本物の王さまだ!」

So they called up to Jupiter again, and this time he sent them an eel. The eel was long and smooth, and he swam around the lake in a friendly way, saying kind words to everyone. But the frogs soon became bored with him too. "He is far too kind," they said. "A king should be strong and frightening, so we want a better king!"

そこでカエルたちは、またユピテルに呼びかけました。今度ユピテルが送ってよこしたのは、ウナギでした。ウナギは長くてつるつるしていて、湖の中を親しげに泳ぎまわり、だれにでもやさしい言葉をかけました。けれども、カエルたちはまもなくウナギにもあきてしまいました。「あいつはやさしすぎる」と、カエルたちは言いました。「王さまというものは、強くておそろしくなくちゃいけない。もっといい王さまがほしい!」

Jupiter was becoming angry now. "These frogs are never satisfied," he said. "Very well. If they want a strong king, I will give them one."

ユピテルも、さすがに腹が立ってきました。「このカエルどもは、決して満足するということがない」と、ユピテルは言いました。「よかろう。強い王がほしいなら、くれてやろう」

The next morning, a tall gray heron landed at the edge of the lake. He had long legs, a long neck and a long, sharp beak. The frogs gathered around him excitedly. "At last!" they cried. "Look at him! This is a real king!"

次の朝、背の高い灰色のサギが湖のほとりに舞い降りました。長い足と長い首、そして長くとがったくちばしを持っています。カエルたちはわくわくしながらサギのまわりに集まりました。「ついに来た!」と、カエルたちは叫びました。「見てごらんよ! これこそ本物の王さまだ!」

The heron looked down at them with his cold yellow eyes. Then, very quickly, he bent his neck and caught a frog in his beak, and then another, and then another.

サギは冷たい黄色い目でカエルたちを見下ろしました。それから目にもとまらぬ速さで首を曲げ、くちばしでカエルを一匹つかまえました。続いてもう一匹、さらにもう一匹。

The frogs screamed and swam in every direction, but it was too late. Every day the heron walked slowly around the lake, and every day there were fewer frogs. They begged Jupiter to take their new king away, but this time Jupiter did not answer.

カエルたちは悲鳴をあげて四方八方へ泳いで逃げましたが、もう手おくれでした。毎日サギはゆっくりと湖のまわりを歩き、そのたびにカエルの数は減っていきました。カエルたちは、新しい王さまを連れていってくださいとユピテルにたのみましたが、今度はユピテルは答えませんでした。

Before long, the lake was silent. There were no frogs left to complain.

まもなく、湖はしんと静かになりました。文句を言うカエルは、一匹も残っていませんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

昔々、平和な湖に、たくさんのカエルが住んでいました。泳ぎたいときに泳ぎ、歌いたいときに歌い、だれからも指図されることはありません。世界でいちばん幸せなカエルたちだと思うでしょう。ところが、そうではなかったのです。

「ほかの動物にはみんな王さまがいる」と、年老いたカエルが不満を言いました。「ライオンには王さまがいる。ミツバチには女王さまがいる。どうしてわしらにはいないんだ?」「そうだ!」と、ほかのカエルたちも賛成しました。「わしらを治めてくれる、偉くて強い王さまがいなくちゃ」

そこでカエルたちはみんな空を見上げ、ありったけの大声でケロケロと鳴きました。「偉大なる神々の王、ユピテルさま! どうか、わたしたちに王さまをお送りください!」

雲の上の高いところで、ユピテルはそれを聞いてほほえみました。カエルたちがどんなにおろかなのか、よくわかっていたのです。ユピテルは大きな丸太を一本拾い上げ、湖のまん中に落としました。

ザッバーン! 水が空高くはね上がり、大波が岸に打ちつけました。カエルたちはふるえあがり、湖の底にもぐって、泥の中にかくれました。「なんて力のある王さまだろう!」と、カエルたちはささやき合いました。「なんてものすごい音を立てたんだろう!」

長いあいだ、思いきって水面まで上がってくるカエルは一匹もいませんでした。けれども、新しい王さまはぴくりとも動きません。とうとう、勇気のある小さなカエルが一匹、泳いで上がり、王さまをじっくりとながめました。王さまは水の上に静かに浮かんでいるだけで、どなりもしなければ、何の命令もしませんでした。

小さなカエルは少し近づき、それからまた少し近づきました。最後に足でさわってみましたが、何も起こりません。

まもなく、カエルたちはみんな王さまの上に座っていました。王さまの上でとびはね、踊り、王さまを笑いものにしました。「こんなのは王さまじゃない」と、カエルたちは言いました。「ただのなまけものの木切れじゃないか。わしらがほしいのは、ちゃんと動く本物の王さまだ!」

そこでカエルたちは、またユピテルに呼びかけました。今度ユピテルが送ってよこしたのは、ウナギでした。ウナギは長くてつるつるしていて、湖の中を親しげに泳ぎまわり、だれにでもやさしい言葉をかけました。けれども、カエルたちはまもなくウナギにもあきてしまいました。「あいつはやさしすぎる」と、カエルたちは言いました。「王さまというものは、強くておそろしくなくちゃいけない。もっといい王さまがほしい!」

ユピテルも、さすがに腹が立ってきました。「このカエルどもは、決して満足するということがない」と、ユピテルは言いました。「よかろう。強い王がほしいなら、くれてやろう」

次の朝、背の高い灰色のサギが湖のほとりに舞い降りました。長い足と長い首、そして長くとがったくちばしを持っています。カエルたちはわくわくしながらサギのまわりに集まりました。「ついに来た!」と、カエルたちは叫びました。「見てごらんよ! これこそ本物の王さまだ!」

サギは冷たい黄色い目でカエルたちを見下ろしました。それから目にもとまらぬ速さで首を曲げ、くちばしでカエルを一匹つかまえました。続いてもう一匹、さらにもう一匹。

カエルたちは悲鳴をあげて四方八方へ泳いで逃げましたが、もう手おくれでした。毎日サギはゆっくりと湖のまわりを歩き、そのたびにカエルの数は減っていきました。カエルたちは、新しい王さまを連れていってくださいとユピテルにたのみましたが、今度はユピテルは答えませんでした。

まもなく、湖はしんと静かになりました。文句を言うカエルは、一匹も残っていませんでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Be careful what you wish for. It may be worse than what you have.

願いごとには気をつけよう。今よりもっと悪くなることもある。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did Jupiter send first?

Q2. Why didn't the frogs like the eel?

Q3. What happened to the frogs in the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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