1日10分・1週間のメニュー
毎日「さあ読むぞ」と気合いを入れる方法は、たいてい3日で終わります。原田英語式では、曜日ごとにやることを決めてしまいます。何を読むか迷う時間をなくすのが、続けるいちばんのコツです。
| 曜日 | やること(10分) | ねらい |
|---|---|---|
| 月 | 気になるニュースを1本選び、5ステップで読む | 今週追いかけるニュースを決める |
| 火 | 月曜のニュースの続報を読む | 「3日追いかける」の2日目 |
| 水 | さらに続報を読む | 3日目。読むスピードの変化を感じる |
| 木 | 見出しだけを20本ながめる(見出しクイズでも可) | 見出しの型と、その週の単語に慣れる |
| 金 | Explainer(解説記事)を1本読む | 背景知識を貯金する |
| 土 | 今週のニュースに関係する動画を見る(動画で覚える時事英語) | 耳と目で覚える |
| 日 | 単語帳を見直し、今週の1文要約を読み返す | 1週間分をまとめて定着させる |
できなかった日は「見出し1本」でOK
忙しい日は、見出しを1本読むだけで「今日もやった」ことにします。ゼロの日を作らないことが、連続記録より大切です。
単語帳は「単語」ではなく「フレーズ」で作る
英字新聞の単語は、決まった組み合わせで出てきます。rate を「率」と覚えるより、rate cut(利下げ)と覚える方が、そのまま記事で使えます。単語帳には、記事で見たかたまりのまま書き写しましょう。
| こう覚えるより | こう覚える |
|---|---|
| cut=切る | rate cut=利下げ / cut jobs=人員を減らす |
| party=党 | ruling party=与党 / opposition party=野党 |
| fire=火 | open fire=発砲する / come under fire=批判を浴びる |
| deal=取引 | trade deal=貿易協定 / strike a deal=合意する |
- 1かたまりで書く
記事の中の形のまま、2〜5語のかたまりで書き写します。
- 2元の1文も残す
どんな文で出てきたかを残しておくと、意味を忘れても文から思い出せます。
- 33回出たら本気で覚える
1回しか見ていない語は、無理に覚えなくてかまいません。3回目に出会ったら、それは今のあなたに必要な語です。「3日追いかける」を続けていると、この3回目が自然にやってきます。
このサイトの語ページの「保存」を押すと、単語帳にたまっていきます。クイズでは、忘れかけたころに同じ語をもう一度出します。
音読で「読むスピード」を上げる
英字新聞を速く読めない人の多くは、英文を頭の中で何度も戻って読んでいます(返り読み)。これを直すいちばんの方法が音読です。声に出すと、前から順に意味を取るしかなくなるからです。
- 1意味がわかった段落を1つ選ぶ
5ステップで読み終えた記事から、いちばん大事な段落(たいていリード)を選びます。
- 23回、声に出して読む
1回目はゆっくり、2回目は意味のかたまりで区切って、3回目はニュースを読み上げるつもりで。
- 3音声のあとについて読む
このサイトの例文や表現は、すべて音声で聞けます。音声のすぐあとを追いかけて読む(シャドーイング)と、スピードとリズムが身につきます。
音読練習:リードの定番の形(例文はすべてオリジナル)
The government said Tuesday it would extend energy subsidies until March.
政府は火曜日、エネルギー補助金を3月まで延長すると発表した。
Heavy rain forced thousands of residents to evacuate on Sunday.
日曜日、大雨で数千人の住民が避難を余儀なくされた。
The central bank kept interest rates unchanged, citing uncertainty over wages.
中央銀行は賃金をめぐる不透明感を理由に、金利を据え置いた。
動画で「耳から」ニュースを入れる
文字で読んだニュースを、動画でも見てみましょう。同じ単語が音で聞こえてくると、記憶がぐっと強くなります。読んだ記事と同じ出来事を扱う動画なら、映像がそのまま和訳の代わりになってくれます。
動画で覚える時事英語では、報道機関や英語学習の公式チャンネルの動画を、語ごとにミニ解説つきで紹介しています。英語字幕をオンにして、記事で覚えたフレーズが出てくる場面を探してみてください。
立場別・最初の3か月の道のり
| 1か月目 | 2か月目 | 3か月目 | |
|---|---|---|---|
| 高校生・受験生 | 日本のニュースを英語で、見出し+2段落 | 続報を3日追う。入試の長文で定番のテーマ(環境・AIなど)を優先 | 解説記事で背景知識を貯金。入試に出る時事トピックと組み合わせる |
| 大学生 | 日本のニュースを英語で1日1本 | 通信社(AP・Reuters)の記事で型に慣れる | 海外の一般紙へ。興味のある分野を1つ決める |
| 社会人 | 自分の業界のニュースを英語で | 同じ出来事を日本語と英語の記事で読み比べ | 分析記事(analysis)に挑戦。会議や雑談で使える表現を集める |
3か月たったころ、最初に読んだ記事をもう一度読んでみてください。「こんなに簡単だったっけ?」と感じたら、それが成長の証拠です。
伸び悩んだときの処方箋
| 症状 | 処方箋 |
|---|---|
| 読んでも内容が頭に残らない | 読み終えたら必ず1文で要約する。言えなければ、リードだけもう一度読む |
| 辞書を引く回数が減らない | 「3語だけ」を守る。引く前に、前後の言い換えを探す(第4回) |
| 毎日続かない | 曜日メニューに戻る。できない日は見出し1本でOK |
| 難しすぎて楽しくない | 媒体を1段階やさしくする(第2回)。知っているニュースに戻る |
| 簡単すぎて伸びている気がしない | 同じニュースを海外の媒体で読む、Opinion に挑戦する、英語で要約する |
原田英語式・英字新聞の読み方まとめ
- 3行で読む:見出し+最初の2段落で骨組みをつかむ
- 3語だけ引く:辞書は1記事3語まで。あとは言い換えと推測で
- 3日追いかける:同じニュースの続報で、単語と背景を重ねる
- 知っているニュースから:日本語で予習してから英語で読む
- 1文で要約:言えたら合格。書いた1文は英作文の貯金になる
- 曜日で決める:迷う時間をなくし、ゼロの日を作らない
英字新聞は、才能ではなく「読み方」と「仕組み」で読めるようになります。今日のニュースから、さっそく1本はじめてみましょう。
音読例文に出てきた時事英語4語
確認クイズ
Q1原田英語式の単語帳の作り方として正しいのは?
rate cut のようなかたまりと、出てきた1文を残します。3回出会った語から本気で覚えます。
Q2音読がスピードアップに効く理由は?
声に出すと戻って読めないので、英語の語順のまま意味を取るくせがつきます。
Q3忙しくて10分とれない日はどうする?
ゼロの日を作らないことが大切です。見出し1本で「今日もやった」ことにします。
英字新聞を読めるようになるまで、どのくらいかかりますか?
人によって大きくちがいますが、日本のニュースを英語で読む段階なら、毎日続けて数週間で「最初の2段落は読める」感覚をつかむ人が多いはずです。大事なのは期間より、毎日ゼロにしないことです。
リスニングも一緒に伸ばせますか?
伸ばせます。読んだ記事と同じ出来事の動画を見る、例文の音声でシャドーイングする、の2つを組み合わせてください。読んで意味を知っている英語は、聞き取りやすくなります。
英作文にも役立ちますか?
とても役立ちます。毎回の1文要約は、そのまま英作文の練習です。記事の表現を組み合わせて書くことで、自然な言い回しが身につきます。