原田英語の時事英語ナビ

原田英語式 英字新聞の読み方 第5回

毎日10分を続ける仕組み(原田英語式・最終回)

読み方がわかっても、続かなければ力になりません。最終回は、1日10分で回せる1週間のメニュー、忘れにくい単語帳の作り方、読むスピードを上げる音読、耳から覚える動画の使い方、そして立場別の3か月の道のりをまとめます。

更新 2026/09/26

1日10分・1週間のメニュー

毎日「さあ読むぞ」と気合いを入れる方法は、たいてい3日で終わります。原田英語式では、曜日ごとにやることを決めてしまいます。何を読むか迷う時間をなくすのが、続けるいちばんのコツです。

曜日やること(10分)ねらい
月気になるニュースを1本選び、5ステップで読む今週追いかけるニュースを決める
火月曜のニュースの続報を読む「3日追いかける」の2日目
水さらに続報を読む3日目。読むスピードの変化を感じる
木見出しだけを20本ながめる(見出しクイズでも可)見出しの型と、その週の単語に慣れる
金Explainer(解説記事)を1本読む背景知識を貯金する
土今週のニュースに関係する動画を見る(動画で覚える時事英語)耳と目で覚える
日単語帳を見直し、今週の1文要約を読み返す1週間分をまとめて定着させる

できなかった日は「見出し1本」でOK

忙しい日は、見出しを1本読むだけで「今日もやった」ことにします。ゼロの日を作らないことが、連続記録より大切です。

単語帳は「単語」ではなく「フレーズ」で作る

英字新聞の単語は、決まった組み合わせで出てきます。rate を「率」と覚えるより、rate cut(利下げ)と覚える方が、そのまま記事で使えます。単語帳には、記事で見たかたまりのまま書き写しましょう。

こう覚えるよりこう覚える
cut=切るrate cut=利下げ / cut jobs=人員を減らす
party=党ruling party=与党 / opposition party=野党
fire=火open fire=発砲する / come under fire=批判を浴びる
deal=取引trade deal=貿易協定 / strike a deal=合意する
  1. 1
    かたまりで書く

    記事の中の形のまま、2〜5語のかたまりで書き写します。

  2. 2
    元の1文も残す

    どんな文で出てきたかを残しておくと、意味を忘れても文から思い出せます。

  3. 3
    3回出たら本気で覚える

    1回しか見ていない語は、無理に覚えなくてかまいません。3回目に出会ったら、それは今のあなたに必要な語です。「3日追いかける」を続けていると、この3回目が自然にやってきます。

このサイトの語ページの「保存」を押すと、単語帳にたまっていきます。クイズでは、忘れかけたころに同じ語をもう一度出します。

音読で「読むスピード」を上げる

英字新聞を速く読めない人の多くは、英文を頭の中で何度も戻って読んでいます(返り読み)。これを直すいちばんの方法が音読です。声に出すと、前から順に意味を取るしかなくなるからです。

  1. 1
    意味がわかった段落を1つ選ぶ

    5ステップで読み終えた記事から、いちばん大事な段落(たいていリード)を選びます。

  2. 2
    3回、声に出して読む

    1回目はゆっくり、2回目は意味のかたまりで区切って、3回目はニュースを読み上げるつもりで。

  3. 3
    音声のあとについて読む

    このサイトの例文や表現は、すべて音声で聞けます。音声のすぐあとを追いかけて読む(シャドーイング)と、スピードとリズムが身につきます。

音読練習:リードの定番の形(例文はすべてオリジナル)

  • The government said Tuesday it would extend energy subsidies until March.

    政府は火曜日、エネルギー補助金を3月まで延長すると発表した。

  • Heavy rain forced thousands of residents to evacuate on Sunday.

    日曜日、大雨で数千人の住民が避難を余儀なくされた。

  • The central bank kept interest rates unchanged, citing uncertainty over wages.

    中央銀行は賃金をめぐる不透明感を理由に、金利を据え置いた。

動画で「耳から」ニュースを入れる

文字で読んだニュースを、動画でも見てみましょう。同じ単語が音で聞こえてくると、記憶がぐっと強くなります。読んだ記事と同じ出来事を扱う動画なら、映像がそのまま和訳の代わりになってくれます。

動画で覚える時事英語では、報道機関や英語学習の公式チャンネルの動画を、語ごとにミニ解説つきで紹介しています。英語字幕をオンにして、記事で覚えたフレーズが出てくる場面を探してみてください。

立場別・最初の3か月の道のり

1か月目2か月目3か月目
高校生・受験生日本のニュースを英語で、見出し+2段落続報を3日追う。入試の長文で定番のテーマ(環境・AIなど)を優先解説記事で背景知識を貯金。入試に出る時事トピックと組み合わせる
大学生日本のニュースを英語で1日1本通信社(AP・Reuters)の記事で型に慣れる海外の一般紙へ。興味のある分野を1つ決める
社会人自分の業界のニュースを英語で同じ出来事を日本語と英語の記事で読み比べ分析記事(analysis)に挑戦。会議や雑談で使える表現を集める

3か月たったころ、最初に読んだ記事をもう一度読んでみてください。「こんなに簡単だったっけ?」と感じたら、それが成長の証拠です。

伸び悩んだときの処方箋

症状処方箋
読んでも内容が頭に残らない読み終えたら必ず1文で要約する。言えなければ、リードだけもう一度読む
辞書を引く回数が減らない「3語だけ」を守る。引く前に、前後の言い換えを探す(第4回)
毎日続かない曜日メニューに戻る。できない日は見出し1本でOK
難しすぎて楽しくない媒体を1段階やさしくする(第2回)。知っているニュースに戻る
簡単すぎて伸びている気がしない同じニュースを海外の媒体で読む、Opinion に挑戦する、英語で要約する

原田英語式・英字新聞の読み方まとめ

  1. 3行で読む:見出し+最初の2段落で骨組みをつかむ
  2. 3語だけ引く:辞書は1記事3語まで。あとは言い換えと推測で
  3. 3日追いかける:同じニュースの続報で、単語と背景を重ねる
  4. 知っているニュースから:日本語で予習してから英語で読む
  5. 1文で要約:言えたら合格。書いた1文は英作文の貯金になる
  6. 曜日で決める:迷う時間をなくし、ゼロの日を作らない

英字新聞は、才能ではなく「読み方」と「仕組み」で読めるようになります。今日のニュースから、さっそく1本はじめてみましょう。

確認クイズ

Q1原田英語式の単語帳の作り方として正しいのは?

Q2音読がスピードアップに効く理由は?

Q3忙しくて10分とれない日はどうする?

英字新聞を読めるようになるまで、どのくらいかかりますか?

人によって大きくちがいますが、日本のニュースを英語で読む段階なら、毎日続けて数週間で「最初の2段落は読める」感覚をつかむ人が多いはずです。大事なのは期間より、毎日ゼロにしないことです。

リスニングも一緒に伸ばせますか?

伸ばせます。読んだ記事と同じ出来事の動画を見る、例文の音声でシャドーイングする、の2つを組み合わせてください。読んで意味を知っている英語は、聞き取りやすくなります。

英作文にも役立ちますか?

とても役立ちます。毎回の1文要約は、そのまま英作文の練習です。記事の表現を組み合わせて書くことで、自然な言い回しが身につきます。

ALL LESSONS

連載の目次

  1. 第1回 英字新聞が読めない本当の理由と、原田英語式「3つの3」読めない原因は単語力ではなく「読み方」。全体の地図をつくる回
  2. 第2回 何から読む? 挫折しない英字新聞の選び方いちばん速いのは「もう知っているニュース」を英語で読むこと
  3. 第3回 1記事10分で読み切る、原田英語式5ステップ連載の中心。予想→骨組み→拾い読み→精読→1文要約
  4. 第4回 英字新聞の「6つのクセ」を攻略する言い換え、said の位置、ぼかし表現、数字と略語…知れば一気に読める
  5. 第5回 毎日10分を続ける仕組み(原田英語式・最終回)1週間のメニュー、フレーズ単語帳、音読、動画、レベル別の道のり