WHY NOW
いま話題になっている理由
アメリカ軍がイラン南部、ホルムズ海峡にあるケシュム島を攻撃したと、日本時間3日にかけて英字ニュースが一斉に伝えた。アメリカ政府はこの攻撃を公に発表しておらず、各紙はアメリカの当局者の話として報じている。見出しには defensive strikes(防御のための攻撃)や limited strikes(限定的な攻撃)が並んだ。攻撃する側が自分の行動をどう名づけるかを示す言い方で、引用符つきで書かれることが多い。読み方をおさえておこう。
「防御のための攻撃」
strike は軍事の話では「(ねらいを定めた)攻撃」。defensive は「防御の、守るための」。合わせて defensive strike は「自分たちを守るための攻撃」という意味になる。攻撃なのに defensive と言うのは、相手からの攻撃を防ぐため、あるいは攻撃されたことへの対応だと説明するとき。似た言い方に self-defense strike(自衛のための攻撃)がある。
引用符は「本人たちの言い方」
Al Jazeera と The Straits Times は 'defensive' strikes のように、defensive に引用符をつけた。英字ニュースの見出しの引用符は、新聞が自分で判断した言葉ではなく、当事者がそう呼んでいるという意味のしるし。Sky News の 'limited strikes' も同じ。CBS News や The Hindu のように引用符なしの見出しもあり、The Hindu は見出しの最後に official(当局者によると)をつけている。
reportedly にも注目
The Guardian と CNBC の見出しは US reportedly strikes ... と書いた。reportedly は「報道によれば」で、政府の正式な発表がなく、ほかの報道や関係者の話をもとに伝えているときに使う。今回、アメリカ政府は攻撃を公に発表していない。the US carries out strikes と言い切る見出しとの違いを読み分けたい。