WHY NOW
いま話題になっている理由
10月8日(現地時間)、ニューヨークの連邦裁判所で、ベネズエラのマドゥロ前大統領と妻のフローレス氏に対する新しい起訴状が公開された。これまでの麻薬関連などの罪に加え、米国人らへの拷問を共謀した罪が加えられた。英字ニュースの見出しには new charges や fresh charges が並び、記事の中では superseding indictment(差し替えの起訴状)という言い方が使われている。
supersede は「取って代わる」
supersede は「(古いものに)取って代わる、置き換える」という意味の動詞で、発音は「スーパーシード」。superseding indictment は、前に出した起訴状に取って代わる新しい起訴状のこと。アメリカの裁判では、罪を加えたり、被告を増やしたり、書き方を直したりするとき、検察が大陪審(grand jury)から新しい起訴状を得て、それで前の起訴状を置き換える。日本語の報道では「追加起訴」や「新たな起訴状」と訳されることが多い。
見出しでは new charges
superseding indictment は長いので、見出しにはあまり出ない。見出しでは face new charges(新たな罪に問われる)、hit with fresh charges(新たな罪で訴追される)のように短く書かれ、記事の本文で superseding indictment と説明されることが多い。fresh は「新鮮な」ではなく、ニュース英語では「新たな、追加の」という意味でよく使われる。fresh talks(新たな協議)、fresh clashes(新たな衝突)も同じ使い方だ。
起訴は有罪ではない
indictment(起訴、起訴状)は、検察がその罪で裁判にかけたということで、有罪が決まったわけではない。英字ニュースが alleged(〜とされる)や accused of(〜の罪に問われている)をこまめに使うのはそのためだ。新しい罪については、あらためて罪状認否(arraignment)が開かれ、被告が有罪か無罪かを答える。2人はこれまでの罪について無罪を主張している。