WHY NOW
いま話題になっている理由
国際刑事裁判所(ICC)は10月5日(現地時間)、アフガニスタンのタリバン政権の教育相と高等教育相に出していた逮捕状を公開した。女性や少女から教育の機会を奪ったことが、人道に対する犯罪にあたる疑いがあるとしている。2人の逮捕状は以前に出されていたが、それまで非公開だった。英字ニュースの見出しには、そろって ICC unseals arrest warrants(ICCが逮捕状を公開)が並んだ。
unseal は「封を解く」
seal は「封をする、封印する」で、頭に un- がついた unseal は「封を解く、開封する」。発音は「アンシール」。裁判のニュースでは、それまで非公開(封印)にされていた逮捕状や起訴状、裁判の記録を「公開する」という意味で使う。ICCも今回のように、出した逮捕状をしばらく伏せておき、あとで公開することがある。
under seal は「非公開で」
公開される前の状態は under seal(非公開で、封印されて)と言う。issued under seal で「非公開で出された」、remain under seal で「非公開のままである」。見出しの ICC unseals arrest warrants は、逮捕状が今出されたのではなく、前から出ていたものが明らかにされたという意味になる。issue(出す)と unseal(公開する)を取り違えないことが大事だ。
アメリカの裁判でもよく出る
unseal はアメリカの裁判の記事でもよく見る語で、unsealed indictment(公開された起訴状)、unsealed court documents(公開された裁判記録)の形で出る。反対に、記録を非公開にするのは seal、記録の一部を黒く塗って伏せるのは redact と言う。似た語の declassify は、おもに政府の機密文書の指定を解いて公開するときに使う。