It Could Always Be Worse(もっとひどいこともある)の挿絵
Level 2 Elementary世界の民話

It Could Always Be Worse

もっとひどいこともある

  • 📖 553 words
  • ⏱ 約7分
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ小さな家に、妻と6人の子ども、それに母親まで住んでいる貧しい男。「せますぎてもうがまんできない!」と村の物知りのラビに相談すると、ラビは思いもよらないことを言います。

ユダヤの民話(東ヨーロッパ)

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • rabbiラビ(ユダヤ教の先生)
  • hut小屋
  • crowdedこみあった
  • goatヤギ
  • cow牛
  • nightmare悪夢
  • peacefulおだやかな

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

Once upon a time, in a small village, there lived a poor man. He lived in a tiny hut with only one room. In that one room lived the man, his wife, their six children, and his old mother.

むかしむかし、ある小さな村に、一人の貧しい男が住んでいました。男は、部屋が一つしかない、ちっぽけな小屋に住んでいました。そのたった一つの部屋に、男と妻、六人の子どもたち、そして年老いた母親が暮らしていました。

The hut was very crowded. The children fought all day. The baby cried all night. The man's wife and his mother argued all the time. There was no quiet place to sit, and there was no room to sleep.

小屋はとてもきゅうくつでした。子どもたちは一日じゅうけんかをしました。赤ちゃんはひと晩じゅう泣きました。男の妻と母親は、いつも言い争っていました。静かにすわれる場所もなく、眠る場所もありませんでした。

One day, the man could not stand it anymore. He went to see the rabbi, the wisest man in the village.

ある日、男はもう我慢できなくなりました。そこで、村でいちばん賢い人、ラビ(ユダヤ教の先生)に会いに行きました。

"Rabbi," he said, "please help me. My house is so small and so noisy. My children fight, my wife and my mother argue, and I can't sleep. Things could not be worse. What can I do?"

「ラビ」と、男は言いました。「どうか助けてください。うちはとてもせまくて、とてもうるさいんです。子どもたちはけんかするし、妻と母は言い争うし、わたしは眠れません。これ以上ひどいことはありません。どうしたらいいでしょう?」

The rabbi thought for a moment. "Do you have any chickens?" he asked.

ラビは少し考えました。「ニワトリは飼っているかね?」と、ラビはききました。

"Yes," said the man. "I have a few chickens and a goose."

「はい」と、男は答えました。「ニワトリが何羽かと、ガチョウが一羽います」

"Good," said the rabbi. "Go home and bring the chickens and the goose into your house."

「よろしい」と、ラビは言いました。「家に帰って、ニワトリとガチョウを家の中に入れなさい」

The man was surprised, but the rabbi was very wise. So he went home and brought the chickens and the goose into the house.

男は驚きましたが、ラビはとても賢い人でした。そこで男は家に帰り、ニワトリとガチョウを家の中に入れました。

A week later, he came back to the rabbi. "Rabbi, it is worse!" he said. "Now the chickens and the goose are flying everywhere. There are feathers in our soup. Please help me!"

一週間後、男はまたラビのところへやって来ました。「ラビ、もっとひどくなりました!」と、男は言いました。「今度はニワトリとガチョウが、そこらじゅうを飛び回っています。スープに羽根が入るんです。どうか助けてください!」

The rabbi thought for a moment. "Do you have a goat?" he asked.

ラビは少し考えました。「ヤギは飼っているかね?」と、ラビはききました。

"Yes, I have a goat," said the man.

「はい、ヤギが一頭います」と、男は答えました。

"Good," said the rabbi. "Go home and bring the goat into your house."

「よろしい」と、ラビは言いました。「家に帰って、ヤギを家の中に入れなさい」

The man did not understand, but he did what the rabbi said.

男にはわけが分かりませんでしたが、ラビの言うとおりにしました。

A week later, he came back again. "Rabbi, it is terrible!" he cried. "The goat eats our clothes and jumps on the beds! It's a disaster!"

一週間後、男はまたやって来ました。「ラビ、もう大変です!」と、男はさけびました。「ヤギは服を食べるし、ベッドの上で飛びはねるし! もうめちゃくちゃです!」

"Do you have a cow?" asked the rabbi.

「ウシは飼っているかね?」と、ラビはききました。

"Yes," said the man in a weak voice. "I have a cow."

「はい」と、男は弱々しい声で答えました。「ウシが一頭います」

"Go home," said the rabbi, "and bring the cow into your house."

「家に帰りなさい」と、ラビは言いました。「そしてウシを家の中に入れなさい」

So the man went home and brought the cow into the house. Now, in that tiny hut, there were the man, his wife, six children, his mother, the chickens, the goose, the goat, and the cow. Nobody could move. The animals made a lot of noise, and the house smelled terrible.

そこで男は家に帰り、ウシを家の中に入れました。今やそのちっぽけな小屋には、男と妻、六人の子どもたち、母親、ニワトリ、ガチョウ、ヤギ、そしてウシがいました。だれも身動きがとれませんでした。動物たちはひどくうるさく、家の中はひどいにおいがしました。

A week later, the man ran to the rabbi. He was almost crying. "Rabbi, please, please help me!" he said. "My life is a nightmare. The cow broke the table. I can't eat, I can't sleep, I can't even breathe!"

一週間後、男はラビのところへかけこみました。今にも泣きだしそうでした。「ラビ、お願いです、どうか助けてください!」と、男は言いました。「毎日が悪夢です。ウシがテーブルをこわしました。食べることも、眠ることも、息をすることさえできません!」

The rabbi smiled. "My friend," he said, "go home now. Take the chickens, the goose, the goat, and the cow out of your house. Put them back outside, where they belong."

ラビはほほえみました。「友よ」と、ラビは言いました。「さあ、家に帰りなさい。ニワトリとガチョウとヤギとウシを家から出しなさい。動物たちのいるべき外へ、元どおりにもどしなさい」

The man ran home. He took all the animals out of the house as fast as he could. Then he cleaned the floor and sat down.

男は走って家に帰りました。そして大急ぎで、動物たちをみんな家から出しました。それから床をそうじして、腰をおろしました。

That night, the house was quiet and peaceful. The children slept well. There were no animals and no feathers. It felt like there was plenty of room for everyone.

その夜、家の中は静かでおだやかでした。子どもたちはぐっすり眠りました。動物も羽根もありませんでした。みんなの場所がたっぷりあるように感じられました。

The next day, the man went to see the rabbi one more time. He had a big smile on his face. "Rabbi," he said, "thank you! My house is so big, so quiet, and so clean. Life is wonderful!"

次の日、男はもう一度ラビに会いに行きました。男は満面の笑みを浮かべていました。「ラビ」と、男は言いました。「ありがとうございます! うちはとても広くて、とても静かで、とてもきれいです。毎日がすばらしい!」

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

むかしむかし、ある小さな村に、一人の貧しい男が住んでいました。男は、部屋が一つしかない、ちっぽけな小屋に住んでいました。そのたった一つの部屋に、男と妻、六人の子どもたち、そして年老いた母親が暮らしていました。

小屋はとてもきゅうくつでした。子どもたちは一日じゅうけんかをしました。赤ちゃんはひと晩じゅう泣きました。男の妻と母親は、いつも言い争っていました。静かにすわれる場所もなく、眠る場所もありませんでした。

ある日、男はもう我慢できなくなりました。そこで、村でいちばん賢い人、ラビ(ユダヤ教の先生)に会いに行きました。

「ラビ」と、男は言いました。「どうか助けてください。うちはとてもせまくて、とてもうるさいんです。子どもたちはけんかするし、妻と母は言い争うし、わたしは眠れません。これ以上ひどいことはありません。どうしたらいいでしょう?」

ラビは少し考えました。「ニワトリは飼っているかね?」と、ラビはききました。

「はい」と、男は答えました。「ニワトリが何羽かと、ガチョウが一羽います」

「よろしい」と、ラビは言いました。「家に帰って、ニワトリとガチョウを家の中に入れなさい」

男は驚きましたが、ラビはとても賢い人でした。そこで男は家に帰り、ニワトリとガチョウを家の中に入れました。

一週間後、男はまたラビのところへやって来ました。「ラビ、もっとひどくなりました!」と、男は言いました。「今度はニワトリとガチョウが、そこらじゅうを飛び回っています。スープに羽根が入るんです。どうか助けてください!」

ラビは少し考えました。「ヤギは飼っているかね?」と、ラビはききました。

「はい、ヤギが一頭います」と、男は答えました。

「よろしい」と、ラビは言いました。「家に帰って、ヤギを家の中に入れなさい」

男にはわけが分かりませんでしたが、ラビの言うとおりにしました。

一週間後、男はまたやって来ました。「ラビ、もう大変です!」と、男はさけびました。「ヤギは服を食べるし、ベッドの上で飛びはねるし! もうめちゃくちゃです!」

「ウシは飼っているかね?」と、ラビはききました。

「はい」と、男は弱々しい声で答えました。「ウシが一頭います」

「家に帰りなさい」と、ラビは言いました。「そしてウシを家の中に入れなさい」

そこで男は家に帰り、ウシを家の中に入れました。今やそのちっぽけな小屋には、男と妻、六人の子どもたち、母親、ニワトリ、ガチョウ、ヤギ、そしてウシがいました。だれも身動きがとれませんでした。動物たちはひどくうるさく、家の中はひどいにおいがしました。

一週間後、男はラビのところへかけこみました。今にも泣きだしそうでした。「ラビ、お願いです、どうか助けてください!」と、男は言いました。「毎日が悪夢です。ウシがテーブルをこわしました。食べることも、眠ることも、息をすることさえできません!」

ラビはほほえみました。「友よ」と、ラビは言いました。「さあ、家に帰りなさい。ニワトリとガチョウとヤギとウシを家から出しなさい。動物たちのいるべき外へ、元どおりにもどしなさい」

男は走って家に帰りました。そして大急ぎで、動物たちをみんな家から出しました。それから床をそうじして、腰をおろしました。

その夜、家の中は静かでおだやかでした。子どもたちはぐっすり眠りました。動物も羽根もありませんでした。みんなの場所がたっぷりあるように感じられました。

次の日、男はもう一度ラビに会いに行きました。男は満面の笑みを浮かべていました。「ラビ」と、男は言いました。「ありがとうございます! うちはとても広くて、とても静かで、とてもきれいです。毎日がすばらしい!」

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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How happy you feel often depends on how you see things.

幸せかどうかは、ものの見方しだいであることが多い。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was the man's problem?

Q2. What did the rabbi tell him to do first?

Q3. How did the man feel at the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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