Birbal Cooks the Khichdi(ビールバルのおかゆ)の挿絵
Level 2 Elementary世界の民話

Birbal Cooks the Khichdi

ビールバルのおかゆ

  • 📖 514 words
  • ⏱ 約6分
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ「冬の夜、つめたい湖の中で一晩立っていられたら、ほうびをやろう」。王の言葉に、貧しい男が挑戦してやりとげます。ところが王は、ある理由でほうびをわたしません。知恵者ビールバルは、それを聞いて……。

インドの民話(アクバル王とビールバルの話)

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • emperor皇帝
  • lake湖
  • rewardほうび
  • palace宮殿
  • khichdiキチュリ(米とレンズ豆のおかゆ)
  • lentilsレンズ豆
  • unfair不公平な
  • potなべ

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

Long ago, in India, there was a great emperor named Akbar. He had a very wise and funny friend named Birbal. Birbal always helped the emperor find the right answer.

むかし、インドにアクバルという偉大な皇帝がいました。皇帝には、ビールバルという、とても賢くておもしろい友がいました。ビールバルはいつも、皇帝が正しい答えを見つける手助けをしていました。

One cold winter day, Akbar and Birbal were walking by a lake near the palace. Akbar put his finger in the water and pulled it out quickly. "This water is so cold!" he said. "Nobody could stay in this lake for one whole night."

ある寒い冬の日、アクバルとビールバルは、宮殿の近くの湖のほとりを歩いていました。アクバルは指を水に入れ、すぐに引っこめました。「この水はなんて冷たいんだ!」と、皇帝は言いました。「この湖にひと晩じゅう入っていられる者などいないだろう」

"I think a person would do it for money," said Birbal. "Someone who really needs money might do it."

「お金のためならやる人もいると思います」と、ビールバルは言いました。「どうしてもお金が必要な人なら、やるかもしれません」

"Then let us see," said Akbar. He told everyone in the city, "If any man can stand in the lake all night, I will give him a thousand gold coins."

「では、ためしてみよう」と、アクバルは言いました。皇帝は都じゅうの人々にお触れを出しました。「ひと晩じゅう湖の中に立っていられる者がいれば、金貨千枚をあたえよう」

A very poor man heard this. He needed the money for his family. So that night, he walked into the cold lake. The water came up to his chest. Soldiers watched him from the side of the lake.

これを聞いたのは、とても貧しい男でした。男は家族のためにお金が必要でした。そこでその夜、男は冷たい湖の中へ歩いて入っていきました。水は胸まで来ました。兵士たちが、湖のほとりから男を見張っていました。

The night was long and very cold. The man was shaking. His teeth were chattering. But far away, in a window of the palace, there was a small lamp. The man looked at that little light all night long. It helped him to stay strong.

夜は長く、とても寒いものでした。男はふるえていました。歯がガチガチと鳴りました。けれども遠く、宮殿の窓の一つに、小さなランプがともっていました。男はひと晩じゅう、その小さな明かりを見つめていました。そのおかげで、くじけずにいられたのです。

In the morning, the man walked out of the lake. He was tired and cold, but he did it! He went to the palace to get his reward.

朝になって、男は湖から歩いて出てきました。疲れきって冷えきっていましたが、男はやりとげたのです! 男はほうびをもらいに宮殿へ行きました。

"How did you stay in the cold water all night?" asked the emperor.

「どうやって、ひと晩じゅう冷たい水の中にいられたのだ?」と、皇帝は聞きました。

"There was a lamp in a palace window," said the man. "I looked at it all night, and that helped me."

「宮殿の窓にランプがありました」と、男は答えました。「ひと晩じゅうそれを見つめていたので、がんばれたのです」

"A lamp?" said Akbar. "Then you got warm from the lamp. That is not fair. You will get no reward." The poor man went home sad, with nothing.

「ランプだと?」と、アクバルは言いました。「それならおまえは、ランプで温まっていたのだ。それはずるい。ほうびはやれぬ」 貧しい男は何ももらえず、悲しんで家に帰っていきました。

Birbal heard about this, and he was not happy. The next day, he did not come to the palace. Akbar sent a servant to his house. The servant came back and said, "Birbal says he is cooking khichdi. He will come when it is ready."

ビールバルはこのことを聞いて、おもしろくありませんでした。次の日、ビールバルは宮殿に来ませんでした。アクバルはビールバルの家に召し使いをやりました。召し使いはもどってきて言いました。「ビールバルさまはキチュリを煮ているそうです。できあがったら参るとのことです」

Many hours passed, but Birbal did not come. At last, the emperor went to Birbal's house himself.

何時間もたちましたが、ビールバルは来ませんでした。とうとう、皇帝は自分でビールバルの家へ出向きました。

He found Birbal sitting in his garden. There was a very small fire on the ground. High above the fire, a pot of rice and lentils was hanging from a tall pole. The pot was very, very far from the fire.

行ってみると、ビールバルは庭にすわっていました。地面には、とても小さなたき火がありました。そのはるか上のほうで、米とレンズ豆の入ったなべが、高いさおからぶら下がっていました。なべは火から、とても、とても遠くはなれていました。

"Birbal, what are you doing?" asked Akbar. "That pot is too high. The fire can never cook your khichdi!"

「ビールバル、何をしているのだ?」と、アクバルは聞きました。「あのなべは高すぎる。あの火では、とてもキチュリは煮えないぞ!」

"Oh, but it will, Your Majesty," said Birbal. "If a man in a lake can get warm from a lamp in a faraway window, then my khichdi can get hot from this little fire."

「いいえ、煮えますとも、陛下」と、ビールバルは言いました。「湖の中の男が、遠くの窓のランプで温まれるのなら、わたしのキチュリだって、この小さな火で熱くなるはずです」

Akbar was quiet for a moment. Then he began to laugh. "You are right, Birbal," he said. "I was unfair to that poor man."

アクバルはしばらくだまっていました。それから笑いだしました。「おまえの言うとおりだ、ビールバル」と、皇帝は言いました。「わたしはあの貧しい男に、不公平なことをした」

That same day, the emperor called the poor man back to the palace. He gave him the thousand gold coins, and he said sorry. And Birbal finally put his pot down on the fire and cooked his khichdi.

その日のうちに、皇帝は貧しい男を宮殿によびもどしました。そして男に金貨千枚をあたえ、あやまりました。ビールバルもやっと、なべを火の上におろして、キチュリを煮たのでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

むかし、インドにアクバルという偉大な皇帝がいました。皇帝には、ビールバルという、とても賢くておもしろい友がいました。ビールバルはいつも、皇帝が正しい答えを見つける手助けをしていました。

ある寒い冬の日、アクバルとビールバルは、宮殿の近くの湖のほとりを歩いていました。アクバルは指を水に入れ、すぐに引っこめました。「この水はなんて冷たいんだ!」と、皇帝は言いました。「この湖にひと晩じゅう入っていられる者などいないだろう」

「お金のためならやる人もいると思います」と、ビールバルは言いました。「どうしてもお金が必要な人なら、やるかもしれません」

「では、ためしてみよう」と、アクバルは言いました。皇帝は都じゅうの人々にお触れを出しました。「ひと晩じゅう湖の中に立っていられる者がいれば、金貨千枚をあたえよう」

これを聞いたのは、とても貧しい男でした。男は家族のためにお金が必要でした。そこでその夜、男は冷たい湖の中へ歩いて入っていきました。水は胸まで来ました。兵士たちが、湖のほとりから男を見張っていました。

夜は長く、とても寒いものでした。男はふるえていました。歯がガチガチと鳴りました。けれども遠く、宮殿の窓の一つに、小さなランプがともっていました。男はひと晩じゅう、その小さな明かりを見つめていました。そのおかげで、くじけずにいられたのです。

朝になって、男は湖から歩いて出てきました。疲れきって冷えきっていましたが、男はやりとげたのです! 男はほうびをもらいに宮殿へ行きました。

「どうやって、ひと晩じゅう冷たい水の中にいられたのだ?」と、皇帝は聞きました。

「宮殿の窓にランプがありました」と、男は答えました。「ひと晩じゅうそれを見つめていたので、がんばれたのです」

「ランプだと?」と、アクバルは言いました。「それならおまえは、ランプで温まっていたのだ。それはずるい。ほうびはやれぬ」 貧しい男は何ももらえず、悲しんで家に帰っていきました。

ビールバルはこのことを聞いて、おもしろくありませんでした。次の日、ビールバルは宮殿に来ませんでした。アクバルはビールバルの家に召し使いをやりました。召し使いはもどってきて言いました。「ビールバルさまはキチュリを煮ているそうです。できあがったら参るとのことです」

何時間もたちましたが、ビールバルは来ませんでした。とうとう、皇帝は自分でビールバルの家へ出向きました。

行ってみると、ビールバルは庭にすわっていました。地面には、とても小さなたき火がありました。そのはるか上のほうで、米とレンズ豆の入ったなべが、高いさおからぶら下がっていました。なべは火から、とても、とても遠くはなれていました。

「ビールバル、何をしているのだ?」と、アクバルは聞きました。「あのなべは高すぎる。あの火では、とてもキチュリは煮えないぞ!」

「いいえ、煮えますとも、陛下」と、ビールバルは言いました。「湖の中の男が、遠くの窓のランプで温まれるのなら、わたしのキチュリだって、この小さな火で熱くなるはずです」

アクバルはしばらくだまっていました。それから笑いだしました。「おまえの言うとおりだ、ビールバル」と、皇帝は言いました。「わたしはあの貧しい男に、不公平なことをした」

その日のうちに、皇帝は貧しい男を宮殿によびもどしました。そして男に金貨千枚をあたえ、あやまりました。ビールバルもやっと、なべを火の上におろして、キチュリを煮たのでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Be fair to others, and keep your promises.

人には公平に、そして約束は守ろう。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the poor man have to do to get the reward?

Q2. Why did the emperor not give the man his reward?

Q3. How did Birbal show the emperor his mistake?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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