We Choose to Go to the Moon(ケネディ大統領「我々は月へ行くことを選ぶ」の物語)の挿絵

We Choose to Go to the Moon

ケネディ大統領「我々は月へ行くことを選ぶ」の物語

  • 📖 339 words
  • ⏱ 約4分
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ宇宙開発でソ連に後れをとっていたアメリカ。暑い日のスタジアムで、ケネディ大統領は「月へ行く」という途方もない目標を語ります。

ジョン・F・ケネディ大統領のライス大学での演説(1962年)をもとにした多読ベストのオリジナル読み物(演説の一節を引用。米国大統領の公式演説で著作権はありません)

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Cold War冷戦
  • competed競い合った
  • satellite人工衛星
  • bold大胆な
  • Congress(アメリカの)議会
  • decade10年間
  • challenge挑戦
  • engineers技術者
  • astronauts宇宙飛行士

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

In the early 1960s, the United States and the Soviet Union were rivals in the Cold War. They did not fight each other with guns, but they competed in almost everything, including space.

1960年代のはじめ、アメリカとソビエト連邦は、冷戦のなかで張り合っていました。銃を向け合って戦うことはありませんでしたが、宇宙を含む、ほとんどあらゆる分野で競い合っていたのです。

At first, the Soviet Union was winning. In 1957, it sent the first satellite into space. In 1961, a Soviet pilot named Yuri Gagarin became the first person to travel around the Earth. Many Americans were worried.

最初はソ連がリードしていました。1957年、ソ連は世界初の人工衛星を宇宙へ打ち上げました。1961年には、ソ連のパイロット、ユーリ・ガガーリンが、人類で初めて地球を一周する飛行をなしとげました。多くのアメリカ人が不安を感じました。

President John F. Kennedy decided on a bold goal. In 1961, he asked Congress to help send an American to the Moon and bring him home safely before the end of the 1960s.

ジョン・F・ケネディ大統領は、大胆な目標を掲げました。1960年代が終わるまでにアメリカ人を月へ送り、無事に地球へ連れ帰る。1961年、ケネディはそのための協力を議会に求めたのです。

On September 12, 1962, Kennedy gave a speech at Rice University in Houston, Texas. It was a very hot day. Tens of thousands of people were in the football stadium.

1962年9月12日、ケネディはテキサス州ヒューストンのライス大学で演説をしました。とても暑い日でした。フットボールのスタジアムには、何万人もの人が集まっていました。

Kennedy explained why the Moon was so important. He said: "We choose to go to the Moon in this decade and do the other things, not because they are easy, but because they are hard." Hard goals, he said, help us use the very best of our energy and skills.

ケネディは、なぜ月がそれほど大切なのかを説明しました。「我々は、この10年のうちに月へ行くことを選ぶ。そのほかのことも成し遂げることを選ぶ。それがたやすいからではなく、困難だからだ」。困難な目標があるからこそ、我々は持てる力と技術を最大限に発揮できるのだ、とケネディは語りました。

He also made the crowd laugh. Rice was a small school, but it played football against the much bigger University of Texas. He asked, "Why does Rice play Texas?" People climb high mountains and fly across oceans for the same reason, he said. They do it because it is a challenge.

ケネディは観客を笑わせもしました。ライス大学は小さな大学なのに、はるかに大きなテキサス大学とフットボールで戦っていました。そこでケネディは問いかけました。「ライスはなぜテキサスと戦うのか?」。人が高い山に登り、海を越えて飛ぶのも同じ理由だ、とケネディは言いました。挑戦だからこそ、するのだというのです。

The goal was very difficult. The big rockets were not built yet. Some of the materials did not even exist. Thousands of engineers and scientists worked for years. In 1967, three astronauts died in a fire during a test. It was a terrible loss.

その目標の達成は、とても困難でした。大きなロケットはまだできていませんでした。必要な材料の中には、まだこの世に存在しないものさえありました。何千人もの技術者や科学者が、何年もかけて取り組みました。1967年には、テスト中の火災で3人の宇宙飛行士が亡くなりました。痛ましい犠牲でした。

Kennedy did not live to see the Moon landing. He was killed in November 1963. But on July 20, 1969, Neil Armstrong and Buzz Aldrin walked on the Moon. Kennedy's goal came true, just before the decade ended.

ケネディは月面着陸を見ることなく亡くなりました。1963年11月に暗殺されたのです。しかし1969年7月20日、ニール・アームストロングとバズ・オルドリンが月の上を歩きました。ケネディの目標は、1960年代が終わる直前に実現したのです。

Today, people still remember this speech. It reminds us that choosing something hard is not foolish. It is often the way people grow.

この演説は今も語りつがれています。難しいことを選ぶのは、愚かなことではない。むしろ、それが人の成長する道であることが多い。この演説は、そう思い出させてくれるのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

1960年代のはじめ、アメリカとソビエト連邦は、冷戦のなかで張り合っていました。銃を向け合って戦うことはありませんでしたが、宇宙を含む、ほとんどあらゆる分野で競い合っていたのです。

最初はソ連がリードしていました。1957年、ソ連は世界初の人工衛星を宇宙へ打ち上げました。1961年には、ソ連のパイロット、ユーリ・ガガーリンが、人類で初めて地球を一周する飛行をなしとげました。多くのアメリカ人が不安を感じました。

ジョン・F・ケネディ大統領は、大胆な目標を掲げました。1960年代が終わるまでにアメリカ人を月へ送り、無事に地球へ連れ帰る。1961年、ケネディはそのための協力を議会に求めたのです。

1962年9月12日、ケネディはテキサス州ヒューストンのライス大学で演説をしました。とても暑い日でした。フットボールのスタジアムには、何万人もの人が集まっていました。

ケネディは、なぜ月がそれほど大切なのかを説明しました。「我々は、この10年のうちに月へ行くことを選ぶ。そのほかのことも成し遂げることを選ぶ。それがたやすいからではなく、困難だからだ」。困難な目標があるからこそ、我々は持てる力と技術を最大限に発揮できるのだ、とケネディは語りました。

ケネディは観客を笑わせもしました。ライス大学は小さな大学なのに、はるかに大きなテキサス大学とフットボールで戦っていました。そこでケネディは問いかけました。「ライスはなぜテキサスと戦うのか?」。人が高い山に登り、海を越えて飛ぶのも同じ理由だ、とケネディは言いました。挑戦だからこそ、するのだというのです。

その目標の達成は、とても困難でした。大きなロケットはまだできていませんでした。必要な材料の中には、まだこの世に存在しないものさえありました。何千人もの技術者や科学者が、何年もかけて取り組みました。1967年には、テスト中の火災で3人の宇宙飛行士が亡くなりました。痛ましい犠牲でした。

ケネディは月面着陸を見ることなく亡くなりました。1963年11月に暗殺されたのです。しかし1969年7月20日、ニール・アームストロングとバズ・オルドリンが月の上を歩きました。ケネディの目標は、1960年代が終わる直前に実現したのです。

この演説は今も語りつがれています。難しいことを選ぶのは、愚かなことではない。むしろ、それが人の成長する道であることが多い。この演説は、そう思い出させてくれるのです。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Choosing a hard goal can bring out the best in us.

難しい目標を選ぶことで、私たちの最高の力が引き出される。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Who was the first person to travel around the Earth?

Q2. Why did Kennedy say we choose to go to the Moon?

Q3. When did people first walk on the Moon?

🎥 本物を見る・聞く 実際のスピーチ

🎥 映像・John F. Kennedy Library FoundationAddress at Rice University, September 12, 1962 (USG 15 29)ケネディ大統領図書館の公式映像(NASA撮影)。ライス大学での演説の全体(約19分)🎥 映像・NASA VideoPresident Kennedy's Speech at Rice UniversityNASA公式チャンネルの同じ演説の映像(約18分)

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
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聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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