Plan, Decide, and Keep Going(計画し、決断し、やり続ける)の挿絵

Plan, Decide, and Keep Going

計画し、決断し、やり続ける

  • 📖 889 words
  • ⏱ 約8分
  • YL 2.5–3.4
  • 英検2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ強い願望を持っても、それだけでは何も起こりません。ヒルが重んじた「計画」「決断」「粘り強さ」の三つの考え方を、模試で思うような結果が出なかった受験生の例とともに紹介します。

ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』(1937年)の考え方を紹介する多読ベストのオリジナル英文(原文は著作権保護中のため引用していません)

キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • organized planning筋道立てた計画
  • persistence粘り強さ、やり抜く力
  • practical実際的な、実行できる
  • temporary一時的な
  • defeat敗北、つまずき
  • review復習する
  • struggle苦労する
  • mean well悪気はない、善意である
  • stubbornness頑固さ
  • automatic自動的な

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

Napoleon Hill's Think and Grow Rich, first published in 1937, is often remembered for its exciting title. But if you look at the ideas inside the book, much of it is not about thinking at all. It is about doing. This reading introduces, in our own words, three ideas that Hill believed turn a dream into a result: organized planning, decision, and persistence.

1937年に出たナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』は、心をくすぐる題名で覚えられていることの多い本です。けれども、中に書かれている考えを見ると、その多くは「考えること」の話ではまったくありません。「行動すること」の話なのです。ここでは、夢を結果に変えるとヒルが考えた三つのこと、「計画を立てる」「決断する」「やり続ける」を、私たちの言葉で紹介します。

Hill believed that a strong desire is only the beginning. A desire without a plan is like a car with a full tank of gas but no road map. You feel ready to go, but you do not know which way to drive. So the next step, he said, is to make a practical plan and to start acting on it immediately, even if you do not feel completely ready.

強い願望は始まりにすぎない、とヒルは考えていました。計画のない願望は、ガソリンは満タンなのに地図のない車のようなものです。いつでも出発できる気はしても、どちらへ走ればいいのか分かりません。だから次にやるべきことは、実際に使える計画を立て、すぐに動きはじめることだ、とヒルは言いました。準備が万全だと思えなくてもかまわない、というのです。

One of Hill's most useful points is about what to do when a plan does not work. He argued that most plans fail at least once, and that this is normal. A failed plan does not mean that the goal is wrong. It only means that the plan needs to be changed. If the first plan fails, make a second one. If the second fails, make a third. Hill drew a clear line between temporary defeat, which happens to everyone, and real failure, which happens when a person gives up.

ヒルの指摘でとくに役に立つのは、計画がうまくいかないときにどうするか、という話です。たいていの計画は少なくとも一度は失敗するもので、それは当たり前のことだ、とヒルは言います。計画が失敗したからといって、目標がまちがっているわけではありません。計画を変える必要がある、というだけのことです。最初の計画がだめなら、二つ目を立てる。二つ目もだめなら、三つ目を立てる。ヒルは、誰にでも起こる「一時的な敗北」と、人があきらめたときに起こる「本当の失敗」とを、はっきり分けて考えました。

Let's look at an example. Mai is a high school student who wants to become a nurse. Her goal is to pass the entrance exam for a nursing college next winter. Her first plan was to study for many hours on weekends and rest on weekdays. In the summer, she took a practice exam, and her score was much lower than she had hoped. For one evening, she felt like giving up her dream.

例を見てみましょう。マイは、看護師になりたい高校生です。目標は、来年の冬に看護大学の入試に合格することです。最初に立てた計画は、週末に長い時間勉強して、平日は休む、というものでした。夏に模試を受けてみると、点数は思っていたよりずっと低いものでした。その晩、マイは夢をあきらめたくなりました。

But then she looked at the problem more carefully. Her weekend study days were so long that she was tired and lost focus after a few hours. She also forgot much of what she had learned by the next weekend. So she changed her plan. Now she studies for ninety minutes every day, including weekdays, and she reviews the same material again after three days. Her goal did not change. Only the road to it did.

けれども、マイはそのあと、何が問題なのかをよく見つめ直しました。週末の勉強は長すぎて、数時間たつと疲れて集中できなくなっていました。しかも、次の週末までに、覚えたことの多くを忘れてしまっていました。そこでマイは計画を変えました。今では平日も含めて毎日九十分ずつ勉強し、三日後に同じところをもう一度復習しています。目標は変わっていません。変わったのは、そこへ向かう道だけなのです。

Hill's second idea is decision. He noticed, he said, that successful people usually make decisions quickly and change them slowly. People who struggle, on the other hand, often take a long time to decide and then change their minds very easily. Of course, "quickly" does not mean carelessly. It means that after you have thought about the facts, you choose a direction and stop going around in circles.

ヒルの二つ目の考えは、決断です。成功する人は、たいてい決断が早く、いったん決めたことはなかなか変えない。ヒルはそう気づいたと言っています。反対に、うまくいかずに苦労している人は、決めるまでに長い時間がかかるうえ、いったん決めてもすぐに考えを変えてしまうことが多いのです。もちろん、「早く」といっても、いいかげんに決めるという意味ではありません。事実をよく考えたら、方向を決めて、同じところをぐるぐる回るのをやめる、ということです。

Hill also warned that one of the biggest enemies of decision is other people's opinions. Friends and relatives may laugh at your plan or tell you that it is too difficult. Many of them mean well, but if you listen to everyone, you will never decide anything. Hill suggested sharing your plans only with a small number of people you trust, and keeping your own mind in charge of your choices.

ヒルは、決断の大きな敵の一つは人の意見だ、とも注意しています。友だちや親せきは、あなたの計画を笑ったり、そんなの無理だよと言ったりするかもしれません。たいていは善意から言ってくれているのでしょう。けれども、みんなの言うことを聞いていたら、何一つ決められません。計画を打ち明けるのは、信頼できる少数の人だけにして、最後は自分の考えで決めなさい、とヒルは勧めています。

Think of a person who wants to learn English. Every week, she reads online about a different method. One week, she tries an app. The next week, she buys a grammar book. The week after that, she decides to watch movies instead. She is always preparing, but never really moving. A clear decision, such as "For the next three months, I will read one easy English book every day," would help her much more than always changing methods in search of a perfect one.

英語を身につけたい人を考えてみましょう。この人は、毎週ネットで新しい勉強法の記事を読みます。ある週はアプリをためし、次の週は文法の本を買い、その次の週は、やっぱり映画を見ることにします。いつも準備ばかりしていて、ちっとも前に進んでいないのです。完璧な方法を探して勉強法を次々に変えるより、「これから三か月、毎日やさしい英語の本を一冊読む」とはっきり決めてしまうほうが、ずっとためになるでしょう。

Hill's third idea is persistence, the ability to keep going even when things are hard. He believed that a lack of persistence is one of the main reasons people fail, and that most people give up at the first sign of trouble. However, he did not think persistence was a special gift that only some people have. He saw it as a habit that anyone can build. It grows stronger when your goal is clear, your desire is strong, and you have a definite plan to follow each day.

ヒルの三つ目の考えは、粘り強さ、つまり大変なときでもやり続ける力です。人が失敗する大きな理由の一つは粘り強さが足りないことで、たいていの人は、困ったことが起きそうになったとたんにあきらめてしまう、とヒルは考えていました。けれども、粘り強さは一部の人だけが生まれつき持っている特別な才能だとは考えていませんでした。誰でも身につけられる習慣だと見ていたのです。目標がはっきりしていて、願望が強く、毎日やることが決まった計画があれば、粘り強さはますます強くなっていきます。

There is an important balance here. Persistence does not mean repeating the same plan forever, even when it clearly does not work. That would be stubbornness, not persistence. Hill's own advice was to keep the goal but change the plan. Persistence also does not mean working without rest. Sleep, meals, and time with friends are part of a good plan, because a tired mind gives up more easily.

ここには、大事な兼ね合いがあります。粘り強さとは、どう見てもうまくいっていない計画を、いつまでもくり返すことではありません。それは粘り強さではなく、ただの意地っぱりです。ヒル自身の助言も、目標は変えずに計画を変えなさい、というものでした。また、粘り強さとは、休まずに働き続けることでもありません。眠ることも、食べることも、友だちと過ごすことも、よい計画の一部です。疲れた心ほど、あきらめやすいからです。

Modern research on habits agrees with part of this picture. Small actions repeated at the same time and in the same place tend to become easier and more automatic over time. In other words, persistence is not only about strong willpower. It is also about making the next step so small and so regular that you hardly need to think about it.

習慣についての今の研究も、この考えの一部を裏づけています。同じ時間、同じ場所でくり返す小さな行動は、だんだん楽になり、やがてほとんど自動的にできるようになっていくのです。つまり、粘り強さは、強い意志の力だけの問題ではありません。次の一歩をうんと小さく、うんと規則正しくして、ほとんど考えなくてもできるようにしてしまうことでもあるのです。

Try this today. Write your goal at the top of a page. Under it, write "Plan A" and list three small actions you can do this week. Then add one line: "If Plan A does not work, I will change the plan, not the goal." Finally, choose one action from your list and do it before you go to bed tonight. A good plan starts to work only when you take the first step.

今日、ためしてみましょう。ページのいちばん上に、自分の目標を書いてください。その下に「プランA」と書き、今週できる小さな行動を三つ書き出します。そして、もう一行付け加えましょう。「プランAがうまくいかなかったら、目標ではなく計画を変える」。最後に、書き出した行動から一つ選び、今夜寝る前にやってみてください。どんなにいい計画も、最初の一歩を踏み出してはじめて動き出すのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

1937年に出たナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』は、心をくすぐる題名で覚えられていることの多い本です。けれども、中に書かれている考えを見ると、その多くは「考えること」の話ではまったくありません。「行動すること」の話なのです。ここでは、夢を結果に変えるとヒルが考えた三つのこと、「計画を立てる」「決断する」「やり続ける」を、私たちの言葉で紹介します。

強い願望は始まりにすぎない、とヒルは考えていました。計画のない願望は、ガソリンは満タンなのに地図のない車のようなものです。いつでも出発できる気はしても、どちらへ走ればいいのか分かりません。だから次にやるべきことは、実際に使える計画を立て、すぐに動きはじめることだ、とヒルは言いました。準備が万全だと思えなくてもかまわない、というのです。

ヒルの指摘でとくに役に立つのは、計画がうまくいかないときにどうするか、という話です。たいていの計画は少なくとも一度は失敗するもので、それは当たり前のことだ、とヒルは言います。計画が失敗したからといって、目標がまちがっているわけではありません。計画を変える必要がある、というだけのことです。最初の計画がだめなら、二つ目を立てる。二つ目もだめなら、三つ目を立てる。ヒルは、誰にでも起こる「一時的な敗北」と、人があきらめたときに起こる「本当の失敗」とを、はっきり分けて考えました。

例を見てみましょう。マイは、看護師になりたい高校生です。目標は、来年の冬に看護大学の入試に合格することです。最初に立てた計画は、週末に長い時間勉強して、平日は休む、というものでした。夏に模試を受けてみると、点数は思っていたよりずっと低いものでした。その晩、マイは夢をあきらめたくなりました。

けれども、マイはそのあと、何が問題なのかをよく見つめ直しました。週末の勉強は長すぎて、数時間たつと疲れて集中できなくなっていました。しかも、次の週末までに、覚えたことの多くを忘れてしまっていました。そこでマイは計画を変えました。今では平日も含めて毎日九十分ずつ勉強し、三日後に同じところをもう一度復習しています。目標は変わっていません。変わったのは、そこへ向かう道だけなのです。

ヒルの二つ目の考えは、決断です。成功する人は、たいてい決断が早く、いったん決めたことはなかなか変えない。ヒルはそう気づいたと言っています。反対に、うまくいかずに苦労している人は、決めるまでに長い時間がかかるうえ、いったん決めてもすぐに考えを変えてしまうことが多いのです。もちろん、「早く」といっても、いいかげんに決めるという意味ではありません。事実をよく考えたら、方向を決めて、同じところをぐるぐる回るのをやめる、ということです。

ヒルは、決断の大きな敵の一つは人の意見だ、とも注意しています。友だちや親せきは、あなたの計画を笑ったり、そんなの無理だよと言ったりするかもしれません。たいていは善意から言ってくれているのでしょう。けれども、みんなの言うことを聞いていたら、何一つ決められません。計画を打ち明けるのは、信頼できる少数の人だけにして、最後は自分の考えで決めなさい、とヒルは勧めています。

英語を身につけたい人を考えてみましょう。この人は、毎週ネットで新しい勉強法の記事を読みます。ある週はアプリをためし、次の週は文法の本を買い、その次の週は、やっぱり映画を見ることにします。いつも準備ばかりしていて、ちっとも前に進んでいないのです。完璧な方法を探して勉強法を次々に変えるより、「これから三か月、毎日やさしい英語の本を一冊読む」とはっきり決めてしまうほうが、ずっとためになるでしょう。

ヒルの三つ目の考えは、粘り強さ、つまり大変なときでもやり続ける力です。人が失敗する大きな理由の一つは粘り強さが足りないことで、たいていの人は、困ったことが起きそうになったとたんにあきらめてしまう、とヒルは考えていました。けれども、粘り強さは一部の人だけが生まれつき持っている特別な才能だとは考えていませんでした。誰でも身につけられる習慣だと見ていたのです。目標がはっきりしていて、願望が強く、毎日やることが決まった計画があれば、粘り強さはますます強くなっていきます。

ここには、大事な兼ね合いがあります。粘り強さとは、どう見てもうまくいっていない計画を、いつまでもくり返すことではありません。それは粘り強さではなく、ただの意地っぱりです。ヒル自身の助言も、目標は変えずに計画を変えなさい、というものでした。また、粘り強さとは、休まずに働き続けることでもありません。眠ることも、食べることも、友だちと過ごすことも、よい計画の一部です。疲れた心ほど、あきらめやすいからです。

習慣についての今の研究も、この考えの一部を裏づけています。同じ時間、同じ場所でくり返す小さな行動は、だんだん楽になり、やがてほとんど自動的にできるようになっていくのです。つまり、粘り強さは、強い意志の力だけの問題ではありません。次の一歩をうんと小さく、うんと規則正しくして、ほとんど考えなくてもできるようにしてしまうことでもあるのです。

今日、ためしてみましょう。ページのいちばん上に、自分の目標を書いてください。その下に「プランA」と書き、今週できる小さな行動を三つ書き出します。そして、もう一行付け加えましょう。「プランAがうまくいかなかったら、目標ではなく計画を変える」。最後に、書き出した行動から一つ選び、今夜寝る前にやってみてください。どんなにいい計画も、最初の一歩を踏み出してはじめて動き出すのです。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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When a plan fails, keep the goal and make a better plan.

計画がうまくいかないときは、目標はそのままに、よりよい計画を立て直そう。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. According to Hill, what should you do when your first plan fails?

Q2. Why did Mai change her study plan?

Q3. What does the reading say is the difference between persistence and stubbornness?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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