Start with a Burning Desire(燃えるような願望から始めよう)の挿絵

Start with a Burning Desire

燃えるような願望から始めよう

  • 📖 680 words
  • ⏱ 約6分
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ世界的ベストセラー『思考は現実化する』の考え方を、やさしい英語で紹介するシリーズの1本目。ヒルが「すべての出発点」と考えた、ただの「願い」とはちがう強い願望とは何でしょうか。

ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』(1937年)の考え方を紹介する多読ベストのオリジナル英文(原文は著作権保護中のため引用していません)

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • burning燃えるような
  • desire強い願い、願望
  • definiteはっきりした、明確な
  • statement短い宣言文
  • in return見返りに
  • aloud声に出して
  • entrance exam入学試験
  • comfort楽なこと、快適さ

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

In 1937, an American writer named Napoleon Hill published a book called Think and Grow Rich. In Japan, its title means "Thoughts Become Reality." It has sold millions of copies around the world, and people still buy it today. This reading is not part of the book itself. It is a short introduction to one of its main ideas, written in our own words.

1937年、アメリカの作家ナポレオン・ヒルが、『Think and Grow Rich』という本を出しました。日本では『思考は現実化する』という題で知られています。世界中で何百万部も売れ、今も読まれ続けている本です。ここで読むのは、その本の一部ではありません。本の中心にある考えの一つを、私たちの言葉で短く紹介するものです。

Hill said that he had studied the lives of many successful people. He believed that almost all of them started in the same place. They did not start with money, talent, or luck. They started with a very strong wish. Hill called it a "burning desire."

ヒルは、成功した人たちの人生をたくさん調べたと言っています。そして、そのほとんどが同じところから出発していると考えました。お金や才能や運から始めたのではありません。とても強い願いから始めたのです。ヒルはそれを「燃えるような願望」と呼びました。

What is the difference between a wish and a burning desire? Many people wish for things. "I wish I could speak English." "I wish I had more money." But a wish like this is weak. It does not change what we do tomorrow morning. A burning desire is different. It is a want so strong that you think about it every day, and you are ready to work hard and give up other things for it.

ただの願いと、燃えるような願望は、どこがちがうのでしょうか。何かを願うことなら、誰でもします。「英語が話せたらいいのに」「もっとお金があったらいいのに」。けれども、こういう願いは弱いものです。明日の朝の行動を変える力はありません。燃えるような願望は、そうではありません。毎日そのことを考え、そのためなら懸命に働き、ほかのことをあきらめてもいいと思えるほど、強い望みなのです。

Hill also believed that a desire must be definite. "I want to be good at English" is not definite. How good? By when? A definite goal sounds more like this: "I will pass Eiken Grade 2 in January next year." Now you know exactly where you are going, and you can check whether you are getting closer.

ヒルはまた、願望ははっきりしていなければならないと考えていました。「英語がうまくなりたい」でははっきりしません。どれくらいうまく?いつまでに?はっきりした目標とは、たとえば「来年の一月に英検2級に合格する」というようなものです。こうすれば、自分がどこへ向かっているのかが正確に分かり、近づいているかどうかも確かめられます。

To make a desire definite, Hill told his readers to write it down. He suggested writing a short, clear statement of the goal. The statement should include a date, and also what you are willing to give in return. Then you should read it aloud every morning and every night. He believed that this simple habit would keep the goal alive in your mind. Hill was writing mainly about money, but his idea can be used for any goal.

願望をはっきりさせるために、ヒルは、それを紙に書くよう読者に勧めました。目標を、短く分かりやすい文にして書くのです。その文には、日付と、目標と引きかえに自分が何を差し出すつもりかも書きこみます。そして、それを毎朝毎晩、声に出して読むのです。この簡単な習慣で、目標がいつも心の中で生き生きとしていられる、とヒルは考えていました。ヒルが主に書いていたのはお金のことですが、この考えはどんな目標にも使えます。

Let's imagine a high school student named Ken. Ken wants to go to a university in Osaka. For a long time, his goal was only a wish. He studied when he felt like it, and he often played games until midnight. Then one day he took out a notebook and wrote: "I will pass the entrance exam for my first-choice university in February. To do this, I will study for three hours every day, and I will not play games on weekdays."

ケンという高校生を思い浮かべてみましょう。ケンは大阪の大学に行きたいと思っています。でも長いあいだ、その目標はただの願いにすぎませんでした。気が向いたときだけ勉強し、夜中までゲームをすることもよくありました。ところがある日、ケンはノートを取り出して、こう書きました。「二月に、第一志望の大学の入試に合格する。そのために、毎日三時間勉強する。平日はゲームをしない」

Ken put the paper on the wall above his desk. Every morning, he read it before breakfast. Every night, he read it again before bed. At first, he felt a little silly. But slowly, something changed. When he wanted to play a game, he remembered the paper. When he was tired, he thought about February. The goal was no longer a vague wish. It had become something he could see every day.

ケンはその紙を、机の上の壁にはりました。毎朝、朝ごはんの前に読みました。毎晩、寝る前にもう一度読みました。はじめは、なんだかばかばかしい気がしました。けれども少しずつ、何かが変わっていきました。ゲームをしたくなると、あの紙のことを思い出しました。疲れたときは、二月のことを考えました。目標は、もうぼんやりした願いではありませんでした。毎日目に見えるものになっていたのです。

Notice one important point in Ken's statement. He did not only write what he wanted. He also wrote what he would give. Hill believed that nothing comes for nothing. If you want something big, you should decide what you will pay for it, in time, effort, or comfort. This makes you honest about what the goal will cost. It is easy to want things. It is harder, and more useful, to decide what you will do for them.

ケンの書いた文で、大事なところに注目してください。ケンは、欲しいものだけを書いたのではありません。そのために差し出すものも書いたのです。何もせずに手に入るものはない、とヒルは考えていました。大きなものが欲しいなら、そのために時間や努力をどれだけ注ぎ、楽をどれだけあきらめるのかを決めておくべきです。そうすれば、その目標のために何を犠牲にしなければならないのかを、正直に見つめられます。何かを欲しがるのは簡単です。そのために何をするかを決めるほうが難しく、そしてずっと役に立つのです。

Of course, writing a goal on paper is not magic. Ken still had to study, and he still had bad days. But a clear goal helps in two ways. First, it tells you what to do next. Second, it makes it easier to say no to the things that pull you away from it.

もちろん、目標を紙に書くのは魔法ではありません。ケンは書いたあとも勉強しなければなりませんでしたし、うまくいかない日もありました。それでも、はっきりした目標は二つの点で役に立ちます。一つは、次に何をすればいいかを教えてくれること。もう一つは、目標から気をそらすものに「いいえ」と言いやすくなることです。

Try this today. Take a piece of paper and write one definite goal. Make it short and clear, and add a date. Then write one thing you are willing to give up for it, for example thirty minutes of phone time every evening. Put the paper where you will see it, and read it once in the morning and once at night for one week. Watch how it changes your small choices.

今日、ためしてみましょう。紙を一枚用意して、はっきりした目標を一つ書いてください。短く分かりやすく書き、日付も入れましょう。次に、そのためにあきらめてもいいことを一つ書きます。たとえば「毎晩のスマートフォンの時間を三十分減らす」などです。その紙を目につくところに置き、一週間、朝に一回、夜に一回読んでください。それで自分の小さな選択がどう変わるか、よく見てみましょう。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

1937年、アメリカの作家ナポレオン・ヒルが、『Think and Grow Rich』という本を出しました。日本では『思考は現実化する』という題で知られています。世界中で何百万部も売れ、今も読まれ続けている本です。ここで読むのは、その本の一部ではありません。本の中心にある考えの一つを、私たちの言葉で短く紹介するものです。

ヒルは、成功した人たちの人生をたくさん調べたと言っています。そして、そのほとんどが同じところから出発していると考えました。お金や才能や運から始めたのではありません。とても強い願いから始めたのです。ヒルはそれを「燃えるような願望」と呼びました。

ただの願いと、燃えるような願望は、どこがちがうのでしょうか。何かを願うことなら、誰でもします。「英語が話せたらいいのに」「もっとお金があったらいいのに」。けれども、こういう願いは弱いものです。明日の朝の行動を変える力はありません。燃えるような願望は、そうではありません。毎日そのことを考え、そのためなら懸命に働き、ほかのことをあきらめてもいいと思えるほど、強い望みなのです。

ヒルはまた、願望ははっきりしていなければならないと考えていました。「英語がうまくなりたい」でははっきりしません。どれくらいうまく?いつまでに?はっきりした目標とは、たとえば「来年の一月に英検2級に合格する」というようなものです。こうすれば、自分がどこへ向かっているのかが正確に分かり、近づいているかどうかも確かめられます。

願望をはっきりさせるために、ヒルは、それを紙に書くよう読者に勧めました。目標を、短く分かりやすい文にして書くのです。その文には、日付と、目標と引きかえに自分が何を差し出すつもりかも書きこみます。そして、それを毎朝毎晩、声に出して読むのです。この簡単な習慣で、目標がいつも心の中で生き生きとしていられる、とヒルは考えていました。ヒルが主に書いていたのはお金のことですが、この考えはどんな目標にも使えます。

ケンという高校生を思い浮かべてみましょう。ケンは大阪の大学に行きたいと思っています。でも長いあいだ、その目標はただの願いにすぎませんでした。気が向いたときだけ勉強し、夜中までゲームをすることもよくありました。ところがある日、ケンはノートを取り出して、こう書きました。「二月に、第一志望の大学の入試に合格する。そのために、毎日三時間勉強する。平日はゲームをしない」

ケンはその紙を、机の上の壁にはりました。毎朝、朝ごはんの前に読みました。毎晩、寝る前にもう一度読みました。はじめは、なんだかばかばかしい気がしました。けれども少しずつ、何かが変わっていきました。ゲームをしたくなると、あの紙のことを思い出しました。疲れたときは、二月のことを考えました。目標は、もうぼんやりした願いではありませんでした。毎日目に見えるものになっていたのです。

ケンの書いた文で、大事なところに注目してください。ケンは、欲しいものだけを書いたのではありません。そのために差し出すものも書いたのです。何もせずに手に入るものはない、とヒルは考えていました。大きなものが欲しいなら、そのために時間や努力をどれだけ注ぎ、楽をどれだけあきらめるのかを決めておくべきです。そうすれば、その目標のために何を犠牲にしなければならないのかを、正直に見つめられます。何かを欲しがるのは簡単です。そのために何をするかを決めるほうが難しく、そしてずっと役に立つのです。

もちろん、目標を紙に書くのは魔法ではありません。ケンは書いたあとも勉強しなければなりませんでしたし、うまくいかない日もありました。それでも、はっきりした目標は二つの点で役に立ちます。一つは、次に何をすればいいかを教えてくれること。もう一つは、目標から気をそらすものに「いいえ」と言いやすくなることです。

今日、ためしてみましょう。紙を一枚用意して、はっきりした目標を一つ書いてください。短く分かりやすく書き、日付も入れましょう。次に、そのためにあきらめてもいいことを一つ書きます。たとえば「毎晩のスマートフォンの時間を三十分減らす」などです。その紙を目につくところに置き、一週間、朝に一回、夜に一回読んでください。それで自分の小さな選択がどう変わるか、よく見てみましょう。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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A strong desire for a clear goal is the starting point of every achievement.

はっきりした目標への強い願望が、すべての達成の出発点になる。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did Hill call the strong wish that he believed starts success?

Q2. Why is "I want to be good at English" not a definite goal?

Q3. Besides his goal, what else did Ken write on his paper?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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