Living on Shaking Ground: Volcanoes and Earthquakes in Japan(ゆれる大地に生きる 日本の火山と地震)の挿絵
Level 4 Intermediateノンフィクション

Living on Shaking Ground: Volcanoes and Earthquakes in Japan

ゆれる大地に生きる 日本の火山と地震

  • 📖 851 words
  • ⏱ 約8分
  • 🔊 5:29
  • YL 2.5–3.4
  • 英検2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ日本にはなぜこんなに地震と火山が多いのでしょう。地下で動く巨大なプレートのしくみから、富士山の噴火、緊急地震速報、そして火山がくれるめぐみまで。

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キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • tectonic platesプレート(地球の表面をおおう岩の板)
  • subduction沈み込み
  • stress(岩にかかる)力・ひずみ
  • faults断層
  • magnitudeマグニチュード(地震の規模)
  • magmaマグマ
  • erupts噴火する
  • trenches海溝
  • drills訓練
  • absorb吸収する
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Japan is a country of beautiful mountains, hot springs and rich farmland. It is also a country that shakes. Small earthquakes happen almost every day somewhere in Japan, and every few years, a large one causes serious damage. Japan also has more than one hundred active volcanoes. To understand why, we need to look deep under the ground.

日本は、美しい山々や温泉、豊かな田畑にめぐまれた国です。そして同時に、ゆれる国でもあります。小さな地震は、日本のどこかでほとんど毎日起きています。数年に一度は大きな地震が起きて、深刻な被害が出ます。また、日本には100をこえる活火山があります。なぜそうなのかを知るには、地面の奥深くをのぞいてみる必要があります。

The surface of the Earth is not one solid shell. It is broken into huge pieces called tectonic plates, which move very slowly, usually a few centimeters a year, at about the speed that your fingernails grow. Japan sits at a place where four of these plates meet: the Pacific Plate, the Philippine Sea Plate, the Eurasian Plate and the North American Plate. Very few places in the world have such a complicated meeting point.

地球の表面は、ひとつながりのかたい殻でできているわけではありません。プレートと呼ばれる巨大な岩の板に分かれていて、それぞれがとてもゆっくり動いているのです。動く速さは、たいてい1年に数センチ。ちょうど、つめがのびるくらいの速さです。日本は、そのプレートが4枚も出会う場所の上にあります。太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北アメリカプレートです。これほど複雑にプレートが集まっている場所は、世界でもほとんどありません。

Along the Pacific side of Japan, the heavy ocean plates are slowly sliding under the plates that Japan stands on. This process is called subduction. As one plate pushes under the other, their edges lock together and the rock bends, storing energy like a pressed spring. When the stress becomes too great, the rocks suddenly slip, and the stored energy is released as an earthquake. Earthquakes can also happen along faults, which are cracks in the rock inside the land itself.

日本の太平洋側では、重い海のプレートが、日本の乗っているプレートの下へ、ゆっくりともぐりこんでいます。これを「沈みこみ」といいます。一方のプレートがもう一方の下にもぐりこむとき、二つのプレートの境目はがっちりとくっついたままになり、岩がたわんでいきます。押し縮められたばねのように、エネルギーがたまっていくのです。そのひずみが大きくなりすぎると、岩が突然ずれて、たまっていたエネルギーが一気に放たれます。これが地震です。地震は、陸の中にある岩の割れ目、つまり断層にそって起こることもあります。

Because of this, Japan, which covers only a tiny part of the world's land, experiences a very large share of the world's strong earthquakes. According to the Japanese government, about one in five of the world's earthquakes of magnitude 6 or greater happen in or around Japan.

そのため、世界の陸地のほんのわずかしか占めていない日本で、世界の強い地震のかなりの部分が起きています。日本政府によると、世界で起きるマグニチュード6以上の地震のうち、およそ5回に1回は、日本かその周辺で起きているそうです。

Subduction also creates volcanoes. As an ocean plate sinks deep into the Earth, it carries water down with it. At great depths, this water makes the hot rock above it melt more easily, forming magma. The magma is lighter than the rock around it, so it slowly rises. When it reaches the surface, a volcano erupts. This is why there are long lines of volcanoes running through Japan, roughly parallel to the deep ocean trenches off the coast. Japan is part of the Ring of Fire, a great circle of volcanoes and earthquake zones around the Pacific Ocean.

沈みこみは、火山も生み出します。海のプレートは、地球の奥深くに沈んでいくとき、水も一緒に運んでいきます。とても深いところまで来ると、この水のせいで、上にある熱い岩が溶けやすくなり、マグマができます。マグマはまわりの岩より軽いので、ゆっくりと上がっていきます。そして地表までたどり着くと、火山が噴火するのです。日本列島には火山が長い列になって並んでいますが、その列が、沖にある深い海溝とほぼ平行になっているのはこのためです。日本は「環太平洋火山帯」の一部です。環太平洋火山帯とは、太平洋をぐるりと取り囲む、火山と地震の多い地帯の大きな輪のことです。

Mount Fuji, the symbol of Japan, is itself an active volcano. Its last eruption was in 1707, during the Edo period. Ash fell on the city of Edo, about one hundred kilometers away, and covered it in a gray layer. Today, scientists watch Fuji and other volcanoes carefully, using instruments that measure small earthquakes, changes in the shape of the ground, and the gases that come out. Some volcanoes, like Sakurajima in Kagoshima, erupt very often, and people who live nearby are used to sweeping volcanic ash from their streets and cars.

日本のシンボルである富士山も、じつは活火山です。最後に噴火したのは1707年、江戸時代のことでした。100キロほど離れた江戸の町にも灰が降り、町は灰色におおわれました。今、科学者たちは、富士山やほかの火山をしっかりと見張っています。小さな地震や、地面の形のわずかな変化、噴き出すガスを測る装置を使っているのです。鹿児島の桜島のように、ひんぱんに噴火する火山もあります。近くに住む人たちは、道路や車に積もった火山灰をはらうのに慣れっこになっています。

Japan's history includes many terrible earthquakes. On September 1, 1923, the Great Kanto Earthquake struck the Tokyo area, and huge fires spread through the cities. Today, September 1 is Disaster Prevention Day in Japan, when many people take part in emergency drills. In 1995, the Great Hanshin-Awaji Earthquake caused great damage in Kobe and the surrounding area. And on March 11, 2011, a magnitude 9.0 earthquake struck off the coast of the Tohoku region. It was the most powerful earthquake ever recorded in Japan, and it caused a giant tsunami that destroyed many coastal towns.

日本の歴史には、おそろしい地震がいくつも記録されています。1923年9月1日、関東大震災が東京のあたりをおそい、大火事が町から町へと広がりました。今、9月1日は日本の「防災の日」になっていて、多くの人が避難訓練に参加します。1995年には、阪神・淡路大震災が、神戸とそのまわりに大きな被害をもたらしました。そして2011年3月11日、東北地方の沖でマグニチュード9.0の地震が起きました。日本で観測された中で最も強い地震で、巨大な津波が起き、海ぞいの多くの町が破壊されました。

Because of this long history, Japan has become one of the world's leaders in preparing for earthquakes. New buildings must follow strict rules so that they can survive strong shaking. Some tall buildings stand on special bases that absorb the movement of the ground. Schools hold regular drills, and many families keep emergency bags with water, food and flashlights.

こうした長い歴史があるからこそ、日本は地震への備えで世界の先頭を行く国のひとつになりました。新しい建物は、強いゆれに耐えられるよう、厳しい基準を守らなければなりません。高い建物の中には、地面のゆれを吸収する特別な土台の上に建っているものもあります。学校では定期的に訓練が行われ、多くの家庭で、水や食べ物、懐中電灯を入れた非常用の持ち出し袋を用意しています。

Japan also has an earthquake early warning system. An earthquake sends out different kinds of waves. The first waves, called P-waves, travel faster but usually cause less shaking. The stronger S-waves arrive a little later. Sensors across the country detect the first waves and quickly send a warning to phones, televisions and trains, sometimes several seconds before the strong shaking arrives. A few seconds may not sound like much, but it can be enough time to get under a desk, to slow down a train, or to step away from a dangerous machine. However, if you are very close to where the earthquake begins, the warning may not arrive in time.

日本には、緊急地震速報のしくみもあります。地震が起きると、何種類かの波が伝わってきます。最初に届くP波は、速く伝わりますが、ふつうはそれほど大きくゆれません。強いゆれをもたらすS波は、少し遅れて届きます。全国に置かれたセンサーが最初の波をとらえ、すぐにスマートフォンやテレビ、列車に知らせを送ります。強いゆれが来る数秒前に、知らせが届くこともあります。数秒と聞くと、たいしたことがないように思えるかもしれません。けれども、机の下にもぐったり、列車の速度を落としたり、危ない機械から離れたりするには、十分な時間になることもあるのです。ただし、地震が起きた場所のすぐ近くにいると、知らせが間に合わないこともあります。

Yet the same forces that bring danger also bring gifts. Heat from deep underground warms the water of Japan's thousands of hot springs. Volcanic ash, over long periods of time, helps create rich soil for farming. The movement of the plates has raised the mountains, shaped the beautiful coastlines and created many of the lakes that make Japan's landscapes so famous. Underground heat can also be used to make electricity, a clean source of energy that Japan hopes to use more in the future.

けれども、危険をもたらすその同じ力が、めぐみももたらしてくれます。地下深くの熱が、日本に何千とある温泉のお湯を温めています。火山灰は、長い年月をかけて、作物がよく育つ豊かな土を作る助けになります。プレートの動きは山々を押し上げ、美しい海岸線を形づくり、日本の景色を有名にしている湖の多くを生み出しました。地下の熱は、電気を作るのにも使えます。地熱発電はクリーンなエネルギーで、日本はこれからもっと活用したいと考えています。

No one can stop earthquakes or volcanoes, and no one can yet predict exactly when a large earthquake will happen. But by understanding how the Earth works and preparing carefully, people can greatly reduce the damage. Living in Japan means living on a restless planet, and learning to respect it.

地震や噴火を止めることは、だれにもできません。大きな地震がいつ起きるのかを正確に予測することも、まだできません。けれども、地球のしくみを理解し、しっかり備えておけば、被害を大きく減らすことができます。日本で暮らすということは、いつも動きつづけている星の上で暮らし、その力をうやまうことを学ぶ、ということなのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

日本は、美しい山々や温泉、豊かな田畑にめぐまれた国です。そして同時に、ゆれる国でもあります。小さな地震は、日本のどこかでほとんど毎日起きています。数年に一度は大きな地震が起きて、深刻な被害が出ます。また、日本には100をこえる活火山があります。なぜそうなのかを知るには、地面の奥深くをのぞいてみる必要があります。

地球の表面は、ひとつながりのかたい殻でできているわけではありません。プレートと呼ばれる巨大な岩の板に分かれていて、それぞれがとてもゆっくり動いているのです。動く速さは、たいてい1年に数センチ。ちょうど、つめがのびるくらいの速さです。日本は、そのプレートが4枚も出会う場所の上にあります。太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北アメリカプレートです。これほど複雑にプレートが集まっている場所は、世界でもほとんどありません。

日本の太平洋側では、重い海のプレートが、日本の乗っているプレートの下へ、ゆっくりともぐりこんでいます。これを「沈みこみ」といいます。一方のプレートがもう一方の下にもぐりこむとき、二つのプレートの境目はがっちりとくっついたままになり、岩がたわんでいきます。押し縮められたばねのように、エネルギーがたまっていくのです。そのひずみが大きくなりすぎると、岩が突然ずれて、たまっていたエネルギーが一気に放たれます。これが地震です。地震は、陸の中にある岩の割れ目、つまり断層にそって起こることもあります。

そのため、世界の陸地のほんのわずかしか占めていない日本で、世界の強い地震のかなりの部分が起きています。日本政府によると、世界で起きるマグニチュード6以上の地震のうち、およそ5回に1回は、日本かその周辺で起きているそうです。

沈みこみは、火山も生み出します。海のプレートは、地球の奥深くに沈んでいくとき、水も一緒に運んでいきます。とても深いところまで来ると、この水のせいで、上にある熱い岩が溶けやすくなり、マグマができます。マグマはまわりの岩より軽いので、ゆっくりと上がっていきます。そして地表までたどり着くと、火山が噴火するのです。日本列島には火山が長い列になって並んでいますが、その列が、沖にある深い海溝とほぼ平行になっているのはこのためです。日本は「環太平洋火山帯」の一部です。環太平洋火山帯とは、太平洋をぐるりと取り囲む、火山と地震の多い地帯の大きな輪のことです。

日本のシンボルである富士山も、じつは活火山です。最後に噴火したのは1707年、江戸時代のことでした。100キロほど離れた江戸の町にも灰が降り、町は灰色におおわれました。今、科学者たちは、富士山やほかの火山をしっかりと見張っています。小さな地震や、地面の形のわずかな変化、噴き出すガスを測る装置を使っているのです。鹿児島の桜島のように、ひんぱんに噴火する火山もあります。近くに住む人たちは、道路や車に積もった火山灰をはらうのに慣れっこになっています。

日本の歴史には、おそろしい地震がいくつも記録されています。1923年9月1日、関東大震災が東京のあたりをおそい、大火事が町から町へと広がりました。今、9月1日は日本の「防災の日」になっていて、多くの人が避難訓練に参加します。1995年には、阪神・淡路大震災が、神戸とそのまわりに大きな被害をもたらしました。そして2011年3月11日、東北地方の沖でマグニチュード9.0の地震が起きました。日本で観測された中で最も強い地震で、巨大な津波が起き、海ぞいの多くの町が破壊されました。

こうした長い歴史があるからこそ、日本は地震への備えで世界の先頭を行く国のひとつになりました。新しい建物は、強いゆれに耐えられるよう、厳しい基準を守らなければなりません。高い建物の中には、地面のゆれを吸収する特別な土台の上に建っているものもあります。学校では定期的に訓練が行われ、多くの家庭で、水や食べ物、懐中電灯を入れた非常用の持ち出し袋を用意しています。

日本には、緊急地震速報のしくみもあります。地震が起きると、何種類かの波が伝わってきます。最初に届くP波は、速く伝わりますが、ふつうはそれほど大きくゆれません。強いゆれをもたらすS波は、少し遅れて届きます。全国に置かれたセンサーが最初の波をとらえ、すぐにスマートフォンやテレビ、列車に知らせを送ります。強いゆれが来る数秒前に、知らせが届くこともあります。数秒と聞くと、たいしたことがないように思えるかもしれません。けれども、机の下にもぐったり、列車の速度を落としたり、危ない機械から離れたりするには、十分な時間になることもあるのです。ただし、地震が起きた場所のすぐ近くにいると、知らせが間に合わないこともあります。

けれども、危険をもたらすその同じ力が、めぐみももたらしてくれます。地下深くの熱が、日本に何千とある温泉のお湯を温めています。火山灰は、長い年月をかけて、作物がよく育つ豊かな土を作る助けになります。プレートの動きは山々を押し上げ、美しい海岸線を形づくり、日本の景色を有名にしている湖の多くを生み出しました。地下の熱は、電気を作るのにも使えます。地熱発電はクリーンなエネルギーで、日本はこれからもっと活用したいと考えています。

地震や噴火を止めることは、だれにもできません。大きな地震がいつ起きるのかを正確に予測することも、まだできません。けれども、地球のしくみを理解し、しっかり備えておけば、被害を大きく減らすことができます。日本で暮らすということは、いつも動きつづけている星の上で暮らし、その力をうやまうことを学ぶ、ということなのです。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why does Japan have so many earthquakes?

Q2. What happened when Mount Fuji last erupted in 1707?

Q3. How does the early warning system work?

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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