Helen Keller and the Word Water(ヘレン・ケラーと「水」という言葉)の挿絵

Helen Keller and the Word Water

ヘレン・ケラーと「水」という言葉

  • 📖 367 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:29
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ目も見えず、耳も聞こえない少女ヘレン。若い先生アン・サリバンがやってきて、ある日、井戸のポンプのそばで奇跡が起こります。

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キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • sight視力
  • hearing聴力
  • spelled(文字を)つづった
  • copiedまねた
  • pumpポンプ
  • Braille点字
  • raised dots盛り上がった点
  • graduated卒業した
  • Akita dog秋田犬
  • silence静けさ・音のない状態
音声に合わせて文が光ります0:00 / 2:29

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Helen Keller was born in 1880 in Alabama, in the south of America. She was a healthy, happy baby. But when she was about one and a half years old, she became very sick. She got better, but the sickness took away her sight and her hearing. She could not see, and she could not hear.

ヘレン・ケラーは1880年、アメリカ南部のアラバマ州で生まれました。健康で、よく笑う赤ちゃんでした。ところが1歳半くらいのとき、重い病気にかかりました。病気は治りましたが、目と耳の力をうばわれてしまいました。目が見えず、耳も聞こえなくなったのです。

Helen grew up in a dark, quiet world. She did not know that things had names. She wanted to tell people what she wanted, but she could not. So she often got angry. She kicked, shouted, and threw things. Her family loved her, but they did not know how to help her.

ヘレンは、暗く静かな世界で育ちました。ものに名前があることも知りませんでした。してほしいことを人に伝えたくても、伝えられません。そのため、よくかんしゃくを起こしました。足で蹴ったり、叫んだり、ものを投げたりしたのです。家族はヘレンを愛していましたが、どう助ければいいのか分かりませんでした。

When Helen was almost seven, a young teacher named Anne Sullivan came to her house. Anne had trouble with her own eyes, so she understood Helen's world a little. She gave Helen a doll. Then she took Helen's hand and spelled the word d-o-l-l into it with her fingers. Helen copied the movements, but she did not understand. To her, it was only a finger game.

ヘレンがもうすぐ7歳になるころ、アン・サリバンという若い先生が家にやって来ました。アン自身も目が悪かったので、ヘレンの世界が少しは分かりました。アンはヘレンに人形を渡しました。そしてヘレンの手を取り、その手のひらに指で d-o-l-l(人形)とつづりました。ヘレンは指の動きをまねしましたが、意味は分かりません。ヘレンにとって、それはただの指遊びでしかなかったのです。

Then one day, Anne took Helen to a water pump outside. She held Helen's hand under the cool water. At the same time, she spelled w-a-t-e-r into her other hand again and again. Suddenly, Helen understood. This cool thing running over her hand had a name! It was water. Everything had a name!

そんなある日、アンはヘレンを外の井戸のポンプへ連れていきました。そして、ヘレンの片手を冷たい水の流れの下に入れました。同時に、もう一方の手に w-a-t-e-r(水)と何度も何度もつづったのです。その瞬間、ヘレンは分かりました。手の上を流れていく、この冷たいものには名前がある! これは「水」なんだ。どんなものにも、名前があるんだ!

That day, Helen learned many new words. She wanted to know the name of everything she touched. Later, she learned to read books in Braille, with raised dots that you read with your fingers. She also learned to write and even to speak.

その日、ヘレンはたくさんの新しい言葉を覚えました。触るものすべての名前を知りたがったのです。のちにヘレンは、点字で本を読めるようになりました。点字は、紙の上に盛り上がった点を指で触って読む文字です。字を書くことも、さらには話すことさえできるようになりました。

Helen worked very hard. In 1904, she graduated from a college called Radcliffe. She became the first person without sight and hearing to finish college. She also wrote books about her life.

ヘレンは一生懸命努力しました。1904年、ラドクリフという大学を卒業しました。目も耳も不自由な人で大学を卒業したのは、ヘレンが初めてでした。自分の人生をつづった本も書きました。

For the rest of her life, Helen traveled around the world and worked to help people without sight or hearing. She visited Japan three times. On her first visit, in 1937, people gave her an Akita dog. People say it was the first Akita dog in America.

それからの一生、ヘレンは世界中を旅して、目や耳の不自由な人たちのために働きました。日本にも3回訪れました。初めて来日した1937年には、秋田犬を贈られました。これがアメリカで最初の秋田犬だったと言われています。

Helen Keller died in 1968. Her life began in darkness and silence, but it became full of words.

ヘレン・ケラーは1968年に亡くなりました。暗闇と静けさの中で始まった人生は、やがて言葉であふれる人生になったのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ヘレン・ケラーは1880年、アメリカ南部のアラバマ州で生まれました。健康で、よく笑う赤ちゃんでした。ところが1歳半くらいのとき、重い病気にかかりました。病気は治りましたが、目と耳の力をうばわれてしまいました。目が見えず、耳も聞こえなくなったのです。

ヘレンは、暗く静かな世界で育ちました。ものに名前があることも知りませんでした。してほしいことを人に伝えたくても、伝えられません。そのため、よくかんしゃくを起こしました。足で蹴ったり、叫んだり、ものを投げたりしたのです。家族はヘレンを愛していましたが、どう助ければいいのか分かりませんでした。

ヘレンがもうすぐ7歳になるころ、アン・サリバンという若い先生が家にやって来ました。アン自身も目が悪かったので、ヘレンの世界が少しは分かりました。アンはヘレンに人形を渡しました。そしてヘレンの手を取り、その手のひらに指で d-o-l-l(人形)とつづりました。ヘレンは指の動きをまねしましたが、意味は分かりません。ヘレンにとって、それはただの指遊びでしかなかったのです。

そんなある日、アンはヘレンを外の井戸のポンプへ連れていきました。そして、ヘレンの片手を冷たい水の流れの下に入れました。同時に、もう一方の手に w-a-t-e-r(水)と何度も何度もつづったのです。その瞬間、ヘレンは分かりました。手の上を流れていく、この冷たいものには名前がある! これは「水」なんだ。どんなものにも、名前があるんだ!

その日、ヘレンはたくさんの新しい言葉を覚えました。触るものすべての名前を知りたがったのです。のちにヘレンは、点字で本を読めるようになりました。点字は、紙の上に盛り上がった点を指で触って読む文字です。字を書くことも、さらには話すことさえできるようになりました。

ヘレンは一生懸命努力しました。1904年、ラドクリフという大学を卒業しました。目も耳も不自由な人で大学を卒業したのは、ヘレンが初めてでした。自分の人生をつづった本も書きました。

それからの一生、ヘレンは世界中を旅して、目や耳の不自由な人たちのために働きました。日本にも3回訪れました。初めて来日した1937年には、秋田犬を贈られました。これがアメリカで最初の秋田犬だったと言われています。

ヘレン・ケラーは1968年に亡くなりました。暗闇と静けさの中で始まった人生は、やがて言葉であふれる人生になったのです。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did Helen lose when she was sick?

Q2. Where did Helen understand the word water?

Q3. What did Helen get on her first visit to Japan?

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

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