The Pied Piper of Hamelin(ハーメルンの笛吹き男)の挿絵
Level 2 Elementary神話と伝説

The Pied Piper of Hamelin

ハーメルンの笛吹き男

  • 📖 610 words
  • ⏱ 約8分
  • 🔊 3:32
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじネズミだらけになって困りはてたハーメルンの町に、まだら模様の服を着た不思議な笛吹き男がやってきます。「お金をくれれば、ネズミを一ぴき残らず追いはらおう」。町長は大よろこびで約束しますが……。

ドイツの伝説(ハーメルン、1284年)

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • piedまだら模様の
  • piper笛吹き
  • pipe笛;笛を吹く
  • ratsネズミ(大型の)
  • mayor町長;市長
  • gold coins金貨
  • lame足の不自由な
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Leda)

Long ago, there was a pretty town in Germany called Hamelin. It was next to a wide river, and the people there were rich and happy. But one year, a big problem came to Hamelin. Rats.

むかし、ドイツにハーメルンというきれいな町がありました。町は広い川のそばにあり、人々はお金持ちで幸せに暮らしていました。ところがある年、ハーメルンに大きな困りごとがやって来ました。ネズミです。

There were rats everywhere. They ran in the streets and in the houses. They ate the bread on the tables and the cheese in the shops. They bit the dogs and the cats. They even made nests in people's hats. At night, nobody could sleep because the rats were so noisy.

ネズミはどこにでもいました。通りでも家の中でも走りまわっていました。テーブルの上のパンを食べ、お店のチーズを食べました。犬やネコにかみつきました。人の帽子の中に巣を作ることさえありました。夜は、ネズミがあまりにうるさいので、だれも眠れませんでした。

The people ran to the town hall. "Mayor, you must do something!" they shouted. "Get rid of these rats, or we will get a new mayor!"

人々は町役場へ駆けこみました。「町長さん、なんとかしてください!」と、人々はさけびました。「このネズミたちを追いはらってくれないなら、新しい町長を選びますよ!」

The mayor did not know what to do. He sat in his office with his head in his hands. Just then, there was a knock at the door.

町長はどうしたらいいか分かりませんでした。部屋にすわって、頭を抱えていました。ちょうどそのとき、ドアをノックする音がしました。

A strange man walked in. He was tall and thin, with bright eyes. He wore a long coat of red and yellow patches. Around his neck, there was a small silver pipe.

不思議な男が入ってきました。背が高くやせていて、目がきらきらしていました。赤と黄色の布をつぎはぎした長いコートを着ていました。首には小さな銀の笛をさげていました。

"I hear you have a problem with rats," the man said. "I can take every rat away from your town. But you must pay me one thousand gold coins."

「ネズミのことでお困りだそうですね」と、男は言いました。「わたしなら、町からネズミを一匹残らず連れ出してみせますよ。ただし、金貨を千枚はらっていただきます」

"One thousand?" said the mayor. "If you can do that, I will give you fifty thousand!"

「千枚だって?」と、町長は言いました。「そんなことができるなら、五万枚でもはらおう!」

"One thousand is enough," said the piper. "But you must keep your promise."

「千枚でけっこうです」と、笛吹きは言いました。「でも、約束は必ず守ってくださいよ」

The piper walked out into the street. He put the silver pipe to his lips and began to play a strange, sweet song. At once, the rats stopped eating. They came out of the houses and the shops. Big rats and small rats, brown rats and black rats. Thousands and thousands of them came running after the piper.

笛吹きは通りに出ていきました。銀の笛を口にあてて、不思議できれいな曲を吹きはじめました。するとすぐに、ネズミたちは食べるのをやめました。家やお店から出てきました。大きなネズミも小さなネズミも、茶色いネズミも黒いネズミも。何千、何万というネズミが、笛吹きのあとを走ってついてきました。

The piper walked slowly to the river. He stepped into the water, and he kept playing. All the rats followed him into the river. The water carried them away, and they were never seen again.

笛吹きはゆっくりと川のほうへ歩いていきました。そして川の中へ入っても、笛を吹きつづけました。ネズミたちはみな、笛吹きについて川の中へ入っていきました。ネズミたちは水に流され、二度と姿を見せませんでした。

The people of Hamelin rang the church bells. They danced in the streets. "The rats are gone!" they cried.

ハーメルンの人々は教会の鐘を鳴らしました。通りで踊りました。「ネズミがいなくなったぞ!」と、人々はさけびました。

Then the piper came back to the mayor. "Now," he said, "please give me my one thousand gold coins."

それから、笛吹きは町長のところへもどってきました。「さあ」と、笛吹きは言いました。「約束の金貨千枚をいただけますか」

But the mayor only laughed. "One thousand gold coins for playing a little song? The rats are gone now. They cannot come back. Here are fifty coins. Take them and go away."

ところが、町長は笑うばかりでした。「ちょっと笛を吹いただけで金貨千枚だって? ネズミはもういなくなった。もどってくることはできないんだ。ほら、金貨五十枚だ。これを持って、さっさと出ていきなさい」

The piper's eyes went cold. "You made a promise," he said quietly. "You will be sorry." And he walked out of the town hall.

笛吹きの目が冷たくなりました。「あなたは約束をした」と、笛吹きは静かに言いました。「きっと後悔しますよ」 そして町役場から出ていきました。

The next morning, while the grown-ups were at church, the piper came back. He stood in the street and began to play again. This time, his song was different. It was the most beautiful music in the world.

次の朝、大人たちが教会に行っているあいだに、笛吹きがもどってきました。笛吹きは通りに立って、また笛を吹きはじめました。今度の曲はちがっていました。それは世界でいちばん美しい音楽でした。

Doors opened, and out came the children. Boys and girls ran from every house. They laughed and danced and followed the piper down the street. The piper walked out of the town toward a green mountain. When he got there, a door opened in the side of the mountain. The piper walked inside, and all the children followed him. Then the door closed.

ドアが開いて、子どもたちが出てきました。男の子も女の子も、どの家からも走り出てきました。子どもたちは笑い、踊りながら、通りを行く笛吹きについていきました。笛吹きは町を出て、緑の山のほうへ歩いていきました。山に着くと、山の横腹にとびらが開きました。笛吹きが中へ入っていくと、子どもたちもみんなついていきました。それから、とびらは閉まりました。

Only one little boy was left behind. He had a bad leg, and he could not walk fast. When he got to the mountain, the door was already closed.

小さな男の子が一人だけ、あとに残されました。その子は足が悪くて、速く歩けなかったのです。その子が山に着いたときには、とびらはもう閉まっていました。

The boy went back to Hamelin, crying. "The piper played such beautiful music," he said. "He said he was taking us to a wonderful land. But I was too slow."

男の子は泣きながらハーメルンへ帰りました。「笛吹きさんは、とってもきれいな音楽を吹いてたんだ」と、その子は言いました。「すばらしい国へ連れていってあげるって言ってた。でも、ぼくはおそすぎたんだ」

The mothers and fathers cried and cried. The mayor wanted to pay the piper now, all the money in the world. But the piper never came back, and neither did the children.

お母さんやお父さんたちは、泣いて泣いて泣きつづけました。町長は今になって、世界中のお金を全部差し出してでも、笛吹きにお礼を払いたいと思いました。けれども笛吹きは二度ともどってきませんでした。そして、子どもたちももどってきませんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

むかし、ドイツにハーメルンというきれいな町がありました。町は広い川のそばにあり、人々はお金持ちで幸せに暮らしていました。ところがある年、ハーメルンに大きな困りごとがやって来ました。ネズミです。

ネズミはどこにでもいました。通りでも家の中でも走りまわっていました。テーブルの上のパンを食べ、お店のチーズを食べました。犬やネコにかみつきました。人の帽子の中に巣を作ることさえありました。夜は、ネズミがあまりにうるさいので、だれも眠れませんでした。

人々は町役場へ駆けこみました。「町長さん、なんとかしてください!」と、人々はさけびました。「このネズミたちを追いはらってくれないなら、新しい町長を選びますよ!」

町長はどうしたらいいか分かりませんでした。部屋にすわって、頭を抱えていました。ちょうどそのとき、ドアをノックする音がしました。

不思議な男が入ってきました。背が高くやせていて、目がきらきらしていました。赤と黄色の布をつぎはぎした長いコートを着ていました。首には小さな銀の笛をさげていました。

「ネズミのことでお困りだそうですね」と、男は言いました。「わたしなら、町からネズミを一匹残らず連れ出してみせますよ。ただし、金貨を千枚はらっていただきます」

「千枚だって?」と、町長は言いました。「そんなことができるなら、五万枚でもはらおう!」

「千枚でけっこうです」と、笛吹きは言いました。「でも、約束は必ず守ってくださいよ」

笛吹きは通りに出ていきました。銀の笛を口にあてて、不思議できれいな曲を吹きはじめました。するとすぐに、ネズミたちは食べるのをやめました。家やお店から出てきました。大きなネズミも小さなネズミも、茶色いネズミも黒いネズミも。何千、何万というネズミが、笛吹きのあとを走ってついてきました。

笛吹きはゆっくりと川のほうへ歩いていきました。そして川の中へ入っても、笛を吹きつづけました。ネズミたちはみな、笛吹きについて川の中へ入っていきました。ネズミたちは水に流され、二度と姿を見せませんでした。

ハーメルンの人々は教会の鐘を鳴らしました。通りで踊りました。「ネズミがいなくなったぞ!」と、人々はさけびました。

それから、笛吹きは町長のところへもどってきました。「さあ」と、笛吹きは言いました。「約束の金貨千枚をいただけますか」

ところが、町長は笑うばかりでした。「ちょっと笛を吹いただけで金貨千枚だって? ネズミはもういなくなった。もどってくることはできないんだ。ほら、金貨五十枚だ。これを持って、さっさと出ていきなさい」

笛吹きの目が冷たくなりました。「あなたは約束をした」と、笛吹きは静かに言いました。「きっと後悔しますよ」 そして町役場から出ていきました。

次の朝、大人たちが教会に行っているあいだに、笛吹きがもどってきました。笛吹きは通りに立って、また笛を吹きはじめました。今度の曲はちがっていました。それは世界でいちばん美しい音楽でした。

ドアが開いて、子どもたちが出てきました。男の子も女の子も、どの家からも走り出てきました。子どもたちは笑い、踊りながら、通りを行く笛吹きについていきました。笛吹きは町を出て、緑の山のほうへ歩いていきました。山に着くと、山の横腹にとびらが開きました。笛吹きが中へ入っていくと、子どもたちもみんなついていきました。それから、とびらは閉まりました。

小さな男の子が一人だけ、あとに残されました。その子は足が悪くて、速く歩けなかったのです。その子が山に着いたときには、とびらはもう閉まっていました。

男の子は泣きながらハーメルンへ帰りました。「笛吹きさんは、とってもきれいな音楽を吹いてたんだ」と、その子は言いました。「すばらしい国へ連れていってあげるって言ってた。でも、ぼくはおそすぎたんだ」

お母さんやお父さんたちは、泣いて泣いて泣きつづけました。町長は今になって、世界中のお金を全部差し出してでも、笛吹きにお礼を払いたいと思いました。けれども笛吹きは二度ともどってきませんでした。そして、子どもたちももどってきませんでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Always keep your promises.

約束は必ず守ること。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was the big problem in Hamelin?

Q2. What did the mayor do after the rats were gone?

Q3. Why was one little boy left behind?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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