The Star Lovers of Tanabata(七夕(織姫と彦星))の挿絵

The Star Lovers of Tanabata

七夕(織姫と彦星)

  • 📖 459 words
  • ⏱ 約6分
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ天の川のほとりで布を織る織姫と、牛飼いの彦星。二人は恋に落ちますが、仕事を忘れてしまったことで、天の神さまを怒らせてしまいます。

日本と中国の伝説

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Milky Way天の川
  • heaven天・天国
  • wove織った(weave の過去形)
  • introduced紹介した
  • at first sightひと目で
  • tearsなみだ
  • magpiesカササギ(鳥)
  • strips細長い紙・切れ
  • wishes願いごと

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

High up in the sky, there is a river of stars. In Japan, it is called Amanogawa, the River of Heaven. In English, we call it the Milky Way.

空の高いところに、星の川が流れています。日本ではそれを「天の川」と呼びます。英語ではミルキー・ウェイといいます。

Long ago, the King of the Sky lived by this river. He had a daughter named Orihime. Ori means weaving, and hime means princess. Orihime wove beautiful cloth for the gods. Her cloth had all the colors of the sky, from morning pink to night blue.

むかしむかし、この川のほとりに、天の神さまが住んでいました。神さまには、織姫という娘がいました。「織」は布を織ること、「姫」はお姫さまという意味です。織姫は、神さまたちのために美しい布を織っていました。布には、朝のピンク色から夜の青色まで、空のすべての色がそろっていました。

Orihime worked very hard every day. She had no time to play and no time to fall in love. Her father began to worry. "My daughter is always working. She looks lonely," he thought.

織姫は毎日、一生けんめいに働きました。遊ぶひまも、恋をするひまもありません。父親の神さまは心配になってきました。「娘はいつも働いてばかりいる。さびしそうに見える」と、神さまは思いました。

On the other side of the river, there lived a young man named Hikoboshi. He took care of the cows of heaven. He was kind and hard-working, too. So the King of the Sky introduced them to each other.

川の向こう岸には、彦星という若者が住んでいました。彦星は天の牛たちの世話をしていました。彦星もまた、やさしくて働き者でした。そこで天の神さまは、二人を引き合わせました。

Orihime and Hikoboshi fell in love at first sight. They got married and were very happy. But they were so happy that they forgot about their work. Orihime stopped weaving, so the gods' clothes became old and full of holes. Hikoboshi stopped taking care of his cows, so the cows walked all over heaven and got sick.

織姫と彦星は、ひと目で恋に落ちました。二人は結婚して、とても幸せでした。ところが、あまりに幸せだったので、二人は仕事のことを忘れてしまいました。織姫がはたを織らなくなったので、神さまたちの着物は古くなり、穴だらけになりました。彦星が牛の世話をしなくなったので、牛たちは天じゅうを歩きまわり、病気になってしまいました。

The King of the Sky became very angry. "You must go back to your own sides of the river," he said. He sent Hikoboshi far away across the River of Heaven. The river was wide and deep, and they could not see each other.

天の神さまは、たいそう怒りました。「おまえたちは、それぞれ川の自分の側へ帰りなさい」そう言って、神さまは、彦星を天の川のずっと向こうへ行かせてしまいました。川は広くて深く、二人はおたがいの姿を見ることもできませんでした。

Orihime cried and cried. She could not weave because her tears fell on the cloth. Her father felt sorry for her. "If you both work hard, you may meet once a year," he said. "On the seventh night of the seventh month, you can cross the river."

織姫は泣いて、泣いて、泣きました。涙が布の上に落ちてしまうので、はたを織ることもできません。父親の神さまは、娘がかわいそうになりました。「二人ともまじめに働くなら、年に一度だけ会ってもよい」と、神さまは言いました。「七月七日の夜には、川をわたってよいことにしよう」

So Orihime went back to her loom, and Hikoboshi went back to his cows. They worked hard all year, waiting for that one special night.

そこで織姫ははた織り機の前にもどり、彦星は牛たちのところへもどりました。二人はその特別な一夜を待ちながら、一年じゅう一生けんめいに働きました。

When the night finally came, Orihime went to the river. But there was no bridge. She began to cry again. Then a big group of magpies flew down from the sky. Magpies are black and white birds. They opened their wings and made a bridge across the river. Orihime ran across, and Hikoboshi was waiting for her.

とうとうその夜がやって来て、織姫は川へ行きました。ところが、橋がありません。織姫はまた泣きだしました。すると、空からカササギの大群がまい降りてきました。カササギは白と黒の鳥です。カササギたちはつばさを広げて、川に橋をかけました。織姫がかけてわたると、そこには彦星が待っていました。

People say that if it rains on that night, the river becomes too high to cross. So on Tanabata, the seventh of July, people in Japan hope for a clear sky.

その夜に雨が降ると、川の水かさが増えて、わたれなくなってしまうといわれています。ですから七月七日の七夕には、日本の人びとは空が晴れるようにと願うのです。

They also write their wishes on tanzaku, long strips of colorful paper, and hang them on bamboo trees. Look up on a clear summer night. You may see two bright stars, one on each side of the Milky Way. They are Orihime and Hikoboshi, still waiting for their night together.

人びとはまた、短冊という色とりどりの細長い紙に願いごとを書いて、笹にかざります。晴れた夏の夜に、空を見上げてごらんなさい。天の川をはさんで、明るい星が二つ見えるかもしれません。それが織姫と彦星です。二人は今も、一緒にすごせる夜を待っているのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

空の高いところに、星の川が流れています。日本ではそれを「天の川」と呼びます。英語ではミルキー・ウェイといいます。

むかしむかし、この川のほとりに、天の神さまが住んでいました。神さまには、織姫という娘がいました。「織」は布を織ること、「姫」はお姫さまという意味です。織姫は、神さまたちのために美しい布を織っていました。布には、朝のピンク色から夜の青色まで、空のすべての色がそろっていました。

織姫は毎日、一生けんめいに働きました。遊ぶひまも、恋をするひまもありません。父親の神さまは心配になってきました。「娘はいつも働いてばかりいる。さびしそうに見える」と、神さまは思いました。

川の向こう岸には、彦星という若者が住んでいました。彦星は天の牛たちの世話をしていました。彦星もまた、やさしくて働き者でした。そこで天の神さまは、二人を引き合わせました。

織姫と彦星は、ひと目で恋に落ちました。二人は結婚して、とても幸せでした。ところが、あまりに幸せだったので、二人は仕事のことを忘れてしまいました。織姫がはたを織らなくなったので、神さまたちの着物は古くなり、穴だらけになりました。彦星が牛の世話をしなくなったので、牛たちは天じゅうを歩きまわり、病気になってしまいました。

天の神さまは、たいそう怒りました。「おまえたちは、それぞれ川の自分の側へ帰りなさい」そう言って、神さまは、彦星を天の川のずっと向こうへ行かせてしまいました。川は広くて深く、二人はおたがいの姿を見ることもできませんでした。

織姫は泣いて、泣いて、泣きました。涙が布の上に落ちてしまうので、はたを織ることもできません。父親の神さまは、娘がかわいそうになりました。「二人ともまじめに働くなら、年に一度だけ会ってもよい」と、神さまは言いました。「七月七日の夜には、川をわたってよいことにしよう」

そこで織姫ははた織り機の前にもどり、彦星は牛たちのところへもどりました。二人はその特別な一夜を待ちながら、一年じゅう一生けんめいに働きました。

とうとうその夜がやって来て、織姫は川へ行きました。ところが、橋がありません。織姫はまた泣きだしました。すると、空からカササギの大群がまい降りてきました。カササギは白と黒の鳥です。カササギたちはつばさを広げて、川に橋をかけました。織姫がかけてわたると、そこには彦星が待っていました。

その夜に雨が降ると、川の水かさが増えて、わたれなくなってしまうといわれています。ですから七月七日の七夕には、日本の人びとは空が晴れるようにと願うのです。

人びとはまた、短冊という色とりどりの細長い紙に願いごとを書いて、笹にかざります。晴れた夏の夜に、空を見上げてごらんなさい。天の川をはさんで、明るい星が二つ見えるかもしれません。それが織姫と彦星です。二人は今も、一緒にすごせる夜を待っているのです。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the King of the Sky become angry?

Q2. Who made a bridge across the river?

Q3. What do people write on tanzaku?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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