The Kappa's Promise(河童のおわび)の挿絵

The Kappa's Promise

河童のおわび

  • 📖 431 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:27
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ村の川には、いたずら好きの河童がすんでいました。ある夏の夕方、河童が少年の馬を川に引きこもうとして……。

日本の昔話

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • creature生き物
  • shellこうら
  • beakくちばし
  • sara皿
  • spillsこぼれる
  • cucumbersきゅうり
  • polite礼儀正しい
  • bowedおじぎをした
  • bank土手・川岸
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In a village by a wide river, people told stories about a kappa. A kappa is a water creature. It is about the size of a child. It has green skin, a shell on its back like a turtle, and a short beak.

広い川のほとりにある村では、河童の話が語り伝えられていました。河童というのは、水にすむ生きものです。大きさは子どもくらい。はだは緑色で、背中にはカメのような甲羅があり、短いくちばしがついています。

On top of its head, a kappa has a flat dish called a sara. The sara is always full of water. When the dish is full, the kappa is very strong. But if the water spills out, the kappa becomes weak and cannot move.

河童の頭のてっぺんには、「皿」という平たいお皿があります。皿はいつも水でいっぱいです。皿に水が満ちているあいだ、河童はとても力が強いのです。でも、水がこぼれてしまうと、河童は弱って動けなくなってしまいます。

Kappa love two things. They love cucumbers, and they love sumo wrestling. But the kappa in this river also loved tricks. It often pulled people's horses into the river and laughed when they got wet.

河童には大好きなものが二つあります。キュウリと、相撲です。けれども、この川の河童はいたずらも大好きでした。よく人の馬を川に引きずりこんでは、馬がずぶぬれになるのを見て笑っていたのです。

One summer evening, a boy named Goro took his horse to the river to wash it. While Goro was getting water, the kappa came out quietly. It grabbed the horse's tail. "Come into the river!" it laughed.

ある夏の夕方、五郎という男の子が、馬を洗いに川へ連れていきました。五郎が水をくんでいるあいだに、河童がこっそり出てきて、馬のしっぽをつかみました。「川に入っておいで!」と、河童は笑いました。

But the horse was surprised, and it ran. It ran up the bank and all the way back to Goro's house, with the kappa still holding on to its tail.

ところが、馬はびっくりして走りだしました。土手をかけ上がり、河童をしっぽにぶら下げたまま、五郎の家までずっと走って帰ってしまったのです。

Goro ran after them. In the yard, the kappa was getting up from the ground. It was angry. "I will pull you into the river, too!" it said.

五郎は後を追いかけました。庭では、河童が地面から起き上がろうとしていました。河童はかんかんです。「おまえも川に引きずりこんでやる!」と、河童は言いました。

Goro was scared. But he remembered something his grandmother told him. "A kappa is very polite. If you bow to it, it will always bow back."

五郎はこわくなりました。けれども、おばあちゃんが話してくれたことを思い出しました。「河童はとても礼儀正しいんだよ。おじぎをすれば、必ずおじぎを返してくれるのさ」

So Goro bowed very deeply. "Good evening, Mr. Kappa." The kappa could not stop itself. It bowed very deeply, too. "Good evening." Splash! The water spilled out of the dish on its head.

そこで五郎は、深々とおじぎをしました。「こんばんは、河童さん」河童は、ついつられてしまいました。河童も深々とおじぎをしたのです。「こんばんは」ザバッ!頭の皿から水がこぼれました。

"Oh no," said the kappa in a weak voice. It sat down on the ground. "Please, give me some water. I can't move."

「しまった」と、河童は弱々しい声で言いました。そして、地面にすわりこんでしまいました。「お願いだ、水をくれ。動けないんだ」

"First, you must promise," said Goro. "You will never pull horses or people into the river again." "I promise, I promise," said the kappa. So Goro filled the kappa's dish with water from his bucket.

「その前に、約束してくれ」と、五郎は言いました。「もう二度と、馬や人を川に引きずりこまないって」「約束する、約束するよ」と、河童は答えました。そこで五郎は、おけの水で河童の皿をいっぱいにしてやりました。

The kappa stood up. It looked at Goro for a long time. Then it bowed again, more carefully this time, and went back to the river.

河童は立ち上がりました。そして長いあいだ、五郎を見つめていました。それから、今度は気をつけながらもう一度おじぎをして、川へ帰っていきました。

The next morning, Goro found a big fresh fish at his door. The morning after that, there was another one. Every morning, there was a fish. The kappa kept its promise.

次の朝、五郎は家の戸口に、とれたての大きな魚が置いてあるのを見つけました。その次の朝にも、また一ぴき置いてありました。毎朝、魚が置いてあったのです。河童は約束を守ったのでした。

So Goro began to leave something by the river every evening. Can you guess what it was? Yes, it was a nice green cucumber. And sometimes, on warm nights, the boy and the kappa had sumo matches by the water.

そこで五郎も、毎晩、川べりに何かを置いておくようになりました。それが何だか分かりますか?そう、おいしそうな緑色のキュウリです。そして、ときどきあたたかい夜には、男の子と河童は水辺で相撲をとったのでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

広い川のほとりにある村では、河童の話が語り伝えられていました。河童というのは、水にすむ生きものです。大きさは子どもくらい。はだは緑色で、背中にはカメのような甲羅があり、短いくちばしがついています。

河童の頭のてっぺんには、「皿」という平たいお皿があります。皿はいつも水でいっぱいです。皿に水が満ちているあいだ、河童はとても力が強いのです。でも、水がこぼれてしまうと、河童は弱って動けなくなってしまいます。

河童には大好きなものが二つあります。キュウリと、相撲です。けれども、この川の河童はいたずらも大好きでした。よく人の馬を川に引きずりこんでは、馬がずぶぬれになるのを見て笑っていたのです。

ある夏の夕方、五郎という男の子が、馬を洗いに川へ連れていきました。五郎が水をくんでいるあいだに、河童がこっそり出てきて、馬のしっぽをつかみました。「川に入っておいで!」と、河童は笑いました。

ところが、馬はびっくりして走りだしました。土手をかけ上がり、河童をしっぽにぶら下げたまま、五郎の家までずっと走って帰ってしまったのです。

五郎は後を追いかけました。庭では、河童が地面から起き上がろうとしていました。河童はかんかんです。「おまえも川に引きずりこんでやる!」と、河童は言いました。

五郎はこわくなりました。けれども、おばあちゃんが話してくれたことを思い出しました。「河童はとても礼儀正しいんだよ。おじぎをすれば、必ずおじぎを返してくれるのさ」

そこで五郎は、深々とおじぎをしました。「こんばんは、河童さん」河童は、ついつられてしまいました。河童も深々とおじぎをしたのです。「こんばんは」ザバッ!頭の皿から水がこぼれました。

「しまった」と、河童は弱々しい声で言いました。そして、地面にすわりこんでしまいました。「お願いだ、水をくれ。動けないんだ」

「その前に、約束してくれ」と、五郎は言いました。「もう二度と、馬や人を川に引きずりこまないって」「約束する、約束するよ」と、河童は答えました。そこで五郎は、おけの水で河童の皿をいっぱいにしてやりました。

河童は立ち上がりました。そして長いあいだ、五郎を見つめていました。それから、今度は気をつけながらもう一度おじぎをして、川へ帰っていきました。

次の朝、五郎は家の戸口に、とれたての大きな魚が置いてあるのを見つけました。その次の朝にも、また一ぴき置いてありました。毎朝、魚が置いてあったのです。河童は約束を守ったのでした。

そこで五郎も、毎晩、川べりに何かを置いておくようになりました。それが何だか分かりますか?そう、おいしそうな緑色のキュウリです。そして、ときどきあたたかい夜には、男の子と河童は水辺で相撲をとったのでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Good manners can turn an enemy into a friend.

礼儀正しさは、敵を友だちに変える。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What happens when the water in the kappa's dish spills?

Q2. How did Goro make the water spill?

Q3. What did the kappa leave at Goro's door every morning?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

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