It is winter. It is very cold. An old man and an old woman live in a little house. They are poor. They have no rice for the New Year.
冬のことです。それは寒い寒い冬でした。小さな家に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。二人は貧しくて、お正月のお米もありませんでした。
The old man makes five kasa. Kasa are straw hats. He goes to town. "Hats! Hats! Nice hats!" But no one buys a hat.
おじいさんは、かさを五つ作りました。かさというのは、わらで編んだ帽子のことです。おじいさんは、かさを持って町へ出かけました。「かさはいらんかね、かさはいらんかね!よいかさだよ!」けれども、かさは一つも売れませんでした。
He walks home in the snow. He sees six Jizo. Jizo are little stone statues. They have snow on their heads. "Oh, you are cold!" he says.
おじいさんは、雪の中を歩いて、家へ帰っていきました。その途中で、六体のお地蔵さまに出会いました。お地蔵さまというのは、石でできた小さな像のことです。お地蔵さまの頭には、雪が積もっていました。「おお、さぞ寒いことでしょう!」と、おじいさんは声をかけました。
He puts hats on the Jizo. One, two, three, four, five. But there are six Jizo! So he gives his own hat to the last Jizo. Now his head is cold.
おじいさんは、お地蔵さまに一つずつかさをかぶせてあげました。一つ、二つ、三つ、四つ、五つ。ところが、お地蔵さまは六体です!そこでおじいさんは、自分のかさを最後のお地蔵さまにかぶせました。今度は、おじいさんの頭が冷たくなってしまいました。
At home, he tells his wife. "Good," she says. "You are kind."
家に帰ると、おじいさんはおばあさんにそのことを話しました。「それはよいことをしましたね」と、おばあさんは言いました。「あなたは、やさしい人ですね」
That night, they hear a sound. Thump, thump! They open the door. Rice! Fish! New Year food! In the snow, six little Jizo walk away. They all have hats on.
その夜のことです。外から物音が聞こえてきました。どすん、どすん!二人が戸を開けてみると、お米!お魚!お正月のごちそう!雪の中を、六体の小さなお地蔵さまが歩いて帰っていきます。みんな、かさをかぶっていました。






