The Star(星)の挿絵
Level 2 Elementary名作文学

The Star

星

  • 📖 442 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 2:42
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじある年の元日、天文学者たちはおかしなことに気づきます。海王星の動きが変なのです。やがて夜空に、見たこともない白い星があらわれ、毎晩大きくなっていきました……。

H・G・ウェルズ「星」(1897年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • planet惑星
  • Neptune海王星
  • mathematics数学
  • floods洪水
  • meltとける
  • disaster大災害
  • Mars火星
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On the first day of the new year, scientists in three different countries said the same strange thing. The planet Neptune was not moving in its usual way. Something was pulling it.

新しい年の最初の日、三つの国の科学者たちが、そろって同じ奇妙なことを発表した。海王星が、いつもどおりに動いていないというのだ。何かが海王星を引っぱっていた。

Soon people learned the reason. A huge, dark thing was coming from deep space. It was bigger than Neptune, and it was flying very fast toward the sun.

まもなく、そのわけがわかった。巨大な暗い天体が、宇宙のかなたからやって来ていたのだ。海王星よりも大きく、太陽に向かってものすごい速さで飛んでいた。

A few days later, it hit Neptune. The two great bodies became one burning ball of fire. In the night sky of the earth, a new white star appeared. Everyone went outside to look at it.

数日後、その天体は海王星にぶつかった。二つの大きな星はひとつになり、燃えさかる火の玉になった。地球の夜空に、新しい白い星があらわれた。誰もが外へ出て、その星をながめた。

"How beautiful it is!" people said. Every night the star grew bigger and brighter. Soon it was bigger than the moon. The nights became almost as bright as day.

「なんてきれいなんだろう!」と人々は言った。星は夜ごとに大きく、明るくなっていった。やがて月よりも大きくなった。夜は、昼と変わらないほど明るくなった。

In London, an old teacher of mathematics sat at his desk all night. He worked with his numbers again and again. In the morning he spoke to his students. "The star will pass very close to the earth," he said quietly. "There will be terrible heat, storms and floods. For many people, this will be the end of the world."

ロンドンでは、年老いた数学の先生が、ひと晩じゅう机に向かっていた。何度も何度も計算をくり返した。朝になると、先生は学生たちに話した。「あの星は、地球のすぐそばを通る」と静かに言った。「ひどい熱と、嵐と、洪水がやって来る。多くの人にとって、これは世界の終わりになるだろう」

Many people did not believe him. "It is only a cloud of gas," they laughed. "It cannot hurt us." And they went to bed as usual.

多くの人は、先生の言うことを信じなかった。「あんなの、ただのガスの雲さ」と笑った。「何の害もありはしないよ」そして、いつものように寝床に入った。

But the star came nearer and nearer. The air grew hot, even in winter. The snow on the mountains began to melt. The rivers became wild and ran over the land. In China and India, in Africa and America, people ran to the hills.

だが、星はどんどん近づいてきた。冬だというのに、空気が熱くなった。山の雪がとけはじめた。川はあばれ出し、陸地にあふれた。中国でもインドでも、アフリカでもアメリカでも、人々は高い丘へ逃げた。

Then the great star passed between the earth and the sun. For a time, the whole sky burned white. The ground shook, and huge waves rolled over the cities by the sea. Many towns were lost under the water.

やがて、巨大な星は地球と太陽のあいだを通りすぎた。しばらくのあいだ、空一面が白く燃えあがった。大地はゆれ、大波が海辺の町々をのみこんだ。多くの町が水の底に消えた。

Then, slowly, the star moved away. It went on toward the sun and became smaller and smaller. The earth was still there. But it was a different earth now. The sun looked bigger, and the days were much hotter. People moved to the cool lands in the far north and the far south.

それから、星はゆっくりと遠ざかっていった。太陽のほうへ進みながら、どんどん小さくなっていった。地球は、まだそこにあった。だが、もう前と同じ地球ではなかった。太陽は大きく見え、昼はずっと暑くなった。人々は、はるか北や、はるか南の涼しい土地へ移り住んだ。

The people who were still alive worked together. They built new homes and new towns. They helped each other like brothers and sisters, and they learned to live in the new, hot world.

生き残った人々は、力を合わせた。新しい家を建て、新しい町をつくった。兄弟姉妹のように助け合い、暑くなった新しい世界で生きていく方法を身につけていった。

Far away, on the planet Mars, scientists were watching the earth through their glasses. "Look," they said. "The earth has changed a little. There is less white ice at the top and the bottom now. That is all."

はるか遠い火星では、科学者たちが望遠鏡で地球をながめていた。「ごらん」と科学者たちは言った。「地球が少し変わったね。上と下の白い氷が小さくなっている。変わったのはそれだけだ」

To them, the great disaster was only a very small thing. It is strange how small a terrible thing can look from far away.

火星の科学者たちにとって、あの大災害は、ほんのささいなことにすぎなかった。どんなに恐ろしいできごとも、遠くから見ると、こんなにも小さく見えるものなのだ。

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新しい年の最初の日、三つの国の科学者たちが、そろって同じ奇妙なことを発表した。海王星が、いつもどおりに動いていないというのだ。何かが海王星を引っぱっていた。

まもなく、そのわけがわかった。巨大な暗い天体が、宇宙のかなたからやって来ていたのだ。海王星よりも大きく、太陽に向かってものすごい速さで飛んでいた。

数日後、その天体は海王星にぶつかった。二つの大きな星はひとつになり、燃えさかる火の玉になった。地球の夜空に、新しい白い星があらわれた。誰もが外へ出て、その星をながめた。

「なんてきれいなんだろう!」と人々は言った。星は夜ごとに大きく、明るくなっていった。やがて月よりも大きくなった。夜は、昼と変わらないほど明るくなった。

ロンドンでは、年老いた数学の先生が、ひと晩じゅう机に向かっていた。何度も何度も計算をくり返した。朝になると、先生は学生たちに話した。「あの星は、地球のすぐそばを通る」と静かに言った。「ひどい熱と、嵐と、洪水がやって来る。多くの人にとって、これは世界の終わりになるだろう」

多くの人は、先生の言うことを信じなかった。「あんなの、ただのガスの雲さ」と笑った。「何の害もありはしないよ」そして、いつものように寝床に入った。

だが、星はどんどん近づいてきた。冬だというのに、空気が熱くなった。山の雪がとけはじめた。川はあばれ出し、陸地にあふれた。中国でもインドでも、アフリカでもアメリカでも、人々は高い丘へ逃げた。

やがて、巨大な星は地球と太陽のあいだを通りすぎた。しばらくのあいだ、空一面が白く燃えあがった。大地はゆれ、大波が海辺の町々をのみこんだ。多くの町が水の底に消えた。

それから、星はゆっくりと遠ざかっていった。太陽のほうへ進みながら、どんどん小さくなっていった。地球は、まだそこにあった。だが、もう前と同じ地球ではなかった。太陽は大きく見え、昼はずっと暑くなった。人々は、はるか北や、はるか南の涼しい土地へ移り住んだ。

生き残った人々は、力を合わせた。新しい家を建て、新しい町をつくった。兄弟姉妹のように助け合い、暑くなった新しい世界で生きていく方法を身につけていった。

はるか遠い火星では、科学者たちが望遠鏡で地球をながめていた。「ごらん」と科学者たちは言った。「地球が少し変わったね。上と下の白い氷が小さくなっている。変わったのはそれだけだ」

火星の科学者たちにとって、あの大災害は、ほんのささいなことにすぎなかった。どんなに恐ろしいできごとも、遠くから見ると、こんなにも小さく見えるものなのだ。

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What hit Neptune?

Q2. What did the old teacher of mathematics say?

Q3. How did the scientists on Mars see the disaster?

この読み物の使い方 3ステップ

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  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
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