Little Lord Fauntleroy(小公子)の挿絵
Level 2 Elementary名作文学

Little Lord Fauntleroy

小公子

  • 📖 622 words
  • ⏱ 約8分
  • 🔊 3:40
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじニューヨークで母と暮らす7歳のセドリックは、ある日とつぜん、イギリスの伯爵の跡つぎだと知らされます。待っていたのは、世の中をきらう気むずかしいおじいさまでした。原作の物語全体を短くまとめた再話です。

フランシス・ホジソン・バーネット『小公子』(1886年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • earl伯爵
  • castle城
  • lawyer弁護士
  • heir跡つぎ
  • gout痛風
  • farmers農民
  • cottages小さな家
  • proved証明した
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Charon)

Cedric Errol was seven years old. He lived in a small house in New York with his young mother. He called her "Dearest," because his father had always called her that. His father had died when Cedric was very small. Cedric had golden hair and a kind heart, and everybody loved him.

セドリック・エロルは七歳でした。若いお母さんと一緒に、ニューヨークの小さな家に住んでいました。セドリックはお母さんを「ディアレスト(いちばん大好きな人)」と呼んでいました。お父さんがいつも、お母さんをそう呼んでいたからです。お父さんは、セドリックがまだとても小さいころに亡くなっていました。セドリックは金色の髪をした、心のやさしい子で、誰からも好かれていました。

His best friends were Mr. Hobbs, who had a grocery shop, and Dick, a boy who cleaned shoes in the street. Mr. Hobbs did not like rich lords. "They are all bad," he often said.

セドリックのいちばんの友だちは、食料品店をやっているホッブスさんと、通りで靴みがきをしている少年ディックでした。ホッブスさんは、お金持ちの貴族が大きらいでした。「あいつらは、みんな悪いやつさ」と、ホッブスさんはよく言っていました。

One day, an English lawyer named Mr. Havisham came to the house. He had surprising news. Cedric's father was the son of a rich English earl. The Earl's other sons had died, so now Cedric was the heir. Some day he would be the Earl himself! From now on, he was Lord Fauntleroy.

ある日、ハビシャムさんというイギリスの弁護士が、セドリックの家にやって来ました。弁護士は、びっくりするような知らせを持ってきました。セドリックのお父さんは、イギリスのお金持ちの伯爵の息子だったのです。伯爵のほかの息子たちはみんな亡くなってしまったので、今ではセドリックが跡つぎでした。いつか、セドリックが伯爵になるのです! これからセドリックは、フォントルロイ卿と呼ばれることになりました。

"Must I be an earl?" asked Cedric. "Mr. Hobbs won't like it."

「伯爵にならなきゃいけないの?」とセドリックはたずねました。「ホッブスさんは、いやがるだろうなあ」

The Earl wanted Cedric to come and live in England. But the Earl had never forgiven his son for marrying an American woman. "The mother cannot live in the castle," he said. "She will live in a small house near the gate."

伯爵は、セドリックにイギリスへ来て、一緒に暮らしてほしいと思っていました。けれども伯爵は、息子がアメリカ人の女の人と結婚したことを、決して許していませんでした。「母親を城に住まわせてはならん」と伯爵は言いました。「門の近くの小さな家に住まわせておけ」

Before he left, Cedric used his new money to help his friends. He bought a gold watch for Mr. Hobbs and helped Dick to start a better business cleaning shoes. Then he sailed to England with Dearest.

出発する前に、セドリックは新しく手に入ったお金で、友だちを助けました。ホッブスさんには金の時計を買い、ディックには、もっといい靴みがきの店を始められるように手を貸しました。それから、ディアレストと一緒に、船でイギリスへ向かいました。

The Earl was a selfish old man. He had bad gout, and he was angry with everybody. But Cedric did not know that. He walked into the great room and said, "Are you the Earl? I'm your grandson. I'm very glad to meet you." The old man was surprised. Nobody had ever looked at him with such trust before.

伯爵は、わがままな老人でした。ひどい痛風をわずらっていて、誰にでも腹を立てていました。けれども、セドリックはそんなことは知りません。大きな部屋に入っていくと、セドリックはこう言いました。「あなたが伯爵ですか? ぼく、あなたの孫です。お会いできて、とてもうれしいです」老人は驚きました。こんなにまっすぐ信じきった目で自分を見た者は、これまで一人もいなかったのです。

Cedric believed that his grandfather was good and kind. "You must be the best man in the world," he said. "You do so many good things for people." The Earl did not know what to say. He did not want the boy to learn the truth about him.

セドリックは、おじいさまは立派でやさしい人なのだと信じていました。「おじいさまは、世界でいちばんいい人にちがいないね」とセドリックは言いました。「みんなのために、たくさんいいことをしているんだもの」伯爵は、何と言えばいいのかわかりませんでした。自分が本当はどんな人間なのか、この子に知られたくなかったのです。

One day, a poor farmer named Higgins needed help. He was sick, and he could not pay the rent for his farm. "Grandfather," said Cedric, "please let him stay. His children are sick too." The Earl let Cedric write the letter himself. Soon, because of Cedric, the Earl began to do kind things for his farmers. He even built new cottages for them.

ある日、ヒギンズという貧しい農夫が困っていました。病気で、農場の借り賃が払えなかったのです。「おじいさま」とセドリックは言いました。「どうか、あの人を追い出さないであげて。子どもたちも病気なんだって」伯爵は、そのための手紙をセドリックに書かせてやりました。やがてセドリックのおかげで、伯爵は農夫たちに親切にするようになりました。農夫たちのために、新しい家まで建ててやったのです。

Then one day, a stranger arrived with bad news. A woman said that her son was the child of the Earl's oldest son. "My boy is the true heir," she said. "Not Cedric!" The Earl was very angry. He did not want any other heir. He wanted only Cedric.

ところがある日、見知らぬ人が悪い知らせを持ってやって来ました。ある女の人が、自分の息子は伯爵のいちばん上の息子の子どもだと言いだしたのです。「わたしの子こそ、本当の跡つぎです」と女の人は言いました。「セドリックではありません!」伯爵は、ひどく腹を立てました。ほかの跡つぎなど、ほしくありませんでした。ほしいのは、セドリックだけだったのです。

"If I'm not going to be an earl," said Cedric, "can I still be your boy?" The old man held him close. "You will be my boy as long as I live," he said.

「もしぼくが伯爵にならないんだとしても」とセドリックは言いました。「それでも、おじいさまの子でいていい?」老人はセドリックを、ぎゅっと抱きしめました。「わしが生きているかぎり、おまえはわしの子だ」と伯爵は言いました。

Far away in New York, Dick saw a picture of the woman in a newspaper. "I know her!" he cried. "She was married to my brother Ben!" Dick and Mr. Hobbs hurried to England. Soon they proved that the woman's story was a lie, and she ran away.

遠く離れたニューヨークで、ディックは新聞にのったその女の人の写真を見ました。「この女、知ってるぞ!」とディックは叫びました。「おれの兄貴のベンと結婚してた女だ!」ディックとホッブスさんは、急いでイギリスへ渡りました。まもなく二人は、女の人の話がうそだと明らかにし、女の人は逃げていきました。

Now the Earl knew how foolish he had been. He went to see Cedric's mother at last. He saw that she was a good, kind woman, and that she had made Cedric what he was. "Will you come and live in the castle?" he asked.

伯爵はようやく、自分がどれほど愚かだったかに気づきました。そしてとうとう、セドリックのお母さんに会いに行きました。会ってみると、お母さんは善良でやさしい人でした。セドリックをこんなにいい子に育てたのは、このお母さんなのだと、伯爵にはわかりました。「城に来て、一緒に暮らしてはくれないか」と伯爵はたずねました。

On Cedric's eighth birthday, there was a big party, and all the farmers came. Mr. Hobbs and Dick were there too. Dearest sat beside the Earl, and the old man smiled. He was happy at last, because a little boy had taught him to love.

セドリックの八歳の誕生日には、盛大なパーティーが開かれ、農夫たちがみんなやって来ました。ホッブスさんとディックも来ていました。ディアレストは伯爵の隣に座り、老人はほほえんでいました。伯爵は、とうとう幸せになったのです。小さな男の子が、人を愛することを教えてくれたからでした。

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セドリック・エロルは七歳でした。若いお母さんと一緒に、ニューヨークの小さな家に住んでいました。セドリックはお母さんを「ディアレスト(いちばん大好きな人)」と呼んでいました。お父さんがいつも、お母さんをそう呼んでいたからです。お父さんは、セドリックがまだとても小さいころに亡くなっていました。セドリックは金色の髪をした、心のやさしい子で、誰からも好かれていました。

セドリックのいちばんの友だちは、食料品店をやっているホッブスさんと、通りで靴みがきをしている少年ディックでした。ホッブスさんは、お金持ちの貴族が大きらいでした。「あいつらは、みんな悪いやつさ」と、ホッブスさんはよく言っていました。

ある日、ハビシャムさんというイギリスの弁護士が、セドリックの家にやって来ました。弁護士は、びっくりするような知らせを持ってきました。セドリックのお父さんは、イギリスのお金持ちの伯爵の息子だったのです。伯爵のほかの息子たちはみんな亡くなってしまったので、今ではセドリックが跡つぎでした。いつか、セドリックが伯爵になるのです! これからセドリックは、フォントルロイ卿と呼ばれることになりました。

「伯爵にならなきゃいけないの?」とセドリックはたずねました。「ホッブスさんは、いやがるだろうなあ」

伯爵は、セドリックにイギリスへ来て、一緒に暮らしてほしいと思っていました。けれども伯爵は、息子がアメリカ人の女の人と結婚したことを、決して許していませんでした。「母親を城に住まわせてはならん」と伯爵は言いました。「門の近くの小さな家に住まわせておけ」

出発する前に、セドリックは新しく手に入ったお金で、友だちを助けました。ホッブスさんには金の時計を買い、ディックには、もっといい靴みがきの店を始められるように手を貸しました。それから、ディアレストと一緒に、船でイギリスへ向かいました。

伯爵は、わがままな老人でした。ひどい痛風をわずらっていて、誰にでも腹を立てていました。けれども、セドリックはそんなことは知りません。大きな部屋に入っていくと、セドリックはこう言いました。「あなたが伯爵ですか? ぼく、あなたの孫です。お会いできて、とてもうれしいです」老人は驚きました。こんなにまっすぐ信じきった目で自分を見た者は、これまで一人もいなかったのです。

セドリックは、おじいさまは立派でやさしい人なのだと信じていました。「おじいさまは、世界でいちばんいい人にちがいないね」とセドリックは言いました。「みんなのために、たくさんいいことをしているんだもの」伯爵は、何と言えばいいのかわかりませんでした。自分が本当はどんな人間なのか、この子に知られたくなかったのです。

ある日、ヒギンズという貧しい農夫が困っていました。病気で、農場の借り賃が払えなかったのです。「おじいさま」とセドリックは言いました。「どうか、あの人を追い出さないであげて。子どもたちも病気なんだって」伯爵は、そのための手紙をセドリックに書かせてやりました。やがてセドリックのおかげで、伯爵は農夫たちに親切にするようになりました。農夫たちのために、新しい家まで建ててやったのです。

ところがある日、見知らぬ人が悪い知らせを持ってやって来ました。ある女の人が、自分の息子は伯爵のいちばん上の息子の子どもだと言いだしたのです。「わたしの子こそ、本当の跡つぎです」と女の人は言いました。「セドリックではありません!」伯爵は、ひどく腹を立てました。ほかの跡つぎなど、ほしくありませんでした。ほしいのは、セドリックだけだったのです。

「もしぼくが伯爵にならないんだとしても」とセドリックは言いました。「それでも、おじいさまの子でいていい?」老人はセドリックを、ぎゅっと抱きしめました。「わしが生きているかぎり、おまえはわしの子だ」と伯爵は言いました。

遠く離れたニューヨークで、ディックは新聞にのったその女の人の写真を見ました。「この女、知ってるぞ!」とディックは叫びました。「おれの兄貴のベンと結婚してた女だ!」ディックとホッブスさんは、急いでイギリスへ渡りました。まもなく二人は、女の人の話がうそだと明らかにし、女の人は逃げていきました。

伯爵はようやく、自分がどれほど愚かだったかに気づきました。そしてとうとう、セドリックのお母さんに会いに行きました。会ってみると、お母さんは善良でやさしい人でした。セドリックをこんなにいい子に育てたのは、このお母さんなのだと、伯爵にはわかりました。「城に来て、一緒に暮らしてはくれないか」と伯爵はたずねました。

セドリックの八歳の誕生日には、盛大なパーティーが開かれ、農夫たちがみんなやって来ました。ホッブスさんとディックも来ていました。ディアレストは伯爵の隣に座り、老人はほほえんでいました。伯爵は、とうとう幸せになったのです。小さな男の子が、人を愛することを教えてくれたからでした。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the Earl hate Cedric's mother at first?

Q2. What did Cedric ask his grandfather to do for Higgins?

Q3. Who helped to show that the woman's story was not true?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

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