Wangari Maathai: The Woman Who Planted Trees(ワンガリ・マータイ 木を植えた女性)の挿絵
Level 2 Elementary偉人伝

Wangari Maathai: The Woman Who Planted Trees

ワンガリ・マータイ 木を植えた女性

  • 📖 447 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 2:49
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ森が消え、川がかれていくケニア。ワンガリ・マータイの答えは「木を植えること」でした。日本で出会った「もったいない」という言葉を、世界に広めた人の物語。

多読ベストのオリジナル伝記(史実をもとに)

キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • fig treeイチジクの木
  • stream小川
  • biology生物学
  • doctor's degree博士号
  • firewoodまき
  • Green Belt Movementグリーンベルト運動
  • soil土
  • wasteむだにする
  • hummingbirdハチドリ
  • scholarship奨学金
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When Wangari Maathai was a little girl in Kenya, there was a big fig tree near her home. Her mother told her not to cut it or even take wood from it, because it was a tree of God. Near the tree, a clear stream ran. Wangari liked to play there and watch the tiny frog eggs in the water.

ワンガリ・マータイがケニアで暮らす小さな女の子だったころ、家の近くに大きなイチジクの木がありました。お母さんは、あれは神さまの木だから、切ってはいけないし、枝一本取ってもいけない、と言いました。木のそばには、澄んだ小川が流れていました。ワンガリはそこで遊んだり、水の中の小さなカエルの卵をながめたりするのが好きでした。

Wangari was born in 1940 in a village in the highlands of Kenya. At that time, many girls did not go to school. But her older brother asked their mother why Wangari did not go to school like him. So she was able to start. She loved learning and did very well.

ワンガリは1940年、ケニアの高原の村で生まれました。当時は、学校に行かない女の子がたくさんいました。ところが、お兄さんがお母さんに、どうしてワンガリはぼくみたいに学校へ行かないの、とたずねてくれました。そのおかげで、ワンガリは学校に通えるようになったのです。勉強が大好きで、成績もとてもよかったのです。

In 1960, she got a scholarship to study in the United States. She studied biology there. Later, she studied in Germany and Kenya. In 1971, she became the first woman in East and Central Africa to earn a doctor's degree.

1960年、ワンガリは奨学金を得て、アメリカで学ぶことになりました。そこで生物学を学び、その後、ドイツとケニアでも勉強を続けました。1971年、ワンガリは、東アフリカと中央アフリカで初めて博士号をとった女性になりました。

Back in Kenya, she listened to women from the countryside. They said that they had to walk farther and farther to find firewood. Streams were drying up, and there was not enough food. Wangari understood the reason. The forests had been cut down.

ケニアに帰ったワンガリは、いなかの女性たちの話に耳を傾けました。たきぎを探すのに、どんどん遠くまで歩かなければならなくなった、と女性たちは言いました。小川は干上がりかけ、食べ物も足りませんでした。ワンガリには、その理由が分かりました。森が切り払われてしまったのです。

Her answer was simple: plant trees. In 1977, she started the Green Belt Movement. She taught women how to grow young trees from seeds and plant them. The women were paid a little money for every tree that lived. The trees gave them wood, food and clean water. They also protected the soil.

ワンガリの答えは単純でした。木を植えることです。1977年、ワンガリはグリーンベルト運動を始めました。女性たちに、種から苗木を育てて植える方法を教えたのです。根づいた木1本ごとに、女性たちは少しのお金を受け取りました。木は、たきぎや食べ物、きれいな水を女性たちにもたらしました。土を守る役目も果たしました。

Not everyone liked her work. Sometimes powerful people wanted to build on parks and forests. Wangari fought against these plans. She was arrested, and she was even hurt by police. But she did not stop.

誰もがワンガリの活動を喜んだわけではありません。力のある人たちが、公園や森をつぶして建物を建てようとすることもありました。ワンガリは、そうした計画に反対して戦いました。逮捕されたこともありますし、警察にけがを負わされたことさえありました。それでも、ワンガリはやめませんでした。

Over the years, the Green Belt Movement planted more than fifty million trees in Kenya. In 2004, Wangari received the Nobel Peace Prize. She was the first African woman to win it. She believed that taking care of nature and building peace were connected.

長い年月をかけて、グリーンベルト運動はケニアに5000万本を超える木を植えました。2004年、ワンガリはノーベル平和賞を受けました。アフリカの女性として初めての受賞でした。自然を大切にすることと、平和を築くことはつながっている。ワンガリはそう信じていました。

In 2005, she visited Japan. There, she learned the Japanese word "mottainai." It means that we should not waste things when they still have value. She loved this word, because it held the ideas of reduce, reuse and recycle, and also respect. She introduced it to people all over the world.

2005年、ワンガリは日本を訪れ、「もったいない」という言葉を知りました。まだ価値のあるものを、無駄にしてはいけない、という意味です。ワンガリは、この言葉が大好きになりました。ごみを減らす、繰り返し使う、資源として再利用する、という考えがつまっているうえに、ものを敬う気持ちまで込められていたからです。ワンガリは、この言葉を世界中の人たちに紹介しました。

Wangari Maathai died in 2011. She liked to tell a story about a little hummingbird. When a forest was on fire, all the big animals ran away. But the tiny bird flew to the river again and again, carrying one drop of water at a time. It said that it was doing the best it could. Like the hummingbird, Wangari did what she could, one tree at a time.

ワンガリ・マータイは2011年に亡くなりました。ワンガリは、小さなハチドリの話をするのが好きでした。森が火事になったとき、大きな動物たちはみんな逃げ出しました。けれども、小さなハチドリだけは、何度も何度も川へ飛んでいっては、水を一滴ずつ運びました。そして、自分にできるかぎりのことをしているのだ、と言ったのです。このハチドリのように、ワンガリも、自分にできることを、木を1本ずつ植えながら続けたのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ワンガリ・マータイがケニアで暮らす小さな女の子だったころ、家の近くに大きなイチジクの木がありました。お母さんは、あれは神さまの木だから、切ってはいけないし、枝一本取ってもいけない、と言いました。木のそばには、澄んだ小川が流れていました。ワンガリはそこで遊んだり、水の中の小さなカエルの卵をながめたりするのが好きでした。

ワンガリは1940年、ケニアの高原の村で生まれました。当時は、学校に行かない女の子がたくさんいました。ところが、お兄さんがお母さんに、どうしてワンガリはぼくみたいに学校へ行かないの、とたずねてくれました。そのおかげで、ワンガリは学校に通えるようになったのです。勉強が大好きで、成績もとてもよかったのです。

1960年、ワンガリは奨学金を得て、アメリカで学ぶことになりました。そこで生物学を学び、その後、ドイツとケニアでも勉強を続けました。1971年、ワンガリは、東アフリカと中央アフリカで初めて博士号をとった女性になりました。

ケニアに帰ったワンガリは、いなかの女性たちの話に耳を傾けました。たきぎを探すのに、どんどん遠くまで歩かなければならなくなった、と女性たちは言いました。小川は干上がりかけ、食べ物も足りませんでした。ワンガリには、その理由が分かりました。森が切り払われてしまったのです。

ワンガリの答えは単純でした。木を植えることです。1977年、ワンガリはグリーンベルト運動を始めました。女性たちに、種から苗木を育てて植える方法を教えたのです。根づいた木1本ごとに、女性たちは少しのお金を受け取りました。木は、たきぎや食べ物、きれいな水を女性たちにもたらしました。土を守る役目も果たしました。

誰もがワンガリの活動を喜んだわけではありません。力のある人たちが、公園や森をつぶして建物を建てようとすることもありました。ワンガリは、そうした計画に反対して戦いました。逮捕されたこともありますし、警察にけがを負わされたことさえありました。それでも、ワンガリはやめませんでした。

長い年月をかけて、グリーンベルト運動はケニアに5000万本を超える木を植えました。2004年、ワンガリはノーベル平和賞を受けました。アフリカの女性として初めての受賞でした。自然を大切にすることと、平和を築くことはつながっている。ワンガリはそう信じていました。

2005年、ワンガリは日本を訪れ、「もったいない」という言葉を知りました。まだ価値のあるものを、無駄にしてはいけない、という意味です。ワンガリは、この言葉が大好きになりました。ごみを減らす、繰り返し使う、資源として再利用する、という考えがつまっているうえに、ものを敬う気持ちまで込められていたからです。ワンガリは、この言葉を世界中の人たちに紹介しました。

ワンガリ・マータイは2011年に亡くなりました。ワンガリは、小さなハチドリの話をするのが好きでした。森が火事になったとき、大きな動物たちはみんな逃げ出しました。けれども、小さなハチドリだけは、何度も何度も川へ飛んでいっては、水を一滴ずつ運びました。そして、自分にできるかぎりのことをしているのだ、と言ったのです。このハチドリのように、ワンガリも、自分にできることを、木を1本ずつ植えながら続けたのです。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Do what you can, even if it seems small. Many small actions can change the world.

小さく見えても、自分にできることをしよう。小さな行動がたくさん集まれば、世界は変わる。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did women have to walk farther to find firewood?

Q2. What did Wangari learn in Japan?

Q3. What did the hummingbird do?

🎥 本物を見る・聞く 公式の映像・音声

🎥 映像・Nobel PrizeWangari Maathai - Defender of the Earth, fighter for democracyノーベル賞公式チャンネル。マータイさんの業績を紹介、約1分🎥 映像・The Green Belt MovementNobel Lecture by Professor Wangari Maathaiマータイさんが創設したグリーンベルト運動の公式映像。2004年ノーベル平和賞受賞講演、約9分

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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