Uemura Naomi: The Brave Man Who Said He Was Afraid(植村直己――「こわがり」だった冒険家)の挿絵
Level 1 Beginner偉人伝

Uemura Naomi: The Brave Man Who Said He Was Afraid

植村直己――「こわがり」だった冒険家

  • 📖 297 words
  • ⏱ 約4分
  • 🔊 1:49
  • YL 0.5–0.9
  • 英検5〜4級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ大学の山岳部では、だれよりも弱かった植村直己。そんな彼が、世界の高い山々や北極へひとりで向かいます。

多読ベストのオリジナル伝記(史実をもとに)

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • continents大陸
  • Inuitイヌイット(北極地方の先住民)
  • dog sled犬ぞり
  • raw生の
  • North Pole北極点
  • polar bearホッキョクグマ
  • missing行方不明の
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Uemura Naomi was born in a farming town in Hyogo. As a boy, he was not very strong. He was a quiet boy.

植村直己は、兵庫県の農村で生まれました。子どものころは体があまり丈夫ではなく、おとなしい少年でした。

At university, he joined a mountain club. On his first climbs, he was weaker than the others. He often fell in the snow. But he went to the mountains again and again. Slowly, he became strong.

大学では山岳部に入りました。初めのころの山登りでは、ほかの部員より体力がなく、よく雪の中で転びました。それでも、何度も何度も山へ通いました。そして少しずつ、たくましくなっていきました。

After university, he went to America and Europe with very little money. He worked on a farm and at a ski area. With the money, he climbed big mountains.

大学を出ると、ほとんどお金を持たずに、アメリカとヨーロッパへ渡りました。農場やスキー場で働き、そのお金で大きな山に登りました。

In 1970, he stood on top of Mount Everest with a friend. They were the first Japanese people there. That same year, he became the first person in the world to climb the highest mountain on five continents.

1970年、仲間と二人でエベレストの頂上に立ちました。日本人として初めてのことでした。同じ年には、五つの大陸の最高峰すべてに登った、世界で最初の人にもなりました。

Then he went to the cold north. He lived with the Inuit people in Greenland. He learned to drive a dog sled and to eat raw meat, like them.

次に向かったのは、寒い北の地です。グリーンランドで、イヌイットの人たちと一緒に暮らしました。犬ぞりの操り方を覚え、イヌイットと同じように生の肉を食べることも覚えました。

In 1978, he traveled to the North Pole alone with his dogs. It was a hard trip of almost two months. One night, a polar bear came into his tent! But he reached the North Pole. He was the first person to get there alone by dog sled.

1978年、犬たちだけを連れて、たった一人で北極点を目指しました。2か月近くかかる、つらい旅でした。ある夜には、ホッキョクグマがテントに入ってきました!それでも植村は、北極点にたどり着きました。犬ぞりで、たった一人で北極点に着いたのは、植村が世界で初めてでした。

Uemura often said that he was a scared person. Because he was afraid, he was very careful. He was also kind and never proud.

植村はよく、自分は怖がりだと言っていました。怖がりだからこそ、とても慎重だったのです。また、優しく、決していばらない人でした。

In February 1984, he climbed Denali in Alaska alone in winter. He was the first person to do this. He reached the top on his birthday. But on the way down, he went missing. He was never found.

1984年2月、植村は冬のアラスカで、デナリにたった一人で登りました。冬の単独登頂は、植村が世界で初めてでした。頂上に立ったのは、ちょうど自分の誕生日でした。しかし下山の途中で、行方がわからなくなりました。そのまま、二度と見つかることはありませんでした。

Uemura did not come home. But his dream did. Many people still read about him and feel brave. Being afraid is not bad. It can help you be careful and go far.

植村は帰ってきませんでした。けれども、夢だけは帰ってきました。今も多くの人が植村の話を読み、勇気をもらっています。怖いと思うのは、悪いことではありません。怖さがあるから注意深くなれますし、遠くまで行けるのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

植村直己は、兵庫県の農村で生まれました。子どものころは体があまり丈夫ではなく、おとなしい少年でした。

大学では山岳部に入りました。初めのころの山登りでは、ほかの部員より体力がなく、よく雪の中で転びました。それでも、何度も何度も山へ通いました。そして少しずつ、たくましくなっていきました。

大学を出ると、ほとんどお金を持たずに、アメリカとヨーロッパへ渡りました。農場やスキー場で働き、そのお金で大きな山に登りました。

1970年、仲間と二人でエベレストの頂上に立ちました。日本人として初めてのことでした。同じ年には、五つの大陸の最高峰すべてに登った、世界で最初の人にもなりました。

次に向かったのは、寒い北の地です。グリーンランドで、イヌイットの人たちと一緒に暮らしました。犬ぞりの操り方を覚え、イヌイットと同じように生の肉を食べることも覚えました。

1978年、犬たちだけを連れて、たった一人で北極点を目指しました。2か月近くかかる、つらい旅でした。ある夜には、ホッキョクグマがテントに入ってきました!それでも植村は、北極点にたどり着きました。犬ぞりで、たった一人で北極点に着いたのは、植村が世界で初めてでした。

植村はよく、自分は怖がりだと言っていました。怖がりだからこそ、とても慎重だったのです。また、優しく、決していばらない人でした。

1984年2月、植村は冬のアラスカで、デナリにたった一人で登りました。冬の単独登頂は、植村が世界で初めてでした。頂上に立ったのは、ちょうど自分の誕生日でした。しかし下山の途中で、行方がわからなくなりました。そのまま、二度と見つかることはありませんでした。

植村は帰ってきませんでした。けれども、夢だけは帰ってきました。今も多くの人が植村の話を読み、勇気をもらっています。怖いと思うのは、悪いことではありません。怖さがあるから注意深くなれますし、遠くまで行けるのです。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Brave people feel fear too. They just keep going, carefully.

勇気ある人も、こわいと感じる。それでも、注意深く進みつづけるのだ。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. How was Uemura in the mountain club at first?

Q2. What came into his tent on the trip to the North Pole?

Q3. Why was Uemura very careful?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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