Toyoda Sakichi: A Machine for Mother(豊田佐吉――母のための機械)の挿絵
Level 1 Beginner偉人伝

Toyoda Sakichi: A Machine for Mother

豊田佐吉――母のための機械

  • 📖 276 words
  • ⏱ 約3分
  • 🔊 1:35
  • YL 0.5–0.9
  • 英検5〜4級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ夜おそくまで機(はた)を織る母の姿を見て育った少年・佐吉。「この仕事を楽にしたい」という思いが、やがて世界的な会社につながっていきます。

多読ベストのオリジナル伝記(史実をもとに)

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • carpenter大工
  • cloth布
  • loom機(はた)・織機
  • invent発明する
  • apartばらばらに
  • automatic自動の
  • thread糸
音声に合わせて文が光ります0:00 / 1:35

Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Puck)

About one hundred and sixty years ago, a boy named Sakichi was born in a small village in Shizuoka. His father was a carpenter. His family was not rich.

今からおよそ160年前、静岡の小さな村に、佐吉という男の子が生まれました。父親は大工で、家は裕福ではありませんでした。

In his village, women made cloth on a loom. A loom is a machine for making cloth. They moved their hands and feet again and again. Clack, clack, clack. It is said that Sakichi often watched his mother working at the loom until late at night.

村では、女の人たちが機(はた)で布を織っていました。機とは、布を作るための機械です。手と足を、何度も何度も動かして織ります。カタン、カタン、カタン。佐吉は、夜おそくまで機を織る母の姿を、よく見つめていたといわれています。

Her work was slow and very hard. Sakichi wanted to make it easier. So he began to think about looms all day.

母の仕事は時間がかかり、とても骨の折れるものでした。佐吉は、なんとか楽にしてあげたいと思いました。そこで、一日じゅう機のことを考えるようになりました。

One day, he read a book about great people. They worked hard and changed the world. The book made him want to invent something useful for Japan.

ある日、佐吉は偉人たちについての本を読みました。懸命に働いて、世の中を変えた人たちの話です。この本を読んで、日本の役に立つものを発明したいと思うようになりました。

Sakichi took looms apart. He made new parts from wood. Many times, his ideas did not work. Some people in the village laughed at him. But he did not give up.

佐吉は機をばらばらに分解し、木で新しい部品を作りました。何度やっても、考えたとおりにはいきません。村には佐吉を笑う人もいました。それでも、佐吉はあきらめませんでした。

When he was twenty-three, he made his first new loom. It was easier and faster. A few years later, he made a loom that used power, not hands. It made cloth much faster.

23歳のとき、初めて自分で新しい機を作りました。前より楽に、速く織れる機でした。数年後には、人の手ではなく動力で動く機を作りました。布を織る速さは、ぐんと上がりました。

Sakichi kept working for many more years. In the end, he made a wonderful automatic loom. It could add new thread by itself, without stopping. A company in England paid a lot of money to use his idea.

佐吉はその後も長年、研究を続けました。そしてついに、すばらしい自動織機を完成させました。機を止めずに、新しい糸を自分で補える機械でした。イギリスの会社が、この発明を使わせてもらうために大金を払いました。

Some of this money helped his son, Kiichiro. Kiichiro wanted to make cars. That car business later became the company Toyota.

このお金の一部は、息子の喜一郎を支えることになりました。喜一郎は自動車を作りたいと考えていました。その自動車の事業が、のちにトヨタという会社になったのです。

Today, Toyota cars run on roads all over the world. It all began with a boy who wanted to help the women in his village, and his own mother.

今では、トヨタの車が世界中の道を走っています。そのすべての始まりは、一人の少年でした。村の女の人たちを、そして自分の母を助けたいと願った少年です。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

今からおよそ160年前、静岡の小さな村に、佐吉という男の子が生まれました。父親は大工で、家は裕福ではありませんでした。

村では、女の人たちが機(はた)で布を織っていました。機とは、布を作るための機械です。手と足を、何度も何度も動かして織ります。カタン、カタン、カタン。佐吉は、夜おそくまで機を織る母の姿を、よく見つめていたといわれています。

母の仕事は時間がかかり、とても骨の折れるものでした。佐吉は、なんとか楽にしてあげたいと思いました。そこで、一日じゅう機のことを考えるようになりました。

ある日、佐吉は偉人たちについての本を読みました。懸命に働いて、世の中を変えた人たちの話です。この本を読んで、日本の役に立つものを発明したいと思うようになりました。

佐吉は機をばらばらに分解し、木で新しい部品を作りました。何度やっても、考えたとおりにはいきません。村には佐吉を笑う人もいました。それでも、佐吉はあきらめませんでした。

23歳のとき、初めて自分で新しい機を作りました。前より楽に、速く織れる機でした。数年後には、人の手ではなく動力で動く機を作りました。布を織る速さは、ぐんと上がりました。

佐吉はその後も長年、研究を続けました。そしてついに、すばらしい自動織機を完成させました。機を止めずに、新しい糸を自分で補える機械でした。イギリスの会社が、この発明を使わせてもらうために大金を払いました。

このお金の一部は、息子の喜一郎を支えることになりました。喜一郎は自動車を作りたいと考えていました。その自動車の事業が、のちにトヨタという会社になったのです。

今では、トヨタの車が世界中の道を走っています。そのすべての始まりは、一人の少年でした。村の女の人たちを、そして自分の母を助けたいと願った少年です。

日本語訳:多読ベスト

押すと、この端末の読書記録(100万語メーター)に語数が加わります。

このお話の教訓 Moral

タップして見る

A small wish to help one person can grow into something that helps the world.

ひとりを助けたいという小さな願いが、世界を助けるものに育つこともある。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was Sakichi's father's job?

Q2. What is a loom?

Q3. What did Sakichi's son Kiichiro want to make?

🎥 本物を見る・聞く 公式の映像・音声

🎥 映像・トヨタ産業技術記念館【Toyota Commemorative Museum of Industry and Technology】Toyoda Power Loomトヨタ産業技術記念館公式。豊田佐吉が1896年に発明した動力織機が動くようす、約45秒

外部サイト(YouTube など)が新しいタブで開きます。読み終わってから見るのがおすすめ。

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

次に読む

Level 1 の読み物をもっと見る →