The Mice and the Weasels(ネズミとイタチの戦争)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediateイソップ物語

The Mice and the Weasels

ネズミとイタチの戦争

  • 📖 527 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:50
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじイタチとの戦いに負けてばかりのネズミたち。「強いリーダーがいないからだ」と考えて、将軍を選ぶことにしますが……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • weaselsイタチ
  • barns納屋
  • organized統制のとれた
  • generals将軍
  • command指揮する
  • announced宣言した
  • ordinaryふつうの
  • splendidりっぱな
  • strawわら
  • stuckはまって動けない
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Charon)

For as long as anyone could remember, the mice and the weasels had been at war. Again and again they fought in the fields and under the barns, and every time, the weasels won. The mice lost many brave soldiers, and they were very unhappy.

だれも覚えていないほど昔から、ネズミとイタチは戦争をしていました。両方の軍は野原や納屋の下で何度も何度も戦いましたが、いつもイタチが勝ちました。ネズミたちは勇敢な兵士を大勢失い、すっかり気落ちしていました。

At last the mice held a great meeting in an old barn. Hundreds of mice came, and they all talked at once. "Why do we always lose?" they asked each other. "We are just as brave as the weasels."

とうとうネズミたちは、古い納屋で大集会を開きました。何百匹ものネズミが集まって、みんないっせいにしゃべりました。「どうしてぼくたちはいつも負けるんだろう?」と、ネズミたちはたがいに言い合いました。「ぼくたちだって、イタチと同じくらい勇敢なのに」

An old gray mouse stood up. "I know the reason," he said. "When we fight, everyone runs in different directions. Nobody tells us what to do. The weasels are well organized, but we are not. What we need are leaders. We need generals who will plan our battles and command our army."

年とった灰色のネズミが立ち上がりました。「わけならわかっておる」と、そのネズミは言いました。「わしらが戦うとき、みんなばらばらの方向に走っていく。だれもどうすればいいか指図してくれない。イタチたちはしっかりまとまっているが、わしらはそうではない。わしらに必要なのは指導者だ。戦いの作戦を立てて、軍隊を指揮してくれる将軍が必要なのだ」

All the mice agreed that this was an excellent idea. So they chose the most important mice to be their generals. Some were chosen because they came from famous families. Some were chosen because they were strong or clever, and some because they had fought bravely in the past. Then the generals divided the army into groups and trained them every day. Soon the mice could march in neat lines and turn left and right together.

ネズミたちはみんな、それはすばらしい考えだと賛成しました。そこで、いちばん偉いネズミたちを将軍に選びました。有名な家の出だから選ばれた者もいました。強いから、あるいは賢いから選ばれた者もいましたし、以前の戦いで勇敢に戦ったから選ばれた者もいました。それから将軍たちは軍隊をいくつかの隊に分け、毎日訓練しました。まもなくネズミたちは、きちんと列を作って行進し、そろって右や左に向きを変えられるようになりました。

When everything was ready, a mouse with a loud voice went to the weasels and announced that the mice were ready for war.

準備がすっかりととのうと、大きな声のネズミがイタチたちのところへ行って、ネズミたちの戦いの準備ができたことを告げました。

On the morning of the battle, the new generals had another idea. "We must look different from ordinary soldiers," said one of them. "Then everyone will know who we are and will follow us." So each general made himself a tall, splendid hat out of straw and tied it firmly to his head. Some of the hats had feathers. Some had long, pointed horns. The generals looked very grand indeed, and they were very proud of themselves.

戦いの日の朝、新しい将軍たちはもうひとつ思いつきました。「われわれは、普通の兵士と違って見えなくてはならない」と、ひとりの将軍が言いました。「そうすれば、だれもがわれわれがだれかわかって、ついてくるだろう」そこで将軍たちはそれぞれ、わらで背の高い立派な帽子をこしらえて、頭にしっかりとしばりつけました。羽かざりのついた帽子もあれば、長くとがった角のついた帽子もありました。将軍たちはじつに堂々として見え、自分たちのことをとても誇らしく思いました。

The two armies met in a wide field. The weasels ran forward with their sharp teeth showing. The mice tried to stay in their neat lines, but when they saw the weasels coming, they forgot all their training. In a few moments, the whole mouse army had turned and was running as fast as it could toward the holes in the barn wall.

両軍は広い野原でぶつかりました。イタチたちは鋭い歯をむき出しにして突進してきます。ネズミたちはきちんとした列をくずすまいとしましたが、イタチが向かってくるのを見ると、訓練のことなどすっかり忘れてしまいました。あっというまに、ネズミの軍隊は全員くるりと向きを変えて、納屋の壁の穴に向かって全速力で逃げ出していました。

The ordinary soldiers were small, and they slipped into the holes easily. But when the generals reached the holes, they could not get in. Their tall straw hats were much too big. They pushed and pulled, and they twisted their heads this way and that, but the hats would not go through. The hats were tied on so firmly that they could not take them off.

普通の兵士たちは体が小さかったので、するりと穴の中へ逃げこめました。ところが将軍たちは、穴にたどり着いても中へ入れません。背の高いわらの帽子が、大きすぎたのです。将軍たちは押したり引いたりして、頭をあっちへこっちへとひねりましたが、帽子は穴を通りませんでした。帽子はしっかりしばりつけてあったので、ぬぐこともできませんでした。

While the generals were stuck at the holes, the weasels arrived. Not one of the generals escaped, and the weasels carried them all away.

将軍たちが穴のところでつっかえているあいだに、イタチたちがやって来ました。将軍はひとりも逃げられず、イタチたちは将軍を全員連れ去ってしまいました。

Later that day, the small soldiers came out of their holes and looked across the empty field. Here and there, a few broken straw hats lay in the grass. The old gray mouse picked one up and turned it over in his hands.

その日、しばらくたってから、小さな兵士たちは穴から出てきて、がらんとした野原を見わたしました。あちこちの草の上に、こわれたわらの帽子がいくつか落ちていました。年とった灰色のネズミがそのひとつを拾い上げて、手の中でひっくり返してながめました。

"We wanted leaders who could be seen by everyone," he said quietly. "But the weasels could see them, too."

「わしらは、みんなから見える指導者がほしかった」と、年とったネズミは静かに言いました。「だが、イタチたちにも、よく見えてしまったのだ」

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だれも覚えていないほど昔から、ネズミとイタチは戦争をしていました。両方の軍は野原や納屋の下で何度も何度も戦いましたが、いつもイタチが勝ちました。ネズミたちは勇敢な兵士を大勢失い、すっかり気落ちしていました。

とうとうネズミたちは、古い納屋で大集会を開きました。何百匹ものネズミが集まって、みんないっせいにしゃべりました。「どうしてぼくたちはいつも負けるんだろう?」と、ネズミたちはたがいに言い合いました。「ぼくたちだって、イタチと同じくらい勇敢なのに」

年とった灰色のネズミが立ち上がりました。「わけならわかっておる」と、そのネズミは言いました。「わしらが戦うとき、みんなばらばらの方向に走っていく。だれもどうすればいいか指図してくれない。イタチたちはしっかりまとまっているが、わしらはそうではない。わしらに必要なのは指導者だ。戦いの作戦を立てて、軍隊を指揮してくれる将軍が必要なのだ」

ネズミたちはみんな、それはすばらしい考えだと賛成しました。そこで、いちばん偉いネズミたちを将軍に選びました。有名な家の出だから選ばれた者もいました。強いから、あるいは賢いから選ばれた者もいましたし、以前の戦いで勇敢に戦ったから選ばれた者もいました。それから将軍たちは軍隊をいくつかの隊に分け、毎日訓練しました。まもなくネズミたちは、きちんと列を作って行進し、そろって右や左に向きを変えられるようになりました。

準備がすっかりととのうと、大きな声のネズミがイタチたちのところへ行って、ネズミたちの戦いの準備ができたことを告げました。

戦いの日の朝、新しい将軍たちはもうひとつ思いつきました。「われわれは、普通の兵士と違って見えなくてはならない」と、ひとりの将軍が言いました。「そうすれば、だれもがわれわれがだれかわかって、ついてくるだろう」そこで将軍たちはそれぞれ、わらで背の高い立派な帽子をこしらえて、頭にしっかりとしばりつけました。羽かざりのついた帽子もあれば、長くとがった角のついた帽子もありました。将軍たちはじつに堂々として見え、自分たちのことをとても誇らしく思いました。

両軍は広い野原でぶつかりました。イタチたちは鋭い歯をむき出しにして突進してきます。ネズミたちはきちんとした列をくずすまいとしましたが、イタチが向かってくるのを見ると、訓練のことなどすっかり忘れてしまいました。あっというまに、ネズミの軍隊は全員くるりと向きを変えて、納屋の壁の穴に向かって全速力で逃げ出していました。

普通の兵士たちは体が小さかったので、するりと穴の中へ逃げこめました。ところが将軍たちは、穴にたどり着いても中へ入れません。背の高いわらの帽子が、大きすぎたのです。将軍たちは押したり引いたりして、頭をあっちへこっちへとひねりましたが、帽子は穴を通りませんでした。帽子はしっかりしばりつけてあったので、ぬぐこともできませんでした。

将軍たちが穴のところでつっかえているあいだに、イタチたちがやって来ました。将軍はひとりも逃げられず、イタチたちは将軍を全員連れ去ってしまいました。

その日、しばらくたってから、小さな兵士たちは穴から出てきて、がらんとした野原を見わたしました。あちこちの草の上に、こわれたわらの帽子がいくつか落ちていました。年とった灰色のネズミがそのひとつを拾い上げて、手の中でひっくり返してながめました。

「わしらは、みんなから見える指導者がほしかった」と、年とったネズミは静かに言いました。「だが、イタチたちにも、よく見えてしまったのだ」

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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The greater the honor, the greater the danger.

名誉が大きいほど、危険も大きい。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the mice think they always lost?

Q2. Why did the generals wear tall hats?

Q3. Why could the generals not escape?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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