Insects for Dinner? A Food for the Future(夕食に昆虫? 未来の食べ物)の挿絵

Insects for Dinner? A Food for the Future

夕食に昆虫? 未来の食べ物

  • 725 words
  • 約7分
  • 4:15
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 全訳つき

あらすじコオロギの粉で作ったクッキー、食べてみたいですか? 国連の機関が2013年に報告書を出してから、昆虫食は「未来の食べ物」として注目されています。その長所と課題を見てみましょう。

多読ベストのオリジナル読み物(英検・入試頻出テーマ)

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • cricketコオロギ
  • edible食べられる
  • caterpillarsイモムシ、毛虫(チョウやガの幼虫)
  • grasshoppersバッタ、イナゴ
  • proteinたんぱく質
  • efficient効率がよい
  • cold-blooded変温の(体温が周りの温度で変わる)
  • greenhouse gas温室効果ガス
  • allergicアレルギーがある
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日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

Imagine walking around a school festival. At one stand, students are selling cookies made with cricket powder. Some visitors hurry past, but a boy named Riku decides to try one. "It tastes a little like nuts," he says in surprise. All over the world, more and more people are asking a serious question: could insects become an important part of our food in the future?

学校の文化祭を歩いているところを想像してみてください。ある模擬店では、生徒たちがコオロギの粉で作ったクッキーを売っています。足早に通り過ぎる人もいますが、リクという男の子は一つ食べてみることにしました。「ちょっとナッツみたいな味がする」と、リクは驚いて言います。今、世界中で、ある真剣な問いを考える人が増えています。昆虫は、将来の私たちの食べ物の大切な一部になるのでしょうか。

This question began to attract wide attention in 2013, when the Food and Agriculture Organization of the United Nations, or FAO, published a long report on edible insects. According to the report, insects are part of the traditional diet of at least two billion people. More than 1,900 kinds of insects have been eaten as food around the world. The most common are beetles, followed by caterpillars, and then bees, wasps, and ants.

この問いが広く注目を集め始めたのは2013年のことです。この年、国連食糧農業機関、略してFAOが、食べられる昆虫についての長い報告書を発表しました。報告書によると、昆虫は少なくとも20億人の伝統的な食事の一部になっています。世界では、1,900種類を超える昆虫が食べられてきました。いちばん多く食べられているのは甲虫で、その次がイモムシ、さらにハチやアリが続きます。

Eating insects is not new in Japan, either. In some mountain areas, such as Nagano Prefecture, people have long cooked grasshoppers called inago in soy sauce and sugar. In the past, these grasshoppers were often caught in rice fields in autumn. The young of bees and wasps have also been eaten as a special local food. For many older people, these dishes are a taste of home, not something strange.

日本でも、昆虫を食べるのは新しいことではありません。長野県などの山あいの地域では、昔から「いなご」と呼ばれるバッタを、しょうゆと砂糖で煮て食べてきました。かつては、秋の田んぼでよくいなごをとったものです。ハチの幼虫も、その土地の特別な食べ物として食べられてきました。多くのお年寄りにとって、こうした料理はふるさとの味であり、変わった食べ物ではないのです。

So why are experts interested in insects now? One reason is the growing world population. As the number of people increases and more people eat meat, the world needs more protein. However, raising cows, pigs, and chickens uses a lot of land, water, and feed. Insects may offer a way to produce protein while using fewer resources.

では、専門家たちはなぜ今、昆虫に注目しているのでしょうか。理由の一つは、世界の人口が増えていることです。人の数が増え、肉を食べる人も増えると、世界はもっと多くのたんぱく質を必要とします。ところが、牛や豚、鶏を育てるには、たくさんの土地と水、えさがいります。昆虫なら、もっと少ない資源でたんぱく質を作れるかもしれないのです。

Insects are very good at turning feed into food. The FAO report explains that crickets need only about two kilograms of feed to gain one kilogram of body weight. Also, people can eat most of a cricket's body, while a large part of a cow cannot be eaten. When this is considered, crickets are about twelve times more efficient than cattle at turning feed into meat. One reason is that insects are cold-blooded, so they do not use energy to keep their bodies warm.

昆虫は、えさを食べ物に変えるのがとても得意です。FAOの報告書によると、コオロギは体重を1キロ増やすのに、えさが約2キロしかいりません。また、コオロギは体のほとんどを食べられますが、牛には食べられない部分がたくさんあります。この点も考えに入れると、えさを肉に変える効率は、コオロギのほうが牛より約12倍も高いのです。その理由の一つは、昆虫が変温動物で、体を温めるためにエネルギーを使わないことです。

Insects may be better for the environment in other ways, too. The report says that insects such as crickets and mealworms produce much less greenhouse gas than cattle or pigs, and they need far less land and water. Some kinds of insects can even be raised on food waste, so they could help to reduce garbage at the same time. Many insects are also nutritious, because they are rich in protein and contain good fats and minerals such as iron.

昆虫は、ほかの面でも環境にやさしいかもしれません。報告書によると、コオロギや、ミールワームと呼ばれる甲虫の幼虫などが出す温室効果ガスは、牛や豚よりずっと少なく、必要な土地や水もはるかに少なくてすみます。食べ物のごみをえさにして育てられる昆虫もいるので、同時にごみを減らす助けにもなりえます。また、多くの昆虫は栄養も豊富です。たんぱく質が多く、体によい脂肪や、鉄などのミネラルも含んでいるからです。

In recent years, insect food has started to appear in Western countries as well. Since 2021, the European Union has approved several insects as food, including mealworms and house crickets. These insects are often dried and ground into powder, so that they can be added to bread, pasta, and snacks without being seen. In Japan, too, some companies have started selling cricket snacks and crackers.

ここ数年、欧米の国々でも昆虫の食品が出回り始めました。EUは2021年から、ミールワームやヨーロッパイエコオロギなど、いくつかの昆虫を食品として認めています。こうした昆虫は乾燥させて粉にすることが多く、見た目では分からない形で、パンやパスタ、スナック菓子に混ぜることができます。日本でも、コオロギのスナックやせんべいを売り出した会社があります。

However, there are still some big problems. The first is often called the "yuck factor." Many people feel uncomfortable just looking at insects, so they do not want to eat them, even when they are told that insects are healthy. Changing feelings like this can take a very long time.

しかし、大きな問題もまだ残っています。一つ目は、よく「気持ち悪さの壁」と呼ばれるものです。昆虫を見るだけでいやな気持ちになる人は多く、体によいと言われても、食べたいとは思えません。こうした気持ちを変えるには、とても長い時間がかかるかもしれません。

Safety is another concern. People who are allergic to shrimp or crab may also react to some insects, because their bodies contain similar proteins. Insects must be raised, cooked, and stored carefully, just like any other food. In addition, insect farming is still a young industry, and it is not yet clear whether it can produce large amounts of food at a low price.

安全面の心配もあります。エビやカニにアレルギーがある人は、一部の昆虫にも反応することがあります。体の中に似たたんぱく質があるからです。昆虫も、ほかの食べ物と同じように、注意して育て、調理し、保存しなければなりません。さらに、昆虫の養殖はまだ新しい産業で、たくさんの食べ物を安く作れるかどうかは、まだはっきりしていません。

Some scientists also say that we should not expect too much. The FAO report itself warned that many of the numbers about greenhouse gases came from small experiments in laboratories. Large insect farms may need energy to keep the insects warm, and the benefits also depend on what the insects are fed. Insects may help, but they will not solve the world's food problems alone.

期待しすぎてはいけない、という科学者もいます。FAOの報告書自体も、温室効果ガスについての数字の多くは実験室での小さな実験から得られたものだ、と注意をうながしていました。大きな昆虫農場では、昆虫を温めるためにエネルギーが必要になるかもしれません。また、どれほど環境によいかは、昆虫に何を食べさせるかによっても変わります。昆虫は役に立つかもしれませんが、それだけで世界の食料問題が解決するわけではありません。

What do you think? Some people say that we should start eating insects, because they can give us protein while using much less land, water, and feed. Others say that insects will never become a popular food, because many people dislike them and there are still questions about safety and cost.

あなたはどう思いますか。昆虫を食べ始めるべきだ、と言う人もいます。土地や水、えさをずっと少なく使って、たんぱく質をとることができるからです。一方、昆虫が人気の食べ物になることはない、と言う人もいます。昆虫をいやがる人が多く、安全性や値段についても、まだ疑問が残っているからです。

全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

学校の文化祭を歩いているところを想像してみてください。ある模擬店では、生徒たちがコオロギの粉で作ったクッキーを売っています。足早に通り過ぎる人もいますが、リクという男の子は一つ食べてみることにしました。「ちょっとナッツみたいな味がする」と、リクは驚いて言います。今、世界中で、ある真剣な問いを考える人が増えています。昆虫は、将来の私たちの食べ物の大切な一部になるのでしょうか。

この問いが広く注目を集め始めたのは2013年のことです。この年、国連食糧農業機関、略してFAOが、食べられる昆虫についての長い報告書を発表しました。報告書によると、昆虫は少なくとも20億人の伝統的な食事の一部になっています。世界では、1,900種類を超える昆虫が食べられてきました。いちばん多く食べられているのは甲虫で、その次がイモムシ、さらにハチやアリが続きます。

日本でも、昆虫を食べるのは新しいことではありません。長野県などの山あいの地域では、昔から「いなご」と呼ばれるバッタを、しょうゆと砂糖で煮て食べてきました。かつては、秋の田んぼでよくいなごをとったものです。ハチの幼虫も、その土地の特別な食べ物として食べられてきました。多くのお年寄りにとって、こうした料理はふるさとの味であり、変わった食べ物ではないのです。

では、専門家たちはなぜ今、昆虫に注目しているのでしょうか。理由の一つは、世界の人口が増えていることです。人の数が増え、肉を食べる人も増えると、世界はもっと多くのたんぱく質を必要とします。ところが、牛や豚、鶏を育てるには、たくさんの土地と水、えさがいります。昆虫なら、もっと少ない資源でたんぱく質を作れるかもしれないのです。

昆虫は、えさを食べ物に変えるのがとても得意です。FAOの報告書によると、コオロギは体重を1キロ増やすのに、えさが約2キロしかいりません。また、コオロギは体のほとんどを食べられますが、牛には食べられない部分がたくさんあります。この点も考えに入れると、えさを肉に変える効率は、コオロギのほうが牛より約12倍も高いのです。その理由の一つは、昆虫が変温動物で、体を温めるためにエネルギーを使わないことです。

昆虫は、ほかの面でも環境にやさしいかもしれません。報告書によると、コオロギや、ミールワームと呼ばれる甲虫の幼虫などが出す温室効果ガスは、牛や豚よりずっと少なく、必要な土地や水もはるかに少なくてすみます。食べ物のごみをえさにして育てられる昆虫もいるので、同時にごみを減らす助けにもなりえます。また、多くの昆虫は栄養も豊富です。たんぱく質が多く、体によい脂肪や、鉄などのミネラルも含んでいるからです。

ここ数年、欧米の国々でも昆虫の食品が出回り始めました。EUは2021年から、ミールワームやヨーロッパイエコオロギなど、いくつかの昆虫を食品として認めています。こうした昆虫は乾燥させて粉にすることが多く、見た目では分からない形で、パンやパスタ、スナック菓子に混ぜることができます。日本でも、コオロギのスナックやせんべいを売り出した会社があります。

しかし、大きな問題もまだ残っています。一つ目は、よく「気持ち悪さの壁」と呼ばれるものです。昆虫を見るだけでいやな気持ちになる人は多く、体によいと言われても、食べたいとは思えません。こうした気持ちを変えるには、とても長い時間がかかるかもしれません。

安全面の心配もあります。エビやカニにアレルギーがある人は、一部の昆虫にも反応することがあります。体の中に似たたんぱく質があるからです。昆虫も、ほかの食べ物と同じように、注意して育て、調理し、保存しなければなりません。さらに、昆虫の養殖はまだ新しい産業で、たくさんの食べ物を安く作れるかどうかは、まだはっきりしていません。

期待しすぎてはいけない、という科学者もいます。FAOの報告書自体も、温室効果ガスについての数字の多くは実験室での小さな実験から得られたものだ、と注意をうながしていました。大きな昆虫農場では、昆虫を温めるためにエネルギーが必要になるかもしれません。また、どれほど環境によいかは、昆虫に何を食べさせるかによっても変わります。昆虫は役に立つかもしれませんが、それだけで世界の食料問題が解決するわけではありません。

あなたはどう思いますか。昆虫を食べ始めるべきだ、と言う人もいます。土地や水、えさをずっと少なく使って、たんぱく質をとることができるからです。一方、昆虫が人気の食べ物になることはない、と言う人もいます。昆虫をいやがる人が多く、安全性や値段についても、まだ疑問が残っているからです。

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. According to the FAO report, how many people eat insects as part of their traditional diet?

Q2. Why do insects need less feed than cows?

Q3. Who may need to be careful about eating insects?

この話の単語 CEFR-JB1・B2の語 37語/タップで意味・単語帳へ
  • A1中学基礎 74.8%
  • A2高校入門 16.4%
  • B1受験コア 5%
  • B2難関大 1.4%
  • リストにない語 2.4%

本文の語の割合(人名などは数えていません)。「リストにない語」は固有名詞・古い言い方・やさしい複合語などです。

B2難関大の語 8語

B1受験コアの語 29語

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  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む 計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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