The Grasshopper and the Owl(キリギリスとフクロウ)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediateイソップ物語

The Grasshopper and the Owl

キリギリスとフクロウ

  • 📖 519 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:53
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ昼間に眠るフクロウの木の下で、キリギリスが一日じゅう大声で歌い続けます。「静かにして」と何度たのんでも、キリギリスは聞きません。そこでフクロウは……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • meadow草原
  • hollow木のうろ
  • ignore無視する
  • bearがまんする
  • annoyingいらいらさせること
  • untidyぼさぼさの
  • nectar神々の飲み物
  • talent才能
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Fenrir)

In an old oak tree at the edge of a meadow, there lived a wise gray owl. Like most owls, she hunted at night and slept during the day. Every morning, just as the sun came up, she flew back to her hollow in the tree, closed her big yellow eyes and fell into a deep sleep.

牧草地のはずれの古いカシの木に、賢い灰色のフクロウが住んでいました。たいていのフクロウと同じように、夜に狩りをして、昼のあいだは眠っていました。毎朝、日がのぼるころになると、木のうろに飛んで帰り、大きな黄色い目を閉じて、ぐっすりと眠りこむのでした。

But one summer, a grasshopper came to live in the grass under the oak, and the grasshopper loved to sing. She sang in the morning, she sang at noon, and she sang all afternoon until the sun went down. Her song was loud and sharp, and it never stopped. "Chirp, chirp, chirp, chirp!"

ところがある夏、一匹のキリギリスがカシの木の下の草むらに住みつきました。このキリギリスは、歌うのが大好きでした。朝に歌い、昼に歌い、午後も日がしずむまでずっと歌いました。大きくてかん高い歌声で、いつまでたっても止まりません。「チリッ、チリッ、チリッ、チリッ!」

On the first day, the owl tried to ignore it. On the second day, she put her wings over her ears. On the third day, she could not bear it any longer, and she put her head out of her hollow.

一日目、フクロウは気にしないようにしました。二日目は、翼で耳をふさぎました。三日目には、もうがまんできなくなって、うろから頭を出しました。

"Excuse me," she said politely. "I am trying to sleep, because I have been hunting all night and I am very tired. Could you please sing a little more quietly, or perhaps sing somewhere else?"

「すみません」と、フクロウはていねいに言いました。「わたし、眠ろうとしているの。ひと晩じゅう狩りをしていて、とても疲れているのよ。もう少し静かに歌ってもらえないかしら。それとも、どこかほかの場所で歌ってもらえない?」

The grasshopper looked up at her. "Why should I?" she said. "This meadow belongs to everyone, and I can sing wherever I like." And she sang even louder than before. "CHIRP, CHIRP, CHIRP!"

キリギリスはフクロウを見上げました。「どうしてそんなことしなきゃいけないの?」と、キリギリスは言いました。「この牧草地はみんなのものよ。わたしはどこでも好きなところで歌えるの」そして、前よりもっと大きな声で歌いました。「チリッ、チリッ、チリッ!」

The next day, the owl asked again, a little less politely. The grasshopper only laughed and sang louder still. The more the owl asked, the louder the grasshopper sang. She enjoyed annoying the owl very much. "What can a sleepy old bird do to me?" she thought.

次の日、フクロウはもう一度たのみました。今度は、少しばかり言い方がきつくなっていました。キリギリスは笑うだけで、さらに大きな声で歌いました。フクロウがたのめばたのむほど、キリギリスの声は大きくなりました。フクロウを困らせるのが、楽しくてしかたがなかったのです。「眠たがりの年寄り鳥に、わたしをどうこうできるもんですか」と、キリギリスは思いました。

The owl did not sleep for a week. Her eyes became red, and her feathers became untidy. At last she realized that asking nicely was not going to work. "If I cannot change her mind with kind words," the owl thought, "perhaps I can change it with sweet ones."

フクロウは一週間眠れませんでした。目は赤くなり、羽根はぼさぼさになりました。とうとうフクロウは、やさしくたのんでもむだだと気づきました。「親切な言葉で考えを変えさせられないのなら」と、フクロウは考えました。「甘い言葉でなら、変えさせられるかもしれないわ」

So the next morning, she put her head out of the hollow again and spoke in her warmest voice. "My dear grasshopper," she said, "I have been unfair to you. I have been lying awake in my bed, listening to your song, and I have realized how beautiful it is. It is as sweet as the music of the gods."

そこで次の朝、フクロウはまたうろから頭を出して、とびきり温かい声で話しかけました。「キリギリスさん」と、フクロウは言いました。「わたし、あなたにひどい態度をとっていたわ。眠れずにベッドであなたの歌を聞いているうちに、なんて美しい歌なんだろうって気づいたの。まるで神さまの音楽みたいにすてきよ」

"Since I cannot sleep anyway, I would like to celebrate. I have a bottle of very special nectar here, which was given to me by the goddess Minerva herself. Would you like to come up and share it with me?"

「どうせ眠れないのだから、お祝いをしたいと思うの。ここに、とっておきのネクタルが一瓶あるのよ。ミネルウァさまご自身からいただいたものなの。上がってきて、一緒に飲まない?」

The grasshopper stopped singing. She was very thirsty after all that singing in the hot sun, and she was very pleased with herself. "At last," she thought, "here is someone who understands real talent!" She jumped up onto the branch and hopped happily toward the owl's hollow.

キリギリスは歌うのをやめました。暑い日ざしの中でさんざん歌ったあとなので、のどがからからでした。それに、すっかりいい気分になっていました。「やっと」と、キリギリスは思いました。「本物の才能がわかる人が現れたわ!」キリギリスは枝の上に跳び乗り、うきうきとフクロウのうろのほうへぴょんぴょん進んでいきました。

The owl smiled and waited until the grasshopper was very close. Then, as quick as lightning, she caught the grasshopper in her beak.

フクロウはほほえんで、キリギリスがすぐそばまで来るのを待ちました。それから、いなずまのような速さで、くちばしでキリギリスをつかまえました。

That afternoon, for the first time in many days, the meadow was quiet. The wind moved gently through the long grass, and the owl slept soundly in her hollow until the moon came up.

その日の午後、何日ぶりかで、牧草地は静かになりました。風が背の高い草のあいだをやさしく吹きぬけ、フクロウは月がのぼるまで、うろの中でぐっすりと眠りました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

牧草地のはずれの古いカシの木に、賢い灰色のフクロウが住んでいました。たいていのフクロウと同じように、夜に狩りをして、昼のあいだは眠っていました。毎朝、日がのぼるころになると、木のうろに飛んで帰り、大きな黄色い目を閉じて、ぐっすりと眠りこむのでした。

ところがある夏、一匹のキリギリスがカシの木の下の草むらに住みつきました。このキリギリスは、歌うのが大好きでした。朝に歌い、昼に歌い、午後も日がしずむまでずっと歌いました。大きくてかん高い歌声で、いつまでたっても止まりません。「チリッ、チリッ、チリッ、チリッ!」

一日目、フクロウは気にしないようにしました。二日目は、翼で耳をふさぎました。三日目には、もうがまんできなくなって、うろから頭を出しました。

「すみません」と、フクロウはていねいに言いました。「わたし、眠ろうとしているの。ひと晩じゅう狩りをしていて、とても疲れているのよ。もう少し静かに歌ってもらえないかしら。それとも、どこかほかの場所で歌ってもらえない?」

キリギリスはフクロウを見上げました。「どうしてそんなことしなきゃいけないの?」と、キリギリスは言いました。「この牧草地はみんなのものよ。わたしはどこでも好きなところで歌えるの」そして、前よりもっと大きな声で歌いました。「チリッ、チリッ、チリッ!」

次の日、フクロウはもう一度たのみました。今度は、少しばかり言い方がきつくなっていました。キリギリスは笑うだけで、さらに大きな声で歌いました。フクロウがたのめばたのむほど、キリギリスの声は大きくなりました。フクロウを困らせるのが、楽しくてしかたがなかったのです。「眠たがりの年寄り鳥に、わたしをどうこうできるもんですか」と、キリギリスは思いました。

フクロウは一週間眠れませんでした。目は赤くなり、羽根はぼさぼさになりました。とうとうフクロウは、やさしくたのんでもむだだと気づきました。「親切な言葉で考えを変えさせられないのなら」と、フクロウは考えました。「甘い言葉でなら、変えさせられるかもしれないわ」

そこで次の朝、フクロウはまたうろから頭を出して、とびきり温かい声で話しかけました。「キリギリスさん」と、フクロウは言いました。「わたし、あなたにひどい態度をとっていたわ。眠れずにベッドであなたの歌を聞いているうちに、なんて美しい歌なんだろうって気づいたの。まるで神さまの音楽みたいにすてきよ」

「どうせ眠れないのだから、お祝いをしたいと思うの。ここに、とっておきのネクタルが一瓶あるのよ。ミネルウァさまご自身からいただいたものなの。上がってきて、一緒に飲まない?」

キリギリスは歌うのをやめました。暑い日ざしの中でさんざん歌ったあとなので、のどがからからでした。それに、すっかりいい気分になっていました。「やっと」と、キリギリスは思いました。「本物の才能がわかる人が現れたわ!」キリギリスは枝の上に跳び乗り、うきうきとフクロウのうろのほうへぴょんぴょん進んでいきました。

フクロウはほほえんで、キリギリスがすぐそばまで来るのを待ちました。それから、いなずまのような速さで、くちばしでキリギリスをつかまえました。

その日の午後、何日ぶりかで、牧草地は静かになりました。風が背の高い草のあいだをやさしく吹きぬけ、フクロウは月がのぼるまで、うろの中でぐっすりと眠りました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Pride and sweet words can lead you into danger.

うぬぼれて、ほめ言葉にのせられると、身をほろぼす。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why couldn't the owl sleep?

Q2. What did the grasshopper do when the owl asked her to be quiet?

Q3. Why did the grasshopper go up to the owl?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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