TIME PLAN
共通テスト英語の時間配分と解く順番(リーディング80分)
前半4題を22分、後半4題を50分、見直し8分。時間は点数ではなく英文の長さで配る。大問ごとの目安と「ここを過ぎたら次へ」の時間、目標点別のパターンをまとめた。
書いた人:原田高志(高校の英語教師・原田英語)/ 更新:/ 2021〜2026年度の本試験・追試験(R・L 24回分)を数えて作成
時間配分の基本(10の原則)
80分の勝負は、解き始める前に半分決まっている。時間は点数ではなく「長さ」で配る。自分に合うパターンを1つ選び、練習で体に入れておこう。本番は考えずに実行するだけ。
時間は「点数」ではなく「長さ」で配る
後半4題の英文は、前半4題の約2.3倍の長さ。だから時間も約2.3倍(前半22分・後半50分)にする。
後半4題に61点。ここで時間切れは大損
第5〜8問だけで61点ある。第8問が白紙なら17点がまるごと消える。前半で粘るほど、この17点が危なくなる。
前半は「1分あたりの点」が高い
前半は22分で39点、後半は50分で61点。1分あたりの点は前半の方が高い。だから前半は速く、でも雑にしない。
必要な速さは「1分で約78語」
約5,600語を、見直しを除いた72分で読む計算。考える時間も込みなので、読む速さそのものはもっと速くないと間に合わない。
1問に3分悩む=2問分の時間
44マークを72分で解くと、1マーク約1分40秒。1問に3分悩むと、ほぼ2問分の時間を使ってしまう。
迷ったら2分で仮マーク
2分考えて決まらない問題は、それ以上考えても決まりにくい。一番ましな番号を塗り、★を付けて次へ。
時計を見るのは3回だけ
何度も見ると、そのたびに集中が切れて焦りが増える。15:42・16:03・16:32 の3回だけ見て、あとは解くことに集中。
見直しの8分は「遅れの貯金」
少し遅れても慌てなくていい。2〜3分の遅れなら、見直しの8分が吸収してくれる。後ろの大問は普通に解こう。
空欄ゼロが最優先
空欄は0点確定。塗れば当たることもある。16:32には44個すべて埋まっている状態を作る。
本番は練習より少し遅くなる
緊張や周りの物音で、本番はペースが落ちやすい。練習では75分で解き終える力をつけておくと安心。
標準の時間配分(大問別の目安と、次へ進む時間)
| 大問 | 配点 | 目安 | 次へ進む | 開始からの経過 |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 6点 | 3分 | 4分 | 3分 |
| 第2問 | 12点 | 5分 | 7分 | 8分 |
| 第3問 | 9点 | 6分 | 8分 | 14分 |
| 第4問 | 12点 | 8分 | 10分 | 22分 |
| 第5問 | 16点 | 11分 | 13分 | 33分 |
| 第6問 | 12点 | 10分 | 12分 | 43分 |
| 第7問 | 16点 | 13分 | 15分 | 56分 |
| 第8問 | 17点 | 16分 | 18分 | 72分 |
見直し8分を残す計算。時計を見るのは 15:42(開始22分)・16:03(43分)・16:32(72分) の3回だけ。
目標点別の時間配分パターン
標準(まっすぐ)
向いている人:目標8割。いつもギリギリ終わる人。迷ったらこれ
| 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 | 第7問 | 第8問 | 見直し | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目安 | 3分 | 5分 | 6分 | 8分 | 11分 | 10分 | 13分 | 16分 | 8分 |
| 次へ | 4分 | 7分 | 8分 | 10分 | 13分 | 12分 | 15分 | 18分 |
解く順番:第1問→第2問→第3問→第4問→第5問→第6問→第7問→第8問
いい所:前から順に解くので、マークのズレが起きにくい。時計を見るのも3回だけでいい。
気をつけること:前半で粘ると、後半が丸ごと消える。前半22分(15:42)だけは絶対に守る。
満点狙い(前半を速く・見直し長め)
向いている人:目標9割5分〜満点。過去問で毎回5分以上余る人
| 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 | 第7問 | 第8問 | 見直し | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目安 | 2分 | 4分 | 5分 | 7分 | 11分 | 10分 | 13分 | 16分 | 12分 |
| 次へ | 3分 | 5分 | 6分 | 8分 | 12分 | 11分 | 14分 | 17分 |
解く順番:第1問→第2問→第3問→第4問→第5問→第6問→第7問→第8問
いい所:見直しが12分あるので、★の問題を全部見直せる。1問のうっかりも拾える。
気をつけること:前半を急ぎすぎて、前半でうっかりミスをしないこと。速さの正体は「設問を先に読む」こと。
9割安定
向いている人:目標9割。後半で1〜2問落とすのが悩みの人
| 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 | 第7問 | 第8問 | 見直し | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目安 | 3分 | 4分 | 5分 | 7分 | 11分 | 10分 | 14分 | 17分 | 9分 |
| 次へ | 4分 | 6分 | 7分 | 9分 | 13分 | 12分 | 16分 | 19分 |
解く順番:第1問→第2問→第3問→第4問→第5問→第6問→第7問→第8問
いい所:配点の大きい第7問・第8問に1分ずつ上乗せ。ここが9割の分かれ道。
気をつけること:第2〜4問を1分ずつ削る。設問を先に読む型が身についている人向け。
7割をまず確実に
向いている人:目標7割。毎回時間切れの人、第8問まで行くと前半が雑になる人
| 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 | 第7問 | 第8問 | 見直し | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目安 | 3分 | 6分 | 7分 | 10分 | 13分 | 12分 | 14分 | 10分 | 5分 |
| 次へ | 4分 | 8分 | 9分 | 12分 | 15分 | 14分 | 16分 | 12分 |
解く順番:第1問→第2問→第3問→第4問→第5問→第6問→第7問→第8問
いい所:前半と第5〜7問(計83点)でミスを減らせば、第8問が半分でも7割に届く。
気をつけること:第8問を「捨てる」のではない。設問を読んで、表やグラフで答えられるものは取る。
6割突破(前半と第5問を確実に)
向いている人:目標6割。英文を読むのに時間がかかり、後半まで行けない人
| 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 | 第7問 | 第8問 | 見直し | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目安 | 4分 | 7分 | 8分 | 11分 | 14分 | 11分 | 11分 | 8分 | 6分 |
| 次へ | 5分 | 9分 | 10分 | 13分 | 17分 | 13分 | 13分 | 10分 |
解く順番:第1問→第2問→第3問→第4問→第5問→第6問→第7問→第8問
いい所:前半4題(39点)と第5問(16点)の55点分を、時間をかけて確実に取りにいける。
気をつけること:第6〜8問は時間が少ない。全部は読まず、設問の答えがある所だけ探して読む。
後半先行(第1問→第5〜8問→第2〜4問)
向いている人:第8問がいつも途中で終わる・白紙になる人(目標7〜9割)
| 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 | 第7問 | 第8問 | 見直し | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目安 | 3分 | 5分 | 6分 | 8分 | 11分 | 10分 | 13分 | 16分 | 8分 |
| 次へ | 4分 | 7分 | 8分 | 10分 | 13分 | 12分 | 15分 | 18分 |
解く順番:第1問→第5問→第6問→第7問→第8問→第2問→第3問→第4問
いい所:配点の約6割(61点)を、頭が元気なうちに確保できる。前半は短いので、最後でも崩れにくい。
気をつけること:マークのズレが一番起きやすい。大問に入るたび、最初と最後の解答番号を確かめる。
第8問から(逆順・上級者)
向いている人:目標9割以上。過去問で毎回10分以上余る上級者だけ
| 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 | 第7問 | 第8問 | 見直し | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目安 | 3分 | 4分 | 5分 | 7分 | 11分 | 10分 | 13分 | 17分 | 10分 |
| 次へ | 4分 | 6分 | 7分 | 9分 | 13分 | 12分 | 15分 | 19分 |
解く順番:第8問→第7問→第6問→第5問→第4問→第3問→第2問→第1問
いい所:一番重い第8問(17点)を、いちばん頭が冴えている最初に解ける。
気をつけること:前半を短い時間で解けないと大崩れする。本番で初めて試すのは絶対にやめよう。
読むのが遅い人向け(第6問を最後に)
向いている人:読むのが遅く、毎回最後の大問が手つかずになる人(目標6〜8割)
| 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 | 第7問 | 第8問 | 見直し | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目安 | 3分 | 5分 | 6分 | 8分 | 12分 | 10分 | 14分 | 17分 | 5分 |
| 次へ | 4分 | 7分 | 8分 | 10分 | 14分 | 12分 | 16分 | 19分 |
解く順番:第1問→第2問→第3問→第4問→第5問→第7問→第8問→第6問
いい所:第6問は約640語で12点と、長さの割に点が少ない。時間切れで消えるのが第6問なら、17点の第8問を守れる。
気をつけること:第6問の解答欄を飛ばして塗るので、第7問・第8問のマーク位置に要注意。
解く順番の3プラン
作戦は試験の前に決めておこう。当日は考えずに、決めたとおり動くだけ。プランは直近3回の過去問・模試で選ぶ。3回とも第8問が終わらない→B、3回とも10分以上あまる→C、それ以外はA。
A:まっすぐプラン
向いている人:はじめはこれ。迷ったらこれ
順番:第1問→第2問→第3問→第4問→第5問→第6問→第7問→第8問
問題の順番どおりなので、塗る場所がずれにくい。1分あたりの点が高い前半で、確実に点を積める。
前半でねばると第8問が白紙になる。15:42に第5問に入っていなければ、前へ進む。
B:後半先取りプラン
向いている人:模試で第8問がいつも白紙・途中で終わる人
順番:第1問→第5問→第6問→第7問→第8問→第2問→第3問→第4問
61点ある後半を、頭が元気なうちに取れる。第1問で肩ならししてから本番へ。前半の第2〜4問は短いので、最後でも速く解ける。
塗る場所がずれやすい。大問を終えるたびに、最初と最後の番号を確かめる。練習で2回は試してから本番へ。
C:うしろからプラン
向いている人:毎回10分以上あまる人
順番:第8問→第7問→第6問→第5問→第4問→第3問→第2問→第1問
一番重い第8問(17点)を、一番集中できる最初に解ける。
前半を速く解ける人だけのプラン。時計を見る時刻がAとちがうので、自分用に作り直しておく。
時計を見る3回と、遅れたときの動き
| 時刻 | ここにいればOK | 遅れていたら |
|---|---|---|
| 15:42(開始22分) | 第5問に入っていればOK | 遅れていたら第4問の残りを仮に塗って、すぐ第5問へ |
| 16:03(開始43分) | 第7問に入っていればOK | 遅れていたら第6問の残りを仮に塗って、すぐ第7問へ |
| 16:32(開始72分) | 44マーク全部塗れていればOK | 空いている所を今すぐ全部塗る。それから見直しへ |
本番の時間ルール
3つの時刻を最初に書く
「解答はじめ。」の直後、余白に 15:42・16:03・16:32 と書く。覚えておく必要がなくなる。
開始が遅れたら、全部ずらす
開始の合図が5分遅れたら、3つの時刻も5分ずつ後ろへ。
2分で決まらなければ仮に塗って次へ
問題冊子の設問番号に★。残した2択の番号もメモしておく。
大問ごとに「あきらめて次へ行く時間」を決める
第1問4分・第2問7分・第3問8分・第4問10分・第5問13分・第6問12分・第7問15分。超えたら次へ。
前半はねばらない
第1〜4問は22分で終える。ここで貯金を作ると、後半があせらず解ける。
設問を先に読む
本文より先に設問を見る。何を探すかわかると、読むのが速くなる。
空欄のまま進まない
飛ばす問題も、とりあえず1つ塗る。空欄は塗る場所がずれる原因になる。
見直しは点の大きい順
★の問題は、第8問→第5問・第7問→その他の順に戻る。
証拠なしで答えを変えない
書き換えるのは、本文に新しい証拠を見つけたときだけ。なんとなく変えると損しやすい。
マークの塗り方で時間を作る
まず問題冊子に大きく○
選んだ番号に○をつける。あとで自己採点にも使える。
塗るのは大問ごとにまとめて
大問が終わったら、その大問の分を一気に塗る。本文と解答用紙の行き来が8回ですむ。
大問の最後の番号で確かめる
塗り終えたら、最後の番号の欄に最後の答えが入っているか見る。ここが合えば途中もほぼ合っている。
時間がない所は1問ずつ
第8問と残り10分からは、解いたらすぐ塗る。まとめて塗る前に終わると0点。
2つ塗る問題は指で押さえる
1つの設問で2つ以上塗るときは、欄を指で押さえてから塗る。
マークは黒鉛筆(H・F・HB)で
シャープペンシルは読み取れないことがある。メモや計算にだけ使う。
リスニング30分の時間の使い方
日本語の指示は聞かずに読む
大問のはじめの日本語の指示は、冊子に書いてあるのと同じ。その間に設問と選択肢を読む。
音が止まったら先読みタイム
音声が止まる時間は、次の問題を読むための時間。塗るのは3秒で終わらせる。
2回目の使い方を決めておく
1回目で決まったら、2回目の間に次の問題を読む。迷っていたら、2回目はちがいの部分だけ聞く。
先読みは「だれの・何を」だけ
全部読まなくていい。聞かれる人と、疑問詞(When・Why など)に丸をつける。
作った時間は第3問から先へ
第3問から先は1回だけ。先読みの時間はここにつぎこむ。
第4問Bの後が大チャンス
第4問Bを塗ったら、すぐ第5問のワークシートへ。見出しから話の流れを予想しておく。
聞き逃したら3秒で塗って次へ
考え続けると次の問題まで落とす。直感で塗って、すぐ次の設問を読む。
塗るのは1問ずつ、その場で
最後にまとめて塗る時間はない(大学入試センター「受験上の注意」)。
くわしくは リスニングの解き方 へ。
よくある質問
共通テスト英語リーディングの時間配分の目安は?
標準は第1問3分・第2問5分・第3問6分・第4問8分・第5問11分・第6問10分・第7問13分・第8問16分、見直し8分。
時間が足りないときはどこを削る?
前半で粘らないこと。前半4題は22分(15:42)までに終え、2分考えて決まらない問題は仮マークして次へ。後半4題に61点あるので、第8問が白紙になるのが一番の損。
時計は何回見ればいい?
15:42(開始22分)・16:03(43分)・16:32(72分)の3回だけ。何度も見ると集中が切れる。