共テ英語 R&L 満点チートシート原田英語 / 本番 2027年1月16日(土)アプリを開く

LISTENING 第1問A

共通テスト英語リスニング 第1問Aの解き方とコツ

選択肢の The speaker は「I」。頭で I に戻して聞こう。第1問Aは16点・4マーク。英語は2回読まれる。解く手順、例題、テクニック、ひっかけ、点数別の対策をまとめた。

書いた人:原田高志(高校の英語教師・原田英語)/ 更新:/ 2021〜2026年度の本試験・追試験(R・L 24回分)を数えて作成

第1問Aはどんな問題?(配点・時間・形式)

1人の短い発話(1〜2文)を聞き、その内容に最も近い英文を4つから選ぶ。「誰が」「何を」「もうやったか・これからか」がポイント。

項目中身
形式短い発話 → 内容に合う英文を選ぶ
配点16点(4マーク)
読まれる回数2回
難しさ★☆☆
いちばん大事な一言:選択肢の The speaker は「I」。頭で I に戻して聞こう

過去の出題(新形式)

年度テーマ語数
2025本雨で車に乗せてと頼む・宿題が先 など日常の一言54語
2025追カフェを出る・スタジアムまで歩く など56語
2026本ダンス好きの友達・子どもの看病 など54語
2026追コンサートの長さ・メガネ探し など54語

設問のパターン

設問の型回数例
状況・事実の言いかえ5The speaker is …ing ___.
依頼・提案・希望4The speaker suggests / wants …
気持ち・様子4The speaker isn't happy about … など
比べる(長い・短い、多い・少ない)2… was shorter than … / fewer … than expected
これからの行動1… are leaving … soon.

毎回同じところ:4問・各4点・2回読み。1〜2文の短い一言。

毎回変わるところ:話し手の性別と場面。

2027年の予想:短い一言を別の言い方にした選択肢を選ぶ形が続く見込み。never / not as ~ as など、否定や比べる言い方に注意。

第1問Aの解き方(手順)

先読みでやること:4つの選択肢を縦に見比べて、違う部分だけに下線。主語(I / my brother)、時制(will / has already)、否定(not)、数字に丸。共通部分は読み飛ばしてOK。
  1. 放送前:指示文の間に問1〜問4の選択肢の違いに下線
  2. 1回目:主語と動詞の時制だけを狙って聞く
  3. 1回目直後:候補を2つ以下に絞り、消した選択肢に×
  4. 2回目:残った2つの違いの部分だけを確認
  5. マーク:2回目が終わったら即マーク → 次の問題へ目を移す

1Aの解き方:1文を「誰が・いつ・した?」に分ける

1Aは1〜2文の短い発話。選択肢の違いから聞く所を決めて、1回目で2択にするのがゴール。

  1. 主語をIに戻す
    選択肢の The speaker の上に小さく I と書く。放送は I で話すので、そのまま照合できる。
    例:選択肢 The speaker's brother will fix the bike. → 「Iの兄が直す(これから)」と読んでおく
  2. 違う語に丸
    4つを縦に見比べ、違う語だけに丸。残りは読まない。丸の語を口の中で1回だけ言っておく。
  3. 1回目は3語で
    1回目は聞いた内容を日本語3語で余白に書く(例:兄・直す・明日)。英語のまま覚えようとしない。
    例:M: "My brother said he'd fix my bike tomorrow." → 兄・直す・明日。直すのは兄で、まだ直っていない
  4. 2択に×
    3語メモと合わない選択肢に×。2つ残ったら、その2つの違いの語に指を置く。
  5. 2回目は1点だけ
    2回目は指を置いた語の所だけ集中して聞く。そこが聞けたら、残りは聞かずに次へ。
    例:W: "I was about to call you, but my phone died." → was about to=かけていない。called you の選択肢は✕
  6. 塗って次を読む
    冊子に○→すぐマーク。2回目の残りの時間で、次の問題の選択肢に丸をつけ始める。

放送中の動き方

時間やること
再生の前イヤホンは両耳に奥まで。最初の説明の間に1Aの選択肢へ目を移す。
放送前The speaker に I、違う語に丸。できるだけ先の問題まで。
1回目日本語3語でメモし、合わない選択肢に×。2択まで絞る。
1回目と2回目の間残った2つの違いの語に指を置く。
2回目指の語だけ確認。確信済みなら次の問題の丸つけへ。
次の問題まで冊子に○→すぐマーク。次の選択肢の違いを見る。
なぜこの解き方が効く? 選択肢の違いに先に下線を引くと、聞く前に「判定基準」ができる。判定基準がある状態で聞くと、脳は該当語だけに反応するので、短い発話でも取りこぼしが減る。

第1問Aの例題(書き下ろし)で解き方を確認

1人が1〜2文だけ話す。その意味にいちばん近い英文を4つから選ぶ。

実演:レポートは終わった?

短い英語を聞き、その内容に最も近い意味のものを選ぶ。英語は2回流れる。

放送文(書き下ろし)

W: I thought I'd finished my history report last night. But I still have to add the graphs.

Which is closest to the meaning of what the speaker said?

  1. ① The speaker added the graphs last night.
  2. ② The speaker has not finished the report yet.
  3. ③ The speaker will start the report tonight.
  4. ④ The speaker's report doesn't need any graphs.
答えと解き方を見る

正解:②

  1. ① 放送の前:違う所に線
    主語は全部 The speaker。違うのは動詞の所だけ。つまり「もう終わった?まだ?」の勝負。
  2. ② 1回目:I thought に反応
    I thought ~ は「そう思ってたけど、実は違った」の合図。But の後が本当のこと。
  3. ③ 言い換えに気づく
    「まだグラフを足さなきゃ」=「まだ終わっていない」。同じ意味の別の言い方が正解。
  4. ④ ひっかけを消す
    graphs や last night が聞こえても飛びつかない。

放送:昨夜で歴史のレポートは終わったと思ってた。でも、まだグラフを入れなきゃいけない。/選択肢:①話し手は昨夜グラフを入れた ②話し手はまだレポートを終えていない ③話し手は今夜レポートを始める ④話し手のレポートにグラフは要らない

第1問Aのコツ・テクニック

選択肢は「違い」だけ読む

4つの英文は大部分が共通。違う語(主語・時制・否定)に下線を引けば、聞くべき所が2〜3語に絞れる。

主語のすり替えを最優先で確認

話者がやるのか、他の人がやるのか。I'll ask Tom to... なら行動するのは Tom。選択肢の主語に丸をつけて照合。

was going to は「やらなかった」の合図

I was going to call her, but... と来たら、結局電話していない。予定が変わった後の内容が答えになる。

時制と完了で時間軸を確定

have already finished(もう終わった)、haven't finished yet(まだ)、will finish(これから)。選択肢の時制とそのまま対応させる。

can / can't は長さで判断

can は弱く短い「クン」、can't は強く長い「キャーン(ト)」。t が聞こえなくても母音が長く強ければ can't。

言い換えは「同じ意味の別の表現」

I'm out of milk → The speaker has no milk left. のように、放送の語が選択肢にそのまま出ないのが正解のパターン。

1回目で決まったら2回目は次へ

確信があれば2回目は聞き流して次の問題の選択肢へ。稼いだ数秒が後半で効く。

超絶テク(目から鱗)

The speakerはI

先読みで選択肢の The speaker の上に I と書く。his・her も my と読む。放送の文と同じ形になり、照合が一瞬で済む。

👀 放送は「I」、選択肢は「The speaker」。主語を I にそろえると、放送の文との違いがすぐわかる。

日本語3語メモ

1回目の直後、聞いた内容を日本語3語で余白に書く(例:牛乳・ない・買う)。選択肢はその3語と照合して×をつける。

👀 英語のまま覚えると数秒で忘れる。日本語3語で書いておけば、2回目まで覚えていられる。

否定は「ン」で聞く

didn't・doesn't・wasn't の t はほぼ聞こえない。助動詞の直後の短い「ン」に集中し、聞こえたら選択肢の not に丸。

👀 否定は t ではなく「ン」に残る。探す音を変えるだけで聞こえる。

決め手の位置メモ

1回目で、決め手の語が文の前半か後半かを「前」「後」と書く。2回目はその位置だけ集中して聞き、ほかの時間は次の問題を読む。

👀 2回目は全部聞き直さなくていい。場所が分かれば数秒で済む。

丸の語を口で言う

先読みで丸をつけた語を、声を出さずに口の中で1回言う(fixed / will fix)。放送でその音が来た瞬間に反応できる。

👀 一度自分で言った音は、放送で聞き取りやすくなる。

しなかった表現に✕

should have・was about to・almost・nearly が聞こえたら、その動作の横に✕。「やらなかった/ぎりぎり起きなかった」の合図。

👀 動詞ははっきり聞こえるのに、実際には起きていない。だから逆を選びやすい。

例で確認

I was going to take the bus, but my sister offered to drive me, so I'll get there early.

バスで行くつもりだったけど、姉が車で送ってくれると言ってくれたから、早く着くよ。

正解は The speaker will not take the bus. / Someone will give the speaker a ride. のような言い換え。bus が入った The speaker will take the bus. はダミー。

第1問Aのひっかけ(✕選択肢の作られ方)

聞こえた単語がそのまま入った選択肢

放送の語を並べただけの選択肢は、主語や時制がズレているダミーが多い。語が同じでも「誰が・いつ」を照合してから選ぶ。

否定の見落とし

I didn't expect... / I'm not sure... の not は弱く短い。選択肢に not があるものとないものがペアなら、そこが勝負の所。

比較の向きの逆転

My sister is taller than me. を The speaker is taller. と選ばない。比較は「どっちが上か」をメモで > にしておく。

✕選択肢の正体3型

後悔の裏返し

本文:It's so cold. I should have brought a jacket.

✕選択肢:The speaker brought a jacket.

should have は「しなかった」後悔。上着は持ってきていない。

頼むと申し出の逆

本文:Could you help me carry these boxes? They're too heavy for me.

✕選択肢:The speaker is offering to carry the boxes.

Could you〜? は相手へのお願い。運んでほしいのは話し手の方。

条件の先取り

本文:If the rain stops by noon, I'll go to the beach.

✕選択肢:The speaker is going to the beach now.

If〜 はまだ起きていない条件。行くかどうかは雨しだい。

第1問Aの出題パターン別の解き方

パターン出た年見る所解き方ひっかけ
お願い・許可(Can you / Can I)2023本・2024本・2025本選択肢の主語と asking/wants などの動詞Can you は相手が動く、Can I は自分が動く。選択肢の「だれが動くか」だけを先に比べる。頼む人と頼まれる人を入れかえた選択肢
提案(Let's / Shall we / How about)2021本・2025本・2026本選択肢の suggests と、先・後を表す語Let's not A until B は「Bが先、Aが後」。やる順番を矢印で冊子に書く。やる順番を逆にした選択肢
人名が主語(本人ではなく他の人の話)2021本・2022本・2024追・2026本選択肢の主語の人名話し手の I ではなく、名前の人が何をしたか・どう思ったかを聞く。人名に丸を付けて待つ。人名の人がしたことを話し手がしたことにした選択肢
比べる言い方で逆転(not as 〜 as / too)2023追・2026追選択肢の longer/shorter などの比べる語not as long as は「短い」。too tight は「きつい=小さい」。聞いたら大小を<>で書く。大小の向きを逆にした選択肢
気持ち(How annoying! / disappointing)2025追・2026追選択肢の happy/annoyed などの気持ちの語気持ちの語は最後に言われることが多い。isn't happy のような否定の選択肢に注意して聞く。not を付けて気持ちを逆にした選択肢
もう終わった・まだ(already / haven't yet)2021第2日程・2022追・2023本選択肢の has finished / hasn't などの時の形already は済んだ、haven't yet はまだ。やること2つに「済」「未」を書いて比べる。済んだことと、まだのことを入れかえた選択肢

得点帯別:第1問Aで点が伸びない原因と対策

今の得点つまずきやること
〜5割英文を全部聞き取ろうとして、決め手の1語が来た時に聞き逃す。選択肢の違う語に丸をつけ、その語だけ待つ練習から。全部わからなくても、丸の語が聞ければ正解できる。
6〜7割主語と時制は聞けても、should have など「しなかった」表現で逆を選ぶ。「しなかった」表現(should have・was about to・almost)を例文ごと覚え、聞いたら動作の横に✕を書く癖をつける。
8割正解はできても、2回目も全部聞き直すので、次の問題の先読みが毎回浅くなる。1回目で決める基準を持つ。3語メモと選択肢がぴったり合えば、2回目は次の問題の丸つけに回す。
9割→満点can と can't、弱い not、ネイティブ以外の話者の発音で1問だけ落とす。否定は t ではなく「ン」の音で聞く。発音の違う話者の音声で、否定の文だけを書き取る練習をしよう。

第1問Aの練習メニュー

3語メモ書き取り(1日10分)

過去問の第1問Aの音声を1問ずつ止め、日本語3語でメモ。スクリプトを見て、誰が・いつ・したかが合っていたか赤で確認する。

しなかった表現の聞き分け(1日5分)

should have・was about to・almost を使った短文を10個作り、スマホの読み上げ機能で聞く。聞いた直後に「した/しなかった」を即答。慣れたら1.2倍速で。

否定の音だけ拾う(1日5分)

スクリプトつきの第1問A・第3問の音声で、否定の文が来たら指で机を軽くたたく。スクリプトの否定の数と比べて、取りこぼしを数える。

試験10分前に読む3行

  1. The speakerはI。形をそろえて聞く
  2. 否定は t じゃなく「ン」で聞く
  3. 1回目で2択、2回目は1点だけ

よくある質問

リスニングのマークは、最後にまとめて塗る方が速くて安全だ?

✕(まちがい)。最後にまとめて塗る時間はない(大学入試センター『受験上の注意』)。1問ごとに冊子に○→すぐ解答用紙へ。これで次の問題の先読みにも間に合う。

I should have brought it. は「持ってこなかった」だ?

○(正しい)。should have+過去分詞は「〜すればよかった」という後悔。実際はやっていない。選択肢では didn't bring のように裏返して出る。

Can you 〜? と Can I 〜? は、どちらも相手へのお願いだ?

✕(まちがい)。Can you〜? は相手に頼む文。Can I〜? は「〜していい?」「〜しようか?」で、動くのは自分。you か I かで、動く人が逆になる。