READING 第1問
共通テスト英語リーディング 第1問の解き方とコツ
第1問は毎年、資料の種類(メッセージ・チラシ・広告など)が変わる。どの資料でも、設問を先に読んで答えの場所だけ探せばいい。第1問は6点・3マーク。目安3分、4分を過ぎたら次へ。解く手順、例題、テクニック、ひっかけ、点数別の対策をまとめた。
書いた人:原田高志(高校の英語教師・原田英語)/ 更新:/ 2021〜2026年度の本試験・追試験(R・L 24回分)を数えて作成
第1問はどんな問題?(配点・時間・形式)
友人や部活仲間とのメッセージから、予定・依頼・最終的に決まったことを拾い、選択肢やイラストと照合する。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 形式 | テキストメッセージのやり取り(イラスト選択あり)。2025年はパンフレット型。短い実用文 |
| 配点 | 6点(3マーク) |
| 語数の目安 | 約180語 |
| 目安時間 | 3分(4分で次へ進む) |
| 難しさ | ★☆☆ |
過去の出題(新形式)
| 年度 | テーマ | 語数 |
|---|---|---|
| 2025本 | 水槽の飾り方のパンフレット | 286語 |
| 2025追 | 文房具店のチラシ | 344語 |
| 2026本 | ダンス部のテキストメッセージ | 277語 |
| 2026追 | 修学旅行の2つのツアー表 | 288語 |
設問のパターン
| 設問の型 | 回数 | 例 |
|---|---|---|
| 内容に合うように文を完成 | 5 | To get a lower price, you need to ___. の形 |
| 絵を選ぶ | 2 | Which picture best shows …? |
| 全部・両方に共通すること | 2 | … common to both …? / … for all the items? |
| 理由・次にすることの推測 | 2 | What is the reason most likely to be? / … do first tomorrow? |
| 条件に合う人を選ぶ | 1 | Which two people are …? |
毎回同じところ:3問・各2点。短い案内から情報を探す。語数は約280〜340語で一番短い。
毎回変わるところ:資料の種類が毎回ちがう(パンフ→チラシ→メッセージ→ツアー表)。絵を選ぶ問題は2025本・2026本だけ。
2027年の予想:チラシ・案内・メッセージのどれかが出る可能性が高い。「両方に共通」「全部に当てはまる」と絵選びに備えておこう。
第1問の解き方(手順)
- 冒頭の場面設定で「誰と誰が・何のために」やり取りしているかだけ確認(5秒)
- 設問を先に読み、疑問詞とキーワードに線(what time / which picture / what will ~ do)
- イラスト問題は、選択肢の絵どうしの違い(色・数・位置・持ち物)を先に2〜3個メモ
- メッセージを1回通読。変更・決定の合図(Actually / Instead / OK, let's)に印
- 3マークまとめて塗って即第2問へ。4分を超えたら仮マークして次へ
『自分の立場→見出しで区切る→設問の条件を確かめる』の3ステップで解く
どんな資料でも、やることは同じ。「あなたは誰か」を押さえ、資料を見出しで区画に分け、設問の条件だけを確かめる。
- You are ~ で立場を書く
冒頭の You are ~ の1〜2行を読み、余白に「私=○○・目的=○○」と書く。ここも答えの条件になる。
例:You are staying with a host family and want to join a cooking class. → 「私=ホームステイ中・料理教室に出たい」 - 設問を先に読む
設問3つを読み、聞かれている語に線。絵や図の選択肢なら、4つの違い(数・形・位置)に○をつける。
例:Which item is on sale only on weekends? → only と weekends に線 - 資料を見出しで区切る
見出し・太字・枠・番号で資料を区切り、区画ごとに「日時」「料金」「注意」など2字の名前を書く。本文はまだ読まない。
例:Date & Time / Fees / Notes → 「日時」「料金」「注」 - 設問の区画だけ読む
設問の語がある区画へ行き、そこだけ読む。数字・曜日・only / all / free に□をつける。
例:Fees: $5 (free for members) → $5 と free に□ - 図は言葉と線で結ぶ
図のラベル・番号・矢印と、本文の同じ語を線で結ぶ。絵を選ぶ設問は、条件を2つ以上書き出してから4枚に当てる。
例:Tap the button twice to ask a question. → 図のボタンに「2回=質問」 - 全部・両方は○×表
「全部に当てはまる」「両方に共通」の設問は、品物や案を縦、条件を横に並べて○×。全部に○の行だけが答え。
例:Tour A・Tour B × 「昼食つき」「3時間以内」→ 両方○は「昼食つき」だけ - 3つ塗って次へ
最後に「私=○○」のメモと答えを見比べる。3つまとめて塗り、冊子にも番号を書いて第2問へ。
秒単位の時間割
| 時間 | やること |
|---|---|
| 0:00〜0:20 | 冒頭の You are ~ を読み、余白に「私=○○・目的=○○」と書く |
| 0:20〜0:50 | 設問3つを先に読んで線。絵・図の選択肢は4つの違いに○ |
| 0:50〜1:00 | 見出し・枠・番号で資料を区画に分け、2字の名前を書く |
| 1:00〜2:20 | 設問ごとに区画へ行き、そこだけ読む。数字・曜日・*・only に□ |
| 2:20〜3:00 | 全部・両方の設問は○×表で確かめ、3つ塗って第2問へ |
| 4:00 | あきらめて次へ行く時間。一番近い答えを仮マークして第2問へ |
第1問の例題(書き下ろし)で解き方を確認
友達どうしのメッセージを読んで、最後に何が決まったか・誰が何をするかを拾う問題。2025年はお知らせのパンフレットだった。
実演:ピクニックの持ち物、結局どれ?
あなたは部活の仲間と、日曜日のピクニックについてメッセージをやり取りしている。
Text messages
Ken: Hi, everyone! Our picnic on Sunday starts at 11:00 at Green Park. I'll make sandwiches for all of us.
Mika: Great! I'll bring a big bottle of orange juice.
You: Thanks, Mika. But the park is a 20-minute walk from the station, and a big bottle is heavy. The shop at the park entrance sells drinks, so let's buy them there.
Mika: Good point. Then what should I bring instead?
Sara: My picnic blanket is too small for five people. Mika, do you have a big one?
Mika: Yes! My family has a large one that we use at the beach. I'll bring that.
Ken: Perfect. See you on Sunday!
What will Mika most likely bring to the picnic?
- ① A big bottle of orange juice
- ② Sandwiches for all the members
- ③ Something big enough for everyone to sit on
- ④ The picnic blanket that Sara owns
答えと解き方を見る
正解:③
- ① 設問の「誰が・何を」に線
聞かれているのは Mika が持ってくる物。Mika の発言だけ追えばいい。 - ② 最初の案は「仮」と思う
Mika は最初「ジュース」と言う。でも次の人が「重いよ」と止めている。 - ③ 最後の I'll 〜 が決定
最後に Mika が「大きいのを持っていく」と言う。これが答えの証拠。 - ④ 言い換えを見つける
「5人には小さい」の逆=「全員が座れる大きさ」。blanket は「座る物」に化けている。 - ⑤ ひっかけを消す
残り3つは「取り消された案」「人のすり替え」「小さい方の毛布」。
ケン:日曜のピクニックは11時にグリーン公園集合。みんなの分のサンドイッチを作るよ。/ミカ:いいね!オレンジジュースの大きいボトルを持っていく。/あなた:ありがとう。でも公園は駅から歩いて20分で、大きいボトルは重いよ。公園の入口の店で飲み物を売ってるから、そこで買おう。/ミカ:確かに。じゃあ代わりに何を持っていけばいい?/サラ:私のレジャーシートは5人には小さいの。ミカ、大きいの持ってる?/ミカ:うん!家族で海に持っていく大きいのがある。それを持っていくね。/ケン:完璧。日曜にね! 設問:ミカがピクニックに持ってくる物は何だと考えられるか。①オレンジジュースの大きいボトル ②メンバー全員分のサンドイッチ ③全員が座れる大きさの物 ④サラが持っているレジャーシート
第1問のコツ・テクニック
決定は後半でひっくり返る
Actually / Wait / On second thought / Instead の後が最終決定。前半に出た案は選択肢のダミーになりやすい。
絵の差分を先に言語化
4枚の絵を見比べて違う所を先にメモ。本文ではその差分だけを探せば、全部を覚えなくていい。
名前の横にA・B
発言ごとに誰かを記号で書く。「提案した人」と「実行する人」を入れ替えた選択肢が定番。
but の後だけ読む
Sounds good, but... / I'd love to, but... は実質NO。返事の本音は but の後にある。
時刻・曜日は上書き
変更が出たら古い時刻に×、新しい時刻を横に書く。答えは生き残った方だけ。
依頼文=相手の行動
Could you bring ~? / Can you ~? は相手がすること。What will X do? の答えはここにある。
3分で満点の読み方
本文は1回通読、戻るのは設問ごとに1回まで。ここで時間を貯めて後半に回す。
超絶テク(目から鱗)
You are も設問の一部
冒頭の You are ~ に「学生」「週末だけ空いている」などの条件があれば余白に書く。選択肢をしぼる最後の決め手になる。
👀 本文だけ見ると2つ残る。「あなた」の条件で1つに決まる作りがある。
見出しで答えの場所を探す
太字の見出し・番号・枠に指を置き、区画に名前をつける。設問を読んだら、名前を見て飛ぶ。
👀 見出しを見れば、どこに何が書いてあるかがわかる。全部読まずに、設問の語と同じ見出しの所だけ読めばいい。
*印の注に答えがある
*・かっこ・Note・Please note は条件の追加。見たら□をつけ、指で注の場所まで下りる。
👀 大きい字には「無料」などの良い条件、小さい字には「12歳未満は大人と一緒に」などの例外が書かれる。ひっかけは小さい字から作られやすい。
範囲の言葉に□
only / all / both / each / every に□。選択肢の範囲と本文の範囲が同じかを比べる。
👀 本文「1つだけ」→選択肢「全部」。範囲をずらすのが一番よくある作り方。
絵は条件2つで当てる
絵や図を選ぶ設問は、本文から条件を2つ以上書き出す。1つ目で2枚に、2つ目で1枚にしぼる。
👀 条件1つだけで見ると、たいてい絵が2枚残る。2つ目の条件が本当の決め手。
チャットはOKと返された案が答え
やり取りの形なら、案が出るたびに仮に書き、相手が OK. / Sounds good. と返した案だけ残す。
👀 途中の案も選択肢に入る。返事のついた案だけが「決まったこと」。
例で確認
Aya: Let's meet at the station at 10. / Ben: Actually, can we make it 10:30? My bus runs less often on Sundays. / Aya: No problem! / Choice: They will meet later than first planned.
アヤ:10時に駅で会おう。/ベン:実は10時半にできる?日曜はバスの本数が少ないんだ。/アヤ:いいよ!/選択肢:最初の予定より遅く会う。
Actually の後が最終決定。10:30 を「later than first planned」と言い換えた選択肢が正解になる形。
第1問のひっかけ(✕選択肢の作られ方)
最初の案をそのまま選ぶ
途中で変更されていないか、最後のメッセージまで確認してから選ぶ。
絵の部分一致
特徴が2つ合っていても3つ目が違えば×。条件を全部満たす絵だけ残す。
主語のすり替え
本文は「Aが買う」、選択肢は「Bが買う」。誰がするかに必ず線を引く。
本文と同じ単語の選択肢
同じ語が入っているだけで内容はずれていることがある。意味で照合する。
✕選択肢の正体3型
一部を全部に
本文:Blue Notebook $4: Made from recycled paper. / Star Pen Set $6: Comes in five colors.
✕選択肢:All the items are made from recycled paper.
再生紙なのはノートだけ。1つの品の特徴を「全部」に広げた✕。all を見たら全品に○があるか確かめよう。
注の見落とし
本文:Entrance: Free* / *Children under 12 must come with an adult.
✕選択肢:Anyone can enter the event alone for free.
無料は正しい。でも * の注で、12歳未満は大人と一緒でないと入れない。注の条件を消した✕。
手順の入れかえ
本文:First, charge the guide for an hour. Then press the power button until the light turns green.
✕選択肢:You should press the power button before charging the guide.
本文は「充電→電源」の順。順番を逆にした✕。First / Then / After に番号をふろう。
第1問の出題パターン別の解き方
| パターン | 出た年 | 見る所 | 解き方 | ひっかけ |
|---|---|---|---|---|
| テキストメッセージ(チャット) | 2021・2022・2026本 | 誰の発言か、案が出た行と、それへの返事の行 | 案が出たら仮に書き、相手が OK と返したら確定。「誰がやるか」は頼まれた人に線を引く。 | 途中で消えた案や、頼んだ人と実行する人を入れかえた選択肢 |
| 案内プリント・イベントのチラシ | 2023本・2024本 | 日時・料金・対象の区画と、*印や小さい字の注 | 設問の語で区画を選び、そこだけ読む。料金や時刻は「あなた」の条件(学生か・何時に空くか)で決める。 | 注の条件を消して「誰でも無料」「いつでも参加できる」にした選択肢 |
| 図つきの説明書・パンフレット | 2023追・2025本 | 図のラベル・番号・矢印と、本文の手順の番号 | 本文の手順と図の部品を線で結ぶ。絵を選ぶ設問は、条件を2つ以上書き出してから4枚に当てる。 | 条件が1つだけ合う絵や、手順の順番を入れかえた選択肢 |
| お店・商品の広告 | 2025追 | 商品ごとの値段と特徴、割引や営業日の小さい字 | 商品を縦、特徴を横に並べて○×表を作る。「全部に当てはまる」は、全商品に○がある特徴だけ。 | 1つの商品だけの特徴を「全部の商品」に広げた選択肢 |
| 2つから選ぶ比較(コース・ツアー・公演) | 2023本・2024追・2026追 | 2つの案の見出しと、時間・場所・中身の違い | 左右2列の表にして、同じ項目を横に並べる。「両方に共通」は両方に○の行だけ。選ぶ設問は自分の条件で決める。 | 片方だけの特徴を「両方」にした、または左右を入れかえた選択肢 |
得点帯別:第1問で点が伸びない原因と対策
| 今の得点 | つまずき | やること |
|---|---|---|
| 〜5割 | 本文と同じ単語が入った選択肢に飛びついて落とす。 | 選ぶ前に、選択肢の「誰が・いつ・どれ」を区画で1つずつ確かめる。1つでもずれたら✕。 |
| 6〜7割 | 資料を上から全部読み、3分を超えて後半の時間を削っている。 | 見出しで区画に分け、設問の語がある区画だけ読む。3分以内で解き終える練習をしよう。 |
| 8割 | *の注や「全部・両方」を聞く設問で、1問だけ落とす。 | * とかっこに□をつけ、注まで指でたどる。全部・両方の設問は必ず○×表を書く。 |
| 9割→満点 | 「あなた」の条件を忘れて、自分には使えない答えを選ぶ。 | 冒頭の「私=○○」のメモを、塗る直前に1回だけ見る。学生・曜日・予算の条件で最後にしぼろう。 |
第1問の練習メニュー
区画づけ30秒(1日3分)
過去問や模試の第1問を1題開く。本文は読まずに、30秒で見出しごとに囲んで2字の名前をつける。3題続けてOK。
形の違う2題を同じ手順で解く(週2回10分)
2021〜2026年の第1問から、形の違うものを2題選ぶ。どちらも「立場→区画→条件」の同じ手順で、1題3分以内に解く。
10秒で指さす(1日5分)
解き終えた第1問で、自分で設問を1つ作る。翌日、その設問の答えがある区画を10秒で指させるか試そう。
試験10分前に読む3行
- 最初に「私=○○」を余白に書く
- 見出しで区画分け。設問の区画だけ読む
- *・only・all に□。全部・両方は○×表
よくある質問
第1問はいつもテキストメッセージの形で出る?
✕(まちがい)。2021〜2026年で、メッセージ・案内プリント・説明書・チラシ・パンフレット・広告と毎年変わる。形を当てるより、どの形でも同じ手順で解けるようにしよう。
チラシや広告は、上から順に全部読んでから設問へ行くのが確実だ?
✕(まちがい)。資料には見出し・枠・番号がある。まず区画に分け、設問の語がある区画だけ読む。全部読むと3分を超えやすい。
*印の注や、かっこの中の小さい字が答えを決めることがある?
○(正しい)。free* の * の先に「12歳未満は大人と一緒に」のような条件が隠れる。*を見たら、下の注まで指でたどろう。