READING 第2問
共通テスト英語リーディング 第2問の解き方とコツ
第2問の正解の選択肢は、本文の数字を言葉に言い換えている(72%→nearly three quarters など)。第2問は12点・4マーク。目安5分、7分を過ぎたら次へ。解く手順、例題、テクニック、ひっかけ、点数別の対策をまとめた。
書いた人:原田高志(高校の英語教師・原田英語)/ 更新:/ 2021〜2026年度の本試験・追試験(R・L 24回分)を数えて作成
第2問はどんな問題?(配点・時間・形式)
調査データと利用者のコメントを読み、数字の読み取り、事実と意見の区別、複数の人に共通する点や書き手の目的を問う。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 形式 | ウェブサイト・ブログ(調査結果+複数の意見。事実と意見の区別)。2026年は満足度調査、2025年はブログ |
| 配点 | 12点(4マーク) |
| 語数の目安 | 約250語 |
| 目安時間 | 5分(7分で次へ進む) |
| 難しさ | ★★☆ |
過去の出題(新形式)
| 年度 | テーマ | 語数 |
|---|---|---|
| 2025本 | 空飛ぶ乗り物のフォーラム(英国人のブログ) | 409語 |
| 2025追 | 夫婦の家事分担の調査(英国人留学生の記事) | 470語 |
| 2026本 | 英国の大学寮の満足度調査+学生コメント | 461語 |
| 2026追 | 英国の大学の自転車貸出の終了+学生コメント | 476語 |
設問のパターン
| 設問の型 | 回数 | 例 |
|---|---|---|
| 本文・データと合うもの | 5 | Which is true according to …? / Which … is mentioned in …? |
| ある人の意見を選ぶ | 4 | Which option best describes …'s opinion? |
| コメントした人の発言の内容 | 3 | According to [名前], …? / Based on [名前]'s comment, …? |
| 全員が同意した点 | 1 | Which … did all the speakers agree on? |
| 推測 | 1 | … will most likely ___. |
| 筆者の態度 | 1 | … best describes …'s attitude towards …? |
| 理由 | 1 | Why did … decide to …? |
毎回同じところ:4問・各3点。毎回1問は「だれかの意見」を選ぶ。データ(事実)と意見を分けて読むのがカギ。
毎回変わるところ:2025年は1人の筆者の文章、2026年は大学のお知らせ+コメント2人の形。
2027年の予想:英国の大学・学校のサイト+コメント欄の形が続く可能性が高い。%の増減と、コメントした人ごとの意見を分けて読む練習をしておこう。
第2問の解き方(手順)
- 設問を全部先読み。Fact を問う設問に「F」、Opinion を問う設問に「O」と余白に書く
- 図表・調査結果のタイトル、単位(%か人数か)、回答者数・回答者の範囲を確認
- 本文を読みながら、数字・固有名詞は□、意見の語(I think / should / best)は波線
- コメントは人ごとに名前の横に「+」「−」を書く
- F の設問は□の周辺から、O の設問は波線の周辺から選ぶ
『設問の種類を書く→数字を言葉に直す→人ごとにメモ』の順で解く
調査の数字と、人のコメントがまざったページを読む。数字は言葉に直し、コメントは事実と感想に切り分ける。
- 設問の型を書く
4問を読み、横に「数」「事実」「意見」「誰」「目的」のどれかを書く。型ごとに見る場所が違う。
例:Which is a fact about the survey? → 「事実」/Who wants a student discount? → 「誰」 - 数字を言葉にする
調査の数字の横に「半分超」「約3分の1」のように書く。選択肢の言葉とそのまま比べられる。
例:Only 32% said yes → 「約3分の1」。About a third of the users ~ と一致 - コメントを切る
コメントの文ごとに、体験(事実)と感想(意見)の境目に/。感想の側だけが意見の設問の答えになる。
例:I ride to work every day. / It's the best way to avoid traffic. → 前が事実、後ろが意見 - 人ごとに一言メモ
名前の横に、その人の主張を日本語3〜5字で書く。「学割を」「置き場不足」など、中身が残る書き方で。
例:Tom → 「学割を」/Emma → 「空き自転車なし」 - 戻る場所は1か所
「数」は表、「意見」「誰」は一言メモ、「目的」は見出しと最後の段落へ。1問につき戻るのは1か所だけ。 - 量の語を照合して塗る
選んだ選択肢の all / most / some / only を、数字の横の言葉と比べる。ずれがなければ塗る。
例:42% said they were happy → most(半分超)は✕、nearly half は○
秒単位の時間割
| 時間 | やること |
|---|---|
| 0:00〜0:50 | 設問4つを読み、横に型(数・事実・意見・誰・目的)を書く |
| 0:50〜1:30 | 見出し・調査の対象と人数を□。数字の横に「半分超」などの言葉を書く |
| 1:30〜3:00 | 本文とコメントを読む。体験と感想の境目に/、名前の横に一言メモ |
| 3:00〜4:30 | 型ごとに決めた場所へ戻り、4問を解く |
| 4:30〜5:00 | 4つ塗り、冊子に番号を書いて第3問へ |
| 7:00 | あきらめて次へ行く時間。残りを仮マークして第3問へ |
第2問の例題(書き下ろし)で解き方を確認
ウェブサイトの調査結果と、利用者のコメントを読む問題(舞台はイギリスが多い)。数字の読み取りと「誰の意見か」が毎年出る。
実演:レンタル自転車の口コミページ
あなたはイギリスの町に留学中。町のレンタル自転車を使うか考えていて、町のウェブサイトで利用者アンケートの結果とコメントを見つけた。
Town website
Riverton Bike Share: How Are We Doing?
Posted by Riverton Town Council, 10 May 2026
Riverton Bike Share started in April 2025. This March, we asked users about the service, and 400 of them answered.
- 68% ride our bikes at least three times a week.
- 81% said renting a bike with our app was easy.
- Only 35% said there were enough bike stations in the town centre.
We are planning to add ten new stations by next spring.
Users' comments
Emma: I ride to work every day now. It's the best way to avoid heavy traffic. But I sometimes have to walk ten minutes to find an available bike.
Tom: The app is really simple. However, 2 pounds for every 30 minutes is too much for students like me. There should be a student discount.
Which of the following best describes Tom's opinion?
- ① The app should be made easier to use.
- ② Students should pay less to rent a bike.
- ③ The town needs more bike stations in the centre.
- ④ Riding a bike is the best way to avoid heavy traffic.
答えと解き方を見る
正解:②
- ① 設問の「誰の」に線
聞かれているのは Tom の意見。Emma の文や調査の数字は、いったん見なくていい。 - ② However の後に本音
Tom は「アプリは簡単」と言った後、However で不満に変わる。too much と should が意見の目印。 - ③ 言い換えが見えたら正解
「学生には高すぎる」「学割を」=「学生はもっと安く」。同じ意味の別の言い方だ。 - ④ ひっかけを消す
逆の話、言っていない話、別の人の意見が1つずつ。
リバートン・レンタル自転車:私たちの評価は?(町議会、2026年5月10日)2025年4月に始まったサービスについて、今年3月に利用者に聞き、400人が答えた。・68%が週3回以上利用。・81%がアプリでの貸し出しは簡単と答えた。・町の中心部に自転車置き場が十分あると答えたのは35%だけ。来年の春までに置き場を10か所増やす予定。/エマ:今は毎日自転車で通勤。渋滞を避けるにはこれがいちばん。でも空いている自転車を探して10分歩くことがある。/トム:アプリはとても簡単。でも30分ごとに2ポンドは学生には高すぎる。学割があるべきだ。 設問:トムの意見に最も合うのはどれか。①アプリをもっと使いやすくすべきだ ②学生はもっと安く自転車を借りられるべきだ ③町の中心部に置き場がもっと必要だ ④渋滞を避けるには自転車がいちばんだ
第2問のコツ・テクニック
「〜と答えた」は事実
60% said the food was tasty. は「そう答えた」こと自体が Fact。中身の tasty に釣られて Opinion にしない。
評価語1つで Opinion
best / too / useful / disappointing / worth が1語でも入れば意見寄り。選択肢の中からまずこれを探す。
最上級でも測れれば Fact
the oldest building / the largest room は測れるので事実。the best room / the most beautiful は感想なので意見。
過半数と最多は別物
35%で最多でも most students は×。more than half は50%を超えて初めて○。数字は必ず自分で確かめる。
コメントの+−表
名前の横の+−を見れば「誰が不満か」「2人に共通する点」が一瞬で出る。本文に戻る回数が減る。
回答者の範囲を□
調査が1年生だけ・寮生だけなら、選択肢の all students は範囲のすり替え。対象を最初に囲む。
目的は最後の段落
書き手の目的は I hope ~ / If you are thinking of ~ など、最後の呼びかけに出やすい。
イギリス英語で止まらない
flat(アパート)・term(学期)・programme など。2026年は第2問にイギリス英語の資料が出た。意味が分かれば綴りは気にしない。
超絶テク(目から鱗)
投稿者から目的を読む
Posted by ~ や見出しの下の名前を□。町や学校なら「知らせる・意見を集める」、個人なら「体験を伝える・すすめる」。
👀 目的は書いた人の立場でほぼ決まる。本文を読む前に候補が2つに絞れる。
選択肢を隠して答える
意見を聞く設問は、選択肢を手で隠して本文から一言の答えを作る。そのあと選択肢を見て、同じ意味を探す。
👀 先に選択肢を見ると、それらしい✕に引っぱられる。自分で作った答えと比べれば、✕を選ばずにすむ。
気持ちの動詞も意見
seem / feel / hope / prefer / wish が入った文は、その人の気持ち=意見。ただし「〜と答えた人が60%」の形なら事実。
👀 形容詞だけ見張ると漏れる。気持ちの動詞も意見の目印になる。
Only は不満の合図
数字に Only / just / as many as がついたら□。Only は「少なすぎ」、as many as は「こんなに多い」という書き手の気持ち。
👀 同じ35%でも Only がつくと問題点の扱い。「改善したい点」の設問の根拠になる。
表の最大と最小に印
表やグラフを見たら、一番大きい項目に◎、一番小さい項目に▽を先に書く。most / least の設問はそれで即答。
👀 設問は「一番」か「一番下」を聞きやすい。先に印をつければ本文に戻って探す時間がいらない。
日付は日→月の順
イギリスのサイトなら 10/5/2026 は「5月10日」。数字だけの日付を見たら、日と月の順番を先に確かめる。
👀 アメリカ式と逆。数字の日付で1か月ずれる事故を防げる。
例で確認
According to the survey, 72% of students use the library at least once a week. Personally, I think it should stay open until 10 p.m. / Choice (opinion): The library ought to have longer opening hours.
調査によると、学生の72%が週に1回以上図書館を使う。個人的には、夜10時まで開けておくべきだと思う。/選択肢(意見):図書館は開館時間を延ばすべきだ。
72% は確かめられるので事実。should → ought to、stay open until 10 p.m. → longer opening hours の言い換えを見抜けば意見の選択肢が決まる。
第2問のひっかけ(✕選択肢の作られ方)
事実っぽい意見
It is the most convenient dorm. は数字っぽく見えても convenient が評価語なので意見。
一部の声を全体に
some residents の不満を「住人は不満」と一般化した選択肢は×。数量の語(some / many / most)を照合。
単位の見落とし
%と人数を取り違えると比較が逆になる。グラフの縦軸・表の見出しを最初に見る。
予定を事実に
will be renovated は予定。「改装された」と過去の事実にした選択肢は時制ずれで×。
✕選択肢の正体3型
足し算のずれ
本文:In the survey, 28% of the students chose music and 18% chose art as their favourite subject.
✕選択肢:Half of the students chose music or art.
28+18=46%で、半分に届かない。足し算が要る選択肢は余白で計算しよう。
理由のずれ
本文:Ken: The café should open earlier because many students skip breakfast. Lisa: It should open earlier so that I can study there before class.
✕選択肢:Both Ken and Lisa want the café to open earlier so that students can eat breakfast.
早く開けたいのは同じ。でも理由は朝食と勉強で別。「2人とも」は理由まで照合。
聞いていない項目
本文:We asked 400 users two questions: how often they ride and whether our app is easy to use.
✕選択肢:Most users think the bikes are clean.
聞いたのは回数とアプリの2つだけ。調査にない項目の話は、もっともらしくても✕。
第2問の出題パターン別の解き方
| パターン | 出た年 | 見る所 | 解き方 | ひっかけ |
|---|---|---|---|---|
| 大学サイトの調査報告+住人のコメント | 2026本 | 運営側の報告の数字と、コメントを書いた人の名前 | 数字の設問は報告の段落、意見の設問はその人のコメントだけを見る。答えを探す場所を先に決めてから読む。 | 前回からの増減と今回の割合を入れかえた選択肢 |
| お知らせ(サービス終了など)+コメント欄 | 2026追 | 終わる理由の文と、代わりに使える店やサービスの一覧 | 理由は告知文の Unfortunately などの後。代わりの店は、近さ・値段・種類を表にして比べる。 | 近い・安いの向きを逆にした比較の選択肢 |
| イギリス人のブログ(イベントの報告) | 2025本 | 登壇した人ごとの発言と、書き手自身の感想の段落 | all the speakers agreed は全員に○がつく内容だけが正解。人ごとに発言を1語でメモして比べる。 | 1人だけの意見を「全員が同意」にした選択肢 |
| 留学生のネット記事+調査データ | 2025追 | 記事の中の調査の数字と、書き手の気持ちを表す語 | データの設問は数字と比べる語(more/less than half)に線。書き手の態度は最後の段落で決める。 | 家族の事実を書き手の意見にすり替えた選択肢 |
| チラシ・広告+利用者の声 | 2022追・2023本・2024本・2024追 | 「お店側の説明」と「利用者の声」の境目 | 事実を問う設問は説明から、意見を問う設問は利用者の声から探す。両方に出る内容は「両方」の設問の答え。 | 意見(便利・楽しい)を事実として問う選択肢 |
| 記事・レポート・掲示板の投稿 | 2021本・2022本・2023本・2024追 | 書き手の主張の文と、アンケートの結果の文 | fact か opinion かを設問で確かめてから探す。タイトルは全段落に共通する話題で選ぶ。 | 一部の段落だけの話題を記事全体のタイトルにした選択肢 |
得点帯別:第2問で点が伸びない原因と対策
| 今の得点 | つまずき | やること |
|---|---|---|
| 〜5割 | 事実か意見かを「なんとなく事実っぽい」で選び、外してしまう。 | 判断は1つだけ。「数字や記録で確かめられるか」。選択肢の best・too・should に波線を引いてから決めよう。 |
| 6〜7割 | a third や the majority のように、数字を言葉にした選択肢を照合できない。 | half・a third・a quarter・three quarters を%に直して覚える。本文の数字の横に言葉で書こう。 |
| 8割 | 「2人に共通する点」「誰の意見か」で、話題だけ合う選択肢を選ぶ。 | 名前の横に主張と理由を一言ずつ書く。共通点の問題は、理由まで一致するかで決める。 |
| 9割→満点 | 足し算や only・more than などの細部で、1問だけ落とす。 | 数量の語に□。足し算・引き算が要る選択肢は、余白で必ず計算してから塗ろう。 |
第2問の練習メニュー
%言い換えカード(1日3分)
カードの表に 25%・33%・50%・75%、裏に a quarter / a third / half / three quarters。4枚を3秒以内で言えれば合格。
1文切り分けドリル(1日5分)
過去問・問題集の第2問のコメントを5文選び、事実と感想の境目に/。「測れるか」で理由を一言メモし、解説で確認。
選択肢かくし解き(週3回10分)
第2問形式を1題、選択肢を紙で隠して解く。設問ごとに日本語で答えを書き、選択肢と照合。ずれたら原因を一言メモ。
試験10分前に読む3行
- 事実か意見かは「数字や記録で確かめられるか」だけで決める
- 数字は分数の言葉に直してから選ぶ
- 意見は名前とセットで読む
よくある質問
72%は nearly three quarters と言い換えられる?
○(正しい)。正解は数字を言葉に言い換えがち。half=50%、a third≒33%、a quarter=25%、three quarters=75%。この4つで一発照合しよう。
the most popular は感想の言葉なので、いつでも意見だ?
✕(まちがい)。「一番人気」は投票数や売上で測れる。調査の数字で確かめられるなら事実。comfortable や exciting のように測れない語が入ると意見。
コメントの I ride to work every day. は意見だ?
✕(まちがい)。「毎日乗っている」は本人の行動で、確かめられる事実。意見は「いい・悪い・〜すべき」の部分だけ。1文の中で体験と感想を切り分けよう。