READING 第4問
共通テスト英語リーディング 第4問の解き方とコツ
第4問は文法の正しさではなく、「誰に・何のための文章か」に合う選択肢を選ぶ問題。第4問は12点・4マーク。目安8分、10分を過ぎたら次へ。解く手順、例題、テクニック、ひっかけ、点数別の対策をまとめた。
書いた人:原田高志(高校の英語教師・原田英語)/ 更新:/ 2021〜2026年度の本試験・追試験(R・L 24回分)を数えて作成
第4問はどんな問題?(配点・時間・形式)
生徒が書いた文章の下書きを、先生や友人のコメントに従って直す。文の挿入位置、より適切な語句、文章の目的や手順の説明を問う。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 形式 | ニュースレター・エッセイ+コメント(推敲:文を入れる位置・語句の修正)。2026年は学校行事のニュースレター |
| 配点 | 12点(4マーク) |
| 語数の目安 | 約350語 |
| 目安時間 | 8分(10分で次へ進む) |
| 難しさ | ★★★ |
過去の出題(新形式)
| 年度 | テーマ | 語数 |
|---|---|---|
| 2025本 | スローライフのエッセイ | 534語 |
| 2025追 | 月1回の宿題なし週末のエッセイ | 536語 |
| 2026本 | エコウィークの校内ニュースレター | 553語 |
| 2026追 | 音楽の良い影響のエッセイ | 488語 |
設問のパターン
| 設問の型 | 回数 | 例 |
|---|---|---|
| 下線部を言いかえる | 7 | Based on Comment (3), … the best phrase to replace the underlined part? |
| 語句・文を書き足す | 7 | Based on Comment (1), … the best sentence to add …? |
| タイトルを直す | 1 | Based on Comment (1), which is the best title? |
| 文を入れる位置 | 1 | … choose the best place to add the sentence below. |
毎回同じところ:4問・各3点。4回とも「コメント(1)〜(4)に合わせて下書きを直す」。最後の(4)は4回ともまとめの段落の直し。
毎回変わるところ:足すもの(つなぎの言葉・例・結論の1文)や、タイトル・入れる位置を聞くかが回ごとに変わる。
2027年の予想:同じ形が続く可能性が高い。最後は「まとめの段落を本文の段落とそろえる」問題に備えよう。
第4問の解き方(手順)
- 先にコメント(直しの指摘)を読む。何を直すのかが、そのまま設問になっている
- 下書きは段落ごとに役割を余白に1語で書く(目的・方法・結果・お願い など)
- 文挿入は、入れる文の代名詞・the・接続語を先に見て、指す相手を本文で探す
- 候補の位置に入れて「前の1文→挿入文→後の1文」を通し読み
- 語句の修正は、その段落の役割と前後の論理(逆接・因果・追加)に合うもので選ぶ
『誰に・何のため→コメントの種類分け→入れて読んでみる』の順で解く
推敲は「正しい英語」探しではなく「目的に合う英語」探し。最初に目的を1行で書き、それに合うかで選択肢を選ぶ。
- 誰に・何のため
見出し・To ~・最初の段落から「誰に・何のため」を余白に1行で書く。全問、この1行に合うかで選ぶ。
例:To all first-year students: Join our beach clean-up! → 「1年生へ・参加の呼びかけ」 - コメントを種類分け
コメントを「足す」「直す」「まとめる」に分けて印。足す=文を入れる、直す=語句、まとめる=全体。
例:Add an example here. → 足す/This word sounds too strong. → 直す - 段落を動詞で名づけ
段落ごとに「誘う」「説明する」「報告する」「頼む」と動詞で書く。段落の働きがはっきりする。 - 挿入文の頭3語に□
入れる文の最初の3語に□。Another / Such / For example など、前の文を指す語がないか見る。
例:Another reason is that ~ → 前に理由が1つ出ている位置だけが候補 - 候補を2つに絞る
頭3語の相手がある位置だけ残す。残った2か所で「前→挿入→後」を読み比べて決める。 - 語句は目的で切る
語句の選択肢は、1行目の「誰に・何のため」に合うかで選ぶ。強すぎる言い方は読み手に合わない。
例:保護者向け:You must come. より We would be happy if you could join us. - 塗って時計を見る
4問を塗って冊子に番号。ここで1回だけ時計を見て、開始22分で第5問に入れているか確かめる。
秒単位の時間割
| 時間 | やること |
|---|---|
| 0:00〜1:00 | 見出しと冒頭で「誰に・何のため」を1行。コメントを全部読んで種類に印 |
| 1:00〜3:30 | 下書きを読み、段落ごとに動詞で名づけ。コメントの箇所に番号 |
| 3:30〜6:30 | 1問ずつ解く。挿入は頭3語、語句は「誰に・何のため」で選ぶ |
| 6:30〜7:30 | 選んだ答えを入れて、その段落を1回通して読む |
| 7:30〜8:00 | 4つ塗り、時計を見て第5問へ(開始22分が目安) |
| 10:00 | あきらめて次へ行く時間。仮マークして第5問へ |
第4問の例題(書き下ろし)で解き方を確認
生徒が書いた記事の下書きを、先生のコメントどおりに直す問題。文を入れる場所・つなぎの言葉・まとめの書き直しが出る。
実演:「シェア棚」記事のまとめを直す
あなたは英語クラブで、学校のニュースレターに載せる記事を書いている。これは最新の下書きで、先生のコメントがついている。
Draft
Share, Don't Throw Away
At the end of every school year, many students throw away notebooks, pens, and books that they no longer need. Our class thought this was a waste, so last April we set up a sharing shelf at the back of our classroom.
The rules are simple. If you have something you don't use, put it on the shelf. If you need something, take it for free. In six months, more than 150 items found new owners. One student even got a dictionary that she had been planning to buy.
The shelf also changed our class in another way. Students started talking with classmates they had rarely spoken to before. Questions like 'Who left this comic book? I love it!' often led to new friendships.
In conclusion, a sharing shelf is a small idea, but it can (1)[make your classroom look nicer]. Why not start one in your classroom?
Comments from your teacher
(1) The underlined part does not match your main points. Rewrite it.
Overall: Great idea! I would like to see a sharing shelf in the teachers' room, too.
Based on Comment (1), which is the best phrase to replace the underlined part?
- ① cut down on waste and help classmates get to know each other
- ② help students earn money by selling unused items
- ③ help students get dictionaries without paying
- ④ help students keep the classroom neat and tidy
答えと解き方を見る
正解:①
- ① コメントで「何を直すか」を知る
「要点と合っていない」=全体のまとめを作れ、という問題。 - ② 段落に一言ラベル
第1〜2段落=「ゴミを減らす」。第3段落=「仲良くなれる」。要点はこの2つ。 - ③ 2つのラベルの言い換えを探す
捨てる物を減らす → cut down on waste。話したことのない人と話す → get to know each other。両方そろうのは①だけ。 - ④ ひっかけを消す
棚の物はタダ。売る話はない。辞書は1人だけのエピソード。
「捨てずに、シェアしよう」 毎年度末、多くの生徒がいらなくなったノートやペンや本を捨てている。私たちのクラスはもったいないと考え、この4月、教室の後ろに「シェア棚」を作った。ルールは簡単。使わない物があれば棚に置く。必要な物があればタダで持っていく。6か月で150個以上の物が新しい持ち主のもとへ。買おうと思っていた辞書を手に入れた生徒もいた。棚はクラスを別の面でも変えた。あまり話したことのないクラスメートと話し始めたのだ。「このマンガ置いたの誰?大好き!」といった質問から、新しい友情がよく生まれた。まとめると、シェア棚は小さなアイデアだが[教室の見た目をよくできる]。あなたの教室でも始めてみては? 先生のコメント(1):下線部があなたの要点と合っていない。書き直そう。全体:いいアイデア!職員室にもほしいな。 設問:コメント(1)に従って下線部と置き換えるのに最もよい語句は?①ゴミを減らし、クラスメートが知り合うのを助ける ②使わない物を売って生徒がお金を稼ぐのを助ける ③生徒がお金を払わずに辞書を手に入れるのを助ける ④生徒が教室をきれいに保つのを助ける
第4問のコツ・テクニック
代名詞・the に矢印
挿入文の this / these / they / the+名詞 が指すものが直前にある位置だけが候補。指す相手がなければ即×。
接続語で位置が決まる
However→直前と逆、For example→直前は抽象、As a result→直前は原因、Also→同じ種類の追加。
サンドイッチ読み
候補の前の1文+挿入文+後の1文を通す。後の文の主語や指示語が浮いたら、その位置は×。
コメントが答えの設計図
「具体的に」→数字・例の文、「理由を」→because の文、「まとめを」→最終段落。指摘の語から入れる文の種類を決める。
段落に役割ラベル
各段落に「目的」「方法」「結果」とラベルを振ると、その段落に合わない文が一瞬で分かる。
語句は論理で選ぶ
どの語も意味が通るときは、前後が逆接か因果か追加かで切る。雰囲気の良さで選ばない。
目的・手順の設問
2026年は文章の目的や手順の説明を問う設問も出た。段落ラベルを並べれば手順の順番がそのまま出る。
超絶テク(目から鱗)
Such は例が2つ以上
Such activities / These efforts で始まる文は、前に具体例が2つ以上並んだ直後に入る。例が1つしかない位置は✕。
👀 複数形の指す語は、前の例をまとめる役。例の数を数えるだけで位置が決まる。
小見出しを言い換える
段落に小見出しがあれば、選ぶ語句はその言い換えになりやすい。見出しの語に線を引き、同じ意味の選択肢を探す。
👀 小見出しには段落の要点が書いてある。本文を全部読む前に候補が絞れる。
問いかけの直後に答え
下書きに Have you ever ~? / Why is this important? があれば、直後に答えの文が入る。挿入文が答えの形なら第一候補。
👀 書き手の問いかけは「次に答えます」の予告。位置がほぼ決まる。
4択を2対2に割る
語句の4択を「プラスの意味2つ/マイナス2つ」のように2組に分ける。前後の文の向きで組を決め、残り2つから選ぶ。
👀 4つを一度に比べると迷う。2択を2回にすれば判断が単純になる。
we と you で分ける
we の文は「自分たちがしたこと」、you の文は「読み手へのお願い」。挿入文の主語が you なら、お願いの段落へ入れる。
👀 主語1語で入る段落がわかる。報告の段落にお願いは入らない。
段落の端から試す
挿入の候補に段落の最初・最後があれば先に試す。最初なら話題を示す文、最後ならまとめか次へつなぐ文が入る。
👀 段落の端に入る文は形が決まっている。真ん中の位置より判定が速い。
例で確認
Our club collected 300 plastic bottles last month. [ A ] The company will turn them into new school bags. [ B ] / Sentence to insert: We then sent them to a recycling company.
私たちの部は先月ペットボトルを300本集めた。[A]その会社はそれらを新しい通学かばんに作り変える予定だ。[B]/挿入文:その後、私たちはそれらをリサイクル会社に送った。
The company の the は「既に出た会社」を指すので、直前に a recycling company が必要=A。then も「集めた後」を示している。
第4問のひっかけ(✕選択肢の作られ方)
話題が合うだけの位置
内容は同じ話題でも、指示語がつながらない位置は×。フック(this / the / 接続語)で判定する。
挿入後に次の文が浮く
入れた文の直後の文が、前とのつながりを失っていないか。後ろ側のチェックを忘れない。
逆接と順接の取り違え
However と Therefore はどちらも自然に見える。直前の文と同じ向きか逆向きかで決める。
1段落に2つの話題
結果の段落に方法の文を入れると段落の統一が崩れる。役割ラベルと合っているか確認。
✕選択肢の正体3型
口調のずれ
本文:Dear parents, we would love you to join us at our school festival this Saturday.
✕選択肢:Parents must come to the school festival.
保護者へのお誘いに must は強すぎる。読み手と目的に合う、やわらかい言い方が正解。
くり返しの文
本文:The beach clean-up will take place this Saturday, from 9 a.m. to noon.
✕選択肢:The clean-up will be held on Saturday morning.
日時はもう書いてある。同じ情報をくり返す文は、どの位置に入れても役に立たず✕。
予告と報告の混同
本文:Next month, our club will hold a used-book sale in the library. Please bring any books you no longer read.
✕選択肢:Thank you to everyone who brought books to the sale.
まだ始まっていない行事の案内。お礼は終わった後の言葉で、時がずれている。
第4問の出題パターン別の解き方
| パターン | 出た年 | 見る所 | 解き方 | ひっかけ |
|---|---|---|---|---|
| エッセイの推敲:つなぎの言葉を足す | 2025本・2025追 | 空所の前の文と後ろの文の関係(逆・追加・結果) | 前後を「でも」「さらに」「だから」のどれでつなぐと自然か日本語で考える。そのあとで英語の選択肢を見る。 | 意味は近いが、前後の関係が逆になるつなぎの言葉 |
| 文を足す場所を選ぶ(<A>〜<D>) | 2026本 | 足す文の中の this/they などの指す語と、先生のコメント | 足す文を先に読み、指す語の中身を探す。その中身の直後の< >が答え。コメントの指示にも合うか確かめる。 | 話題は合うが、指す語の中身がまだ出ていない位置 |
| 下線部を言い換える(語句・文) | 2025本・2025追・2026本・2026追 | 先生のコメントの注文(具体的に・短く・つながりを) | コメントの注文を1語で書く(具体・理由など)。4つの選択肢のうち、その注文に合い、段落の話題からずれない1つを選ぶ。 | 文としては正しいが、コメントの注文に合わない選択肢 |
| 文を後ろに足す・最後に要点を足す | 2025追・2026本・2026追 | 足す位置の直前の文と、段落の最初の文 | 段落の最初の文が話題。足す文はその話題の具体例か理由になる。話題からずれた選択肢を先に消す。 | 段落の話題とは別の、新しい話を始める文 |
| タイトルを選ぶ・ニュースレターの推敲 | 2025追・2026本 | タイトルへのコメントと、各段落の最初の文 | 各段落の最初の文を並べて共通の話題を1つ決める。範囲が広すぎず、せますぎないタイトルを選ぶ。 | 1つの段落の話だけを表したタイトル |
| (旧形式で近いもの)賛否・提案の意見記事 | 2021本・2022追 | 書き手の主張の文と、その理由の文 | 主張と理由を1本の線でつなぐ。推敲の設問でも「主張と理由がつながるか」で選択肢を見る練習になる。 | 書き手の主張と反対側の理由を混ぜた選択肢 |
得点帯別:第4問で点が伸びない原因と対策
| 今の得点 | つまずき | やること |
|---|---|---|
| 〜5割 | 推敲を文法問題だと思い、正しそうな英語を探して時間を使う。 | 最初に「誰に・何のため」を1行書く。選択肢は正しさではなく、その1行に合うかで選ぼう。 |
| 6〜7割 | 文を入れる位置で、話題が合うだけの場所を選んでしまう。 | 挿入文の頭3語に□。Another / Such / These の相手が直前にある位置だけを候補にする。 |
| 8割 | まとめや目的の設問で、一部の段落だけの選択肢を選んでしまう。 | 段落の名づけを全部つなげて1文にしてから選ぶ。2つ以上の段落の中身が入った選択肢だけ残す。 |
| 9割→満点 | 解けるけれど8分を超え、第5問以降の時間に響いている。 | コメントを先に種類分けし、挿入・語句・まとめの順に解く。1問2分で決まらなければ仮マーク。 |
第4問の練習メニュー
頭3語しぼり(1日5分)
過去問・問題集の文挿入を1題。挿入文の最初の3語だけで候補を2つに絞り、そのあと全部読んで解く。正解が2つに入っていれば合格。
誰に・何のため1行(1日3分)
英語の案内文や記事を1つ読み、「誰に・何のため」を日本語15字で書く。解説の要旨と比べ、読み手と目的が合えば○。
自分の英作文を直す(週2回10分)
自分の英作文5文に「例を足して」などのコメントを1つつけて直す。直した文を模範解答と比べる。直す側を体験すると、コメントが何を求めているかがわかる。
試験10分前に読む3行
- 選択肢は「誰に・何のため」に合うかで選ぶ
- 挿入文は頭3語で相手を探す
- 開始22分で第5問に入れたらOK
よくある質問
推敲の問題は、文法のまちがいを探せば正解が見つかる?
✕(まちがい)。選択肢はどれも正しい英語のことが多い。決め手は「この段落の目的に合うか」。段落の役割を一言で書いてから選ぼう。
ニュースレターの読み手が誰かは、答えには関係ない?
✕(まちがい)。読み手が保護者か1年生かで、合う言葉が変わる。冒頭の To ~ や見出しで読み手を確かめ、その人に伝わる選択肢を選ぼう。
空所に入る語の意味は、同じ段落の別の文にヒントがあることが多い?
○(正しい)。空所の中身は、同じ段落のどこかで別の言い方をされていることが多い。空所の前後だけでなく、段落の最後の文まで見よう。