LISTENING 第6問B
共通テスト英語リスニング 第6問Bの解き方とコツ
数え終わったら足し算。○×△の合計が人数と合うか確かめよう。第6問Bは8点・2マーク。英語は1回読まれる。解く手順、例題、テクニック、ひっかけ、点数別の対策をまとめた。
書いた人:原田高志(高校の英語教師・原田英語)/ 更新:/ 2021〜2026年度の本試験・追試験(R・L 24回分)を数えて作成
第6問Bはどんな問題?(配点・時間・形式)
3人以上の議論を1回聞き、あるテーマに賛成(または反対)の人が何人いるか、ある人の意見を支える図表はどれかを選ぶ。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 形式 | 複数人(3人以上)の議論 → 立場の人数・根拠の図表 |
| 配点 | 8点(2マーク) |
| 読まれる回数 | 1回 |
| 難しさ | ★★★★★ |
過去の出題(新形式)
| 年度 | テーマ | 語数 |
|---|---|---|
| 2025本 | 鳥にえさをやるべきか | 209語 |
| 2025追 | スマホの使い方 | 209語 |
| 2026本 | イヤホンの音量 | 209語 |
| 2026追 | 共同のウェブサイトを閉じるか | 212語 |
設問のパターン
| 設問の型 | 回数 | 例 |
|---|---|---|
| 会話の最後の時点で〜な人は何人/だれか | 4 | 会話が終わった時点で…(人数3回・だれか1回) |
| ある人の意見の根拠になる図表 | 4 | 会話を踏まえて、〜の発言の根拠となる図表(4つから1つ) |
毎回同じところ:2問・各4点。3人の意見の変化を追う。
毎回変わるところ:問36が人数を聞くか、だれかを聞くか(2026追は「だれか」)。
2027年の予想:3人の議論が続く見込み。途中で意見を変える人が出る前提で聞こう。
第6問Bの解き方(手順)
- 放送前:話者名の表を作り、図表の違いを確認
- 議論中:発言ごとに名前の横に○×
- 意見が変わった人は矢印で上書き
- 議論後:最終的な○の数を数え、図表問題は指定の人の理由に合う図を選ぶ
- マーク:2問を即マーク
第6問Bの解き方:名前・記号・理由の3点セットで聞く
第6問Bは3人以上の議論で2問。全員は記号だけ、図表の人だけ理由まで、と書く量を分ける。
- 名前を縦に書く
状況説明の名前を縦に書く。図表の問題で指定された人の名前に二重丸。 - 図に言えることを
図の4択の下に、その図で言えることを1語で書く(費用↑・睡眠↓・差なし)。 - 呼ばれた直後の声
What do you think, Mei? の直後の声がその人。声と名前をここでつなぐ。
例:M: "What do you think, Mei?" W: "Honestly, I'm not so sure about that." → 直後の声が Mei。not so sure about that で× - 記号だけ付ける
発言ごとに名前の横に○×△。気が変わったら矢印で上書き。二重丸の人だけ理由を1語。 - 足して人数確認
議論の後、○×△を数えて、合計が話者の人数と合うか確かめる。足りなければ記号のない人を見直す。 - 2問塗って確認
即2つマーク。最後の大問なので、塗り忘れと番号のズレがないかだけ確かめる。
放送中の動き方
| 時間 | やること |
|---|---|
| 状況説明の間 | 名前を縦に書き、図の人に二重丸。問いが賛成か反対かに丸。 |
| 同じ間に | 図の4択に、その図で言えることを1語ずつ書く。 |
| 議論の前半 | 呼ばれた直後の声で名前と声をつなぎ、○×△を付ける。 |
| 議論の後半 | 気が変わったら矢印で上書き。二重丸の人は理由を1語。 |
| 議論の後 | 足して人数チェック→2つマーク→塗り忘れを確認。 |
第6問Bの例題(書き下ろし)で解き方を確認
3〜4人の話し合いを1回聞く。賛成(または反対)の人数と、ある人の意見を支える図を選ぶ。
実演:始業を30分遅くする?
Takumi、Lisa、Ryan、Mei の4人が、学校の始業時刻を8:30から9:00に遅らせる案について話している。
メモ欄(自分で作る)
| Name | For / Against / Not decided |
|---|---|
| Takumi | |
| Lisa | |
| Ryan | |
| Mei |
放送文(書き下ろし)
M: Our school might start classes at nine instead of eight thirty next year. What do you think, Lisa?
W: I'm all for it. I live far from school, so I'd finally get enough sleep. How about you, Ryan?
M: Not me. School would end later, and I'd have less time for my part-time job. What's your opinion, Mei?
W: Hmm, I haven't decided yet. Lisa, is thirty minutes really going to make a difference?
W: I think so, Mei. Students who get more sleep usually get better grades.
M: I see your point, Lisa, but I agree with Ryan. Club practice would finish later, too. In winter, it would already be dark when we got home.
M: Right, Takumi. And the trains are more crowded after five.
W: That's true, Ryan. But I've made up my mind. I always feel sleepy in first period, so thirty more minutes of sleep would really help me focus. I'm for it.
M: Well, I'm still against it. Let's see what the teachers decide.
After the discussion, how many of the four students are for starting school later?
- ① 1 person
- ② 2 people
- ③ 3 people
- ④ 4 people
答えと解き方を見る
正解:②
- ① 放送の前:名前の表と質問
名前を4つ縦に書く。聞かれているのは「賛成の人数」。 - ② 1周目の立場
Lisa は○、Ryan は×、Mei は「まだ決めてない」で△。 - ③ 「わかるけど」は反対
Takumi の I see your point は礼儀。but の後の「Ryan に賛成」=反対。 - ④ △が○に変わる
Mei が「決めた。賛成」。最後の立場で数えると○は Lisa と Mei。 - ⑤ ひっかけを消す
途中の△や、but の前の言葉で数えるとズレる。
Takumi:来年、始業が8:30から9:00になるかも。Lisa はどう思う?/Lisa:大賛成。家が遠いから、やっと十分寝られる。Ryan は?/Ryan:僕は反対。下校が遅くなって、バイトの時間が減る。Mei の意見は?/Mei:うーん、まだ決めてない。Lisa、30分で本当に変わる?/Lisa:変わると思う。よく寝る生徒は成績も良いことが多いの。/Takumi:言いたいことはわかるけど、僕は Ryan に賛成。部活も遅く終わる。冬は帰る頃にはもう暗いよ。/Ryan:そうだね、Takumi。それに5時過ぎは電車が混む。/Mei:それは確かにね、Ryan。でも私は決めた。1時間目はいつも眠いから、30分多く寝れば集中できる。賛成。/Takumi:うーん、僕はやっぱり反対。先生たちがどう決めるか見てみよう。
第6問Bのコツ・テクニック
名前の頭文字で表を作る
状況説明に出る名前を頭文字で縦に並べる。声と名前を結びつけるため、最初の呼びかけ(Hi, Emma.など)を聞き逃さない。
数えるのは最終的な立場
途中で意見を変えた人は、最後の立場で数える。I was against it at first, but... は賛成に変わった合図。
条件つき賛成は△で保留
If..., I'd support it. は△にしておき、その後の発言で○か×か確定させる。最後まで△なら問いの言い方で判断。
反対の型を覚える
I'm not so sure about that. / I have doubts. / I don't think that's a good idea. / I'm against it. は全部×。
図表は理由とセットで選ぶ
その人の意見の理由(例:費用が上がる)を1語でメモし、その理由を直接示す図を選ぶ。テーマに関係するだけの図はダミー。
Me too / So do I は直前の人と同じ
短いあいづちで立場を示す人がいる。I agree with Ken. と言えば Ken と同じ記号を付ける。
超絶テク(目から鱗)
呼ばれた直後の声
What about you, Ken?・Mei, what do you think? の直後の声がその人。聞こえたら名前を指で押さえてから記号を付ける。
👀 名乗らなくても、呼ばれた次の声が本人。声と名前はここでつながる。
足して人数チェック
議論の後、○×△の数を足して話者の人数と比べる。足りなければ記号のない人がいる。その人の最後の発言を思い出す。
👀 数え漏れは足し算で一発で分かる。3秒でできる確認。
理由は1人だけ
図表の問題で指定された人の名前に二重丸。その人だけ理由を1語で書き、ほかの人は記号だけ付ける。
👀 全員の理由を書くと追いつかない。書く量を減らせば、聞くことに集中できる。
図の下に言えることを書く
先読みで、図の4択の下に「その図で言えること」を1語で書く(費用↑・睡眠↓・差なし)。理由を聞いたら、同じことが言える図を選ぶ。
👀 図を「言えること」に直しておけば、理由と一瞬で結べる。
not sure と not so sure の違い
I'm not sure. は迷い中で△。not so sure about that はやんわり反対で×。so と about that の有無を聞き分ける。
👀 ほぼ同じ言葉なのに記号が変わる。ここで1人ずれる。
話の中身で誰の声か決める
声が似ていて分からない時は、話の中身で名前をつなぐ(費用を気にする人=Ken)。同じ心配を言う声は同じ人と考える。
👀 声は似ていても、1人1人の心配ごとは違う。話の中身で、誰の発言かを見分けられる。
例で確認
A: I'm for the four-day school week. B: I see your point, but I'm worried about students who rely on school lunches. C: Honestly, I was against it at first, but after hearing Amy, I think it's worth trying.
A:週4日制に賛成。B:言いたいことは分かるけど、給食に頼っている生徒が心配。C:正直、最初は反対だったけど、エイミーの話を聞いて試す価値はあると思う。
賛成は A と C の2人。B は I see your point と言っても but の後が本音で反対。C は最初×→最後○に上書き。
第6問Bのひっかけ(✕選択肢の作られ方)
途中の立場で数える
議論の前半で反対だった人が最後に賛成に変わる。前半のメモのまま数えると1人ずれる。
テーマは合っているが理由がずれた図
図表の選択肢は全部テーマに関係している。指定された人の理由そのものを示す図だけが正解。
賛成の人数と反対の人数の取り違え
問いが「賛成は何人」か「反対は何人」かを放送前に丸で囲む。数えた後にもう一度問いを見る。
✕選択肢の正体3型
司会の質問
本文:Emma: So, Ken, you're in favor of the idea? / Ken: Yes, completely.(問い:賛成は何人?)
✕選択肢:Two
エマは確認の質問をしただけ。ここで賛成に数えるのはケンだけ。
家族の意見
本文:Aya: My parents think it's a great idea. Personally, though, I'm against it.(問い:賛成は何人?)
✕選択肢:Three
賛成なのはアヤの両親。アヤ本人は反対なので数えない。
向きが逆の図
本文:Mei: Starting school earlier would cut our sleep, and less sleep hurts our grades.(問い:メイの意見を支える図は?)
✕選択肢:[図] 早く登校する生徒ほど成績が高いことを示すグラフ
その図は早い始業に賛成する側の根拠。メイの理由は睡眠不足。
第6問Bの出題パターン別の解き方
| パターン | 出た年 | 見る所 | 解き方 | ひっかけ |
|---|---|---|---|---|
| 3人の会話→人数を答える | 2025本・2025追・2026本 | 問いの「〜と思っている人は何人」と、3人の名前 | 名前の横に○×を書く。会話が終わった時点で決めるので、考えを変えた人は書き直す。 | 途中で考えを変えた人を最初のまま数えた人数 |
| 3人の会話→その人を選ぶ | 2026追 | 問いの「〜したい人」と、4つの選択肢(人名) | 1人ずつ最後の発言で判断する。I've changed my mind などの言い直しに注意。 | 最初の発言だけで決めた人 |
| 根拠となる図表・発言と合う図表 | 2025本・2025追・2026本・2026追 | 4つの図表のタイトルと、問いの人名 | その人の理由を1語メモし、同じ話題の図表を選ぶ。数字が多いだけの図表には飛びつかない。 | 会話の話題には近いが、その人の理由とは別の図表 |
| 4人の会話→人数を答える | 2021第2日程・2022本・2022追・2023追 | 4人の名前と、賛成・反対のメモ欄 | 4人の名前を冊子に縦に書き、発言ごとに○×。最後の発言で上書きする。 | 賛成に近い意見を賛成として数えた人数 |
| 4人の会話→決めた人を選ぶ | 2023本・2024本・2024追 | 問いの「決めた人」と、選択肢の人名 | 迷っている人は×、はっきり決めた人だけ○。So I'll / I've decided の文を待つ。 | まだ迷っている人を選んだ選択肢 |
得点帯別:第6問Bで点が伸びない原因と対策
| 今の得点 | つまずき | やること |
|---|---|---|
| 〜5割 | 声だけでは誰か分からず、記号を付ける名前を間違えて人数が合わなくなる。 | 名前が呼ばれた直後の声をその人と決める。声で分からない時は、話の中身(費用の人・安全の人)で名前をつなぐ。 |
| 6〜7割 | not so sure about that や条件つきの賛成など、あいまいな言い方で記号がぶれる。 | 迷ったら△で置いておき、最後の発言で○か×に直す。not so sure about that は×、と決めて覚える。 |
| 8割 | 人数は合っても、図表の問題で指定された人の理由がメモに残っていない。 | 放送前に指定の人に二重丸。その人だけ理由を1語で書く。図の4択には言えることを先に書いておく。 |
| 9割→満点 | 司会の質問や家族の意見の紹介を、その人の立場として数えて1人ずれる。 | 質問と紹介(My parents think)は数えない。「I+意見」の文だけで記号を付ける、とルールを決めておく。 |
第6問Bの練習メニュー
名前と声つなぎ(1日10分)
過去問の第6問Bを、名前の表だけ見て聞く。声が変わるたびに名前を指で押さえる。スクリプトで話者の順を確かめ、押さえ間違えた所に印をつける。
あいまいな言い方を○×△にする練習(1日5分)
not sure・not so sure about that・all for it を使った文を作り、読み上げ機能で聞いて○×△を3秒で書く。20文全問正解が目標。
図の1語まとめ(1日5分)
模試や過去問の図表の4択だけを見て、言えることを1語ずつ書く(30秒)。解説の図の説明と比べ、読み違いがないか確かめる。
試験10分前に読む3行
- 呼ばれた直後の声がその人
- 最後の立場で数え、足して人数確認
- 図は指定の人の理由と同じ向き
よくある質問
not sure と not so sure about that は同じだ?
✕(まちがい)。I'm not sure. は迷い中で△。I'm not so sure about that. はやんわりした反対で×。so と about that が付くかで記号を変えよう。
司会役が So you agree? と聞いただけなら、司会役は賛成に数えない?
○(正しい)。確認の質問をしただけで、自分の立場は言っていない。その人が「I think〜」と自分の意見を言うまで、表には何も書かない。
図表の問題に備えて、全員の理由をメモしておくべきだ?
✕(まちがい)。図表で問われるのは指定された1人の理由。放送前にその名前に丸をつけ、その人だけ理由を1語メモ。ほかの人は記号だけで十分。