中学校の大きな変化
変わらないこと
3つの力の柱で育てる
知識・技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力・人間性等という3つの柱で力を育てる考え方は続きます。次期は、その示し方を、力のつながりが見えるように整理し直す方向です。 P7P13P16
主体的・対話的で深い学び
「主体的・対話的で深い学び」を目指す授業改善は、これからも中心です。次期は、とくに「深い学び」の姿を先生がつかみやすくし、どの学校でも実際に行えるようにすることを目指しています。 P7
1年間の授業時間の合計
1年間の授業時間の合計(標準総授業時数)は、いまより増やさない前提です。「情報・技術科」に必要な時間は、3年生以上の教科のうち、いま35コマ以下のものを除いた教科から、同じ割合で少しずつ(3〜4%程度)減らして生み出す考え方です。 P78P79
教える内容は全部扱う
調整授業時数制度で時間を減らす場合も、学習指導要領に示す内容はすべて扱うことが前提です。内容を省くための仕組みではなく、時間の使い方を工夫するための仕組みとされています。 P31
先生の毎日はどう変わりそう?
授業では、単元を通してどんな理解や力にたどり着くかから計画を立てる形が求められる方向です。評価では、ペーパーテストだけでなく論述や発表なども使い、態度のABCは所見と「◯」に変わる案です。時間割は、授業時数の調整や週28コマ化で、学び直しや研修の時間を作れる案です。ICTは、1人1台端末などが常に使える前提で考えます。どれも告示前の方向性です。
全教科10秒早見表(中学校)
| 教科等 | 中学校で変わること(10秒) |
|---|---|
| 国語 | 3領域を「話や文章の機能」でつなぐ。知識は「運用しながら」「教養として」深める2面に 話す・書く・読むを「話や文章の機能」でつなぐ教科へ |
| 社会 | 3分野をつなぐ分野横断の単元A・Bを設け、Cをまとめ単元に位置付け直す。地域調査は単元Bで 覚える社会から、問いと確かな情報で探究する社会へ |
| 数学 | 数学の全体像や社会とのつながりを学ぶ「数学ガイダンス(仮称)」を新設する案。証明も充実 小中高を6つの分野でつなぎ、証明と批判的思考を育てる |
| 理科 | 「科学とは何か」や研究倫理を学ぶ「科学ガイダンス(仮称)」を新設する案 小中高を4分野でつなぎ、デマに流されない科学の目を育てる |
| 音楽・美術 | 美術は発想から工夫して表すまでを「思考・判断・表現」に。鑑賞にも「技能」を示す 思いをもつことから表すまでを、一続きの学びに |
| 家庭 | 技術・家庭科から「家庭科」が独立した教科に。金銭管理と消費者の権利を新B領域で統合 領域を5つに再編し、中学校では独立した教科に |
| 情報・技術科(仮称) | 技術分野を新教科「情報・技術科(仮称)」に。1・2年は最大70、3年は最大35コマ程度 小は総合に「情報の領域」、中は新教科、高は情報科を充実 |
| 保健体育 | 「体育理論」を「スポーツ理論」に改称。公正・協力などは「運動との関わり方」として学ぶ 身に付けたい「動き」と、運動の多様な楽しみ方を軸に |
| 外国語(英語) | 文法事項は使用頻度の高いものに絞る。「社会的な話題」は「身近な社会的な話題」に AI時代も人と伝え合う力を、段階を追って育てる英語へ |
| 特別の教科 道徳 | 複数時間での扱いと「深める教材」(13程度が目安)。教師が交代で学級を回る授業も可 1つの教材を複数時間で扱い、じっくり考え議論する道徳へ |
| 総合的な学習の時間 | 名称が「総合的な探究の時間」に。修学旅行・職場体験は探究として成り立つ部分だけ代替可 小中も「総合的な探究の時間」へ。一人一人の探究を深める方向 |
| 特別活動 | 生徒会(小は児童会)が校則など学校運営に意見を出す活動に。評価は個人内評価へ 子供が学級・学校をよりよく創る「社会創造」の活動へ |
いつから?(改訂スケジュール)
| 年度 | 2026 | 2027 | 2028 | 2029 | 2030 | 2031 | 2032 | 2033 | 2034 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 幼稚園等 | 審議・答申 | 周知 | 全面実施 | ||||||
| 小学校 | 審議・答申・告示 | 周知 | 先行実施 | 先行実施 | 全面実施 | ||||
| 小学校の教科書 | 著作・編集 | 検定 | 採択・供給 | 使用開始 | |||||
| 中学校 | 審議・答申・告示 | 周知 | 先行実施 | 先行実施 | 先行実施 | 全面実施 | |||
| 中学校の教科書 | 著作・編集 | 検定 | 採択・供給 | 使用開始 | |||||
| 高等学校 | 審議・答申 | 告示(年度末) | 周知 | 先行実施 | 先行実施 | 先行実施 | 入学生から | 2年生まで | 全学年 |
| 高校の教科書 | 著作・編集 | 検定 | 採択・供給 | 使用開始(学年ごと) |
文部科学省「学習指導要領等の改訂に関するスケジュール(イメージ)」(令和8年10月5日 第136回教育課程部会 参考資料7。「今後変更の可能性がありうる」と注記)より。
よくある質問
審議まとめでも、技術科の免許を持つ先生の不足は課題とされています。そのため、全国規模の免許法認定講習や、すべての担当の先生への研修を行う方向です。中学校向けの研修コンテンツは、2028年度末(令和10年度末)までに国が作って提供するとされています。 P72P75P261
「◯」は思考・判断・表現の評価と一緒に考えられ、評定に影響し得るとされています。たとえば知識・技能がA、思考・判断・表現がBなら、評定は4か5が想定されます。そこに◯があれば、5と判断されることもあり得ます。ただし、自動的に上がるわけではありません。 P66P67
個別の知識を単純に問う出題を改め、深い理解や思考力を問う出題を充実させる方向です。また、学力検査を行わない選抜や、調査書を使わない選抜も必要に応じてできると分かるよう、規定の在り方を検討するとされています。 P86
義務ではありません。ただ、「年間35週以上」という書き方が週29コマの習慣を生んでいるとして、年間40週を標準とする書き方に改める方向です。40週で計画すれば、週28コマにしやすくなります。研究・研修1コマを含む週の形も例として示されています。 P36P39P55
全教科の先生の準備チェックリスト
- 学年は「◯学年相当」の示し方になり、「上の学年の内容は扱ってはいけない」「習っていない漢字は使ってはいけない」といった運用は見直しの方向。相当学年外で扱う際の留意点は総則に書かれる。 P18












