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原田英語の時事英語コラム

unrest の正体、「休めない」街のざわつき

2026年10月24日の英字新聞・海外ニュースから·unrest

今朝はフランスの抗議をめぐる見出しに、unrest、riots、protests、clashes と、騒ぎを表す英語がいくつも並びました。今日は出来事の中身には立ち入らず、この4つの語がどれくらいの強さの、どんな場面を描いているのかを整理します。

今日の見出しから

同じ国の同じ時期の話でも、見出しごとに選ばれた語が違います。どの語も「騒ぎ」ですが、カメラの寄り方がそれぞれ違うのです。

「騒ぎ」を表す英語が出た見出し

なぜこの語なのか

unrest は un(〜でない)と rest(休み、落ち着き)の組み合わせで、「落ち着いていない状態」を表します。誰かひとりの行動ではなく、社会全体がざわざわして静まらない空気をまるごと指すのが特徴です。

そのため、抗議・衝突・略奪などがまとめて起きているときや、これから起きそうなときに便利です。Euronews の見出しのように possible unrest と言えば、「まだ起きていないけれど、騒ぎになるかもしれない」という緊張感まで伝えられます。

押さえどころ

unrest は数えられない名詞です。an unrest や unrests とは言わず、social unrest(社会不安)、civil unrest(市民の騒乱)のように形容詞をつけて使います。

使い分け

語語感使う場面
protest意見を示す抗議(それ自体は平和的なものも多い)デモ・集会・座り込みなど。数えられる名詞で protests と複数にもなる
unrest社会全体のざわつき、静まらない空気抗議や衝突が広がっている状態をまとめて伝える。数えられない
clashぶつかり合いデモ隊と警察など、二つの側が衝突した場面。議員どうしの激しい言い合いにも使う
riot暴動(暴力や破壊をともなう)店が壊される・火がつけられるなど、秩序が崩れた場面。いちばん強い語

見出しはこう読む

  1. 1
    国名を形容詞のように置く

    France unrest は「フランスの騒乱」。見出しでは French unrest や unrest in France の代わりに、国名をそのまま前に置く短い形がよく使われます。

  2. 2
    過去分詞だけで受け身

    shops barricaded は shops are barricaded の are を省いた形で、「店がふさがれている」と読みます。

  3. 3
    as は「〜するなかで」

    as protests loom は「抗議が迫るなかで」。見出しの後半で、背景となる状況を添える形です。

  4. 4
    would ... if で条件

    would cancel ... if unsafe は「安全でなければ中止する」。if のあとの it is が省かれ、まだ決まっていない仮の話だと示しています。

使ってみる

「騒ぎ」を表す例文

  • The students held a peaceful protest in front of the city hall.

    学生たちは市役所の前で平和的な抗議をした。

  • The unrest made many tourists change their travel plans.

    騒乱のせいで、多くの旅行者が旅の予定を変えた。

  • Police and protesters clashed near the station last night.

    昨夜、駅の近くで警察とデモ隊が衝突した。

  • Several shops were damaged during the riots.

    暴動のあいだに、いくつかの店が壊された。

  • Rising food prices can cause social unrest in many countries.

    食料品の値上がりは、多くの国で社会不安を引き起こしうる。

  • The two teams' fans clashed online after the match.

    試合のあと、両チームのファンがネット上で言い争った。

今日の関連語

今日の1問

Q1Which word best describes a general situation in which a society is not calm, with protests and clashes spreading?

今日の一言

protest は「声」、clash は「ぶつかり」、riot は「破壊」、unrest は「空気」。どの語を選んだかで、記者がどこにカメラを向けたのかが見えてきます。

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