WHY NOW
いま話題になっている理由
ロシアの治安機関、連邦保安局(FSB)が10月13日(現地時間)、日本の新聞社の記者をスパイの疑いで拘束したと発表した。日本政府は、ロシア側に情報の提供と公正な扱いを求めている。英字ニュースの見出しには on spying charges、on suspicion of spying、alleged espionage と、似た言い方が並んだ。どれも「疑い」を伝える表現で、少しずつ意味の強さが違う。
charges は「罪に問われている」
charge は「(罪を)問う、とがめる」という意味で、名詞の charges は「容疑、罪状」。on spying charges は「スパイの容疑で」という意味になる。見出しではふつう複数形の charges の形で出る。be charged with espionage(スパイ罪で起訴される・罪に問われる)の形でも出る。
疑いの強さは言い方で変わる
on suspicion of spying は「スパイの疑いで」で、まだ正式に罪に問われる前の段階でも使える。on allegations of spying や for alleged espionage は「スパイをしたとされて」で、誰かがそう主張しているという意味。どれも「スパイをした」と決まったわけではない。同じ出来事でも、媒体によって選ぶ言い方が分かれる。
spying と espionage
spying は動詞 spy(こっそり探る)からできた、やさしく短い言い方。espionage はフランス語から来た、改まった言い方で、法律や公式の発表でよく使われる。見出しでは字数が少ない spying が好まれるが、意味はほぼ同じ。日本語の「スパイ容疑」は、英語ではこの2つのどちらでも表せる。
arrest と detain
見出しでは arrests(逮捕する)と detains(拘束する)が混ざった。detain は「身柄を押さえておく」という広い意味で、正式な逮捕の前後どちらにも使える。arrest は法的な手続きとしての逮捕。外国での拘束を伝えるニュースでは、両方の語が同じ出来事に使われることがある。