WHY NOW
いま話題になっている理由
アフリカ東部のエチオピアが隣国エリトリアにある大使館を閉め、エリトリアの外交官を国外に退去させると決めたのに対し、エリトリアは10月1日(現地時間)、エチオピアとの外交関係を断つと発表した。両国は2018年に国交を正常化していた。英字ニュースの見出しには sever ties(関係を断つ)と、同じ意味の cut ties、break ties が並んだ。
sever は「断ち切る」
sever は「(つながりを)断ち切る、切断する」というかための動詞で、発音は「セヴァー」。ties は「結びつき、関係」で、外交のニュースでは diplomatic ties(外交関係)の形でよく出る。sever diplomatic ties で「国交を断絶する」。名詞は severance で、severance pay(解雇手当、退職手当)の severance と同じ語だ。
cut・break でも同じ意味
今回の見出しでは、媒体によって動詞が分かれた。Eritrea severs diplomatic ties、Ethiopia and Eritrea cut diplomatic ties、break diplomatic ties はどれも「国交を断絶する」。見出しは短さが大事なので、cut や break が選ばれることも多い。名詞の形なら a break in ties、the severing of ties と書く。
断絶の前後に出る言い方
国交断絶の前には、外交官の追放(expel diplomats)や、受け入れを拒む persona non grata(好ましからざる人物)の宣告がよく出てくる。相手の措置に対抗して同じような措置をとることは tit-for-tat(しっぺ返し)と書かれ、今回も見出しに出た。反対に関係を戻すときは restore ties、normalize relations(国交を正常化する)を使う。
取り違えやすい点
sever ties は「外交関係を断つ」ことで、戦争を始めるという意味ではない。また、大使を呼び戻す recall an ambassador は、関係を断たずに抗議の意思を示すときにも使われる。どの段階の措置なのかを動詞で見分けると、外交の見出しを正確に読める。