Sisters and Brothers of America(スワミ・ヴィヴェーカーナンダ「アメリカの姉妹、兄弟たちよ」(シカゴ万国宗教会議))の挿絵

Sisters and Brothers of America

スワミ・ヴィヴェーカーナンダ「アメリカの姉妹、兄弟たちよ」(シカゴ万国宗教会議)

  • 📖 494 words
  • ⏱ 約4分
  • YL 5.0+
  • 英検1級・ネイティブ目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ1893年、シカゴ万国博覧会にあわせて、世界の宗教の代表が集まる初めての会議が開かれました。インドから来た無名の若い僧ヴィヴェーカーナンダが「アメリカの姉妹、兄弟たちよ」と呼びかけた瞬間、会場は数分間の拍手に包まれたと記録されています。彼は、すべての宗教を受け入れる寛容を語り、宗派争いと狂信の終わりを願いました。わずか数分の短い演説でしたが、彼はこれで一躍有名になりました。

スワミ・ヴィヴェーカーナンダ、シカゴ万国宗教会議の開会式での歓迎への答辞(1893年9月11日)。底本: ジョン・ヘンリー・バローズ編『万国宗教会議』第1巻(1893年)102ページ、Internet Archive の画像による(全文)。最初の呼びかけ「アメリカの姉妹、兄弟たちよ」は、バローズの本で演説の直前に記録されている言葉です。のちの『ヴィヴェーカーナンダ全集』の文とは少し違うところがあります。

キーワード(14語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • unspeakable言葉にできないほどの
  • cordial心からの
  • monks僧
  • toleration寛容
  • remnant残った人々
  • Zoroastrianゾロアスター教の
  • brethren兄弟たち(呼びかけ)
  • august威厳のある
  • vindication正しさの証明
  • the Gitaバガヴァッド・ギーター(ヒンドゥー教の聖典)
  • sectarianism宗派主義
  • bigotry偏狭な考え
  • fanaticism狂信
  • death knell弔いの鐘、終わりを告げる鐘

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

Sisters and Brothers of America,

アメリカの姉妹、兄弟たちよ。

It fills my heart with joy unspeakable to rise in response to the warm and cordial welcome which you have given us. I thank you in the name of the most ancient order of monks in the world; I thank you in the name of the mother of religions, and I thank you in the name of the millions and millions of Hindu people of all classes and sects.

みなさんが私たちを、温かく、心をこめて迎えてくださいました。そのお礼を申し上げるためにこうして立ち上がると、言葉にならないほどの喜びで胸がいっぱいになります。世界でもっとも古い僧の教団を代表して、お礼を申し上げます。あらゆる宗教の母である宗教を代表して、お礼を申し上げます。そして、あらゆる階層、あらゆる宗派の、何百万、何千万というヒンドゥーの人々を代表して、お礼を申し上げます。

My thanks, also, to some of the speakers on this platform who have told you that these men from far-off nations may well claim the honor of bearing to the different lands the idea of toleration. I am proud to belong to a religion which has taught the world both tolerance and universal acceptance. We believe not only in universal toleration, but we accept all religions to be true. I am proud to tell you that I belong to a religion into whose sacred language, the Sanskrit, the word exclusion is untranslatable. I am proud to belong to a nation which has sheltered the persecuted and the refugees of all religions and all nations of the earth. I am proud to tell you that we have gathered in our bosom the purest remnant of the Israelites, a remnant which came to southern India and took refuge with us in the very year in which their holy Temple was shattered to pieces by Roman tyranny. I am proud to belong to the religion which has sheltered and is still fostering the remnant of the grand Zoroastrian nation. I will quote to you, brethren, a few lines from a hymn which I remember to have repeated from my earliest boyhood, which is every day repeated by millions of human beings: "As the different streams having their sources in different places all mingle their water in the sea, so, O Lord, the different paths which men take through different tendencies, various though they appear, crooked or straight, all lead to thee."

この壇上で話された何人かの方々にも、お礼を申し上げます。その方々は、遠い国々から来たこれらの人々こそ、寛容という考えを世界の国々に伝えた名誉を担うにふさわしい、とみなさんに語ってくださいました。私は、寛容と、すべてを受け入れる心の両方を世界に教えてきた宗教の一員であることを誇りに思います。私たちは、すべての宗教を寛容に認めるだけではありません。すべての宗教を真実として受け入れるのです。私の宗教の聖なる言葉であるサンスクリット語には、「排除」という言葉を訳しようがありません。そのことを、誇りをもってお伝えします。私は、地上のあらゆる宗教、あらゆる国から、迫害された人々や難民を受け入れ、かくまってきた国の一員であることを誇りに思います。私たちは、イスラエルの民のもっとも純粋な生き残りの人々を、ふところに迎え入れてきました。この人々は、ローマの暴政によって聖なる神殿が粉々に打ち砕かれた、まさにその年に、南インドに来て私たちのもとに身を寄せたのです。そのことを、誇りをもってお伝えします。私は、偉大なゾロアスター教の民の生き残りの人々をかくまい、いまも守り育てている宗教の一員であることを誇りに思います。兄弟のみなさん、ある賛歌の数行を引用しましょう。私がごく幼いころから唱えてきたことを覚えている賛歌で、いまも毎日、何百万もの人々が唱えているものです。「さまざまな場所に源をもつさまざまな流れが、みな海でその水を一つにするように、主よ、人々がそれぞれの性分によって歩むさまざまな道は、どれほど違って見えようとも、曲がっていようとまっすぐであろうと、すべてあなたへと通じています。」

The present Convention, which is one of the most august assemblies ever held, is in itself a vindication, a declaration to the world of the wonderful doctrine preached in the Gita. "Whosoever comes to me, through whatsoever form I reach him, they are all struggling through paths that in the end always lead to me." Sectarianism, bigotry and its horrible descendant, fanaticism, have possessed long this beautiful earth. It has filled the earth with violence, drenched it often and often with human blood, destroyed civilization and sent whole nations to despair. Had it not been for this horrible demon, human society would be far more advanced than it is now. But its time has come, and I fervently hope that the bell that tolled this morning in honor of this Convention may be the death knell to all fanaticism, to all persecutions with the sword or the pen, and to all uncharitable feelings between persons wending their way to the same goal.

この会議は、これまでに開かれた中でもっとも尊い集まりの一つです。この会議そのものが、ギーターに説かれたすばらしい教えの正しさを証し、それを世界に宣言するものです。「誰であれ、どのような姿をとおしてであれ、私のもとに来る者には、私は手をさしのべる。人々はみな、それぞれの道を懸命に歩んでいるが、その道は最後には必ず私に通じているのだ。」宗派の争い、心の狭いかたくなさ、そしてその恐ろしい子孫である狂信が、長いあいだ、この美しい大地を支配してきました。狂信は大地を暴力で満たし、何度も何度も人間の血でひたし、文明を破壊し、国々をまるごと絶望に追いやってきました。この恐ろしい悪魔さえいなければ、人間の社会は、いまよりはるかに進んでいたことでしょう。しかし、その悪魔の時代は終わりました。今朝、この会議をたたえて鐘が鳴らされました。この鐘が、あらゆる狂信への、剣やペンによるあらゆる迫害への、そして同じ目的地に向かって歩む人々のあいだのあらゆる冷たい感情への、弔いの鐘となることを、私は心から願っています。

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アメリカの姉妹、兄弟たちよ。

みなさんが私たちを、温かく、心をこめて迎えてくださいました。そのお礼を申し上げるためにこうして立ち上がると、言葉にならないほどの喜びで胸がいっぱいになります。世界でもっとも古い僧の教団を代表して、お礼を申し上げます。あらゆる宗教の母である宗教を代表して、お礼を申し上げます。そして、あらゆる階層、あらゆる宗派の、何百万、何千万というヒンドゥーの人々を代表して、お礼を申し上げます。

この壇上で話された何人かの方々にも、お礼を申し上げます。その方々は、遠い国々から来たこれらの人々こそ、寛容という考えを世界の国々に伝えた名誉を担うにふさわしい、とみなさんに語ってくださいました。私は、寛容と、すべてを受け入れる心の両方を世界に教えてきた宗教の一員であることを誇りに思います。私たちは、すべての宗教を寛容に認めるだけではありません。すべての宗教を真実として受け入れるのです。私の宗教の聖なる言葉であるサンスクリット語には、「排除」という言葉を訳しようがありません。そのことを、誇りをもってお伝えします。私は、地上のあらゆる宗教、あらゆる国から、迫害された人々や難民を受け入れ、かくまってきた国の一員であることを誇りに思います。私たちは、イスラエルの民のもっとも純粋な生き残りの人々を、ふところに迎え入れてきました。この人々は、ローマの暴政によって聖なる神殿が粉々に打ち砕かれた、まさにその年に、南インドに来て私たちのもとに身を寄せたのです。そのことを、誇りをもってお伝えします。私は、偉大なゾロアスター教の民の生き残りの人々をかくまい、いまも守り育てている宗教の一員であることを誇りに思います。兄弟のみなさん、ある賛歌の数行を引用しましょう。私がごく幼いころから唱えてきたことを覚えている賛歌で、いまも毎日、何百万もの人々が唱えているものです。「さまざまな場所に源をもつさまざまな流れが、みな海でその水を一つにするように、主よ、人々がそれぞれの性分によって歩むさまざまな道は、どれほど違って見えようとも、曲がっていようとまっすぐであろうと、すべてあなたへと通じています。」

この会議は、これまでに開かれた中でもっとも尊い集まりの一つです。この会議そのものが、ギーターに説かれたすばらしい教えの正しさを証し、それを世界に宣言するものです。「誰であれ、どのような姿をとおしてであれ、私のもとに来る者には、私は手をさしのべる。人々はみな、それぞれの道を懸命に歩んでいるが、その道は最後には必ず私に通じているのだ。」宗派の争い、心の狭いかたくなさ、そしてその恐ろしい子孫である狂信が、長いあいだ、この美しい大地を支配してきました。狂信は大地を暴力で満たし、何度も何度も人間の血でひたし、文明を破壊し、国々をまるごと絶望に追いやってきました。この恐ろしい悪魔さえいなければ、人間の社会は、いまよりはるかに進んでいたことでしょう。しかし、その悪魔の時代は終わりました。今朝、この会議をたたえて鐘が鳴らされました。この鐘が、あらゆる狂信への、剣やペンによるあらゆる迫害への、そして同じ目的地に向かって歩む人々のあいだのあらゆる冷たい感情への、弔いの鐘となることを、私は心から願っています。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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We believe not only in universal toleration, but we accept all religions to be true.

私たちは、あらゆる宗教を許すだけでなく、すべての宗教を真実として受け入れるのです。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. In whose name does Vivekananda first thank the audience?

Q2. What does the hymn compare the different paths of people to?

Q3. What does he hope the bell that tolled that morning will be?

🎥 本物を見る・聞く 実際のスピーチ

🗣 朗読・Advaita AshramaChicago Addresses of Swami Vivekanandaラーマクリシュナ僧団の出版部アドワイタ・アシュラマによる「シカゴ講演集」の朗読。1分5秒からがこの歓迎への返礼スピーチ(約3分半)

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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