Little Red Riding-Hood(赤ずきん(ペロー))の挿絵

Little Red Riding-Hood

赤ずきん(ペロー)

  • 📖 666 words
  • ⏱ 約6分
  • YL 5.0+
  • 英検1級・ネイティブ目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ赤いずきんがよく似合うので「赤ずきん」と呼ばれた村の女の子。病気のおばあさんにお菓子とバターを届けに行く途中、森でオオカミに出会い、うっかり行き先を教えてしまいます。グリム版よりも古い、ペローの「赤ずきん」です。

シャルル・ペロー「赤ずきん」(『昔話集(ペロー童話集)』1697年)の英訳。アンドルー・ラング編『あおいろの童話集(The Blue Fairy Book)』(1889年)所収(この版には訳者名の記載なし)。底本: Project Gutenberg eBook #503

キーワード(13語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • riding-hood(乗馬用の)ずきん
  • custardカスタード(卵と牛乳のお菓子)
  • doted on溺愛した
  • Gaffer(年寄りへの呼びかけ)〜じいさん
  • faggot-makers柴(まき)を束ねる人たち
  • whitherどこへ
  • mill粉ひき小屋
  • nosegays小さな花束
  • counterfeitingまねて
  • bobbin糸巻き
  • latchかけ金
  • hoarse声がかれた
  • stool腰かけ

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

Once upon a time there lived in a certain village a little country girl, the prettiest creature was ever seen. Her mother was excessively fond of her; and her grandmother doted on her still more. This good woman had made for her a little red riding-hood; which became the girl so extremely well that everybody called her Little Red Riding-Hood. One day her mother, having made some custards, said to her: "Go, my dear, and see how thy grandmamma does, for I hear she has been very ill; carry her a custard, and this little pot of butter." Little Red Riding-Hood set out immediately to go to her grandmother, who lived in another village.

むかし、ある村に、小さな田舎の女の子が住んでいました。それはもう、誰も見たことがないほどかわいらしい子でした。お母さんはこの子をとてもかわいがっていましたが、おばあさんはそれ以上にかわいがっていました。おばあさんは、この子のために小さな赤いずきんを作ってやりました。これがあまりによく似合ったので、みんなはこの子を「赤ずきん」と呼ぶようになりました。ある日、お母さんはカスタードを作ると、赤ずきんに言いました。「ねえ、おばあさんのようすを見てきてちょうだい。このところ、ひどく具合が悪いそうなの。このカスタードと、この小さなつぼのバターを持っていってあげてね」赤ずきんはすぐに、別の村に住んでいるおばあさんのところへ出かけました。

As she was going through the wood, she met with Gaffer Wolf, who had a very great mind to eat her up, but he dared not, because of some faggot-makers hard by in the forest. He asked her whither she was going. The poor child, who did not know that it was dangerous to stay and hear a wolf talk, said to him: "I am going to see my grandmamma and carry her a custard and a little pot of butter from my mamma." "Does she live far off?" said the Wolf. "Oh! ay," answered Little Red Riding-Hood; "it is beyond that mill you see there, at the first house in the village." "Well," said the Wolf, "and I'll go and see her too. I'll go this way and you go that, and we shall see who will be there soonest."

森の中を歩いていると、赤ずきんはオオカミじいさんに出会いました。オオカミは赤ずきんを食べてしまいたくてたまりませんでしたが、すぐ近くの森で柴を束ねている人たちがいたので、手を出す勇気がありませんでした。そこでオオカミは、どこへ行くのかと赤ずきんに尋ねました。かわいそうに、赤ずきんは、立ちどまってオオカミの話を聞くのが危ないことだとは知りませんでした。それで、こう答えました。「おばあさんのところへ行くの。お母さんからのカスタードと、小さなつぼのバターを届けるのよ」「おばあさんの家は遠いのかい」と、オオカミは尋ねました。「ええ、そうよ」と、赤ずきんは答えました。「ほら、あそこに見える粉ひき小屋の向こう。村に入って一番最初の家なの」「よし」と、オオカミは言いました。「わしもおばあさんに会いに行くとしよう。わしはこっちの道を行くから、おまえはあっちの道を行きな。どっちが先に着くか、競争だ」

The Wolf began to run as fast as he could, taking the nearest way, and the little girl went by that farthest about, diverting herself in gathering nuts, running after butterflies, and making nosegays of such little flowers as she met with. The Wolf was not long before he got to the old woman's house. He knocked at the door—tap, tap. "Who's there?" "Your grandchild, Little Red Riding-Hood," replied the Wolf, counterfeiting her voice; "who has brought you a custard and a little pot of butter sent you by mamma." The good grandmother, who was in bed, because she was somewhat ill, cried out: "Pull the bobbin, and the latch will go up."

オオカミは、一番の近道を全速力で走っていきました。女の子のほうは、一番遠回りの道を通りました。木の実を拾ったり、チョウを追いかけたり、道で見つけた小さな花で花束を作ったりして、遊びながら歩いていったのです。オオカミはまもなく、おばあさんの家に着きました。そして、戸をトントンとたたきました。「どなた?」「孫の赤ずきんよ」と、オオカミは女の子の声をまねて答えました。「お母さんから、カスタードと小さなつぼのバターを持ってきたの」おばあさんは少し具合が悪かったので、寝床に入っていました。そこで、大きな声で言いました。「糸巻きを引っぱってごらん。かけ金が上がるからね」

The Wolf pulled the bobbin, and the door opened, and then presently he fell upon the good woman and ate her up in a moment, for it was above three days that he had not touched a bit. He then shut the door and went into the grandmother's bed, expecting Little Red Riding-Hood, who came some time afterward and knocked at the door—tap, tap. "Who's there?" Little Red Riding-Hood, hearing the big voice of the Wolf, was at first afraid; but believing her grandmother had got a cold and was hoarse, answered: "'Tis your grandchild, Little Red Riding-Hood, who has brought you a custard and a little pot of butter mamma sends you." The Wolf cried out to her, softening his voice as much as he could: "Pull the bobbin, and the latch will go up." Little Red Riding-Hood pulled the bobbin, and the door opened. The Wolf, seeing her come in, said to her, hiding himself under the bed-clothes: "Put the custard and the little pot of butter upon the stool, and come and lie down with me."

オオカミが糸巻きを引っぱると、戸が開きました。するとオオカミは、いきなりおばあさんにとびかかり、あっというまに食べてしまいました。もう三日以上も、何一つ口にしていなかったのです。それからオオカミは戸を閉めて、おばあさんの寝床にもぐりこみ、赤ずきんが来るのを待ちました。しばらくすると赤ずきんがやって来て、戸をトントンとたたきました。「どなた?」オオカミの太い声を聞いて、赤ずきんは、はじめは怖くなりました。けれども、おばあさんは風邪をひいて声がかれているのだろうと思って、こう答えました。「孫の赤ずきんよ。お母さんから、カスタードと小さなつぼのバターを持ってきたの」オオカミは、できるだけ声をやさしくして呼びかけました。「糸巻きを引っぱってごらん。かけ金が上がるからね」赤ずきんが糸巻きを引っぱると、戸が開きました。赤ずきんが入ってくるのを見ると、オオカミは布団の中に隠れたまま言いました。「カスタードと小さなつぼのバターは、腰かけの上に置いておくれ。それから、こっちへ来て一緒にお休み」

Little Red Riding-Hood undressed herself and went into bed, where, being greatly amazed to see how her grandmother looked in her night-clothes, she said to her: "Grandmamma, what great arms you have got!" "That is the better to hug thee, my dear." "Grandmamma, what great legs you have got!" "That is to run the better, my child." "Grandmamma, what great ears you have got!" "That is to hear the better, my child." "Grandmamma, what great eyes you have got!" "It is to see the better, my child." "Grandmamma, what great teeth you have got!" "That is to eat thee up." And, saying these words, this wicked wolf fell upon Little Red Riding-Hood, and ate her all up.

赤ずきんは服をぬいで、寝床に入りました。ところが、寝間着姿のおばあさんを見ると、すっかり驚いてしまいました。「おばあさん、なんて大きな腕をしているの!」「おまえをよく抱きしめられるようにさ、かわいい子や」「おばあさん、なんて大きな足をしているの!」「よく走れるようにさ、かわいい子や」「おばあさん、なんて大きな耳をしているの!」「よく聞こえるようにさ、かわいい子や」「おばあさん、なんて大きな目をしているの!」「よく見えるようにさ、かわいい子や」「おばあさん、なんて大きな歯をしているの!」「おまえを食べるためさ」そう言うなり、この悪いオオカミは赤ずきんにとびかかり、ぺろりと食べてしまいました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

むかし、ある村に、小さな田舎の女の子が住んでいました。それはもう、誰も見たことがないほどかわいらしい子でした。お母さんはこの子をとてもかわいがっていましたが、おばあさんはそれ以上にかわいがっていました。おばあさんは、この子のために小さな赤いずきんを作ってやりました。これがあまりによく似合ったので、みんなはこの子を「赤ずきん」と呼ぶようになりました。ある日、お母さんはカスタードを作ると、赤ずきんに言いました。「ねえ、おばあさんのようすを見てきてちょうだい。このところ、ひどく具合が悪いそうなの。このカスタードと、この小さなつぼのバターを持っていってあげてね」赤ずきんはすぐに、別の村に住んでいるおばあさんのところへ出かけました。

森の中を歩いていると、赤ずきんはオオカミじいさんに出会いました。オオカミは赤ずきんを食べてしまいたくてたまりませんでしたが、すぐ近くの森で柴を束ねている人たちがいたので、手を出す勇気がありませんでした。そこでオオカミは、どこへ行くのかと赤ずきんに尋ねました。かわいそうに、赤ずきんは、立ちどまってオオカミの話を聞くのが危ないことだとは知りませんでした。それで、こう答えました。「おばあさんのところへ行くの。お母さんからのカスタードと、小さなつぼのバターを届けるのよ」「おばあさんの家は遠いのかい」と、オオカミは尋ねました。「ええ、そうよ」と、赤ずきんは答えました。「ほら、あそこに見える粉ひき小屋の向こう。村に入って一番最初の家なの」「よし」と、オオカミは言いました。「わしもおばあさんに会いに行くとしよう。わしはこっちの道を行くから、おまえはあっちの道を行きな。どっちが先に着くか、競争だ」

オオカミは、一番の近道を全速力で走っていきました。女の子のほうは、一番遠回りの道を通りました。木の実を拾ったり、チョウを追いかけたり、道で見つけた小さな花で花束を作ったりして、遊びながら歩いていったのです。オオカミはまもなく、おばあさんの家に着きました。そして、戸をトントンとたたきました。「どなた?」「孫の赤ずきんよ」と、オオカミは女の子の声をまねて答えました。「お母さんから、カスタードと小さなつぼのバターを持ってきたの」おばあさんは少し具合が悪かったので、寝床に入っていました。そこで、大きな声で言いました。「糸巻きを引っぱってごらん。かけ金が上がるからね」

オオカミが糸巻きを引っぱると、戸が開きました。するとオオカミは、いきなりおばあさんにとびかかり、あっというまに食べてしまいました。もう三日以上も、何一つ口にしていなかったのです。それからオオカミは戸を閉めて、おばあさんの寝床にもぐりこみ、赤ずきんが来るのを待ちました。しばらくすると赤ずきんがやって来て、戸をトントンとたたきました。「どなた?」オオカミの太い声を聞いて、赤ずきんは、はじめは怖くなりました。けれども、おばあさんは風邪をひいて声がかれているのだろうと思って、こう答えました。「孫の赤ずきんよ。お母さんから、カスタードと小さなつぼのバターを持ってきたの」オオカミは、できるだけ声をやさしくして呼びかけました。「糸巻きを引っぱってごらん。かけ金が上がるからね」赤ずきんが糸巻きを引っぱると、戸が開きました。赤ずきんが入ってくるのを見ると、オオカミは布団の中に隠れたまま言いました。「カスタードと小さなつぼのバターは、腰かけの上に置いておくれ。それから、こっちへ来て一緒にお休み」

赤ずきんは服をぬいで、寝床に入りました。ところが、寝間着姿のおばあさんを見ると、すっかり驚いてしまいました。「おばあさん、なんて大きな腕をしているの!」「おまえをよく抱きしめられるようにさ、かわいい子や」「おばあさん、なんて大きな足をしているの!」「よく走れるようにさ、かわいい子や」「おばあさん、なんて大きな耳をしているの!」「よく聞こえるようにさ、かわいい子や」「おばあさん、なんて大きな目をしているの!」「よく見えるようにさ、かわいい子や」「おばあさん、なんて大きな歯をしているの!」「おまえを食べるためさ」そう言うなり、この悪いオオカミは赤ずきんにとびかかり、ぺろりと食べてしまいました。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did Little Red Riding-Hood take to her grandmother?

Q2. Why did the Wolf not eat her up in the wood?

Q3. How did the Wolf open the grandmother's door?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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