The Nail(くぎ)の挿絵

The Nail

くぎ

  • 📖 265 words
  • ⏱ 約2分
  • YL 5.0+
  • 英検1級・ネイティブ目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ市でたくさんもうけた商人が、急いで家へ帰ろうとしていました。途中の町で馬番に「蹄鉄のくぎが一本足りません」と言われますが、商人は気にもとめずに先を急ぎます。

グリム兄弟『子どもと家庭のメルヒェン集(グリム童話)』マーガレット・ハント英訳(1884年)原文。底本: Project Gutenberg eBook #5314

キーワード(13語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • merchant商人
  • fair市(いち)
  • wares商品
  • stable-boy馬番の若者
  • wanting足りない
  • hind後ろの
  • blacksmith鍛冶屋
  • alighted(馬から)降りた
  • limp足を引きずる
  • stumbleつまずく
  • unbuckle留め金をはずす
  • disaster災難
  • Hasten slowly急がば回れ

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

A merchant had done good business at the fair; he had sold his wares, and lined his money-bags with gold and silver. Then he wanted to travel homewards, and be in his own house before nightfall. So he packed his trunk with the money on his horse, and rode away.

ある商人が、市でいい商売をしました。品物はすっかり売れて、財布は金貨と銀貨でいっぱいになりました。そこで商人は家に帰ることにしました。日が暮れる前に、自分の家に着きたかったのです。商人はお金を詰めたトランクを馬に積んで、出発しました。

At noon he rested in a town, and when he wanted to go farther the stable-boy brought out his horse and said, "A nail is wanting, sir, in the shoe of its left hind foot." "Let it be wanting," answered the merchant; "the shoe will certainly stay on for the six miles I have still to go. I am in a hurry."

お昼に、商人はある町でひと休みしました。さて出かけようとすると、馬番の若者が馬を引いてきて言いました。「だんなさま、左の後ろ足のてい鉄に、くぎが一本足りません」「足りないなら、それでいい」と、商人は答えました。「あと六マイル行くだけだ。それくらいなら、てい鉄はちゃんともつだろう。わたしは急いでいるんだ」

In the afternoon, when he once more alighted and had his horse fed, the stable-boy went into the room to him and said, "Sir, a shoe is missing from your horse's left hind foot. Shall I take him to the blacksmith?" "Let it still be wanting," answered the man; "the horse can very well hold out for the couple of miles which remain. I am in haste."

午後になって、商人はまた馬を降り、馬にえさをやらせました。すると馬番の若者が部屋に入ってきて言いました。「だんなさま、お馬の左の後ろ足のてい鉄が取れています。鍛冶屋へ連れていきましょうか」「取れたままでかまわん」と、商人は答えました。「残りはあと二マイルほどだ。それくらい、馬はちゃんともちこたえる。急いでいるんだ」

He rode forth, but before long the horse began to limp. It had not limped long before it began to stumble, and it had not stumbled long before it fell down and broke its leg. The merchant was forced to leave the horse where it was, and unbuckle the trunk, take it on his back, and go home on foot. And there he did not arrive until quite late at night. "And that unlucky nail," said he to himself, "has caused all this disaster." Hasten slowly.

商人はまた馬を走らせましたが、まもなく馬は足を引きずりはじめました。足を引きずりだしてまもなく、今度はつまずきはじめ、つまずきだしてまもなく、ばったり倒れて足を折ってしまいました。商人はしかたなく馬をその場に残し、トランクを馬からはずして背中にかつぎ、歩いて家へ帰りました。家に着いたのは、もう夜もすっかり更けてからでした。「あのいまいましいくぎ一本のせいで、こんなひどい目にあったのだ」と、商人は一人つぶやきました。急がば回れ。

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ある商人が、市でいい商売をしました。品物はすっかり売れて、財布は金貨と銀貨でいっぱいになりました。そこで商人は家に帰ることにしました。日が暮れる前に、自分の家に着きたかったのです。商人はお金を詰めたトランクを馬に積んで、出発しました。

お昼に、商人はある町でひと休みしました。さて出かけようとすると、馬番の若者が馬を引いてきて言いました。「だんなさま、左の後ろ足のてい鉄に、くぎが一本足りません」「足りないなら、それでいい」と、商人は答えました。「あと六マイル行くだけだ。それくらいなら、てい鉄はちゃんともつだろう。わたしは急いでいるんだ」

午後になって、商人はまた馬を降り、馬にえさをやらせました。すると馬番の若者が部屋に入ってきて言いました。「だんなさま、お馬の左の後ろ足のてい鉄が取れています。鍛冶屋へ連れていきましょうか」「取れたままでかまわん」と、商人は答えました。「残りはあと二マイルほどだ。それくらい、馬はちゃんともちこたえる。急いでいるんだ」

商人はまた馬を走らせましたが、まもなく馬は足を引きずりはじめました。足を引きずりだしてまもなく、今度はつまずきはじめ、つまずきだしてまもなく、ばったり倒れて足を折ってしまいました。商人はしかたなく馬をその場に残し、トランクを馬からはずして背中にかつぎ、歩いて家へ帰りました。家に着いたのは、もう夜もすっかり更けてからでした。「あのいまいましいくぎ一本のせいで、こんなひどい目にあったのだ」と、商人は一人つぶやきました。急がば回れ。

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the stable-boy tell the merchant at noon?

Q2. Why did the merchant not take his horse to the blacksmith?

Q3. How did the merchant get home in the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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