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多読に使えるアプリ・電子書籍・図書館アプリ(無料/有料まとめ)

スマホやタブレットがあれば、多読はいつでもどこでもできます。ただし、アプリやサービスには無料のもの、有料のもの、図書館のカードが必要なものなど、いろいろあります。この記事では、多読に使える代表的なアプリとサービスを、公式情報で確認した内容にもとづいて整理します。

はじめに:料金と条件について

この記事の内容は、2026年10月に各サービスの公式サイトや公式発表で確認した情報です。料金や内容は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。公式情報で料金を確認できなかったサービスは、金額を書いていません。

無料で使えるもの

多読ベスト(ブラウザ)アプリを入れなくても、スマホのブラウザでそのまま読めます。レベル診断でレベルを決めて、ライブラリーから読みたい話を選ぶだけです。読んだ量は読書記録・100万語メーターに記録できます。ホーム画面にブックマークを追加しておくと、アプリのように使えて便利です。

無料の電子書籍サイト(Project Gutenberg・Standard Ebooks)パブリックドメインの名作を、EPUB などの電子書籍の形式で無料でダウンロードできます。Project Gutenberg には Kindle 向けの形式もあります。EPUB に対応した電子書籍アプリに読み込めば、原書の多読に使えます。ただし原書は難しいので、上級者向けです(名作を原文で読むためのステップ)。

無料のオーディオブック(LibriVox)パブリックドメインの本をボランティアが朗読した無料の音声です。録音もパブリックドメインとして公開されています。電子書籍と組み合わせれば、無料で聞き読みができます。

子ども向けの無料電子書籍(Oxford Owl)オックスフォード大学出版局のサイトで、無料登録をすると3〜11歳向けの電子書籍が読めます。Oxford Reading Tree のシリーズも含まれています。

これらの詳しい使い方とライセンスは無料で多読で解説しています。

図書館のカードで使えるもの(無料)

Libby(OverDrive の電子図書館アプリ)公式ヘルプによると、Libby は図書館の電子書籍・オーディオブック・雑誌を無料で借りられるアプリで、必要なのは図書館の利用者カードです。iOS・Android・Amazon Fire のアプリのほか、パソコンのブラウザ(libbyapp.com)でも使えます。日本では、メディアドゥが米 OverDrive 社と提携して2015年から図書館向けにサービスを提供しており、導入している図書館のカードがあれば利用できます。

LibrariE & TRC-DL など自治体の電子図書館図書館流通センター(TRC)などが提供する電子図書館を導入している自治体もあります。英語の本がどれだけあるかは図書館によって違うので、自分の自治体の電子図書館で「英語」「洋書」と検索してみましょう。探し方は図書館で多読をどうぞ。

有料のもの

Kindle(アマゾン)Kindle のアプリで、英語の電子書籍を買って読めます。graded readers の電子版や、0円で配布されている古典作品もあります。読み放題の Kindle Unlimited は有料の月額サービスです(料金は公式サイトで確認してください)。

Kindle には、英語学習者に役立つ Word Wise という機能があります。アマゾンの公式発表(2014年)によると、Word Wise は英語を学ぶ読者や読み始めの子ども向けの機能で、難しい単語の上に短くやさしい意味が自動で表示されます。表示する量はスライダーで増やしたり減らしたりできます。対応している作品や端末は限られるので、使えるかどうかは作品ページで確認してください。

多読の観点からのアドバイスをひとつ。Word Wise や辞書機能は便利ですが、1ページに何度も調べないと読めない本は、レベルが合っていないというサインです。辞書との付き合い方は辞書を引かない多読で解説しています。

Xreading(エクスリーディング)graded readers の電子図書館で、教師が生徒の読書を管理できるしくみ(LMS)がついています。公式サイトによると、ケンブリッジ大学出版局、ナショナル ジオグラフィック ラーニング、マクミランなど多数の出版社の 2,000冊以上の graded readers が読め、ほぼすべての本に音声(9段階の速さ)と確認クイズがあります。料金は生徒1人あたり月6米ドル(または現地通貨の相当額)で、国や機関の規模、契約期間によって割引があり、契約は6か月または12か月単位と案内されています。主に学校や機関向けのサービスです。

Oxford Reading Club(オックスフォード大学出版局)オックスフォード大学出版局の graded readers が読み放題になるデジタル・リーディング・プログラムです。2022年3月の公式発表によると、13シリーズ・1,000冊以上が読め、全冊に音声がつき、アメリカ英語とイギリス英語の切り替え(一部シリーズを除く)や5段階の再生速度、自分の声を録音して聞き比べる機能があります。この発表で始まった個人向けプランは、自動更新のない「アクセスコード」方式で、発表時点の価格は1か月990円(税込)でした。最新の料金は公式サイトで確認してください。

有料のオーディオブック配信サービスAudible などの有料サービスでは、プロのナレーターによる英語の朗読を聞けます。graded readers の音声や、原書の朗読を聞き読みに使えます。料金やプランは各サービスで確認してください。

アプリ選びのポイント

  1. レベル別に選べるか:多読ではレベル合わせが最優先です。graded readers がそろっているサービスや、レベル別に読める多読ベストは、入門〜中級の人に向いています。
  2. 音声があるか:聞き読みをしたい人は、音声つきかどうかを確認しましょう。
  3. 記録できるか:読んだ語数を記録できると、続ける力になります(読書記録のつけ方)。
  4. お金をかける前に無料で試す:まず多読ベストや図書館の電子書籍で多読の習慣をつくり、もっと読みたくなってから有料サービスを検討しても遅くありません。

スマホ多読を続けるコツ

  • 通知を切る。読んでいる途中にSNSの通知が来ると、集中が切れてしまいます。
  • 文字の大きさを調整する。小さすぎる文字は疲れのもとです。
  • 紙とスマホを使い分ける。電車ではスマホ、家では紙の本、のように場面で使い分けると飽きにくくなります。
  • 画面の見すぎに注意。子どもの場合は特に、時間を決めて使いましょう。

研究面では、Jeon と Day(2016)のメタ分析が、Web上の物語を使った多読の研究のほうが、紙の本を使った研究よりも高い効果を示したと報告しています。デジタルだから効果が落ちる、と心配する必要はなさそうです。

まとめ

多読に使えるアプリやサービスは、無料(ブラウザ・パブリックドメイン)→図書館のカードで無料(電子図書館)→有料(Kindle・Xreading・Oxford Reading Club など)の順に検討するのがおすすめです。まずは無料で始めて、自分に合う読み方が見つかってから広げていきましょう。

よくある質問

Libby は日本でも使えますか?

OverDrive の電子図書館を導入している図書館の利用者カードがあれば使えます。日本ではメディアドゥが米 OverDrive 社と提携して2015年から図書館向けにサービスを提供しています。お住まいの自治体が導入しているかどうかは、図書館のホームページで確認してください。

Kindle の Word Wise は多読に使ってもよいですか?

使ってかまいません。ただし、Word Wise の表示に頼らないと読めない本は、レベルが高すぎるサインです。表示を少なめに設定し、わからない語があっても話の流れがつかめる本を選ぶのが多読向きの使い方です。

個人で graded readers をたくさん読める有料サービスはありますか?

オックスフォード大学出版局の Oxford Reading Club には、2022年に始まった個人向けプランがあります。Xreading は主に学校や機関向けのサービスです。最新の料金や条件は、それぞれの公式サイトで確認してください。

お金をかけずにスマホで多読できますか?

できます。多読ベストはブラウザで無料で読めますし、Project Gutenberg や LibriVox などのパブリックドメインの素材、図書館の電子書籍も無料で使えます。

参考文献

  1. Libby Help. Getting started with Libby. 2026年10月確認. help.libbyapp.com/en-us/6103.htm
  2. Amazon (2014). New features for Kindle e-readers now available(Word Wise). press.aboutamazon.com/2014/11/new-features-for-kindle-e-readers-now-available
  3. Xreading. 公式サイト(収録数・料金). 2026年10月確認. xreading.com/
  4. オックスフォード大学出版局 (2022). Oxford Reading Club 個人ユーザー向けプランのプレスリリース(共同通信PRワイヤー). kyodonewsprwire.jp/release/202203017973
  5. Oxford Owl. Free eBooks. 2026年10月確認. home.oxfordowl.co.uk/books/free-ebooks/
  6. LibriVox. About LibriVox. 2026年10月確認. librivox.org/pages/about-librivox/
  7. Jeon, E.-Y., & Day, R. R. (2016). The effectiveness of ER on reading proficiency: A meta-analysis. Reading in a Foreign Language, 28(2), 246–265. doi.org/10.64152/10125/66901

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