WHY NOW
いま話題になっている理由
ロシアの新聞ノーバヤ・ガゼータが、現地時間10月30日に閉鎖を発表し、BBC・ガーディアン・CBS・DW など多くの英字ニュースが見出しで伝えた。見出しには independent newspaper(独立系の新聞)という言い方が並んでいる。この independent は「国から独立した」ではなく、「政府や大企業の支配を受けない」という意味。報道の自由をめぐるニュースで必ず出てくる independent media を押さえておきたい。
政府に左右されないメディア
independent media は、政府・政党・大企業などに所有されたり資金を握られたりせず、自分たちの判断で取材・報道をするメディアのこと。日本の報道では「独立系メディア」と訳されることが多い。新聞1紙なら independent newspaper、ニュースサイトなら independent outlet と言う。
反対の語は state media
対になるのが state media(国営メディア)や state-run media(国が運営するメディア)。英字ニュースでは、同じ出来事について according to state media(国営メディアによると)と書いたあと、独立系の報道を並べて伝えることがある。independent は「どちらの側に立つか」ではなく「誰が持っているか・誰の影響を受けるか」を表す語。
見出しで一緒に出る語
今回の見出しでは、独立系の新聞を critical newspaper(政府に批判的な新聞)や investigative newspaper(調査報道に強い新聞)と言い換えたものもある。閉鎖については shut down(閉鎖する)、announce closure(閉鎖を発表する)、forced to shut down(閉鎖に追い込まれる)のような言い方が使われた。
独立国の independent と区別
independent は「独立国」(an independent country)や「無所属の候補」(an independent candidate)にも使う。media や newspaper につくときは「外からの支配を受けない」という意味で、「国から独立した」「独立運動の」と訳すと意味がずれる。名詞の independence も、media independence なら「報道の独立性」のこと。