WHY NOW
いま話題になっている理由
カナダ西部のアルバータ州で現地時間10月19日に住民投票が行われ、カナダの公共放送 CBC は、カナダに残ることを選ぶ票が多数を占めると予測(project)した。The Guardian、NPR、Al Jazeera、CBS News などが Alberta voters reject … と一斉に報じている。今回の投票は、独立そのものを決めるものではなく、結果に法的な拘束力のない non-binding referendum だった。見出しの言い方とあわせて整理しよう。
binding は「縛る」
binding は動詞 bind(縛る)から来た形容詞で、「法的に従う義務がある」という意味。binding referendum は結果に政府が従わなければならない住民投票、non-binding referendum は結果が政府を法的には縛らない住民投票のこと。今回の住民投票には複数の設問があり、その1つが、州がカナダに残るか、それとも分離を問う拘束力のある住民投票に向けた法的な手続きを始めるかを問うもの。各紙はこの投票を non-binding と説明している。
「分離」を表す3つの語
見出しには separation(分離)、independence(独立)、secession(分離独立)が混ざって出る。separation from Canada は「カナダからの分離」、secession は国の一部が正式に抜けることを指す、やや硬い法律寄りの語。主張する側は separatist(分離派)と呼ばれる。NPR は referendum backing Canadian unity と書き、「カナダの一体性」を表す unity も見出しに出た。
CBC projects は「当確」
選挙や住民投票の夜の見出しに出る project は「計画する」ではなく「(開票途中で)結果を予測する」という意味。CBC projects は、日本の選挙報道でいう「当確を出す」に近い。開票の早い段階では early results show(開票速報によると)という言い方も並ぶ。どちらも、最終的な結果がまだ確定していないことを示す言い方だ。