Long ago, a man named Jack lived in Ireland. People called him Stingy Jack.
昔、アイルランドにジャックという男が住んでいました。人々はジャックを「けちんぼジャック」と呼んでいました。
A hungry boy asked for bread. "No!" said Jack. A cold dog cried at his door. "No!" said Jack.
おなかをすかせた男の子が、パンをくださいと頼みました。「だめだ!」とジャックは言いました。寒さに震える犬が戸口で鳴くと、またしても「だめだ!」。
Jack always had a big turnip in his pocket. He never shared it. Not one bite!
ジャックはいつも、ポケットに大きなカブを一つ入れていました。でも、誰にも分けてやりませんでした。一口だって、あげなかったのです!
One dark night, someone knocked. Knock, knock, knock! It was the Devil. "Hello, Jack," he said with a smile. "Come with me."
ある暗い夜、誰かが戸をたたきました。トン、トン、トン! 悪魔でした。悪魔はにっこり笑いました。「やあ、ジャック。一緒に来てもらおう」
Jack was afraid, but he was clever. "All right," he said. "But first, can you get me one apple from that tree?"
ジャックは怖くなりましたが、頭の切れる男でした。「わかったよ。でもその前に、あの木からリンゴを一つ取ってきてくれないか?」
The Devil laughed. "Easy!" Up, up, up the tree he went.
悪魔は笑いました。「お安いご用だ!」そして上へ、上へ、上へと、木を登っていきました。
Quick as a fox, Jack cut a cross into the tree. The Devil cannot go near a cross. Now he could not come down!
ジャックはキツネのように素早く、木に十字の印を刻みました。悪魔は十字に近づけません。これで悪魔は、木から下りられなくなってしまいました!
"Let me down!" shouted the Devil. "First, promise," said Jack. "Never take me to your fiery home!" "I promise," said the Devil. So Jack cut away the cross.
「下ろせ!」と悪魔はどなりました。ジャックは言いました。「その前に約束しろ。おれを、おまえの火の燃えさかる家へは決して連れていかないとな!」「約束する」と悪魔は答えました。そこでジャックは、十字を削り取ってやりました。
Many years later, Jack died. He went up, up, up to the gate of Heaven. It did not open. "You were too stingy," said a voice.
それから何年もたって、ジャックは死にました。ジャックは上へ、上へ、上へと昇って、天国の門まで行きました。けれども、門は開きませんでした。「おまえは、けちすぎた」と、どこからか声がしました。
So Jack went down, down, down to the Devil's home. The Devil laughed. "I made a promise, remember? You cannot come in here!"
そこでジャックは、下へ、下へ、下へと降りて、悪魔の家まで行きました。悪魔は大笑いしました。「おれは約束しただろう、覚えてるか? だから、ここには入れないよ!」
"But where can I go?" cried Jack. "It is so dark!" The Devil threw him a burning coal. "Here is a light. Now go away!"
「じゃあ、おれはどこへ行けばいいんだ?」とジャックは叫びました。「こんなに暗いのに!」悪魔はジャックに、燃える石炭を一つ投げてよこしました。「ほら、明かりだ。さあ、とっとと行け!」
The coal was very hot. Jack could not hold it. Then he remembered his turnip! He cut out the inside and put the coal in it. Now he had a little lantern.
石炭はとても熱くて、手には持てませんでした。そのとき、ジャックはカブのことを思い出しました! カブの中身をくり抜いて、石炭を入れました。これで、小さなランタンのできあがりです。
Stingy Jack never shared his turnip. And now it was the only thing he had.
けちんぼジャックは、そのカブを誰にも分けてやりませんでした。そして今、ジャックが持っているものは、そのカブだけになってしまったのです。
From that night, Jack walked and walked in the dark. People called him "Jack of the Lantern," or "Jack O'Lantern." Some say he is still walking today.
その夜から、ジャックは暗闇の中を歩き続けました。人々はジャックを「ランタンのジャック」、つまり「ジャック・オー・ランタン」と呼びました。ジャックは今でも歩き続けている、と言う人もいます。
On Halloween, children in Ireland made turnip lanterns with scary faces. "Go away, Jack!" they said.
ハロウィンになると、アイルランドの子どもたちは、カブに怖い顔を彫ってランタンを作りました。「あっちへ行け、ジャック!」と子どもたちは言いました。
Later, many Irish people moved to America. There, they found big orange pumpkins. They were easy to cut. So now we make jack-o'-lanterns from pumpkins.
その後、たくさんのアイルランドの人々が、アメリカへ移り住みました。そこで人々は、大きなオレンジ色のかぼちゃを見つけました。かぼちゃは彫りやすかったのです。こうして今では、かぼちゃでジャック・オー・ランタンを作るようになりました。
This Halloween, look at a smiling pumpkin. Then look out into the dark. Is there a small light far away? Maybe it is Stingy Jack! So be kind, and share your candy.
今年のハロウィン、笑っているかぼちゃを見たら、暗い夜の向こうに目をこらしてみてください。遠くに、小さな明かりが見えませんか? もしかしたら、けちんぼジャックかもしれません! だから、優しい心で、お菓子はみんなで分けましょうね。





約5分
2:36
全訳つき
お道具箱
読書ラウンジ
5段落目に「can you get me one apple from that tree?」(あの木からリンゴを1つ取ってくれる?)とあります。
原田英語の究極の英単語帳(CEFR-J 6,868語)
聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。
1文リピートで音読・シャドーイングも。



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