The Selfish Giant(わがままな大男)の挿絵

The Selfish Giant

わがままな大男

  • 📖 367 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:22
  • YL 0.5–0.9
  • 英検5〜4級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ子どもたちが遊ぶ美しい庭に、持ち主の大男が帰ってきて高い壁を作ります。すると庭にだけ春が来なくなり……。

オスカー・ワイルド『わがままな大男』(1888年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • giant巨人、大男
  • selfishわがままな、自分勝手な
  • peachモモ
  • wall壁、塀
  • climb登る
  • gentlyやさしく
  • wounds傷
  • Paradise天国
音声に合わせて文が光ります0:00 / 2:22

Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・イギリス英語・Charon)

Every afternoon after school, the children played in the Giant's garden. It was a big, lovely garden with twelve peach trees. Birds sang in the trees. "We are so happy here!" said the children.

毎日、学校が終わると、子どもたちは大男の庭で遊びました。そこは大きくてきれいな庭で、モモの木が十二本ありました。木の上では、鳥たちが歌っていました。「ここにいると、とってもしあわせ!」と子どもたちは言いました。

One day the Giant came home. He saw the children and shouted, "What are you doing here? This is my garden!" The children ran away.

ある日、大男が家に帰ってきました。大男は子どもたちを見ると、大声でどなりました。「ここで何をしている? ここはわしの庭だぞ!」子どもたちは逃げていきました。

The Giant built a high wall around the garden. He was a very selfish Giant. Now the children had nowhere to play.

大男は、庭のまわりに高い塀を作りました。とてもわがままな大男だったのです。子どもたちは、遊ぶところがなくなってしまいました。

Then spring came, with flowers and birds everywhere. But in the Giant's garden it was still winter. Snow covered the grass, and the North Wind blew all day. "Why is spring so late?" said the Giant. Spring never came, and summer never came.

やがて春が来て、あちこちに花が咲き、鳥がやって来ました。けれども大男の庭だけは、まだ冬のままでした。雪が草をおおい、北風が一日じゅう吹いていました。「どうして春は、こんなに遅いのだろう?」と大男は言いました。春は、とうとう来ませんでした。夏も来ませんでした。

One morning the Giant heard a sweet bird. He looked out. The children were in the garden! They came in through a little hole in the wall. They sat in the trees, and the trees had flowers again. Spring was back.

ある朝、大男は、かわいらしい鳥の声を聞きました。外を見ると、子どもたちが庭にいるではありませんか! 塀の小さな穴から入ってきたのです。子どもたちは木の枝に座っていて、木にはまた花が咲いていました。春が戻ってきたのです。

But in one corner it was still winter. A very little boy stood there. He was very small, and he could not climb the tree. He was crying.

けれども、庭のすみの一か所だけは、まだ冬のままでした。そこには、とても小さな男の子が立っていました。その子は小さすぎて、木に登れなかったのです。男の子は泣いていました。

The Giant's heart was warm now. "I was so selfish!" he said. He went out softly and put him gently in the tree. At once the tree had flowers. The boy put his arms around the Giant's neck and kissed him.

大男の心は、もうすっかりあたたかくなっていました。「わしは、なんてわがままだったんだろう!」と大男は言いました。大男はそっと外に出て、男の子をやさしく木の上にのせてあげました。すると、たちまち木に花が咲きました。男の子は大男の首に腕をまわして、キスをしました。

"It is your garden now, children," said the Giant. He knocked down the wall. Every day the children played with him. But the little boy never came again. The Giant missed him very much.

「子どもたち、これからは、ここはきみたちの庭だよ」と大男は言いました。そして、塀を壊してしまいました。毎日、子どもたちは大男と一緒に遊びました。けれども、あの小さな男の子は、二度と来ませんでした。大男は、その子に会いたくてたまりませんでした。

Many years went by, and the Giant was old. One winter morning he looked out. In the corner there was a tree with white flowers, and under it stood the little boy! There were wounds on his hands and feet. "Who hurt you?" cried the Giant. "These are the wounds of love," said the child.

何年もたって、大男は年をとりました。ある冬の朝、大男が外を見ると、庭のすみに白い花の咲いた木があって、その下に、あの小さな男の子が立っていました! 男の子の手と足には、傷がありました。「誰がおまえに、こんなけがをさせたのだ?」と大男は叫びました。「これは、愛の傷なんだよ」と男の子は言いました。

The boy smiled. "You let me play in your garden once," he said. "Come with me to my garden today. Its name is Paradise." That afternoon the children found the Giant under the tree. He was dead, and he was covered with white flowers.

男の子はほほえみました。「あなたは前に、ぼくをあなたの庭で遊ばせてくれたね」と男の子は言いました。「今日は、ぼくと一緒に、ぼくの庭へ行こう。その庭は、天国というんだよ」その日の午後、子どもたちは、木の下に横たわる大男を見つけました。大男は死んでいて、その体は白い花でおおわれていました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

毎日、学校が終わると、子どもたちは大男の庭で遊びました。そこは大きくてきれいな庭で、モモの木が十二本ありました。木の上では、鳥たちが歌っていました。「ここにいると、とってもしあわせ!」と子どもたちは言いました。

ある日、大男が家に帰ってきました。大男は子どもたちを見ると、大声でどなりました。「ここで何をしている? ここはわしの庭だぞ!」子どもたちは逃げていきました。

大男は、庭のまわりに高い塀を作りました。とてもわがままな大男だったのです。子どもたちは、遊ぶところがなくなってしまいました。

やがて春が来て、あちこちに花が咲き、鳥がやって来ました。けれども大男の庭だけは、まだ冬のままでした。雪が草をおおい、北風が一日じゅう吹いていました。「どうして春は、こんなに遅いのだろう?」と大男は言いました。春は、とうとう来ませんでした。夏も来ませんでした。

ある朝、大男は、かわいらしい鳥の声を聞きました。外を見ると、子どもたちが庭にいるではありませんか! 塀の小さな穴から入ってきたのです。子どもたちは木の枝に座っていて、木にはまた花が咲いていました。春が戻ってきたのです。

けれども、庭のすみの一か所だけは、まだ冬のままでした。そこには、とても小さな男の子が立っていました。その子は小さすぎて、木に登れなかったのです。男の子は泣いていました。

大男の心は、もうすっかりあたたかくなっていました。「わしは、なんてわがままだったんだろう!」と大男は言いました。大男はそっと外に出て、男の子をやさしく木の上にのせてあげました。すると、たちまち木に花が咲きました。男の子は大男の首に腕をまわして、キスをしました。

「子どもたち、これからは、ここはきみたちの庭だよ」と大男は言いました。そして、塀を壊してしまいました。毎日、子どもたちは大男と一緒に遊びました。けれども、あの小さな男の子は、二度と来ませんでした。大男は、その子に会いたくてたまりませんでした。

何年もたって、大男は年をとりました。ある冬の朝、大男が外を見ると、庭のすみに白い花の咲いた木があって、その下に、あの小さな男の子が立っていました! 男の子の手と足には、傷がありました。「誰がおまえに、こんなけがをさせたのだ?」と大男は叫びました。「これは、愛の傷なんだよ」と男の子は言いました。

男の子はほほえみました。「あなたは前に、ぼくをあなたの庭で遊ばせてくれたね」と男の子は言いました。「今日は、ぼくと一緒に、ぼくの庭へ行こう。その庭は、天国というんだよ」その日の午後、子どもたちは、木の下に横たわる大男を見つけました。大男は死んでいて、その体は白い花でおおわれていました。

日本語訳:多読ベスト

押すと、この端末の読書記録(100万語メーター)に語数が加わります。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the Giant build?

Q2. Why was the little boy crying?

Q3. Where did the little boy take the Giant at the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

次に読む

Level 1 の読み物をもっと見る →